◎2014年10月17日(金)
「安の滝」の存在は小学生の頃から知ってはいたが、森吉山に関心が向いても、滝にはさほどの興味はなく、アクセスも悪いしと、行くことがないままでいた。ここ10年ほど、山歩きの延長で、沢をちょっとばかり歩いたり、滝に出会ったりすると、滝もいいもんだなぁと思うようになっていた。そういえば、あの「安の滝」はまだ見ていなかったなぁ。いつか行ってみよう。でもふるさとは遠い。行くだけで一日がかりだ。思い立って何年も経っていた。
田舎に帰るに際し、いつもながら煩わしいことがあった。身内のだれかが自分も連れて行けと言い出したり、親戚回りにつき合わされたりと。結局はいつも運転手で、勝手もほとんどきかない。今度こそは一人で黙って行くことにしよう。
3連休に行く予定を立てた。しかし、土曜出勤になったり台風やらで日延べを繰り返す。最終的に、金曜日休暇で行くことに決めた。この日程とて、東北の日本海側の天気予報は雨になっていた。どうせなら紅葉も見たいといった思いもあり、雨を覚悟で行くことにした。聞こえはいいが、これ以上、休暇の変更をし続けるわけにはいかなかったのだ。
「安の滝」だけでは物足りない。ついでに「幸兵衛滝」、「兎滝」も予定に入れた。そして、帰りは神室山に寄るつもり。天気を見ながら、果たしてどれだけ回れるか…。
ちなみに、秋田魁新報社刊『ぐるっと森吉山』(宮野貞壽氏著)を読むと、「安の滝」探索はまだ初級者ハイキングレベルのもので、さらに奥深いところにおもしろいスポットがたくさんあるようだが、ここは欲張らず、いずれの滝も入門編ということで歩いてみよう。いずれにしても、雨の沢歩きになるのは必至で、さらに奥は、土台無理な話だが。
■安の滝(17日)
駐車場(7:16)……安の滝(7:47~8:11)……駐車場(8:37)
16日(木曜日)の夜は東北道の紫波SAで車泊した。羽毛のシュラフにくるまったものの、寒さでまったく寝られなかった。明け方には雨が降っていた。やはりなぁ。念のため車のナビを「安の滝」にセットして出発。雨は県境を越えると一旦はやんで、空も明るくなりつつある。
なぜか、玉川温泉の方に向かって走っていた。玉川温泉から比立内に抜ける林道は通行止めだ。このナビ、それを知らないようだ。結局、元に戻って、ナビなしで向かう。これで30分以上のムダ使い。ようやく青空が出てきた。この時点ではラッキーな気分。
国道から外れてしばらく奥に入る。幸兵衛滝との分岐を標識に従って直進。幸兵衛滝に行くなら右手の玉川温泉方面だ。ガタガタ道(安滝林道)を5km走る。対向車が来たらやっかいだ。退避所らしきところはところどころにあるが、長い区間、退避所がないところもある。こういう場合、気の弱い自分ならずっとバックするパターンとなるだろう。
駐車場に到着。車は1台もない。空の青味は消え、どんより天気になった。念のため、傘を持参して歩き出す。標識には45分とある。滝までは1.9km。
(遊歩道に入る。周囲の色づきはいい)
中ノ又渓谷沿いの遊歩道を歩く。紅葉はピークのようだが、陽があたらないためかくすんで見える。歩道はしっかりしているものの、落ち葉がたっぷり。見上げると、雲が大分下まできている。これでは安の滝もまぼろしの滝になるのではないのか。せっかく来たのに、とテンションがまったく上がらない。天気がこうなるのはわかってやって来たのではあるが、現実を眼前にすると、やはりと悲しくもなる。雨の中の滝見か…。風流かも。そんなことを思っていたら、本当に大粒の雨が降ってきた。傘を広げる。
(こんなナメ滝を見たりして)
(晴れていたら最高の紅葉だろうな)
(渓相も、自分好みだ)
しかし、いい色づきだ。沢沿いの紅葉は絵になる。そういえば、今日は8月の北海道旅行で買った大きなスズを付けている。鳴りがいい。これなら、沢音にかき消されることもあるまい。この安の滝周辺にも結構、クマがいるようだ。
(おっ、安の滝か)
(念願の安の滝に到着)
(右岸から細い筋の流れ)
行く手の先に白い筋が見えた。ガス空の下、紅葉の間から覗いている。あれだろうか安の滝は。足早になった。下って一旦消えたが、階段を登るとまた見えた。わぁ、すごい。やはり想像通りの滝。日本名瀑なにがしかは知らないが、そんなことはどうでもいい。正面に立って、しばらく眺めた。上品かつ豪快な滝だ。二段。上段60m、下段30m落差とのこと。左から細い直線の滝が注ぎ込む。雨のせいで、水量もまた豊富なのだろう。左岸側手前にも細い筋が見えている。
展望台の傍らに案内板があった。娘ヤスの悲話か。この地で生まれ育った自分の祖母の名前もヤスだった。まさか、由来がこの娘ヤスではなかろう。
