◎2014年3月22日(土)
銅親水公園駐車場(7:34)……下久保沢ダム取り付き(8:02)……井戸沢右岸尾根合流(8:53)……石塔(9:44)……中倉山(10:31~10:56)……一般ルートから外れる(11:34)……林道・上久保沢ダム(12:11)……駐車場(13:00)
一週間ほど前に中倉山に行かれた方の記事を拝見した。「支尾根から入り、1300mを越えてからワカンで一人ラッセル」と記されていた。掲載写真の石塔にも雪がかぶっていた。これは楽しみだ。ぜひとも行きたい。積雪期の中倉山、前回の昨年は曇天、4年前は晴天で、見渡す景色は最高だった。土曜日の晴れは保証されている。あの感動をもう一度といったところだ。那須方面の予定をあっさりと切りかえる。
(中倉山の白い部分はさほどでもない。帰りに撮影)
(かたや日光の中禅寺湖南岸尾根)
銅親水公園には車が6台。1組が出発しようとしていた。準備している間に出発された。お二人ともに、自分よりも年長のようだが、足は長靴で重装備でもない。ベテラン、その筋の方といった感じ。足取りにまったくムダがない。どこに行かれるのだろうか。社山だったりして。まさか、松木沢トレッキングではあるまい。RRさんの車を探したが、今日はない。さて、ここから見える中倉山、全容は横場山(1016.8m三角点峰)に隠れてうかがい知れないが、上部に限っては、あれが要ラッセルなの?と思わざるを得ないような見た目の雪量。一週間でこうも雪が減るものだろうか。
まっ、ここまで来たからには社山に予定変更ともいかず、中倉山にまいりましょう。12本爪アイゼンとワカン、ピッケルを積荷して出発。今、気温は-2℃だ。やはり、足尾や日光は寒い。道水管橋の方に向かう。昨日と違って、風はおとなしい。青空も覗いている。
(林道から見える中倉山も雪が付いている程度。どうも調子が外れてきた)
導水管橋に行くまで凍結個所がいくつかあって緊張した。下は仁田元沢だ。無事に林道にショートカット。林道に雪はまったくない。この分では、上に出るまで、雪もなさそうだ。さて、今日はどこから取り付くことにしようか。石塔尾根は論外。危険な思いは一度だけで結構。井戸沢右岸尾根も考えたが、いやらしいところが一か所あった。雪があったら突破に苦戦かも。となると、下久保沢砂防ダムあたりから入って、井戸沢右岸尾根に出るのが無難かなぁ。何せ、一般ルートからの入山は避けておきたい。あそこは下り使用だけで十分。ハイトスさん情報によれば、登山口標識も現れたそうな。
そんな景気のいいことを考えている割りには、どうも体調がよろしくない。林道歩きの登りで息が上がった。休憩したりする始末。これで中倉山にマニアックコースで辿り着けるものやら不安になってくる。
(ここから取り付く)
(赤倉山の方が雪もあるんじゃないのか)
予定どおりに下久保沢ダムから取り付く。当初は沢伝いのつもりでいたが、ちょっと行くと、先に砂防ダムがいくつか続いているような気配。こういうのは趣向に合わないので、結局、左側の尾根に逃げた。この小尾根は以前歩いたことがある。
この時期のせいか、視界に余計なものが入らない。枯れた木と草だけ。眺望が良い。ゼーゼーしながらも、下の林道がどんどん遠くなり、半月山、男体山、社山が見え出してくるのが何ともうれしい。日光連山の雪は深そうだ。足尾側は白よりも茶色が主体。しかしこの尾根、相変わらずガレてもろい尾根だ。つかまる枝木もポキポキ折れるし、浮石も多い。滑るとズルズルだ。下り使用はきついかも。
(石塔尾根が見えてくる)
(ちょっと先でキレット部を撮っておいた)
石塔尾根の横場山からの下りの鞍部が見えてきた。例のキレットはここにある。アップで撮ってみた。2つのピラミッドが並んでいる。RRさんによれば、巻き道があるようだ。確かに、その巻き道を歩いたグループの記事も読んだことがある。帰ってから、アップ写真を見てみたが、うっすらと「らしき」ものを見つけた。ただ、あのザレ斜面だ。巻き道とて一筋縄ではいくまい。歩くことはもうないからどうでもいいが、他人様が苦戦してキレットを歩く記事には興味津々である。
(何ともいやらしい小尾根だ)
(男体山と社山が見えて)
(井戸沢右岸尾根に合流する)
(右上に石塔)
社山がはっきりと見えたところで井戸沢右岸尾根に合流した。見下ろすと、北側斜面に雪が付いているだけ。最初からこの尾根を歩いて来ればよかったかも。時間もかかり過ぎだ。見上げると、シンボルの石塔が右上に見えている。まだまだ先。
(備前楯山)
(この赤テープは以前にも目にしていた。派生尾根との合流点だし許せる)
