たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

石倉山から地蔵岳周回。かなり歩きごたえのあるルートになってしまった。

2019年04月23日 | 足尾の山
◎2019年4月20日(土)

林道ゲート入口駐車地(7:48)……1001m標高点付近(8:28)……1113m石倉山(9:06~9:25)……1109.2m三角点(9:30)……県境稜線(10:20)……1105.6m三角点(10:25)……途中休憩(10:50~10:57)……1143m標高点付近(11:11)……難所通過後の休憩(11:57~12:12)……前地蔵岳(12:32)……地蔵岳(12:46~12:58)……1099m標高点付近(13:50)……林道(14:40)……駐車地(14:46)

 そろそろ足尾の山に目を向けよう。骨折事故のけじめとしてやっておかなきゃならないこともある。それが何なのかここではオフレコ(笑)。いずれ。先ずは地味な山域からの歩き出しにしよう。石倉山から県境稜線を経て地蔵岳の周回。そんなに厳しいとは思えないルートを考えてみた。石倉山への上り、地蔵岳からの下りは歩いたことのない尾根を選んだ。あくまでも地形図を見ながらのコース設定で、実際はどうかは知らないが、その時は特別な支障もなくスムーズに歩けると思っていた。今回のアカヤシオ見物は抜き。先日の三境山でもそうだったが、まだ1000mレベルでは早いだろう。期待もまったく
ない。
 久しぶりにスパ地下を履いてみた。愛用の丸五の地下タビではまだ不安がある。厚手の「朝霧」にした。これは購入してから長いが、あまり履いていないのでスパイクは元気だ。コハゼではないバリバリのマジックテープ留めなので、邪道っぽいところはあるが、今の足にはフィットして安定する。いきなり余談だが、先日の雪で懲りたので、考えもなくチェーンスパイクは事前にザックに入れて出かけたが、帰ってから、スパ地下で行ったのに、チェーンスパイクを巻いてどうするつもりだったのだろうと思った。これはこれで笑えない。

(林道ゲート。中には入らず、右から沢に下りた)


(駐車地脇の石祠)


(今日の足)


(沢の水は少なくあっさり渉れた。水溜まりのようだ)


 上りコースに二案あった。駐車地からそのまま久良沢を渉って登る尾根と、車道を少し下った北側の尾根。タビ履きでもあるし、沢の渉りで濡れない取り付きだったらどちらでもよかった。林道先から三角点南側に出る尾根もあるが、そこはネットで調べると歩いている方がいたので除外したが、駐車した直後にゲート内に工事人が入り込み、重機を動かし始めたので、そのつもりであったとしてもやめたろう。
 石祠を拝んで久良沢に下ると、難なく対岸に渉れた。手前の南側の尾根を登ることにする。南側の尾根はネタなしの時にでも登ってみよう。ちなみに、ここの石祠、アルミ缶飲料が20個ほど供えてあって、何でか気になったが、戻ってからよく見ると「レッドブル サマーエディション」なる清涼飲料水で、すべてプルトップは開いていない。だれかにケースでもらって飲んだらまずかった。どこかに捨てるつもりで車に積んだ。たまたま石祠が目に入り、お供えのつもりでここに置いたとしか考えられない。どういう性格の人なのだろうかと疑う。当然、片付けも自分でするつもりだと思いたい。

(早速、正面の尾根に取り付く)


(いきなりの急斜面。このあたりは往々にしてそうだ。地形図の等高線はあまりあてにならない)


(結構、距離もあると思ったら)


(まただ。小うるさい)


 対岸の上には林道が通っていた。気にかけてもしょうがないので、明瞭な尾根の出っ張りから取り付く。急斜面でまばらな植林を上がると、また林道が横切る。先日の田黒山と同じパターンだが、今回は途中でも戻るに戻れる状態だ。林道の少し先に尾根の延長が見えている。今度は植林の密度も濃くなり、間伐やら払われた枝が邪魔で登りづらい。ここも急なので、自然と樹に手が出てしまう。ところによっては四つん這い。
 また林道が通っていた。尾根筋は不明瞭になったが、右手に雑木の部分があったのでこちらから登る。左手には地蔵岳らしき頭が見えている。右の谷側は急斜面で、土ももろく、このまま端を歩くのはやばい感じだったので、左手の植林側に逃げ込んだが、右の雑木の部分も途中から植林に吸収された。ここの傾斜はいくらか緩やかだ。

(いくらか緩くなって)


(最後の林道というか作業道。車が入れないのなら、山をここまで削ることもないだろうに)


 這い上がると四本目の林道。こうなるものと何も感じなくなる。林道はクネクネとなっているようで、おそらくここで終わっているのだろう。車返しのスペースはなく、バックで入り込むのだろうか。もしくは途中から作業道になってしまったのか。自分の認識では、林道は車両が通る道、作業道は車が入れない道としているが、ここが作業道なら、ここまで広く削ることもあるまい。切り出し作業で広い道が必要ということなら、口をはさむことはない。ただ、松木の煙害の跡に恒例の植樹祭をしながら、影響のなかったところは山を切り崩している。矛盾している。
 ようやく傾斜が落ち着いたところで、それでも間伐放置で歩きづらいが、少しの休憩をとってストックを一本出した。そろそろストック頼りもやめていいんじゃないか。だが、二本頼りが慣れてしまったせいか、しばらくしてから一本ではかなりバランスが悪く、後で結局二本使うことになる。