しかし、惜しむらくは上のガスだなあ。山の形が消えて見えない。紅葉に映えた安の滝は素晴らしいだろう。まっ、ここは仕方がない。
(さらに上に行く。上段の滝壺)
上に道が続いている。辿ってみた。危険なところはない。間もなく、上段の滝壺に出た。これもいいじゃないか。うまい表現はできないが、ドライアイスの白煙が舞って流れているかのようだ。岩肌の紅葉を従えているといった風情。しばらく立ちつくして眺めていた。
ここだけが目的なら、何時間でもいられそうだが、次の滝、幸兵衛滝がお待ちしている。名残惜しいが、雨もさらに強くなった気配もありで、先を急ぐことにしよう。何度も振り返っては下りにかかる。
(晴れだして斜面の紅葉)
(駐車場。三角屋根はトイレ。また雨になった)
こういうことってよくあることだが、しばらく下ると雨が上がって晴れだした。下から6人グループがやって来た。地元の案内人に引率された学生さんといった感じ。ちょっと挨拶の言葉を交わした瞬間、ナメの岩で滑って危うく転びそうになった。ただの長靴ではちょっと危ないかも。
駐車場に戻ると、車が2台。あのグループのだろう。地元ナンバーだった。幸兵衛滝方面との分岐まで戻る。また雨になった。途中車2台とすれ違う。同類がいっぱいいる。
■幸兵衛滝(17日)
駐車場(9:16)……一ノ滝(9:23)……二ノ滝(9:41)……幸兵衛滝(9:55~10:01)……駐車場(10:31)
雨はまた強くなった。車のワイパーが忙しい。あのグループ、安の滝目前で土砂降りだろうな。分岐から幸兵衛滝の駐車場までは6kmの標識があった。この林道もまた安滝林道よりも条件が悪い。しばらくは舗装だったためラッキーと思ったが、本道から外れると、途端にガタガタになった。退避スポットの間隔もさらに長いし、深い水たまりもあちこちにある。
(幸兵衛滝への遊歩道入口)
駐車場には車が2台。こちらもまた雨の中、ご苦労さま。さっきは滑ったので、今度はスパ長にチェンジして歩き出す。当然、傘をいきなり差す。幸兵衛滝に関しては、車に戻るまで傘をたたむことはなかった。風が出ていないだけましではある。
この幸兵衛滝、すんなりと幸兵衛滝に着くわけではなく、途中、一ノ滝(落差38m)、二ノ滝(階段状、落差20m)を経由して落差108mの幸兵衛滝に至る。以上、簡単な知ったかぶり。ここもまた遊歩道になっているが、安の滝に比べると具合は悪く、景色も良くない。紅葉の見どころもなし。やはり、ずっと沢(立又沢)に沿って歩くわけではないからだろうか、もしくは土砂降りの中で、紅葉もそれどころではないのか。途中、二つの滝があるため、どうしても尾根の斜面を大きく巻いて登って行くようになる。
(木の階段や橋がいくつかある)
(ほどなく一ノ滝)
木橋を渡って沢沿いに行く。ここの風景は雑で正直のところきたない感じがする。滑りそうな階段を下って、板の渡しをわたる。ほどなく一ノ滝に着いた。駐車場から早足なら5分だろう。直線状の滝。水量があるから豪快だ。とても落差38mには見えないが。もっとありそう。カメラで撮ろうにも、水滴がレンズにあたったり、曇ったりでコンデジとはいえ納得のいく画像にならない。
(一ノ滝は横からの眺めがいいようだ)
巻きの登りにかかる。これはいい。ストレートに見るよりも、色づいた葉を通すと、なかなかいい滝に見えてくる。勢いがあるから、これもまたお気に入り。上から、三脚を肩にかついだオジサンが下って来た。雨で退散といったところか。
(丸太をくり抜いたのだろう)
(二ノ滝。豪快ではある)
二ノ滝まで600mの標識。幸兵衛滝までは750m。登り気味に行くと、やがて平坦になり、二ノ滝らしい幅広の滝が見えてきた。これが二ノ滝。三段のように見える。自分には、どうも平凡に見える滝。ここにオジサンが2人いらした。いずれも三脚で撮影中。この滝がお好きならしく、自分が上の幸兵衛滝まで行って戻って来ても、まだ角度を変えながら二ノ滝を撮影していた。
(こんなところを登って)
二ノ滝の上部を眺めながら、幾分急なクネクネ道を上がると、幸兵衛滝の展望地に着いた。まだかまだかといった感はあったが、さしたる苦痛にはならない。ここから先は道がない。行き止まりだろう。
(幸兵衛滝に着いた)
(大きな滝なのだが、下が木立ちに隠れて見えないのが残念だ)
幸兵衛滝もまた見ごたえありで、かなり大きな滝であることがうかがい知れるが、下部が木蔭を通してしか見られない。目につく姿は全体の4/5くらいといったところだろう。ネットの写真で目にする姿は筋の滝なのだが、今日はすごい勢いの水流だ。この滝の名称の由来、いろいろ調べてもよくわからない。幸兵衛さんという方に関わることかとは思うが、マタギの幸兵衛さんということだろうか。