石や木にペンキが付き出した。古いテープを散見する。その中に、新しいテープもちらほら。以前登った際にはこんなにテープはなかった。気持ちは分かるが、一本調子の尾根にテープが必要なのだろうか。消せないペンキが付いているだけで十分ではないのか。こうして、来る度にテープを巻いて山を汚すこともあるまい。どうせ、ここを下りにも使うわけではないだろう。ピストンだとしたら、剥しながら下ればいいのに。最初のうちは無視していたが、とうとう目障りになり、新しいテープは剥ぐことにした。これが足尾ではなく他の山域なら、無視して通るというものではあるが。
(雪はほとんど消えている状態)
(1350m付近から雪が出てくる)
まぁ、お怒りはこの程度にして、懸案の積雪の量。表面にうっすらと残っている程度で、大方は消えている。情報によるラッセル開始1300mは石塔の下だ。ラッセルの楽しみまではもう少しだ。
一面に残り雪が出てきたのは1350mからだった。だが、この雪もラッセルには程遠い。雪の上に古いワカンの跡が残っている。あの記事を記した太田山岳会の方のトレースだろうか。一週間で随分と減ったものだ。暖かい日もあったしなぁ。
(そして石塔に着く)
(石塔の裏。のっぺりとしている。どうやって登るのだろうか)
(石塔の上から石塔尾根と右・井戸沢右岸尾根を俯瞰する)
石塔に出た。ゴジラの耳は少し崩れている。最近、RRさんが修復した気配はない。この頭のケルンだが、RRさんは登って積んだとのこと。確認のため、石塔を一周してみた。常人が登れる足場が続いているところはなかった。下から投げて積めるものでもないし、まったくもって不可解なまま。積んでいる作業現場を押さえたいものだ。
(いよいよ圧巻の展望がはじまった。右に社山と男体山)
(雪は深くなったが、この辺はツボ足で歩ける程度だった)
(中倉山が見えてくる)
雪が次第に多くなってきた。このままでも行けそうだが、ヤブの急斜面になったので、滑るようになり、アイゼンを付けピッケルを取り出した。雪は30cmくらいか。ワカンの跡はずっと続いている。しかし、ガレたところでは雪も消えて、アイゼンではかえって歩きづらく引っかかる。ガレを過ぎると、ところどころでピッケルがスルーするも、大方は雪が締まっている。ラッセルをしたかったが、これではできない。何とも残念。
一気に寒いというか、冷たくなった。耳あての付いた帽子をかぶり、手袋をはく。やがて一般コースと合流。あれっ、新しい足跡がある。山頂に向かったままのもの。ということは、途中で行き会うか。案の定、三角点のあるはずのところで行き会った。同年代だろうか。「孤高のブナ」まで行かれたそうだ。足元をちらっと見た。布靴のツボ足。恐れ入る。布部分が水分を含んではいたが、一般ルートはこれで十分だったのだろう。さしでがましく自分のトレースを辿れば石塔に行けるから、いかがですかと言ったが、果たして行かれたか。石塔の存在そのものをご存じないような気配でもあった。25000分の1地図を持参されてはいたが。
(そして山頂)
(オロ山の先に皇海山。左、庚申山と塔の峰。右、沢入山がかすかに)
山頂に到着。風がビュービュー吹いて、さらに冷たくなった。強風の昨日なら、身体が飛ばされそうな風が吹きすさんでいたろう。山名板は健在。ハイトスさんが1月に見かけた新しい山名板は飛ばされていた。山頂は足元がかなり固くなっている。これ、クラスト状態というのか。お気に入りの展望が広がっていた。今日は皇海山も見えている。正面の大平山、上は雪が深そうだが、下の尾根には雪がない。備前楯の雪は意外に多そう。ゆっくりと堪能したいが凍えてしまいそうだ。じっとしていられない。顔はツンツンと痛くなる。さっきの方にあやかって、孤高のブナを見に行こうか。
(鞍部にある孤高のブナ)
(実態はこんな感じだが)
(ブナ越しに三俣山方面。思い立って何年も経っている)
このブナ、樹齢は100年以上、煙害の生き残りということで、新聞記事に出るや、かなりのスポット的な存在になっている。稜線で風雨にさらされている一本ブナだ。100年以上に感じる太さはないが、この木は対岸の大平山への尾根からでもよく見える。孤高たる所以だろう。
(大平山。尾根の様相をつぶさに確認させていただく)
(半月山方面)
(こちらは備前楯山方面)
山頂に戻って、タバコをふかしながら、もう一度眺望を楽しむ。足尾の冬山の景色はなぜか縁取られたシルエットになるのが不思議だ。さてと、長居もできないので下る。今度はオジサンが登って来た。この方の足にはチェーンスパイクが巻かれていた。お話をしていると、常連さんぽい。お会いしたお二方には、自分のアイゼン、ピッケル姿が異様に映ったかもしれない。だからつい、言い訳がましく石塔の方から登って来たと言わざるを得なかった。石塔側はかなりの残雪と誤解してくれるやもしれない。それを期待したい。