(1001m標高点ピークが見えてくる)


(1001m)


 目の前にピラミッド型のピークが見えている。あれが1001m標高点ピークだろう。取りあえずのひと踏ん張りだ。一旦下って登り返す。岩場も出てくるがルート上にはない。周囲の植林の樹々はシカの皮剥ぎ防止かネットで覆われている。1001m到着。結構きつかった。北側対岸に第二案の北側尾根がちらりと見えたが、おそらく傾斜はここと同じようなものだろう。あちらにも林道やら作業道の横切りはあるのだろうか。なかったとしたらかなりしんどいと思う。

(ツボミ。こんなのを見ても、撮ってもなぁ)


(地蔵岳)


 当初は左植林、右自然林の境尾根だったが、植林はうやむやになった。マツカサがやたらと落ちている。それでいてシカフンは少なく、植林のネットもあまり意味のないような気がする。たまにクマフンも見る。こちらはかなりひからびている。途中でアカヤシオを見た。ツボミになったばかりで、一部開花もあるが見られたものではない。他にもそれらしき芽も見たが、かなり小さい。これでは花盛りの森も大分先だろう。
 下っては登るを繰り返す。今日もまたアップダウンの多さは最後まで続いた。駐車した林道ゲートの標高は830m。最高峰の地蔵岳は1274m。引き算では444mとなるが、カシミールでの累積標高+は1050mだった。ちなみに先日の三境山は1380mだった。今日よりも2時間余計に歩いたのだからそうであっても不思議ではない。

(植林は消え、感じが良くなった)


(そろそろか)


(北からの尾根に合流する。自分はこれを石倉山本尾根としている)


(樹間越しに南岸尾根、一週間前は真っ白だったのに)


 緩やかな自然林の中の歩きが続く。この辺は二重、三重の山稜広場といった感じで、その間に緩やかな谷間が下っている。これを見る限りはどこからでも登れそうだが、それはここからの視界の範囲だけのことで、ここまでの下の具合からしてそううまくはいかないはずだ。
 北からの本尾根(988.7m三角点経由)と合流する。ここは大屈沢左岸尾根も含めて過去に二度歩いたことがある。元から歩く人はまれというか好き者だろうが、最近歩いた方がいるようで、足跡が残っている。それはともかく、驚いたのは中禅寺湖南岸尾根の眺めだ。一週間前にあれだけ真っ白だったのが、今は白いかけらが見えるだけになっている。男体山や袈裟丸連峰もしかりだ。またここで余計なことを考える。それだけの陽気なら、アカヤシオの進度も速くなるのではないのかと。残念ながら、この先もアカヤシオを見ることはなく。あっても堅そうな小さなツボミだけだった。

(この雰囲気が好きだ)


(そして石倉山山頂)


(ハイトスさん山名板を元の高さに戻す。それでも低いかなぁ)


 のんびりと周囲の景色を眺めながら緩く登って行くと石倉山に到着。1113m標高点のあるところが石倉山で、その先の三角点はその一部。中倉山と扱いは同じだ。ここには山名板が2枚ある。新参の3枚目を置くわけにもいかずに遠慮している次第だが、ハイトスさん板がかなり下にズリ落ち、1m30cmほどの高さになっている。上を見ると枝に針金が残っていて、切れたか外れたようだ。倒木を引っ張ってきて、それを台にして元の位置に結わえた。しばらくはズリ落ちまい。
 菓子パンを食べて休憩する。暑くなってきた。無風。ここでウィンドブレーカーを脱ぎ、ストックを一本追加する次第になる。できればここでのんびりして下りたいが、次の地蔵岳がある。それでも20分近く陽だまりの中でぼんやりとしていた。

(1109.2m三角点ピーク)


(三角点。これを石倉山ピークだとおっしゃる方はいないと思うが)


(これからが長く、最後まで起伏続きになる)


 重い腰を上げて先ずは1109.2m三角点。見て写真を撮っただけで県境尾根に南下する。この先は何回か歩いたことはあるが、今回はなぜか地蔵岳までが異様に長く感じた。気持ちの問題も多分にあろう。つまりは、まだ新緑も始まっていないし、アカヤシオには早い。気分は良いが、冬枯れのままの風景が延々と続く。見るべきものがまったくないのだ。こんなのは一時間歩けば飽きてくる。3時間15分も費やしてしまった。その間にスリルもなくはなかったが。

(この先には危険が潜んでいるのだろうな)


(男体山。その隣の雲の上の山は女峰山か?)