全体像を見たいが、下は急斜面だし、二ノ滝から登っていくしかないようだ。今日あたりはさぞ豪快だろう。条件のいい時に見てみたいが、それでは水流が細い時かもしれない。今日は、傘を差して横から眺めているのがせいぜいだ。
当初、女性的な安の滝、男性的な幸兵衛滝といったイメージではあったが、期待の両滝を見て思うことは、同じようなものではあるものの、安の滝は繊細、幸兵衛滝は武骨といったところか。しかし、滝のイメージというのは四季折々、まして今日のような雨で水量が多い日では変わってもくるだろう。
(どうも、幸兵衛滝よりも一ノ滝が好みのようだ。幸兵衛さんの全体像が見えないのではしょうがない)
(この橋、大丈夫だろうか)
下る。二ノ滝、一ノ滝、ここもまた振り返り、振り返りの下りであった。
駐車場に戻り、恐々と林道を走った。対向車が1台。運よく、向こう側の退避所がすぐ後ろでバックしてくれた。舗装道に出てほっとした。
今夜の宿は国民宿舎森吉山荘。まだ11時だ。意外と両滝をゆっくりと見物できた。雨降り時の予定では墓参りをして町内をぶらぶらではあったが、雨は依然としてやむ気配はない。これでは墓に線香も手向けても消えてしまう。『ぐるっと森吉山』を広げて、予定外のコースを考える。「小又峡」か。どうせ雨だから、ここなら遊覧船に乗って、その先も傘を差したままでも歩けるかもしれない。
遊覧船の時間を調べた。12時30分発の遊覧船に乗れるのではないのか。墓参りは明日にして、このままに森吉に行くとしよう。
森吉は今でこそ4町合併で、同じ市に組み込まれてはいるが、合併後まだ10年も経ってはいず、自分の感覚からすれば、ふるさとというよりもいまだに隣の町だ。そういった面では、安の滝と幸兵衛滝でふるさとの滝はおしまいになる。せめて晴れていればといった感が残ったが、せいぜいこれをきっかけに、さらに広く、深く探索ができそうな気になってしまった。
■小又峡(17日)
太平湖グリーンハウス(12:17)……遊覧船乗り場(12:23 12:30)──小又峡桟橋(12:56)……戻り(13:25)……小又峡桟橋(13:48 14:00)──遊覧船乗り場(14:12)……グリーンハウス(14:21)
晴れ間が覗いたりしていたがもう信用はしないことにする。太平湖の遊覧船乗り場までは結構な距離で、チケット売り場の太平湖グリーンハウスに着いた時には、また雨になっていた。その間、山菜だかキノコ採りの方々が随分と目についた。こんな空模様では遊覧船も動かないのではと心配したが、問題なく動いていた。駐車場にはバスもあり、団体さんが歩いている気配がある。
この小又峡、2kmほどの遊歩道を沢沿いに歩くと、大小100余りの瀑布、おう穴、深淵からなる原生峡が続くということで、遊歩道の終点が「三階滝」とのこと。そこまで片道50分くらいだから、15時発の遊覧船で帰って来られるだろう。
(遊覧船乗り場)
(太平湖は人造湖ながらも見ごたえのある景色が続く。草木ダムの風景とはまた違う)
チケットは1100円。乗り場まで下る。団体さん15人くらいだろうか、船を下りて戻ってきた。乗船は自分以外にオジサンが2人。だがこのお2人、小又峡桟橋で下りることはなく、遊覧だけであった。遊覧船から見る沿岸の紅葉、晴れていたらため息交じりだろうなと思うと、今出るのは別口のため息ばかり。
(船から下り、小又峡に入る)
(紅葉の中、なかなかの景色だ)
小又峡桟橋に到着。乗務員のオジサンに言われた。「10分ばか歩げば、ちょっと危ねえどごあっから、気つけで行げ」と。小又峡に入り込む。言わずもがなで傘差しである。到着便に乗り込むらしい女性2人が戻ってきた。お疲れ顔。もしかして、ここから先、だれも歩いていないのではないのか。ふだんどうなのかは知らないが、沢の水はえらく多く、流れも速い。沢というよりも川じゃないか。急に心細くなってきた。三階滝までの予定は変更して、30分歩いて戻ることにしよう。
(「横滝」だろうか。この際、滝の名前はどうでもいい)
(流木の先におう穴の滝)
渓谷を見下ろしながら歩く。横殴りの雨になってきた。「横滝」の標識。段差の緩やかな川床を水が滝のように流れている。「小又峡」の石碑。ここは整備されていて、狭いながらも遊歩道は舗装されている。カーブする深いおう穴に流れ込んで渦を成している。これも何とかの滝なのだろう。「曲り滝」とあった。
(人工的だが、ここを対岸に渡る)
次は「千畳敷」。沢の間にコンクリの四角い石が対岸に続いている。これは何だろう。見送ろうと思ったが、先に遊歩道はない。つまり、石伝いに渡れということだ。「危ないところ」とはここだった。だが、この石もすべて水没している。何だか怖いねぇ。バランス崩したらドボンだけではすまない。今の水流からでは確実に流される。渡りながら、因幡の白ウサギを思い出した。