(下る。雪が多そうだが、ぬかることはない。突きあたりが「前山」というらしい小ピーク)
下りは何も考えずに一般ルートをとる。アイゼンはまだ付けている。雪のあるところを下るようにしたが、脇では地面の露出が続いている。気にすると、ここもテープがやたら目に付く。一般ルートのテープには一切手をつけないでおこう。だが、これでもかと、新しいテープがあるのにはあきれてしまう。標識でも設置すればすっきりするのに。どうせ、開発中の山になってしまったんだし。
下って小ピーク。ハイトスさん記事で事前に知っていた。「前山・1393m」の標識があった。これは飛ばなかったのか。ちょっとがっくり。裏をひっくり返すと「ヤホホ」と記されていた。ハイトスさんによれば、山名板は「埜歩歩」という埼玉の山歩き会が設置したものらしいが、帰ってからチェックすると、これの読みは「ヤホホ」だった。おそらく、登山口標識もそうなのだろう。しかし、ここが「前山」とは、地元の人も知らなかったのではないのか。中倉山の次には塔の峰にお出ましだろうか。あり得るなぁ。
(石塔ルートよりも雪は多いようだ)
尾根伝いに行くと、コースはカーブして沢に下る。以前、尾根末端から急斜面を強引に登ったことがあったので、下り使用で直進してみたらひどい目に遭い、沢に逃げたことがある。確かに、ここでは沢に迂回が正解だろう。この先に雪はない。もはやアイゼンもピッケルも必要ない。両方ともザックにしまい込む。ついでに手袋も帽子も。
(ここで直進。横になったあの木は「この先行くな」の警告だろう)
(こんなでかくて黒い石塔を目にした)
テープに合わせてジグザグに下った。枯葉の下は凍結が解除されたばかりでやたらと滑る。林道までさほどでもないが、途中のカーブで一般ルートから離れて直進した。別の適当なところから下ろう。小尾根や沢の横切りを続けた。しかし、なかなか安心して下れそうなところがない。沢は急ではないが石が多くて、下るたびに石も下った。結局、以前、失敗下りをしてしまった小尾根まで来てしまった。
この小尾根の向かい側に黒い石塔があった。高さは5~6mだろうか。上から覗いた際に目に付いていた。人工物と思っていた。ここで直近に見た。倒れることもなく、不思議な石塔だ。上にケルンはない。近寄って見たかったが、何か近寄りがたいものがある。恐い感じというか、威厳というか。この孤高の石塔はそっとしておこう。偶然出会って、ええっ!の存在でいい。
(記憶どおりにフェンスが出てきた。以前もすんなりと下れなかった)
(フェンス越えの際にザックを転がしてしまった)
ヤブ尾根を下る。素手の手はもうキズだらけ。確か、この先、金網のフェンスがあるはず。あった。ここは跨いで出るしかない。空身で越えた方がいいので、ザックをまず向こう側に置いた。しかし、不安定すぎた。ころころと転がって下って行った。やばい。その先に、先下の見えない段差があって、バウンドでもしてしまったら、場合によっては回収が難しくなる。フェンスの手前からぼう然と見送るだけのスタイル。止まって、止まって! 段差の上で止まってくれた。結わえていたピッケルが効いたか。だが20mは流された。フェンスを越えて下った20m、何と身軽なことだったか。このまま空身で下ってしまいたかった。
(上久保沢砂防ダムに出た)
結局、尾根から外れて涸れた沢を下った。砂防ダムの上に出た。下に何段か続いている。あと一つの先に林道が見えている。ここは安全に迂回のつもりでいたら、先にシカの死骸が横たわっていた。これを避けて反対側にかなり遠回り。作業道を下って林道に着いた。
何ということはない。ここは上久保沢ダム。下った尾根も無視して、そのまま下へと横断し続けるべきだった。すぐ上に一般道の登山口があるはずだ。無為な下りをしたものだ。おかしな依怙地を張るものではないなと後悔する。得たものはキズだらけの手だけだった。
林道を下る。小ジカの死骸が道路傍にあった。カラスか猛禽類がついばんだのか、すでにアバラが出ていた。頭部はそのまま。シカに関しては、頭は最後になるのか、食べないのか。以前、西上州の山を歩いていてタヌキの死骸を見たが、これは頭がなくなっていて、身体はそのままだった。肉が臭いのかもしれない。そういえば、タヌキの肉は臭みを消すために、一週間ほど土中に埋めるという話を聞いたことがある。
(井戸沢)
