たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

地元・八王子丘陵の茶臼山から雷電山へ。今回もまた二時間ほどの散歩で終わってしまったが、春の息吹を感じられただけでも満足。

2020年03月26日 | 地元太田の山
◎2020年3月15日(日)

青少年自然の家駐車場(10:05)……不整合(10:15)……稜線(10:25)……茶臼山(10:37~10:52)……根本山(11:15)……雷電山分岐(11:18)……雷電山(11:32)……勝負沼(11:42)……滝野神社(11:58~12:03)……駐車場(12:08)

 前日の土曜日はせっかくの休みなのに、犬の散歩を終えたら雨。これは予報通り。いつもなら、朝から酒を飲んでは読書をし、録りだめの映画でも見て昼寝してぐうたらと過ごすのだが、義母のディサービスへの送迎があるので酒は控えた。おかげで、何とも長い一日になった。出かけてまで観たい映画はやっていなかった。それなら、そろそろその気になっていて、肥料やら土を買い込んで用意している家庭菜園の畑作りでもしたいところだが、この冷たい雨の中、合羽を着てまで庭に出るのも億劫だった。
 翌日は晴れ。これも予報通り。赤城山の黒檜山に黒保根側から行くつもりでいた。ところが、昨日の雨は、やはり赤城といえども雪になっていたようだ。太田ではずっと雨だったのに。大間々方面に向かいながら、車から見えた青空の赤城山は左から右にかけて白くなっている。今日も義母を施設に送ってからの出発。時間的にも遅すぎる。どうするか迷いながら藪塚に至ってようやく黒檜山はやめにした。おそらくみぞれだったろう。湿った雪の中を濡れながら歩くのは勘弁だ。適当なところでユーターンしようとしたところで「東毛青少年自然の家」の看板が目に付いて右折した。八王子丘陵の山で、雷電山には行ったことがなかった。時間つぶしの歩きには事足りる。今日もまたハイキングになりそうだが、冴えない気分で黙々と黒檜に登るよりはマシかもしれない。地図は持っていないが、明瞭なハイキングコースと標識は随所にある。とんでもない歩きになることはあるまい。

(今日の茶臼山は混んでいそうだ)


 自然の家の駐車場は混んでいた。かろうじて駐車ライン外で問題のないスペースがあったので、そこに駐車。何でこんなに車があるのだろう。地元の群馬ナンバーがずらり。その理由は後でわかった。茶臼山で、オバチャンたちの会話が聞こえた。「今朝、テレビでやってたよ」。話の内容からして、おそらく、茶臼山あたりの放送があったのだろうか。何の番組で、何のテーマだったのかは耳に入らなかった。だが、そのテレビ放映とは関係なく、自分のような思いで、八王子のハイキングで間に合わせようと思って来たハイカーも多かったのではないか。
 時刻はすでに10時を過ぎている。空身で行ってもいいが、それだと格好もつかないので、備品入れの小さなザックに水筒や財布、スマホ、タバコ類だけを入れた。カメラやらGPSは上着のポケット。靴は泥濘もあるかもと長靴にした。

(前回は左に行った。今日は右手の立岩コース)


(立岩かと思う)


 先ずは茶臼山。前回は三本松コースで行った。今回は立岩コースを行くことにしよう。前回歩いた感触からして、三本松や立岩コースを歩く方はあまりいないようで、駐車場から反対側に向かい、クサリ場経由で稜線に出る人が多いようだ。自分はそちらを歩いたことがないので、稜線上のどこに合流するのかわからない。そもそも、クサリ場を通らないと行けないのならともかく、他にもいくつもコースがあるのにわざわざ危ない歩きはしたくないし、ここのところ脚が突っ張って痛くなり、犬の散歩中にしゃがみ込んでしまうこともある。暖かくなってきたのに坐骨神経痛は相変わらずの気配だ。クサリ場は向かない。
 早速、分岐。左が三本松で直進が立岩コース。ほどなく左に突っ立った岩が見えた。あれが立岩のようだ。他に岩は見えない。立岩とはいっても、こじんまりした尖がった岩だ。足止めして感心しながら見るレベルでもない。

(立岩コースから離れて「連絡コース」に)


(左からやって来た)


(この大岩が不整合なのか)