(これも、おう穴の滝だろうが、水量が多くてしかとはわからない)
(幅広のおう穴滝)
次は「ガマ渕」。なるほどこれね。脇の斜面から水が流れ込む。渓谷はカーブしながらなおも続く。橋もある。川床が広くテーブル状になっていて、晴れていれば、腰かけてランチといったところだろう。V字形に切れ落ちた滝もあった。これがもしかすると穴滝だろうか。すでに標識は見失っているし、取りあえず写真だけは撮って、帰宅後にネット情報で個々の滝を確認したが、当日の水量が多すぎて、ネットの写真で見る姿とはまったく似つかわしくないものになっていた。
(橋を渡って)
(晴れていれば飽きもせずにゆっくりだろうな)
(この辺でタイムアウト。引き返すことにする)
「三画滝」で引き返す。やはりだれとも会うことはなかった。この先は次回課題だが、その節はノロ川園地まで行くことにしよう。
(雨の中とはいえ紅葉もいい)
(このカーブが何ともいえない)
(こんなのや)
(こんなのを改めて見て戻る)
(やはり沢というよりも川だが、深くはない)
(遊覧船がやってきた)
(帰りの船は10分少々だ)
戻る。桟橋に近づくと、遊覧船が向かって来るところだった。乗客はいない。往路時の操縦士、乗務員のセットのまま。自分を迎えに来てくれたかのような錯覚になった。
もう森吉山荘に向かうとしよう。今日の探索はおしまい。着いたのは15時前ではあったが部屋に入れた。早速、温泉に浸かる。ここの温泉、効能は皮膚病、婦人病になっていて、腰痛やら坐骨神経痛向きではないようだが、翌朝まで4回ほど入ったせいか、起き抜けの右脚の痛みはなかった。宿は雨の中を森吉山に行った方々のグループがいくつか泊まっていて混んでいた。夕食にきりたんぽ鍋が出た。やはり、味付けはしょっぱい。田舎の味でもあるのだが。
(「その2」に続く)
「安の滝」の存在は小学生の頃から知ってはいたが、森吉山に関心が向いても、滝にはさほどの興味はなく、アクセスも悪いしと、行くことがないままでいた。ここ10年ほど、山歩きの延長で、沢をちょっとばかり歩いたり、滝に出会ったりすると、滝もいいもんだなぁと思うようになっていた。そういえば、あの「安の滝」はまだ見ていなかったなぁ。いつか行ってみよう。でもふるさとは遠い。行くだけで一日がかりだ。思い立って何年も経っていた。
田舎に帰るに際し、いつもながら煩わしいことがあった。身内のだれかが自分も連れて行けと言い出したり、親戚回りにつき合わされたりと。結局はいつも運転手で、勝手もほとんどきかない。今度こそは一人で黙って行くことにしよう。
3連休に行く予定を立てた。しかし、土曜出勤になったり台風やらで日延べを繰り返す。最終的に、金曜日休暇で行くことに決めた。この日程とて、東北の日本海側の天気予報は雨になっていた。どうせなら紅葉も見たいといった思いもあり、雨を覚悟で行くことにした。聞こえはいいが、これ以上、休暇の変更をし続けるわけにはいかなかったのだ。
「安の滝」だけでは物足りない。ついでに「幸兵衛滝」、「兎滝」も予定に入れた。そして、帰りは神室山に寄るつもり。天気を見ながら、果たしてどれだけ回れるか…。
ちなみに、秋田魁新報社刊『ぐるっと森吉山』(宮野貞壽氏著)を読むと、「安の滝」探索はまだ初級者ハイキングレベルのもので、さらに奥深いところにおもしろいスポットがたくさんあるようだが、ここは欲張らず、いずれの滝も入門編ということで歩いてみよう。いずれにしても、雨の沢歩きになるのは必至で、さらに奥は、土台無理な話だが。
■安の滝(17日)
駐車場(7:16)……安の滝(7:47~8:11)……駐車場(8:37)
16日(木曜日)の夜は東北道の紫波SAで車泊した。羽毛のシュラフにくるまったものの、寒さでまったく寝られなかった。明け方には雨が降っていた。やはりなぁ。念のため車のナビを「安の滝」にセットして出発。雨は県境を越えると一旦はやんで、空も明るくなりつつある。
なぜか、玉川温泉の方に向かって走っていた。玉川温泉から比立内に抜ける林道は通行止めだ。このナビ、それを知らないようだ。結局、元に戻って、ナビなしで向かう。これで30分以上のムダ使い。ようやく青空が出てきた。この時点ではラッキーな気分。
国道から外れてしばらく奥に入る。幸兵衛滝との分岐を標識に従って直進。幸兵衛滝に行くなら右手の玉川温泉方面だ。ガタガタ道(安滝林道)を5km走る。対向車が来たらやっかいだ。退避所らしきところはところどころにあるが、長い区間、退避所がないところもある。こういう場合、気の弱い自分ならずっとバックするパターンとなるだろう。
駐車場に到着。車は1台もない。空の青味は消え、どんより天気になった。念のため、傘を持参して歩き出す。標識には45分とある。滝までは1.9km。