下久保沢ダムの脇を通って、井戸沢に出た。ここでスパッツを洗い、顔も洗った。かなり冷たかった。雪解け水だろう。まだ昼を過ぎたばかりだ。寄り道もできそうな時間だが、自分にそういう趣向はあまりない。せめて沢入山くらいは行けばよかったかなぁ。今さらの話だ。行ったとしても、強風でアイゼンを岩に引っかけてケガでもしていたろう。そのまま帰るとするか。どうせ、墓参りもしないといけないし。
(本日回収のテープ。クセになるかも)
(親水公園駐車場)
導水管橋の先はまだ凍結していた。日陰だからか。東屋でジャムパンを食べて駐車場に着く。車は朝の顔ぶれと同じで2台ほど減っている。中倉山に行く途中で出会った方の車だろう。皆さん、どこに行かれたのだろう。気になった。アイスクライミングにはもう遅い時期だしな。皇海山に行った方もいるのかなぁ。オジサンお二人の行方だけがえらく気になった。
汗も大してかかなかった。着替えもせずに帰路につく。連休なのに国道は閑散として、大間々まですんなりと着いた。その先は、通常の生活渋滞になっていた。ぬくぬくとした陽気。暑さ寒さも彼岸までか。あと数週間でホーホケキョを聞くことになるかもしれないなぁ。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
銅親水公園駐車場(7:34)……下久保沢ダム取り付き(8:02)……井戸沢右岸尾根合流(8:53)……石塔(9:44)……中倉山(10:31~10:56)……一般ルートから外れる(11:34)……林道・上久保沢ダム(12:11)……駐車場(13:00)
一週間ほど前に中倉山に行かれた方の記事を拝見した。「支尾根から入り、1300mを越えてからワカンで一人ラッセル」と記されていた。掲載写真の石塔にも雪がかぶっていた。これは楽しみだ。ぜひとも行きたい。積雪期の中倉山、前回の昨年は曇天、4年前は晴天で、見渡す景色は最高だった。土曜日の晴れは保証されている。あの感動をもう一度といったところだ。那須方面の予定をあっさりと切りかえる。
(中倉山の白い部分はさほどでもない。帰りに撮影)
(かたや日光の中禅寺湖南岸尾根)
銅親水公園には車が6台。1組が出発しようとしていた。準備している間に出発された。お二人ともに、自分よりも年長のようだが、足は長靴で重装備でもない。ベテラン、その筋の方といった感じ。足取りにまったくムダがない。どこに行かれるのだろうか。社山だったりして。まさか、松木沢トレッキングではあるまい。RRさんの車を探したが、今日はない。さて、ここから見える中倉山、全容は横場山(1016.8m三角点峰)に隠れてうかがい知れないが、上部に限っては、あれが要ラッセルなの?と思わざるを得ないような見た目の雪量。一週間でこうも雪が減るものだろうか。
まっ、ここまで来たからには社山に予定変更ともいかず、中倉山にまいりましょう。12本爪アイゼンとワカン、ピッケルを積荷して出発。今、気温は-2℃だ。やはり、足尾や日光は寒い。道水管橋の方に向かう。昨日と違って、風はおとなしい。青空も覗いている。
(林道から見える中倉山も雪が付いている程度。どうも調子が外れてきた)
導水管橋に行くまで凍結個所がいくつかあって緊張した。下は仁田元沢だ。無事に林道にショートカット。林道に雪はまったくない。この分では、上に出るまで、雪もなさそうだ。さて、今日はどこから取り付くことにしようか。石塔尾根は論外。危険な思いは一度だけで結構。井戸沢右岸尾根も考えたが、いやらしいところが一か所あった。雪があったら突破に苦戦かも。となると、下久保沢砂防ダムあたりから入って、井戸沢右岸尾根に出るのが無難かなぁ。何せ、一般ルートからの入山は避けておきたい。あそこは下り使用だけで十分。ハイトスさん情報によれば、登山口標識も現れたそうな。
そんな景気のいいことを考えている割りには、どうも体調がよろしくない。林道歩きの登りで息が上がった。休憩したりする始末。これで中倉山にマニアックコースで辿り着けるものやら不安になってくる。
(ここから取り付く)
(赤倉山の方が雪もあるんじゃないのか)
予定どおりに下久保沢ダムから取り付く。当初は沢伝いのつもりでいたが、ちょっと行くと、先に砂防ダムがいくつか続いているような気配。こういうのは趣向に合わないので、結局、左側の尾根に逃げた。この小尾根は以前歩いたことがある。
この時期のせいか、視界に余計なものが入らない。枯れた木と草だけ。眺望が良い。ゼーゼーしながらも、下の林道がどんどん遠くなり、半月山、男体山、社山が見え出してくるのが何ともうれしい。日光連山の雪は深そうだ。足尾側は白よりも茶色が主体。しかしこの尾根、相変わらずガレてもろい尾根だ。つかまる枝木もポキポキ折れるし、浮石も多い。滑るとズルズルだ。下り使用はきついかも。