(次三角点標石)


 相変わらずのアップダウンが続く。地図上のフタコブラクダの次のコブ、1110m付近で次三角点標石を見つけた。この程度のことしか記すことはないが、前回、石倉山に来た際、結局は下で林道探索になってしまったが、その先の尾根を下ったら破線路の延長になっている林道に出ていた。石倉山に登るならその林道を使えば手っ取り早いが面白みはない。

(また下ると)


(袈裟丸連峰。瀑泉さんはどこらにいるのやら)


 どんどん下る形になり、前方には1105.6m三角点峰らしきピークが見えてくる。県境尾根までは遠い。大分以前、反対側から石倉山に向かった時には分岐から先でかなり迷った記憶がある。この下り斜面の右手で視界が広がった。伐採地ではないようだが、ここの斜面だけは樹々がない。正面に袈裟丸連峰が丸見えになっている。気になったのはその左奥に見える頭が白い山。赤城山にしては遠く見えているが、果たして赤城の黒檜山だろうか。ちなみに、この時、瀑泉さんが袈裟丸を歩いていたらしい。知っていたら手を振ったのに(笑)。

(登っては)


(下っての繰り返しで)


(県境稜線に合流)


(1105.6m三角点)


 鞍部からの登り。ここはヤセ尾根で岩もある。あまり好きなところではない。さらに下りがあって登り。右に巻きの踏み跡があったのでそちらに行くと、結局は登り返しで苦労する。うんざりして、次の登りは巻きはあったものの律義に登った。ようやく県境尾根に着いた。
 ここで休憩したいところだが、1105.6mはすぐそこだ。一応確認しておかないと気が済まない。そのままヤセ尾根を下ってまた登り返す。わざわざ来るまでもなかったとさっさと引き返す。
 さっきの合流点に戻った。ここは何だか休憩するには適した場所ではない。先に行って休もう。しかし、ここに至っても、地蔵岳の大きさに変化はない。近づいているといった感覚がまったく起きないでいる。

(こういうところの下りは精神的に疲れる)


(図根点標石)


(1143m標高点付近)


 アップダウンが続く。ここの県境尾根、北側の谷筋は広くなだらかで、その風景は何とも言えないが、南側のヤセた植林は無造作で汚い。そんな中を登り下りを繰り返し、なかなか休憩のタイミングがとれない。東向きから南向きに変わるところに図根点があり、ここでようやく休憩する。
 県境尾根区間の半分にも達していない。かなり飽きてきている。だが、このまま下れる手頃な尾根はく、地蔵岳そのものには過去に四回行っているのでわざわざといったところもあるが、今回はその北西にある1099m標高点ピークがどんなところなのか行ってみたかった。地図を見る限りは県境尾根から北に下って登れる尾根はあるが、それだと、かなり等高線が狭くなっていて、苦労することはわかりきっている。だから地蔵岳まで行かなきゃならないわけだ。
 何だか、この先ダラダラと記してもしょうがないようだ。同じ登り下りが続き、景色にさして変化はない。一応、1143m標高点を過ぎたら地蔵岳も大きくなってはきた。北東向きから南東にカーブするところでまた図根点標石を見たという程度のことしか記すネタがない。

(気になった白い山。三俣山の北の山であることは確かだと思うが)


(アップで)


 左手に南岸尾根がまた見えた。その手前は明らかに石塔尾根、中倉尾根だろう。オロ北もかすかに見える。その奥の白い山、あれは何山なんだ? 超然としている風情から錫ヶ岳といった感じもするのだが…。この先もずっと気になっていた。日光白根かなと思ったりもしたが、どうも位置的には微妙なところにある。

(林道がかすめる)


 下りきると、右手に林道が出てきた。この林道(作業道?)は、氷室山から地蔵岳に行った際に見ているからその延長だろう。林道は先まで続いている。この林道、まさか大萱山直下まで続いているわけではないだろうな。あちらは別の路線かも知れず、以前から気にはなっている。ここは尾根の鞍部になっていて、倒木で荒れたところを登りきるとまた図根点標石。そして、赤テープが出てくる。ようやく前地蔵岳が直近になってきた。標高1155m。ワイヤーが放置されていたりする。

(ここをうっかり直進してしまい、戻る)


(こちらの急な方が正解。赤いリボンがかすかに写っている)


 ここでミスをする。ここは南東にカーブしているところなのだが、そのまま北東の尾根を下りかけ、何かおかしいなと思って右方向を見るとそちらにも尾根のようなものが見える。一旦戻ると、そちらに赤いヒラヒラが目に付いた。こういうところのマークは助かる。下りかけた尾根はやはり迷う人も多いのか、しっかりした踏み跡になっていた。ここを下って、回り込んで地蔵岳先の破線路に出るという手もあるだろうが、地形図のようにそう簡単には行くまい。

(難所の始まり)


(別にこの岩を登るわけではないが)


(見下ろすとこうなっていた)


(ようやく落ち着いた)