(岩の窪みの中。覗いても、どこがどう不整合なのか自分にはわからない)


 ここで右に「連絡コース(不整合方面)⇒」の標識を見かけ、ちょっと興味を持った。立岩コースの立岩は見たし、このまま稜線に出たのではつまらない。この連絡コースに入る。ところで、標識は新しかった。新設コースなのだろうか。
 このコース、自然の家の方に一旦、戻ることになる。そして、自然の家からのコースに合流する。もしかすると、クサリ場を経由するとここに出るのかもしれない。不整合はこの合流点のすぐ下。大きな岩があり、その岩にはくりぬいたような穴が開いている。そして不整合の説明板。オレの頭では断層との違いがよくわからない。つまりは断層とは地層のズレで、不整合は隆起やら雨で、地層の一部が切れて不連続な地層になっているということか? 八王子丘陵の界隈によく見かけるとあるが、そんなに珍しい現象なのだろうか。

(ゴロゴロしたところを登って)


(八王子丘陵縦走の稜線に出る)


(まさか、ここも不整合現象なのか)


(何度もアップした気がする)


(産帯? 産泰とは読めない。童何とか?)


 岩々したところを登って行くと稜線に出た。ハイカーも多くなった。ぽかぽかして春の陽気がむっと漂っている。このまま雷電山に行くにはさっさと帰路に就くようなものなので、茶臼山に行くことにしていた。あそこは展望がよい。雪の赤城山を眺めるのもいいか。

(ショートカットコースから茶臼山)


(途中の展望から。やはり赤城は白い。この白いのは翌日には消え、25日にはまた白くなり、翌日には黒くなった。おそらく28、29日にはまた白くなるだろう)


(見かけた花1)


(花2)


(アップで)


(山頂の三角点。これも何度もかつての記事に入れた)


(榛名もうっすらと白い)


(花3)


(花4)


(花5)


(花6)


(赤城をアップで)


(これは武尊でしょうか)


(花7)


(山頂の風景)


(谷川方面。すっきりしないというか、ここからでは遠すぎる)


(こちらは東京方面。スカイツリーは見えない)


 ショートカットルートで電波塔のある茶臼山。桐生側からハイカーがどんどんやって来る。一年前にここに来て、足利の方に見えた立派な山容の山が湯殿山であることを聞き、その20日後に石尊山のヒダ尾根を経由して湯殿山に行ったことを思い出した。その間に抜釘手術をした。その後、ブランクを取り戻すべくガツガツと山歩きをしたが、あの時の気力は一年を経過してどこに行ったのか。山に行けない理由を見つける術だけには長けた。
 雪の赤城と谷川、足尾方面の山々の景色を眺める。榛名にも降雪があったようだ。浅間はなぜか見えない。薄雲の中にいる。一年前に来た時には少し早かったのか、花を見た記憶がないが、今日は賑やかに花があちこちに咲いている。もう春なんだなぁと改めて思う。山頂が賑やかになってきた。ゆっくりしたいが下るか。10時50分。出発から45分しか経過していない。今日はどうも2時間歩きで終わりそうだ。どうにもならんわ。

(余計歩き。遠回りして下るつもりで小ピークに登る)


(ぞろぞろ歩いている)


 稜線への戻りは、律儀にショートカットは避けた。これで数分の時間稼ぎにはなる。登り上げた小ピークから下って行くと、これから茶臼山に向かうハイカーが多くなっていた。追い越すに追い越せない状態になったりもする。

(庚申塔。これも過去に何度も登場した)


(これだけの山頂。水道山)


 これもまた時間稼ぎ。庚申塔のあるところは素通りするもの。桐生の広沢に下るひとならともかく、すぐ上にある小ピークの水道山に登ったところで何もありゃしない。ただの通過点だ。おかしなことを考えた。庚申塔に戻らず、先の斜面を適当に下れりゃしないか。様子を見ただけでやめた。緩やかではない。滑って引っくり返る可能性がある。すごすごと庚申塔に戻った。そんなこと、わかっていながら、いつも水道山に儀式のようにして必ず立ち寄る。今回もまたといったところだ。

(籾山峠の方に行く。前回は右に下った)


(狂い咲きなのかよくわからない。枯れているのとツボミが混在している)


(根本山。右が展望地)