(石塔尾根が見えてくる)
(ちょっと先でキレット部を撮っておいた)
石塔尾根の横場山からの下りの鞍部が見えてきた。例のキレットはここにある。アップで撮ってみた。2つのピラミッドが並んでいる。RRさんによれば、巻き道があるようだ。確かに、その巻き道を歩いたグループの記事も読んだことがある。帰ってから、アップ写真を見てみたが、うっすらと「らしき」ものを見つけた。ただ、あのザレ斜面だ。巻き道とて一筋縄ではいくまい。歩くことはもうないからどうでもいいが、他人様が苦戦してキレットを歩く記事には興味津々である。
(何ともいやらしい小尾根だ)
(男体山と社山が見えて)
(井戸沢右岸尾根に合流する)
(右上に石塔)
社山がはっきりと見えたところで井戸沢右岸尾根に合流した。見下ろすと、北側斜面に雪が付いているだけ。最初からこの尾根を歩いて来ればよかったかも。時間もかかり過ぎだ。見上げると、シンボルの石塔が右上に見えている。まだまだ先。
(備前楯山)
(この赤テープは以前にも目にしていた。派生尾根との合流点だし許せる)
石や木にペンキが付き出した。古いテープを散見する。その中に、新しいテープもちらほら。以前登った際にはこんなにテープはなかった。気持ちは分かるが、一本調子の尾根にテープが必要なのだろうか。消せないペンキが付いているだけで十分ではないのか。こうして、来る度にテープを巻いて山を汚すこともあるまい。どうせ、ここを下りにも使うわけではないだろう。ピストンだとしたら、剥しながら下ればいいのに。最初のうちは無視していたが、とうとう目障りになり、新しいテープは剥ぐことにした。これが足尾ではなく他の山域なら、無視して通るというものではあるが。
(雪はほとんど消えている状態)
(1350m付近から雪が出てくる)
まぁ、お怒りはこの程度にして、懸案の積雪の量。表面にうっすらと残っている程度で、大方は消えている。情報によるラッセル開始1300mは石塔の下だ。ラッセルの楽しみまではもう少しだ。
一面に残り雪が出てきたのは1350mからだった。だが、この雪もラッセルには程遠い。雪の上に古いワカンの跡が残っている。あの記事を記した太田山岳会の方のトレースだろうか。一週間で随分と減ったものだ。暖かい日もあったしなぁ。
(そして石塔に着く)
(石塔の裏。のっぺりとしている。どうやって登るのだろうか)
(石塔の上から石塔尾根と右・井戸沢右岸尾根を俯瞰する)
石塔に出た。ゴジラの耳は少し崩れている。最近、RRさんが修復した気配はない。この頭のケルンだが、RRさんは登って積んだとのこと。確認のため、石塔を一周してみた。常人が登れる足場が続いているところはなかった。下から投げて積めるものでもないし、まったくもって不可解なまま。積んでいる作業現場を押さえたいものだ。
(いよいよ圧巻の展望がはじまった。右に社山と男体山)
(雪は深くなったが、この辺はツボ足で歩ける程度だった)
(中倉山が見えてくる)
雪が次第に多くなってきた。このままでも行けそうだが、ヤブの急斜面になったので、滑るようになり、アイゼンを付けピッケルを取り出した。雪は30cmくらいか。ワカンの跡はずっと続いている。しかし、ガレたところでは雪も消えて、アイゼンではかえって歩きづらく引っかかる。ガレを過ぎると、ところどころでピッケルがスルーするも、大方は雪が締まっている。ラッセルをしたかったが、これではできない。何とも残念。
一気に寒いというか、冷たくなった。耳あての付いた帽子をかぶり、手袋をはく。やがて一般コースと合流。あれっ、新しい足跡がある。山頂に向かったままのもの。ということは、途中で行き会うか。案の定、三角点のあるはずのところで行き会った。同年代だろうか。「孤高のブナ」まで行かれたそうだ。足元をちらっと見た。布靴のツボ足。恐れ入る。布部分が水分を含んではいたが、一般ルートはこれで十分だったのだろう。さしでがましく自分のトレースを辿れば石塔に行けるから、いかがですかと言ったが、果たして行かれたか。石塔の存在そのものをご存じないような気配でもあった。25000分の1地図を持参されてはいたが。
(そして山頂)
(オロ山の先に皇海山。左、庚申山と塔の峰。右、沢入山がかすかに)