(遊歩道に入る。周囲の色づきはいい)
中ノ又渓谷沿いの遊歩道を歩く。紅葉はピークのようだが、陽があたらないためかくすんで見える。歩道はしっかりしているものの、落ち葉がたっぷり。見上げると、雲が大分下まできている。これでは安の滝もまぼろしの滝になるのではないのか。せっかく来たのに、とテンションがまったく上がらない。天気がこうなるのはわかってやって来たのではあるが、現実を眼前にすると、やはりと悲しくもなる。雨の中の滝見か…。風流かも。そんなことを思っていたら、本当に大粒の雨が降ってきた。傘を広げる。
(こんなナメ滝を見たりして)
(晴れていたら最高の紅葉だろうな)
(渓相も、自分好みだ)
しかし、いい色づきだ。沢沿いの紅葉は絵になる。そういえば、今日は8月の北海道旅行で買った大きなスズを付けている。鳴りがいい。これなら、沢音にかき消されることもあるまい。この安の滝周辺にも結構、クマがいるようだ。
(おっ、安の滝か)
(念願の安の滝に到着)
(右岸から細い筋の流れ)
行く手の先に白い筋が見えた。ガス空の下、紅葉の間から覗いている。あれだろうか安の滝は。足早になった。下って一旦消えたが、階段を登るとまた見えた。わぁ、すごい。やはり想像通りの滝。日本名瀑なにがしかは知らないが、そんなことはどうでもいい。正面に立って、しばらく眺めた。上品かつ豪快な滝だ。二段。上段60m、下段30m落差とのこと。左から細い直線の滝が注ぎ込む。雨のせいで、水量もまた豊富なのだろう。左岸側手前にも細い筋が見えている。
展望台の傍らに案内板があった。娘ヤスの悲話か。この地で生まれ育った自分の祖母の名前もヤスだった。まさか、由来がこの娘ヤスではなかろう。
しかし、惜しむらくは上のガスだなあ。山の形が消えて見えない。紅葉に映えた安の滝は素晴らしいだろう。まっ、ここは仕方がない。
(さらに上に行く。上段の滝壺)
上に道が続いている。辿ってみた。危険なところはない。間もなく、上段の滝壺に出た。これもいいじゃないか。うまい表現はできないが、ドライアイスの白煙が舞って流れているかのようだ。岩肌の紅葉を従えているといった風情。しばらく立ちつくして眺めていた。
ここだけが目的なら、何時間でもいられそうだが、次の滝、幸兵衛滝がお待ちしている。名残惜しいが、雨もさらに強くなった気配もありで、先を急ぐことにしよう。何度も振り返っては下りにかかる。
(晴れだして斜面の紅葉)
(駐車場。三角屋根はトイレ。また雨になった)
こういうことってよくあることだが、しばらく下ると雨が上がって晴れだした。下から6人グループがやって来た。地元の案内人に引率された学生さんといった感じ。ちょっと挨拶の言葉を交わした瞬間、ナメの岩で滑って危うく転びそうになった。ただの長靴ではちょっと危ないかも。
駐車場に戻ると、車が2台。あのグループのだろう。地元ナンバーだった。幸兵衛滝方面との分岐まで戻る。また雨になった。途中車2台とすれ違う。同類がいっぱいいる。
■幸兵衛滝(17日)
駐車場(9:16)……一ノ滝(9:23)……二ノ滝(9:41)……幸兵衛滝(9:55~10:01)……駐車場(10:31)
雨はまた強くなった。車のワイパーが忙しい。あのグループ、安の滝目前で土砂降りだろうな。分岐から幸兵衛滝の駐車場までは6kmの標識があった。この林道もまた安滝林道よりも条件が悪い。しばらくは舗装だったためラッキーと思ったが、本道から外れると、途端にガタガタになった。退避スポットの間隔もさらに長いし、深い水たまりもあちこちにある。
(幸兵衛滝への遊歩道入口)
駐車場には車が2台。こちらもまた雨の中、ご苦労さま。さっきは滑ったので、今度はスパ長にチェンジして歩き出す。当然、傘をいきなり差す。幸兵衛滝に関しては、車に戻るまで傘をたたむことはなかった。風が出ていないだけましではある。
この幸兵衛滝、すんなりと幸兵衛滝に着くわけではなく、途中、一ノ滝(落差38m)、二ノ滝(階段状、落差20m)を経由して落差108mの幸兵衛滝に至る。以上、簡単な知ったかぶり。ここもまた遊歩道になっているが、安の滝に比べると具合は悪く、景色も良くない。紅葉の見どころもなし。やはり、ずっと沢(立又沢)に沿って歩くわけではないからだろうか、もしくは土砂降りの中で、紅葉もそれどころではないのか。途中、二つの滝があるため、どうしても尾根の斜面を大きく巻いて登って行くようになる。
(木の階段や橋がいくつかある)
(ほどなく一ノ滝)
木橋を渡って沢沿いに行く。ここの風景は雑で正直のところきたない感じがする。滑りそうな階段を下って、板の渡しをわたる。ほどなく一ノ滝に着いた。駐車場から早足なら5分だろう。直線状の滝。水量があるから豪快だ。とても落差38mには見えないが。もっとありそう。カメラで撮ろうにも、水滴がレンズにあたったり、曇ったりでコンデジとはいえ納得のいく画像にならない。