 尾根が荒れてきた。樹の根が波打っている。そして正面に岩場。ここは右に回って尾根に復帰。ここで済むと思ったら甘かった。まだ岩場は続いている。そして急斜面。ここも踏み跡頼りに右に回ったのはいいが、ここから尾根に復帰するのが大変だった。急斜面でつかめる樹もまばら。見下ろすと恐くなる。何とか尾根に復帰した。気分的にも長かった。ここの通過は難所だった。尾根が一本化し、危険は去ったのを確認し、その先の台地状の小ピークで休憩した。あそこの下り使用はかなり厳しいだろうな。

(地蔵岳もいくらか近くなった)


(ここで無心状態で休憩した。ポカポカして気持ちが良かった)


 何とも気持ちの良い休憩タイムだった。足の痛みはまったくない。スパ地下の履き心地も良好だ。おにぎりを食べ、寝転がって15分ほどじっとしていた。このままでいたいという気持ちすら起きた。ここが花満開ならもっとゆっくりとしたろう。時間はどんど経過していく。しぶしぶと起き上がって先に行く。なかなか切り上げの踏ん切りがつかなかった。

(久しぶりに見た日光社寺の標石。ただ「日光社寺」が例えば特定の二荒山神社のことなのか、連合体なのかまったくわからない。興味はある)


 また岩場。まったく支障がない。考えてみれば、今日は岩場の迂回はあっても岩の直登といったほどのものがない。何となく物足りない感じがする。そんな思いをしながらダラダラと歩いて行くと、前地蔵岳の鞍部先の斜面で「日光社寺」の標石を見た。裏には「境界標」とある。懐かしい。氷室山から地蔵岳を歩いた際に、この標石をいくつか見ていた。ただ、今回見たのはこの一基だけで、以降見かけることはなかった。しかし、日光社寺領にしても、ここは結構な距離があるかと思うが。

(これを登ると)


(前地蔵岳。向こうは地蔵岳)


 また岩場が出てきてゆるりと登ると前地蔵岳に到着した。この山、最初に来た時の第一印象が良くなかった。梅雨入り前のことだったからだろうか。樹には葉が生い茂って薄暗く薄気味が悪い。おまけに羽虫が寄ってきて、都合10匹ほども群がって、落ちつけもせずにさっさと地蔵岳に逃げた。今はカラッとした山頂だ。あの時は地蔵岳も見えなかったが、間近に見えている。あれでは、下って登り返しがきつそうだな。山名板はその当時のままだ。

(またこんなところの登り)


(ようやく地蔵岳)


(山頂の石祠)


 やはり25m下っての鞍部はまだよかったが、60mの登り返しはつらかった。いい加減に疲れてもいた。さほどに急斜面ではないが岩々の間を抜けてよたよたと登る。石祠が見えた時にはほっとした。9年ぶり5回目。別に地蔵岳が好きなわけではなく、県境をつなぎつなぎをしていたらそうなった。山頂の風景に変わりはない。ここの山名板もそのままだ。こんな超地味な山に新しい山名板を設置したところで満足感も起きやしないだろうが、自分には良い候補地ではある。

(取りあえず柏尾峠方面に下るが、この標識の向きは逆になっている)


 横根山らしき平らな山が見える。ここからの展望はそんなものだ。一服して、さあ次は1099mだと下りかける。ここで感覚がおかしくなった。そのまま北に向かうつもりでいたら、しっかりした道は左向きにあるし、そちらにテープも巻かれている。首を傾げながら下ると、柏尾峠の標識が出てきた。これで正解のようだ。地図をじっくり見ると、確かに左寄りになっていて、山頂からそのまま北に下れば尾根は急斜面になって、先はうやむやになっている。

(足尾の盟主様)


(この辺で件のネエちゃんに出会った。いつもなら、その後姿を撮ったりするのだが、今回は理由もなくしなかった)


 下りながら、さっきから気になっている錫ヶ岳らしい山がまた見えたが、やはり日光白根かなぁ。自分の感覚ではもっと右だ。方向感覚もおかしくなっている。そのさらに左にはこれは一目瞭然な皇海山。