山頂に到着。風がビュービュー吹いて、さらに冷たくなった。強風の昨日なら、身体が飛ばされそうな風が吹きすさんでいたろう。山名板は健在。ハイトスさんが1月に見かけた新しい山名板は飛ばされていた。山頂は足元がかなり固くなっている。これ、クラスト状態というのか。お気に入りの展望が広がっていた。今日は皇海山も見えている。正面の大平山、上は雪が深そうだが、下の尾根には雪がない。備前楯の雪は意外に多そう。ゆっくりと堪能したいが凍えてしまいそうだ。じっとしていられない。顔はツンツンと痛くなる。さっきの方にあやかって、孤高のブナを見に行こうか。
(鞍部にある孤高のブナ)
(実態はこんな感じだが)
(ブナ越しに三俣山方面。思い立って何年も経っている)
このブナ、樹齢は100年以上、煙害の生き残りということで、新聞記事に出るや、かなりのスポット的な存在になっている。稜線で風雨にさらされている一本ブナだ。100年以上に感じる太さはないが、この木は対岸の大平山への尾根からでもよく見える。孤高たる所以だろう。
(大平山。尾根の様相をつぶさに確認させていただく)
(半月山方面)
(こちらは備前楯山方面)
山頂に戻って、タバコをふかしながら、もう一度眺望を楽しむ。足尾の冬山の景色はなぜか縁取られたシルエットになるのが不思議だ。さてと、長居もできないので下る。今度はオジサンが登って来た。この方の足にはチェーンスパイクが巻かれていた。お話をしていると、常連さんぽい。お会いしたお二方には、自分のアイゼン、ピッケル姿が異様に映ったかもしれない。だからつい、言い訳がましく石塔の方から登って来たと言わざるを得なかった。石塔側はかなりの残雪と誤解してくれるやもしれない。それを期待したい。
(下る。雪が多そうだが、ぬかることはない。突きあたりが「前山」というらしい小ピーク)
下りは何も考えずに一般ルートをとる。アイゼンはまだ付けている。雪のあるところを下るようにしたが、脇では地面の露出が続いている。気にすると、ここもテープがやたら目に付く。一般ルートのテープには一切手をつけないでおこう。だが、これでもかと、新しいテープがあるのにはあきれてしまう。標識でも設置すればすっきりするのに。どうせ、開発中の山になってしまったんだし。
下って小ピーク。ハイトスさん記事で事前に知っていた。「前山・1393m」の標識があった。これは飛ばなかったのか。ちょっとがっくり。裏をひっくり返すと「ヤホホ」と記されていた。ハイトスさんによれば、山名板は「埜歩歩」という埼玉の山歩き会が設置したものらしいが、帰ってからチェックすると、これの読みは「ヤホホ」だった。おそらく、登山口標識もそうなのだろう。しかし、ここが「前山」とは、地元の人も知らなかったのではないのか。中倉山の次には塔の峰にお出ましだろうか。あり得るなぁ。
(石塔ルートよりも雪は多いようだ)
尾根伝いに行くと、コースはカーブして沢に下る。以前、尾根末端から急斜面を強引に登ったことがあったので、下り使用で直進してみたらひどい目に遭い、沢に逃げたことがある。確かに、ここでは沢に迂回が正解だろう。この先に雪はない。もはやアイゼンもピッケルも必要ない。両方ともザックにしまい込む。ついでに手袋も帽子も。
(ここで直進。横になったあの木は「この先行くな」の警告だろう)
(こんなでかくて黒い石塔を目にした)
テープに合わせてジグザグに下った。枯葉の下は凍結が解除されたばかりでやたらと滑る。林道までさほどでもないが、途中のカーブで一般ルートから離れて直進した。別の適当なところから下ろう。小尾根や沢の横切りを続けた。しかし、なかなか安心して下れそうなところがない。沢は急ではないが石が多くて、下るたびに石も下った。結局、以前、失敗下りをしてしまった小尾根まで来てしまった。
この小尾根の向かい側に黒い石塔があった。高さは5~6mだろうか。上から覗いた際に目に付いていた。人工物と思っていた。ここで直近に見た。倒れることもなく、不思議な石塔だ。上にケルンはない。近寄って見たかったが、何か近寄りがたいものがある。恐い感じというか、威厳というか。この孤高の石塔はそっとしておこう。偶然出会って、ええっ!の存在でいい。
(記憶どおりにフェンスが出てきた。以前もすんなりと下れなかった)
(フェンス越えの際にザックを転がしてしまった)
ヤブ尾根を下る。素手の手はもうキズだらけ。確か、この先、金網のフェンスがあるはず。あった。ここは跨いで出るしかない。空身で越えた方がいいので、ザックをまず向こう側に置いた。しかし、不安定すぎた。ころころと転がって下って行った。やばい。その先に、先下の見えない段差があって、バウンドでもしてしまったら、場合によっては回収が難しくなる。フェンスの手前からぼう然と見送るだけのスタイル。止まって、止まって! 段差の上で止まってくれた。結わえていたピッケルが効いたか。だが20mは流された。フェンスを越えて下った20m、何と身軽なことだったか。このまま空身で下ってしまいたかった。