(一ノ滝は横からの眺めがいいようだ)
巻きの登りにかかる。これはいい。ストレートに見るよりも、色づいた葉を通すと、なかなかいい滝に見えてくる。勢いがあるから、これもまたお気に入り。上から、三脚を肩にかついだオジサンが下って来た。雨で退散といったところか。
(丸太をくり抜いたのだろう)
(二ノ滝。豪快ではある)
二ノ滝まで600mの標識。幸兵衛滝までは750m。登り気味に行くと、やがて平坦になり、二ノ滝らしい幅広の滝が見えてきた。これが二ノ滝。三段のように見える。自分には、どうも平凡に見える滝。ここにオジサンが2人いらした。いずれも三脚で撮影中。この滝がお好きならしく、自分が上の幸兵衛滝まで行って戻って来ても、まだ角度を変えながら二ノ滝を撮影していた。
(こんなところを登って)
二ノ滝の上部を眺めながら、幾分急なクネクネ道を上がると、幸兵衛滝の展望地に着いた。まだかまだかといった感はあったが、さしたる苦痛にはならない。ここから先は道がない。行き止まりだろう。
(幸兵衛滝に着いた)
(大きな滝なのだが、下が木立ちに隠れて見えないのが残念だ)
幸兵衛滝もまた見ごたえありで、かなり大きな滝であることがうかがい知れるが、下部が木蔭を通してしか見られない。目につく姿は全体の4/5くらいといったところだろう。ネットの写真で目にする姿は筋の滝なのだが、今日はすごい勢いの水流だ。この滝の名称の由来、いろいろ調べてもよくわからない。幸兵衛さんという方に関わることかとは思うが、マタギの幸兵衛さんということだろうか。
全体像を見たいが、下は急斜面だし、二ノ滝から登っていくしかないようだ。今日あたりはさぞ豪快だろう。条件のいい時に見てみたいが、それでは水流が細い時かもしれない。今日は、傘を差して横から眺めているのがせいぜいだ。
当初、女性的な安の滝、男性的な幸兵衛滝といったイメージではあったが、期待の両滝を見て思うことは、同じようなものではあるものの、安の滝は繊細、幸兵衛滝は武骨といったところか。しかし、滝のイメージというのは四季折々、まして今日のような雨で水量が多い日では変わってもくるだろう。
(どうも、幸兵衛滝よりも一ノ滝が好みのようだ。幸兵衛さんの全体像が見えないのではしょうがない)
(この橋、大丈夫だろうか)
下る。二ノ滝、一ノ滝、ここもまた振り返り、振り返りの下りであった。
駐車場に戻り、恐々と林道を走った。対向車が1台。運よく、向こう側の退避所がすぐ後ろでバックしてくれた。舗装道に出てほっとした。
今夜の宿は国民宿舎森吉山荘。まだ11時だ。意外と両滝をゆっくりと見物できた。雨降り時の予定では墓参りをして町内をぶらぶらではあったが、雨は依然としてやむ気配はない。これでは墓に線香も手向けても消えてしまう。『ぐるっと森吉山』を広げて、予定外のコースを考える。「小又峡」か。どうせ雨だから、ここなら遊覧船に乗って、その先も傘を差したままでも歩けるかもしれない。
遊覧船の時間を調べた。12時30分発の遊覧船に乗れるのではないのか。墓参りは明日にして、このままに森吉に行くとしよう。
森吉は今でこそ4町合併で、同じ市に組み込まれてはいるが、合併後まだ10年も経ってはいず、自分の感覚からすれば、ふるさとというよりもいまだに隣の町だ。そういった面では、安の滝と幸兵衛滝でふるさとの滝はおしまいになる。せめて晴れていればといった感が残ったが、せいぜいこれをきっかけに、さらに広く、深く探索ができそうな気になってしまった。
■小又峡(17日)
太平湖グリーンハウス(12:17)……遊覧船乗り場(12:23 12:30)──小又峡桟橋(12:56)……戻り(13:25)……小又峡桟橋(13:48 14:00)──遊覧船乗り場(14:12)……グリーンハウス(14:21)
晴れ間が覗いたりしていたがもう信用はしないことにする。太平湖の遊覧船乗り場までは結構な距離で、チケット売り場の太平湖グリーンハウスに着いた時には、また雨になっていた。その間、山菜だかキノコ採りの方々が随分と目についた。こんな空模様では遊覧船も動かないのではと心配したが、問題なく動いていた。駐車場にはバスもあり、団体さんが歩いている気配がある。
この小又峡、2kmほどの遊歩道を沢沿いに歩くと、大小100余りの瀑布、おう穴、深淵からなる原生峡が続くということで、遊歩道の終点が「三階滝」とのこと。そこまで片道50分くらいだから、15時発の遊覧船で帰って来られるだろう。
(遊覧船乗り場)
(太平湖は人造湖ながらも見ごたえのある景色が続く。草木ダムの風景とはまた違う)