 歩きづらい道だ。わりと急で、岩の間を通過もあるし、ロープも備え付けられたりしている。ここでびっくりした。1250m付近で単独の女性が登ってきた。メガネのかわいいといった感じのネエちゃん。つい、こんなところで珍しいと言ってしまった。どう考えても、古峰原側の地蔵岳ならいざ知らず、単独ネエちゃんが好んで歩くようなところではない。オバちゃんレベル以上(バアちゃん含む)の単独ならともかくだ。
 話を聞いているとどんなルートで歩いて来て、これから先どこに行くのか、自分の地理感覚ではよくわからなかった。はっきりしていることはこうだ。①わたらせ渓谷鉄道の一日フリーきっぷを買って、足尾駅から歩いて来た。 ②林道から、つまり、自分が車を置いた林道に入り込んだ。これは、入口に白い車があったと言っていたから、まさにオレの車だ。 ③石倉山は通過していない。というよりも、石倉山の存在は知らないようだ。 ④自分とは反対の方から地蔵岳に登ってきた。 ⑤時間がかかり過ぎたので柏尾峠から下るクネクネ車道を歩いて帰ることになりそうだ。 ⑥家に帰り着くのは10時過ぎになってしまう。以上。不明な点。①スマホのGPSを見せてくれたが、自分にはよくわからなかった。 ②オレのマークを入れた地図を見せると、予定では地蔵岳から先は県境尾根を南東に下るつもりでいたと言っていた(つまり一日フリーきっぷは復路では使わずにか?)。 ③会話に「バス」と「新鹿沼」、「何とか宮」という言葉がよく出た。等々。こちら、足尾側の地理は熟知していても、鹿沼になるととんとわからない。瞬間、鹿沼の方かなと思ったが、栃木弁のなまりはない。
 理知的な顔をし、会話にも知性を感じる。ただ、受ける自分が彼女のレベル域に達せずに困惑しているといった状態だ。
 林道には重機が動いていたので、このことは知っていて、最悪な歩きだったとこぼしていたから、本当に林道を歩いたようだが、1099mのことを言うと、ふ~んといった顔をしている。どうも、自分がこれから下りるルートを逆に登って来たとは思えない。まして、これから先で自分が経験したことを思うとまずはあり得ない。想定できるとすれば、林道から西側の破線に至るルートがあるということだろうか。樹につかまりながら登ったと言っていた。証拠を見せてくれた。手袋も履かないしっとり、すべすべの手のひらには松やにがいくつもへばり付いていた。正直に、かわいそうにと思った。これが、しわしわ、がさがさのオバちゃん以上の女性の手なら、松やにもただのシミにしか見えず、何も感情はわかず、形だけの同情で終わる。しかし、よく手袋も履かないで歩いて来たものだ。
 This Ladyはいったい、どこをどうやって歩いて来たんだろう。そして、どうやって下ろうとしたのか。その後、ネットの期間設定で「地蔵岳」を調べると、赤城の地蔵岳ばかりなので、「地蔵岳 おっさん」、「地蔵岳 ジジイ」、「地蔵岳 地下足袋」…と、いろいろ検索してみたが、彼女はネットの世界とは縁がないのか、出てこなかった。「私が着いたら、クネクネ道の途中で車に乗せてあげますよ」と冗談か本気か自分でもよくわからない返事をして別れたが、大萱山からすんなりと原向駅に下りてくれれば話もわかりやすかったが、あの辺には新鹿沼も、バスも何とか宮も縁のないところだ。

(窪地に到着)


(定番の首欠け地蔵さん)


 ネエちゃんに対する疑問をいろいろと頭の中で整理しながら下っていたら、鞍部の窪地に着いてしまった。「思川源流」の看板は、ずっと以前から気にはなっていたが覗きにいったことはない。柏尾峠まで抜けるのなら行ってもいいが、ここから先は破線路とはいっても未知のルートだ。少しは緊張している。今日もまたその気にはなれず、首欠け地蔵にお参りしてさらばということになる。この首欠け地蔵だが、いつ見ても不気味で、どんよりした日にでも見たら気が滅入ってしまう。隣の青いブラボックスもそのままだ。少し変色したか?

(間違いに気づき、向こうの尾根に乗ると)


(しっかりした道があった)


 この地蔵を見ようとわざわざ高台に登ったのがいけなかった。その上は尾根状になっていて、破線路は尾根上にあるものとばかりに思い込んだ。ましてピンクテープもあった。やがてテープは消え、南側の尾根が気になりはじめた。間違っているんじゃないのかとGPSを見ると、明らかに違うところを歩いている。幸いにも間の谷間は険しくもなく、すんなりと尾根移りはできたが、やはり、そこには明瞭な作業道が続いていた。おそらく、首欠け地蔵から下に戻って破線路を探すべきだった。おそらく思川源流の標識付近から道が続いていたのだろう。
 ともあれ、しっかり道があるのならそれにこしたことはない。これが破線道だろう。1099mへの尾根はこの破線道から抜け出す形になる。破線路をそのまま行けば県道に出てまさにクネクネ車道を歩くことになる。最初からそのつもりなら、自転車を出口にデポする。

(ここから1099mに向かう。右手の破線路延長は荒れている感じだ)


(地蔵岳が迫り)


(何の変哲もない1099m)


 途中から入り込んだ形になり、この破線路を歩いた距離は短い。1099mへの尾根末端が見えたので作業道から離れた。この辺はもう植林の中の歩きになっていて、この先の破線路は間伐が放置された状態になっていて荒れているようだ。
 尾根を登る。左手に地蔵岳が迫って見える。植林は消え、雑木の明瞭な尾根を登ると1099m標高点ピーク。何ということはなかった。展望良好かと期待したが、ここからでは石倉山すら見えず、前地蔵と地蔵岳が大きく見えるだけだ。おまけに、ここは雷のせいか倒木も多い。こんな山頂だったのか。
 さして印象も残らない1099mを終わり、これで今日の課題は一応は終了。ここからの下りは二案あった。北西と北尾根下り。北尾根の途中から南寄りに分岐する尾根を加えると都合三案か。いずれにしても林道に出ることにはなるが、工事をしていることを思うと、できるだけ県道寄りに出たい。となると、北→北西尾根が無難だろう。