(上久保沢砂防ダムに出た)
結局、尾根から外れて涸れた沢を下った。砂防ダムの上に出た。下に何段か続いている。あと一つの先に林道が見えている。ここは安全に迂回のつもりでいたら、先にシカの死骸が横たわっていた。これを避けて反対側にかなり遠回り。作業道を下って林道に着いた。
何ということはない。ここは上久保沢ダム。下った尾根も無視して、そのまま下へと横断し続けるべきだった。すぐ上に一般道の登山口があるはずだ。無為な下りをしたものだ。おかしな依怙地を張るものではないなと後悔する。得たものはキズだらけの手だけだった。
林道を下る。小ジカの死骸が道路傍にあった。カラスか猛禽類がついばんだのか、すでにアバラが出ていた。頭部はそのまま。シカに関しては、頭は最後になるのか、食べないのか。以前、西上州の山を歩いていてタヌキの死骸を見たが、これは頭がなくなっていて、身体はそのままだった。肉が臭いのかもしれない。そういえば、タヌキの肉は臭みを消すために、一週間ほど土中に埋めるという話を聞いたことがある。
(井戸沢)
下久保沢ダムの脇を通って、井戸沢に出た。ここでスパッツを洗い、顔も洗った。かなり冷たかった。雪解け水だろう。まだ昼を過ぎたばかりだ。寄り道もできそうな時間だが、自分にそういう趣向はあまりない。せめて沢入山くらいは行けばよかったかなぁ。今さらの話だ。行ったとしても、強風でアイゼンを岩に引っかけてケガでもしていたろう。そのまま帰るとするか。どうせ、墓参りもしないといけないし。
(本日回収のテープ。クセになるかも)
(親水公園駐車場)
導水管橋の先はまだ凍結していた。日陰だからか。東屋でジャムパンを食べて駐車場に着く。車は朝の顔ぶれと同じで2台ほど減っている。中倉山に行く途中で出会った方の車だろう。皆さん、どこに行かれたのだろう。気になった。アイスクライミングにはもう遅い時期だしな。皇海山に行った方もいるのかなぁ。オジサンお二人の行方だけがえらく気になった。
汗も大してかかなかった。着替えもせずに帰路につく。連休なのに国道は閑散として、大間々まですんなりと着いた。その先は、通常の生活渋滞になっていた。ぬくぬくとした陽気。暑さ寒さも彼岸までか。あと数週間でホーホケキョを聞くことになるかもしれないなぁ。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
早速記事を拝見させて頂きましたが、今まで足尾の山とは全くの無縁で知らないことばかり。
これからも色々と参考とさせて頂きます。
私が親水公園駐車場に着いたのは午前8時ごろ、松木渓谷、仁田元沢を少し歩いて滞在時間は4時間ちょっと。
たそがれオヤジさんと私は完全に行き違いだったようですね。
やっと中倉山に行かれましたね。実は一般ルートはさておき、井戸沢右岸尾根~中倉山~沢入山迄の稜線及び北面は三角点付近を除き冬でもほとんど雪が着きません。
ずいぶんテープを回収しましたね。実は自分も先週の日曜日、松木沢の落書き(2号堰堤の先の岩に←ぶなと書いてある)を消すのと井戸沢右岸尾根の目印の回収目的に行きまして(行く度に増えて5m起きにテープや荷造りロープがある)全部回収した積もりだったのですがそれだけ付いていたと云うことはまた付けられたのでしょうか?。自分が思うに、一個人の自己中心型の自己主張にしか思えません。
ぶなの記事以来、中倉山が荒れてきたのはかなり悲しいです。最初にみちくさに紹介した自分もかなり反省しています。
先ほどは汚しコメント失礼いたしました。
それはさておき、リンゴさんの松木沢トレッキング、なかなかのレポですね。写真もきれいです。
あの界隈をよく歩いている私にとっては、足尾初心者ながらも、見るべくものはしっかりと把握していらっしゃると、失礼ながら感心いたしております。
ぜひ、足尾方面の山、クセになっていただきたいと思っております。ましてや、リンゴさんは栃木県ご在住のようですから、僭越ながら、足尾の自然の良さをもっと知っていただければ、何ともうれしい限りです。
さて、私が中倉を歩いている間のご滞在でしたか。タイミングが合っていれば、場合によっては中倉山にお連れしたかもです。今度はぜひ、中倉山を歩いてみてください。足尾の山の景観に度肝を抜きますよ。
お怒りモード半分と云ったところでしょうか。
テープ類の回収、お疲れ様です。
折角の期待の雪がこの有様では少し寂しいですね。
しかしながら最高の景色を眺めることができて幸いでした。