チケットは1100円。乗り場まで下る。団体さん15人くらいだろうか、船を下りて戻ってきた。乗船は自分以外にオジサンが2人。だがこのお2人、小又峡桟橋で下りることはなく、遊覧だけであった。遊覧船から見る沿岸の紅葉、晴れていたらため息交じりだろうなと思うと、今出るのは別口のため息ばかり。
(船から下り、小又峡に入る)
(紅葉の中、なかなかの景色だ)
小又峡桟橋に到着。乗務員のオジサンに言われた。「10分ばか歩げば、ちょっと危ねえどごあっから、気つけで行げ」と。小又峡に入り込む。言わずもがなで傘差しである。到着便に乗り込むらしい女性2人が戻ってきた。お疲れ顔。もしかして、ここから先、だれも歩いていないのではないのか。ふだんどうなのかは知らないが、沢の水はえらく多く、流れも速い。沢というよりも川じゃないか。急に心細くなってきた。三階滝までの予定は変更して、30分歩いて戻ることにしよう。
(「横滝」だろうか。この際、滝の名前はどうでもいい)
(流木の先におう穴の滝)
渓谷を見下ろしながら歩く。横殴りの雨になってきた。「横滝」の標識。段差の緩やかな川床を水が滝のように流れている。「小又峡」の石碑。ここは整備されていて、狭いながらも遊歩道は舗装されている。カーブする深いおう穴に流れ込んで渦を成している。これも何とかの滝なのだろう。「曲り滝」とあった。
(人工的だが、ここを対岸に渡る)
次は「千畳敷」。沢の間にコンクリの四角い石が対岸に続いている。これは何だろう。見送ろうと思ったが、先に遊歩道はない。つまり、石伝いに渡れということだ。「危ないところ」とはここだった。だが、この石もすべて水没している。何だか怖いねぇ。バランス崩したらドボンだけではすまない。今の水流からでは確実に流される。渡りながら、因幡の白ウサギを思い出した。
(これも、おう穴の滝だろうが、水量が多くてしかとはわからない)
(幅広のおう穴滝)
次は「ガマ渕」。なるほどこれね。脇の斜面から水が流れ込む。渓谷はカーブしながらなおも続く。橋もある。川床が広くテーブル状になっていて、晴れていれば、腰かけてランチといったところだろう。V字形に切れ落ちた滝もあった。これがもしかすると穴滝だろうか。すでに標識は見失っているし、取りあえず写真だけは撮って、帰宅後にネット情報で個々の滝を確認したが、当日の水量が多すぎて、ネットの写真で見る姿とはまったく似つかわしくないものになっていた。
(橋を渡って)
(晴れていれば飽きもせずにゆっくりだろうな)
(この辺でタイムアウト。引き返すことにする)
「三画滝」で引き返す。やはりだれとも会うことはなかった。この先は次回課題だが、その節はノロ川園地まで行くことにしよう。
(雨の中とはいえ紅葉もいい)
(このカーブが何ともいえない)
(こんなのや)
(こんなのを改めて見て戻る)
(やはり沢というよりも川だが、深くはない)
(遊覧船がやってきた)
(帰りの船は10分少々だ)
戻る。桟橋に近づくと、遊覧船が向かって来るところだった。乗客はいない。往路時の操縦士、乗務員のセットのまま。自分を迎えに来てくれたかのような錯覚になった。
もう森吉山荘に向かうとしよう。今日の探索はおしまい。着いたのは15時前ではあったが部屋に入れた。早速、温泉に浸かる。ここの温泉、効能は皮膚病、婦人病になっていて、腰痛やら坐骨神経痛向きではないようだが、翌朝まで4回ほど入ったせいか、起き抜けの右脚の痛みはなかった。宿は雨の中を森吉山に行った方々のグループがいくつか泊まっていて混んでいた。夕食にきりたんぽ鍋が出た。やはり、味付けはしょっぱい。田舎の味でもあるのだが。
(「その2」に続く)
雨が降っていたので、熊に遭遇しなかったのかも、なんだか、すぐにでも出て来そうな場所の感じ。
滝が立派すぎて、そしてその周りの赤や黄色の葉が最高ですね。
晴れていたら、沢に入ってしまうのかなとも思ったりして。
一人で故郷の滝めぐり、何か思うところがあったのかなと想像したりしてね・・・
続きも楽しみにしています
おほめいただき恐悦至極です。
この辺、クマのメッカですよ。安の滝のハイキングコースを歩いていたというネット記事を見かけたこともあります。
遭遇を少しばかり期待はしたのですが、ちょっと残念です。
何か思うところですか、何もありませんね。久しぶりに田舎に帰りたくなった、ついでに滝見でも…。それだけの話です。
翌日は沢歩きになりましたので、そちらもご覧くださいな。
安の滝&周辺の紅葉は丁度、旬の様ですね.105号国道のどっかのコンビニに(秋の)安の滝の写真が飾ってありましたが、全部真っ赤な景色でこれはこれで素晴らしいですけど、今回のたそがれさんの様な緑が入ってると、赤が一際映えて素晴らしい×2.