(この中をコンパス頼りにしばらくさまようことになる)


 破線路、つまり1099m分岐のイメージが残っていて、植林の中の歩きだろうなと思ったのは想定内なので、取りあえずはコンパスをカーブ地点の1000mにセットして下る。やはりすぐに平らな植林帯に入り込んだ。尾根型は不明瞭。樹々にはシカ除けを巻き、周囲は見えない。どこを歩いても同じ風景だし、枝払いや間伐でやたらと歩きづらい。左側の先が開けている気配があり、つい左寄りに歩きたくなったが、後で考えると、そちらに行って、なだらかな尾根を下るべきだったかもしれない。ここは我慢してコンパスに合わせて右寄りに歩く。

(尾根型がようやく出てきた)


(両側が尾根で下ったのは左側。真ん中を下れば何も問題はなかった)


 1030mあたりになると、ようやく尾根型が明瞭になってきた。ここまでの方向感覚の混乱がつらかった。コンパスを信じられない気持ちもあって、GPSで時たま確認もした。予定通りに歩いている。問題なし。ここでなだらかな谷を挟んで尾根が二分する。右手は地図上は後半で谷に吸収されるはずだ。尾根を忠実に下るのなら左手の尾根だろう。ここで林道合流点にコンパスをセットし直した。だが、正解は左右のどちらの尾根でもなく、その間の谷間下りだった。そんなことはこの時点でわかるわけがない。

(最初のうちはこうだったが、先の両サイドが切れ、尾根はヤセている。かすかな不安が出てきた)


(踏ん張って撮ったアカヤシオ)


(こちらはツボミだけ)


 のんびりと下っていたら、いきなり1000mあたりでヤセになって、先が急斜面になった。これ、まずいなと思いながらも、今日はスパ地下で正解だったとまだ緊迫した不安感はない。そのうちに、それどころではなくなってきた。急過ぎる。途中、ツボミと開花混合のアカヤシオを見た。両足を踏ん張り、片手で樹をきつくつかんで写真を撮った。これを最後にしばらくは写真どころではなかった。左右の谷に逃げたいがともにほぼ切れた状態になってしまっている。それでいて、覗き込む谷筋の光景はのどかな春うららの風景。こちらは冷や汗をかいている。ここまで下ったのなら、登り返しは最悪の形だが、きっと、この先にガケもあるに違いないと思うようになっている。その時に引き返そう。

(ここでいくらかほっとした。その間に写真を撮っているような余裕はなかった)


 960mで形ばかりの鞍部になってようやく傾斜も落ち着いた。もうノドカラ状態以上になっていて、水すら欲しくもない。これまではなかった植林への皮剥ぎ除けネットも出てくる。これは人為的な作業だし、人も歩ける範囲内だろう。そして、大間々営林署の看板も現れる。ようやくほっとした。

(林道が見えているのに)


(こんな斜面になった。逃げた植林側でもこうだ)


(見上げる)


 ところがどっこいだった。樹間から下の林道が見えているのに、このままの直進はかなりやばい。これまでの延長の急斜面になっていて、幅も広がった。むしろ、左の植林に逃げた方が無難のようだ。少しは傾斜も緩い。
 すさまじい間伐地獄の中を下る。林道が見えているのに遠い。歩きやすいところを選んではようやく林道に降り立った。かなり神経を遣ってバテバテ。一応は、着地予定地点から少し南寄りだった。ここはもう懲り懲りだ。着地地点の標高は845m。

(ヤレヤレだ)


(仕事は半ドンだったようだ。エンジンの音も人の気配もない)


(ゲートに到着)


 土曜日だったからか、もう重機の音はしない。先に行くと、これは工事ではなく材木の積み出し作業をしていたようだった。ゲートを抜けて車に戻る。ここで水をガブ飲みした。ノドカラ歩きが二回続いてしまった。
 ほっとしてタビを脱いだら、メガネのネエちゃんのことが気になった。決して下心からではない。おそらくは自分の下の娘と同じくらいの年だろう。いくら何でもクネクネ車道を延々と足尾駅まで歩かせるのはかわいそうだ。会わなきゃよかったが、なまじ話をしてしまったからにはムダ歩きをしているのを知らんぷりもできやしない。ただの遠回りの車の運転だけのことで済む。ネエちゃんは「私は歩きが遅いから」と言ってはいたが、マニアックな歩きをしながらそんなことはあり得ず、それを真に受け、タバコをゆっくりふかしてから柏尾峠の方に向かった。何だか、袖振り合うも他生の縁と言いつつアッシージジイみたいなことをやっていると思われればそれまでのこと。確かにそうなのだから。
 柏尾峠に下るということはありえまい。西側の破線路出口でしばらく待ってみたが、人の姿は見えず、オレよりも先に下ったのかと思い、車道を下ったが、結局、ネエちゃんに会うことはなかった。もしかすると予定通りに新鹿沼方面やらに下ったのかもしれないし、車も結構走っていたから、他の車に乗せてもらったのかもしれない。オッサンなら拾わないで無視するが、ネエちゃんなら別だろう。

