先日、トウモロコシを買いに千葉県へ行きました。
私が住む神奈川県でもトウモロコシは栽培されています。でもトウモロコシは受粉の関係で集団的な大規模栽培をする方が適している、というのが農業歴60年超の私の父の意見。
そこで畑作中心の千葉県の台地まで買いに行っています。
ここには何年か通っているのですが、年々お客様が増えているように思います。
場所を書いてしまうと直売所の方に迷惑をかけてしまいそうなので、お問い合わせをいただいてもお答えしません。あしからず。
チーバくんのフェイスライン辺り、とだけ書いておきます。
なぜ勝手にご迷惑…と感じているかというと、年々トウモロコシの大きさが小さくなっているからです。
私も農家の子なので分かるのですが、本来ならあと1日置いて収穫した方がいいトウモロコシなのに、お客様が多すぎて少し若もぎしているンだろうな、と。
そして今回は上限1家族10本なのです。
上限を設けたり、以前よりも小さな状態で販売をしているあたり、これ以上お客様が増えても対応しきれないことを伺わせます。
現に訪問した当日、お客様に「畑に入って自分でもぎ取りしてくれたら、本数制限解除します」というイレギュラー対応がありました。
さてここから少し行った富里市に今月開店した「末廣農場」へ行ってみました。
ここは三菱財閥3代目の岩崎久彌氏の別邸があったところです。
別邸は道路を隔てて隣の敷地で公開していて、末廣農場は農産物直売、関連企業の商品販売、イートインの運営、当地に存在した末廣農場のパネル展示になっています。

私はたまごかけご飯の定食をいただきました。
とてもおいしかったです。
ただし、ここから先は辛口批評になります。
素人の批評なので、お読みになりたい方だけ先に進んでください。
私には、この施設は3年後も存在しているかな?と言う印象でした。
この施設で特筆すべきは、岩崎久彌氏が関わった岩手県の小岩井農場のソフトクリームが食べられること。その一点にしか私は価値を見いだせなかったです。
その価値も千葉県は日本酪農発祥の地なので、ご当地ソフトクリームは種類が豊富、小岩井農場のソフトクリームは東京駅構内でも食べられるのよね…と思ってみたり。
そして岩崎久彌氏の生涯がパネル展示で紹介されているのですが、久彌氏をカントリージェントルマンとご紹介していますが、ちょっと勘違いしていませんか?という内容だったこと。
覆ることのない強烈な身分制度の中で成り立つのがカントリージェントルマンであり、本人と取り巻く人々の選民意識無くして成り立たないのです。
その点をなんの解説もなく、尊敬の対象、地域発展に尽力した人、地域の名士として取り上げていたのが残念でした。
とくに財閥家族として戦後の財閥解体の憂き目にあったくだりはまったく紹介されていないことに強い違和感がありました。
市の施設でそのように取り上げるのですから、富里市の学校では同じように取り上げているのかもしれません。
そして非常に分かりにくいのが、この施設はどこの誰のもの?
富里市の観光交流施設という位置付けのようですが、地場産品は4分の1程度で、あとは三菱系企業やJAL関連や推奨の商品ばかりでした。
とくに青森県、高知県、岩手県の県産品が非常に充実しています。これは久彌氏が関わった農場があるかららしいのです。
そうなると、私にとっては羽田空港や都内のアンテナショップで買えるから別にここに立ち寄らなくていいかな?と思ってしまいました。
観光交流施設とのことですが、パンフレットも三菱財閥の関連施設のモノが中心で、私が訪れた時は富里市の観光パンフレットが無かったのは残念でした。
私の辛口な批評ばかりでつまらない、と思われた方には大変申し訳ないです。
まだスタートしたばかりの施設ですから、まだ内容はこれから変わるかもしれません。
帰り道に高速道路からの風景。

前方左側に台場(江戸時代の砲台跡地)。

お台場のテレビ局の建物など。
暑い中、遠くまで連れて行ってくれて、MIFさんありがとうございました。