自分もこの間は今回の様な景色を見たかったのですが、あまり見たくないものばかり見てしまいましたけど。(泣)
下久保沢ダムからはいられたのですね。
石塔尾根のキレットの画像は鮮明に撮れており厳しさがよく分かります。
あそこを巻くことが出来るのですか。
記事のように巻くにも大変なような・・・。
ゴジラの耳が少し崩れましたね。
RRさんは裏側からのぼれると云われておりましたが、自分も今回の画像を見て信じられない気分です。
神業ですね。
しかしまぁ中倉山がポピュラーになってしまったと云うことですかね。
また足尾に戻りましたよ。お手やわらかに、です。
「孤高のブナ」の火付け役がRRさんであることは存じておりましたが、たかがブナの木、これにマスコミが「孤高」を付けてしまったのでは世間も放っておかないでしょう。
山ガールが押しかける分にはいいですが、グループ、団体には辟易ですよ。町の暮らしぶりをそのまま持ってきますからね。
ところでRRさん、井戸沢右岸尾根のテープ回収をされたのですか?ということは、えらく人が入っているということでしょうか。あの尾根、やばそうですね。
これもまた、みちくさに伝えて、スリル満点の石塔尾根末端からのルートに誘導する手配してくださいな。
落書き消しについては、今度は「大イワナ」よろしくです。
話の方向がずれましたが、そうですか、三角点あたりまで雪つかずですか。別に消えたわけでもなかったのですね。
しかし、何度も行っている中倉山ですが、別に新たな発見も何もありませんが、行くたびにいい感慨が味わえますね。
怒りムードは半分どころではないのですが、大人げない表現は極力避けたつもりでしたが、半分ほどは露呈してしまいましたか。残り半分はRRさんにフォローしていただき恐悦至極の案配です。
ハイトスさんが行かれた1月のレポ、雪と戯れに行っただけのような感じでしたね。昨日はよかったですよ。まぁ、雪不足で戯れはありませんでしたが。
キレットの巻きですが、あんなザレ場でさらに急斜面、巻きにもならないんじゃないですか。むしろ巻きの方が危ういと思います。ここは一発勝負でしょうね。
ところでハイトスさん、オロ山の北の大地ってご存知?1682mと記されたところです。東にも1682mはありますが、北の標高点の方です。いいらしいですよ。一人では心細いので、その節はヨロシク願いますよ。
やはり,ラッセルするなら,大平山の方が良かったのでは?まぁ,自分は12月の丹勢山で,悪戦苦闘をしてしまいましたから,ご遠慮させていただきますが。
それにしても,また,随分とザックが転がりましたネ。余程,丸いんでしょうか(笑)。
テープの回収ご苦労さまでした。RRさんの後に歩かれて此れだけ回収されるとは,はやり随分と人が入っている証拠ですネ。
ところで,最近,日光界隈は,蛍光ピンクのテープがやたらと付けられているような気がするんですが,あれも回収した方が良いかなぁ~。
登山口標識まで現れてしまったのですか・・・
情報化社会、致し方ないところですがテープは困ったものですね。
たそがれさんの仰るとおり下山するときには後始末までして欲しいものです。
そろそろ足尾・・・と思っていたところでたそがれさん、そしてリンゴさんのレポで状況がわかりました(^^)
3月下旬とはいえ、もう少し雪が残っていると思っておりましたので、ちょっとがっかりでした。
別にラッセルが好きなわけではないのですが、年に一回くらいはしておきたいです。さも雪山に来たといった感じがしますからね。
瀑泉さんのような丹勢山ほどのラッセルはご遠慮しますが。
大平山はそろそろかと思います。歩いていない尾根もありますし。あの様子では、上の方は雪がたっぷりのような気がします。ただ、あそこでラッセルはご勘弁願いたいですので、来月以降ですよね。
蛍光ピンクですか。そんなテープまであるのですか。夜行歩きをしている方用なんですかね。はっきりしているルートではゴミでしかないですよ。
三床山に行かれましたか。でんさんもいよいよ動き始めましたね。
足尾でしたら、ぜひ、社山南尾根の末端から歩いてみてくださいよ。でんさんの様子をみて、私も歩くことにいたしますので。
今回、私が下りでおかしなルート取りをしたのにはわけがありまして、その登山口の標識を見たくなかったのですよ。足尾あたりの山は、庚申山や備前楯ならともかく、静かにルートを考えながら歩きたいものですよ。そのうち、社山やら大平山にも出現するのではないでしょうか。
ウグイスの声、聞きましたか。いよいよ春ですねぇ。次第に里山から奥に入っていくわけですね。これからが楽しみですよ。