たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

出張山行・アポイ岳

2007年05月04日 | 北海道の山
◎2007年4月29日(日)―1人

 連休前半に帯広出張が入ってしまった。どうせ休日なのだし、29日の出発予定を早め28日に羽田を発った。今年は暖冬だったから、北海道の雪も少ないだろうと、ウペペサンケ山にでも行くつもりでいたが、何気なくNHKのばんえい競馬のニュースを見ていたら、画面に映った周辺の山は真っ白。これじゃ出張ついでに行ける山の状況ではない。急遽、ガイドブックを買ってきて、お手軽ハイキングコースを探して、見つけたのがこのアポイ岳。花の名山らしいが。

 アポイ山荘に泊まれば便利なのだが、ちょっと高い。料理や施設が良くとも、一人旅では味気ない。浦河のビジネスホテルを予約。ついでにレンタカー。帯広駅からは3時間程かかった。天気はまずまずの予報。

 朝起きたら頭痛がした。これは、寝る前にウィスキーを2杯、ストレートで飲んだため。このホテルではコップがなく、湯呑み茶碗だった。そして、口臭もすごい。どうせ明日はだれとも会話しないだろうと、昨夜の夕食で餃子とニンニクを入れたラーメンを食べたのが原因。今日は、アポイの後は襟裳岬経由で帯広に帰る。山歩きはさっさと済ませたく、5時にホテルを出る予定でいたが、何やかやと出発が45分遅くなってしまった。

 40分程で登山口着。車が6台に準備中が4人。6時40分に出発。天気は曇天。初めての山ゆえ、登山口の案内が気になったが、親切な表示が整備されている。そして、しっかりした登山道というか遊歩道。ここから山頂を望めるらしいが、今日は雲の中、何も見えない。800m程度の山だから、雲がかなり低く下りている。しばらく行って記帳。先行者は4人。100m先を女性の単独が歩いて行く。

 登山道に問題はまったくない。急な所や危険箇所も無し。原生林の中、1合目、2合目、…と続く。本当に手頃なハイキングコース。草花の開花はまだのようだが、先を行く女性が、小さな花を接写していた。珍しい花なのだろう。「何の花ですか?」と聞き尋ねる風情は持たない。天気が良くなることは分かっているのだが、こうも視界が悪いと、黙々と歩くだけ。

 五合目の小屋を過ぎて尾根を登る。ここから残雪が出てきた。歩行に差し支えはまったくない。馬の背付近でオッサン、オバサンの5人連れに合う。5時半に出発したとのこと。オバサンの方がかなり疲れていた。幌満お花畑からの道に合流。地図を見ると、山頂からお花畑に下りられるようだから、帰りはこのコースを下るか。

 ほどなく山頂到着。出発から1時間半。ガスがさらにひどくなっていて、髪の毛がべっとりする。無線オタクの方がいて、アンテナを組み立てている。それ以外はだれもいない。当初、ここから吉田山、ピンネシリに行こうかと思っていたが、この霧の中ではまったくつまらないだろう。3人が到着したのを機に下山する。

 幌満お花畑方面には、ここ数日だれも歩いた形跡がなく、雪には足跡がついていなかった。風が強くなっている。太平洋だけはさっきから見えているが、襟裳方面は見えない。お花畑とはいえ、花らしきものは何も見あたらない。本道に合流。次々に人が登ってくる。鍬をかついだグループが3組。ボランティアだろうが、その都度、立ち止まって通過待ちをするものの、だれも「スミマセン」とも言わない。天気は良くなりつつあるが、山頂を見上げても見えない。

 駐車場到着。3時間程のハイキングだった。かなり暑い。汗もかいてしまった。アポイ山荘で風呂に入る。500円。ゆっくりしたかったが、全身に絵を描き入れた方が入ってきたので、早々に出た。コワイというよりも不潔といった感じがする。

 襟裳岬に向かうが、観光客は多いものの、歌詞のとおりに本当に何もない所。風の館なるところに400円(実際は500円。割引券有り)で入ったが、どこにでもあるようなものが陳列され、強風体験をしただけ。高い買い物をしたような気分だった。

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