(浅間はやはり隠れている)


(ヤマザクラを見つけた。いつもより早いんじゃないの)


 前回下った石尊宮への分岐を通過。籾山峠方面へ。ここでおかしな話だが、前を歩く二人連れが石尊宮の方に下って行き、後で、勝負沼先で対向者として出会う。これから雷電山にでも登って稜線に戻るのか。どんな歩き方をしているのかわかりかねるが、桐生方面からやって来たとすればなるほどなとは思うが…。太田側から登ったとすれば、ちょっとややこしい歩きだろう。
 ピンクのツツジを見て根本山。ここは展望地になっていて、食堂のアルミトレーに手書きの展望図が記され、樹に吊るされている。一服するつもりでいたら、先客が腰かけている。浅間山がやはり見えないことを確認しただけで終わり。ちらりとヤマザクラ。

(ここから右に下る)


(自分には良い雰囲気)


 「勝負沼・雷電山→」の標識で右折下り。ここで勘違いをしていた。ここが籾山峠とばかりに思っていたが、考えてみれば、峠は車道が通っていて、その先だ。
 ここから雷電山、そして勝負沼までの区間の歩きが、自分には本日のハイライトだった。他にハイカーもいず、静かに春を感じながらの歩きを味わえた。何か花が咲いているわけではない。ただの疎林の中の緩やかな下りだ。そして陽が明るく照らす。何ということもないどこにでもある風景で、おそらく、陽が出ていなければ陰気な感じにもなるだろう。不思議に、これ好きだなぁと思った。惜しいことにずっと逆光で、まともな写真が撮れなかったこと。撮れたところで、あくまでも気持ちの問題だし、その雰囲気もいっしょに写真に入り込むはずもない。

(ここは直進)


(逆光補正モードで撮ってみた)


(山頂直下で)


(雷電山山頂)


(真新しいここで一服しようとした。この先、行けそうだが行けない)


 勝負沼の分岐を右に見て直進。間もなく木の階段。東屋の屋根がちらりと見えた。手前には石祠。雷電山の山名標柱。初めて来た山だ。若干開けてはいるが、特に見るほどの展望はない。かなり汗をかいた。すでにシャツ一枚になっている。ベンチに腰かけて手拭いで顔の汗を拭う。タバコを出すと、いきなりオッサンガ階段から顔を出した。タバコをしまい、もう帰るところだった体を装って下る。

(勝負沼へ)


(勝負沼。「勝負」の由来は何かがあったのだろうな)


(前回はここを下って来た)


 勝負沼が見えた。4人の釣り人がのんびりと竿を垂らしている。周囲はフェンスに囲まれている。釣り人の後ろで、フェンス越しにしばらく眺めていると、フナを釣り上げた。どうするのか。そのまま池に放した。自分もそうするだろう。川魚ならともかく、フナやコイは食べる気がしない。小学生の頃、学校の池でミミズをエサにして小さなフナを釣っては水槽に入れて死なせていた。罪なことを繰り返していたものだ。ここで、先ほどの二人連れに出会う。見間違いかと思ったが、男の方の顔に特徴があった。

(林道?から外れて再び山道に。右下に行くと石切場)


(また沼を見て)


(滝尾神社)


 石切場跡はもう飽きたのでそちらには行かなかったが、相変わらずロープで立入禁止になっている。それでいて、見に行く人は多いのか、最近でもネットの記事で散見する。自分も二回程行ったが、一度見れば十分だろう。そのまま滝野神社に向かい、そこでようやく落ち着いて一服した。

(駐車場に着く。まったくの時間つぶしの歩きだったが、歩き足りないという思いは出なかった)


 青少年自然の家の駐車場に到着。車の量は減っていない。入れ代わり立ち代わりなのだろう。隣の車も左右ともに出がけ時とは違っていた。この自然の家、新型コロナで今月末まで休館だそうだ。
 予想通りに二時間歩きで終わった。それでも半日はつぶせたか。午後からは庭の草むしりと畑作りでもやるとしよう。飲みたいのをこらえるのはつらい。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

コメント    この記事についてブログを書く
« <いせさき市民のもり公園>... | トップ | またまた八王子丘陵で茶を濁... »

コメントを投稿

地元太田の山」カテゴリの最新記事