 まぁそんなことがあったりで、そのまま家路についた。今回の歩き、地図上の見た目はたいしたコースの歩きでもなかったが、かなりの急斜面の登りや下りがあって、ことにラストの林道への尾根はかなり厳しかった。そろそろため息をもらしながらゆっくりアカヤシオを楽しめそうなところを歩いてみたい。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

【補足1】
 地蔵岳の下りで出会った「ネエちゃん」。その後の調べでヤマレコ利用者であることを知った。検索に「地蔵岳 首かけ地蔵」を入れ、「一週間以内」でようやく出てきた。きょとんとしていたが、やはり1099m経由で登って来たようだ。我ながら笑って、あきれてしまったのは、こちらがアッシー気分でいる時にすでにクネクネ道をショートカットで歩いていたか、すでに国道を渡って足尾駅に向かっていたようだ。それにしても、あのコースを5時間弱で歩くとは恐れ入る。
 ヤマレコ記事は⇒これ

〔補足2〕
 ハイトスさんからコメントをいただき、山名板の様子を気にかけているようなので、ここでアップさせていただきます。まだ少なくとも2年はもちそうですね。


 

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10 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2019-04-27 14:00:29
こんにちは。
車に乗らなくなってから、こちら方面に出向くのはかなりシンドイなと思っております。それでもワ鉄に乗って日帰りする方もいるんですね。今回たそがれさんが歩いたようなコースはとても自分が歩けるとも思われませんが、もう一度地図をよ~く見て、弱点(楽に歩けそうな所)を捜してみるか、とう気になりつつあります。
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2019-04-28 07:58:15
ぶなじろうさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
今回の記事、だれからもコメントがなく、よほど、地味で面白くもないコースを歩いたせいで魅力もないんだなと思っておりましたよ。
ただ、ここに登場するネエちゃんとは、ヤマレコの中でメールの交信をしましたけどね。
そのネエちゃんの記事ですが、東京から電車を乗り継いで来ていたようで、最後は走っていますが、岩瀬駅で走ったぶなじろうさんの姿に重なります。
私は走ることはいまだにできません。山ならともかく、仕事とかで歩いていると、つい、へたりこみ、どこかに座りたくなってしまい、現に歩けなくなってベンチに座ったりすることもあるのですが、気になって医者に行くと、どうも足のケガとは関係のない坐骨神経痛の症状のようです。
まぁ、私のような歩き云々はともかくとして、走れるぶなじろうさんです。わ鐵利用でオーソドックスな足尾の山のコースは歩けるんじゃないですか。
話は変わります。昨日、桐生の鳴神山でアカヤシオを堪能してきました。あれだけ見られれば、アカヤシオに関してはもう追いかけなくてもいいかなといった気分になっています。
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地蔵岳 (ハイトス)
2019-04-28 19:39:21
こんばんは。
なかなか興味深いルート取りですね。
石倉山を巡る北側からのアプローチは参考にさせていただきます。
ところで石倉山の山名板はかなり酷い状態で無かったですか。
3年持てば良いと思っていたのですが、とっくに3年は過ぎています。
あわよくばたそがれさんの味のある山名板が石倉山に似合うと思います。
ところで途中で出会った女性ですが、こんなルートで出会いとは驚きです。
でも、良かったですね、”男性”と出会ったとありましたね。
”薮山徘徊のジジイ”と出会ったなんて言われなくて。w
こんなルートでも一服の清涼剤として良きかなですね。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2019-04-30 09:13:16
ハイトスさん、こんにちは。
石倉山の山名板の写真、末尾に追加させていただきました。まだ持ちますが、白落ちが目立ったような気がします。上塗りしておいた方がよろしいかと。
この翌々日にハイトスさんの「十二山」の山名板も確認しましたが、こちらもまた同様でしょうか。
この日に出会ったネエちゃんは、場所が地蔵岳下の一般道だったため、すぐには「藪山徘徊のジジイ」とは思わなかったでしょうけど、特に、この辺の地理に精通しているわけでもなく、栃木百名山ということから来ただけのようで、一般ルートではつまらないので、1099m経由で近道をしたのでしょう。私が石倉山の名前を出しても知らない様子でしたし。
その後、彼女とは何通かメールを交換しましたが、藪山、藪ルートよりもむしろ地下足袋に興味津々だったようです。もしかするとその気になっているのかも。
それはともかく、石垣山も歩くルートのネタがなくなってきましたよ。枝尾根をつぶしてもねぇ。
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上から往復で・・ (みー猫)
2019-04-30 10:32:22