ガスは残念でしたが、それでも滝の景色に味を添えてると思えば、新鮮に見えますよ.
時間切れで三階滝までは行けなかったのですね.これだけ水量が多いと豪快な滝が見られたかも知れません.次は一船早く乗り予定に入れておいて下さいな.
お疲れ様でした.さ、次は赤水渓谷を読ませてもらわなくちゃ(笑)
コメントお待ちしておりました。
私の、雨の滝見の頃、雪田爺さんは早池峰でしたか。土曜日の帰りの際、高速からシルエットが見えましたよ。
今回の滝見ツァー、いうなれば雪田爺さんからの感化ですよ。それがなかったら、「いずれ安の滝でも見てくるか」のままになっています。
いくつか代表的なところばかり回りましたが、かなり奥が深いことを知りました。今回のツァーをファーストステップとしてとらえております。折をみては探索したいものです。
貧相な写真ながらもお褒めいただきありがとうございます。安の滝の標識を入れたくないばかりに、ちょっとずれた位置から撮ったのですが、色とガスがカバーしてくれたようです。
小又峡ですが、三階滝ならぬ三画滝で引き返しでした。本当に残念ですが、正直のところ恐怖感で戻りました。先にだれもいない。雨で増水、流れも速い。こうなると心細いものですね。
滝王国の秋田県に,行こういこうと思いつつ,早云十年になってしまいましたヨ。
安も幸兵衛も紅葉がバッチリだったじゃないですか,これで晴れていたら言うこと無しだったでしょうネ。
ちなみに,二ノ滝から遡行して幸兵衛滝へ向かうルートは健在のようでしたかネ?まぁ,さすがにこの水量では,行く気にはならないでしょうが。。。
それと,三階滝残念でした。確かに爺様が仰るようにとんでもない豪瀑が見られたかも知れませんヨ。
さすが瀑泉さん、こんな秋田の僻地の滝にまで精通していらっしゃるとは。
秋田は滝王国でしたか…。栃木かなと思っておりましたよ。
二ノ滝から幸兵衛滝への遡行ルートですか?確認はしませんでしたが、二ノ滝からの直登は無理だろうなと思いながら幸兵衛滝への山道を上がって行ったら、また沢に降りるような踏み跡は目にいたしました。
おそらく、あれがルートかと思います。でしたら健在ですね。
いかんせん、雨の中、それ以上の探究心は生まれませんでした。いずれまた来るだろうとの思いの方が強かったですよ。
水量の多い三階滝ですか。それほどの豪快さですか。前知識もなく当日決定でしたから、それを知っていれば無理にでも行っていたものを。残念です。
二ノ滝ですが、見た目、直登できそうですね。沢登りコースがあったら、歩いてみたいです。
NYAAさんは東日本を中心に、山と沢と、幅広くやってらっしゃるようですね。
先日、神室山に行かれたようですが、私、帰りがけに寄るつもりでいた神室山は、NYAAさんとは反対側、秋田県側から入るつもりでいました。
いずれ、改めて行くことになるかと思います。
さて、二ノ滝の直登ですか?ほぼ垂直だし、あの水量のでは、どうでしょうか。左端を登れるかなあとは思って見てましたが。ただ、二段目がどういう状況かはガスでしかとは確認できませんでした。
ふだんはこんなに水量は多くはないでしょうから、あるいは直登が可能かもですね。
安の滝、好きな滝のひとつです。秋に訪れたことがありますが、こんなに紅葉していなかったです。(^^)
綺麗な紅葉の滝の数々、見ると滝めぐりをしたくなります。
コメントありがとうございます。
nan_chanさんも幅広いお歩きですねぇ。あんな、秋田のど田舎の滝に行かれたことあるのですか。
雪田爺さんから紅葉情報をいただき、今年はもう少し早いかなと思いながら、タイミングに合わせて行ってみたのですが、まさにそのピークだったようです。
「だったようです」がまさに悲しい話で、晴れていたら、何ともすごい紅葉だったでしょうね。読みはあたりましたけどね。
来年は改めて集中的にまっただ中を満喫したいものですよ。