石倉山に行ったのですが、難所のところ立ち木が減ったんでしょうか。自分はあまり記述しておらず??です。もしかしてそこまでの間でつるつるの土滑りがあったからかも。時期も悪く、下方で銃声がして逃げ戻ったと書いてました。地蔵岳に一般ルートって粕尾峠から?そんなものと言えばそれまでですが、公共機関利用で栃百はつらい感じしますね。それで薮山に興味持つというのも無いでしょうけど(笑)
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Unknown (ふみふみぃ)
2019-04-30 10:50:45
石倉山に久良沢方面から行くと何処歩いても林道に出会うのは避けられないようで。
重機をさけて予定外の尾根を下ったら面倒な羽目に。これまたありがちだよなあと苦笑しました。
林業の作業音とかもそうですがどうも後ろめたい気持ちが先行して、ああいう音を聞くと自然に距離を取りたくなりますね。
道中で出会ったヤマレコの人は林道から谷間、1099m地点へ西から登ったようですが、1099mの南側の谷間もまあ普通に歩ける場所でした。
この辺りアカヤシオがどれくらいいるかはわかりませんが1000mくらいは一週間早かったんでしょうね。
歩き終わりは15時前でしたか。この日もう一時間早く歩き終わり、小友の方に来ていただければ満開のアカヤシオルートを案内できたのですが(笑)。
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Unknown (瀑泉)
2019-04-30 11:35:21
石倉山の先の展望地から手を振っていただいてもネェ。そもそも,袈裟丸からだと石倉山自体気付かないような気がしますヨ(笑)。
それはさておき,昨日は,たそがれオヤジさんとみー猫さんの記事に触発されて,ようやく此方の地蔵岳を踏んできました。
まぁ,残念ながら,可愛い山ガールに会うことは叶わなかったケド,その分,山頂を含めて,アカヤシオは満喫出来ましたケドね。
ただ,当初予定では,黒坂石から氷室山・宝生山まで一気に抜けるつもりだったんですがねェ。
結局,1105.6m東の分岐~前地蔵岳間が残っちゃったので,次回は,今回のお歩きを参考にさせてもらおうかと思っています。
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みー猫さん (たそがれオヤジ)
2019-05-01 12:42:08
みー猫さん、こんにちは。
「難所」はあくまでも自分にとっての難所で、特にてこずって登ったわけでもないのですが、上から見下ろすと恐い感じになりました。下りで使えばおそらくガクガクしたでしょう。
ここは以前にも歩いてはいるのですが、前回は特別何も感じず、今回、難所に思ったのは、やはり、足の骨折による気分的ものなのかもしれません。
あそこ歩いて銃声ではぞっとしますよ。
みー猫さんのおっしゃるとおり、電車(正確には気動車ですが)で地蔵岳というのもきついでしょう。山を歩いているよりも車道歩きの方が長くかかりそうです。それまでやるのなら、別に栃百にこだわらず、地蔵岳だけではなく、たとえばついでに横根山とか。もったいない気もしますね。
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ふみふみぃさん (たそがれオヤジ)
2019-05-01 12:42:35
ふみふみぃさん、こんにちは。
ふみふみぃさんに言われずとも、実は石倉山はさっさと片付けて、帰りがけに小友の尾根をチョイと覗いてみるつもりでいたのですが、意外に県境区間の歩きが長くかかってしまい、時間的に不可能でした。そのため一週間遅れで小友に出直すとすでに終焉を迎えていたというわけです。
石倉山のアカヤシオは期待できないでしょう。これまで考えたこともありませんよ。せいぜい地蔵岳側なら少しはと思うのですけどね。瀑泉さんのコメントにもあるように、実際にもそのようです。「満喫」なんて言葉が出ているくらいですから。
石倉山も、今回、1099mと1001mも登ったので、もうめぼしいところもないような感じになっています。ただ、1099mの西と南には興味があって、地図ではきつそうに見えたものですから東から入ったということですが、普通に歩けますか。そのうちにネタなしの時にでも歩いてみます。破線林道周辺だけはやめておきますけどね。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2019-05-01 12:43:00
瀑泉さん、こんにちは。
どうも地蔵岳周辺でアカヤシオ満喫というのは信じがたい話ですね。私が行ったのが20日。瀑泉さんは29日。9日の間に、あの小さくて固いツボミが花になるものでしょうか。まして、雨の日が2日ありますよ。アカヤシオも気分屋ですから、それもありなんでしょうね。
具体的にどう歩かれたのかは後で確認させていただきますけど、三角点から前地蔵岳区間が残ったということは、随分と半端に残してしまいましたね。こだわるなら、石倉山を巻き添えにして歩かないと、ただの尾根歩きになってしまいますね。
私の歩きはあまり参考にはならないでしょう。往路では何度も作業道に出くわすし、復路でもまた長い林道歩きを避けようとして、激斜下りをしてしまう。もしあそこを下るようでしたら、尾根は避け、中間の谷間を下ることをお薦めいたします。
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