◎2016年4月23日(土)
童謡ふるさと館駐車場(7:14)……645.3m三角点(7:54)……座間峠(9:09)……残馬山(11:11~11:30)……987m標高点付近(12:04)……柱戸林道(12:29)……駐車場(13:32)
三境山にアカヤシオを見に行くつもりでいたが、みつまんさんが16日に歩かれた際、1000m付近はまだツボミの状態だったらしい。それではしょうがないなと、大萱山の未踏尾根に予定を変更した。三境山よりも大萱山の方が標高は高い。矛盾した話だが、そんなことは気にしない。未踏部の歩きに重点を置けばいいだけのことで、アカヤシオは登りながらにでも見られるだろう。
ところが、前日になって気が変わった。別に三境山や大萱山でなくとも、途中でツツジを見られればいいといった程度のものなら、どこでもいいじゃないの。この際、645.3m三角点経由で座間峠、残馬山ということにしようか。快調だったら、三境山まで行って田黒山経由か。おそらく、いざ歩けば、ふみふみぃさん並みの気力も体力も残ってはいないだろうが。
645.3m三角点は、以前から行ってみたいと思っていたが、ふみふみぃさんに先に行かれてしまい、形の上では後追いということになる。しかし、どうも荒っぽく登られていたようなので、もっと安易に行ける手はないかを探ってみることにしよう。
(駐車場から。左が615.3m三角点峰)
(標識に合わせてハイキングコースに)
みどり市界隈は昨夜雨が降ったようで、路面がまだ濡れ、山からも湯気が出ている。この辺の駐車に関しては、市の施設でもある「童謡ふるさと館」が無難だろう。帰りに寄って童謡を聴くつもりはないが、駐車場だけはちゃっかりと使わせていただく。
先ずは645.3m三角点だ。古い地図では645.2mとなっている。とりあえずは座間峠への道標に従って歩く。すぐに荒れた分岐林道に左折。右手を見上げると、どこもかしかもヤブめいた植林の急斜面になっている。無理に取り付けば、水を含んだ草木ですぐにぐっしょりとなりそうだ。いきなり濡れるのは勘弁だ。
(荒れた作業道)
(そして終点)
しばらく道沿いに行く。このままではハイキングコース歩きになってしまうかと思ったが、おあつらえ向きに、右に分岐した作業道が目に入った。ここを行ってみるか。どこに出るかはわからないが、後は現場対応だ。
もう使われていない作業道のようで、道の真ん中に食えそうもないワラビが生えていたりする。この作業道は山腹に巻かれたような道で、結構、高度をかせぎ、見下ろすと、さっきまで歩いていたハイキングコースがかなり下を横切り、童謡ふるさと館も随分と高くなっている。このまま三角点に乗り上げるとは思ってもいないが、10分も歩かずに後はヨロシクになってしまった。つまり、半端な終点。
こんなところは、その先に踏み跡があるもので、ここも例外にもれず、薄い踏み跡が上に続いていた。見上げると長い急斜面。やはり安易なルートはなかったというわけだ。戻るのももどかしく、ここから取り付くしかないか。
(見下ろす)
(自然林の尾根に乗り換える)
当初はジグザグにあった踏み跡も途中から消えた。ここを素手で登るのはしんどい。ちょっと平らな木株のところで荷をおろし、ストックをダブルで出した。少しは楽になった。
上はガスで見えない。どの程度登るのか見当がつかない。休み休み、樹に手をかけて登る。張り出した根は湿って、うかつに足を乗せると滑る。ここを転げ落ちたくはない。
尾根型は不明瞭、全体が均一の斜面だが、左上に傾斜の緩そうな尾根型が出てきた。そちらに乗り換える。正解だった。自然林混じりの尾根だった。植林帯は何でこうも急なのだろう。
(ツツジに迎えられて)
(645.3m三角点ピーク)
(赤いのも)
ツツジがちらっと見えた。これはラッキー。600m標高ではすでに終わりと思っていた。ツツジに迎えられるかのように645.3m三角点に到着。さほど広くもないピークは落ち葉で覆われ、三角点とR・Kさんの標識がポツンとあった。そして、赤いヤマツツジが一株。ピンクは終わりかけでしおれかかっているが、赤いのはまだみずみずしい。
ここまで40分で着いてしまったが、3時間は歩いたようなげんなり感だ。汗もかいたし、このどんよりした天気は湿気も多い。この先、しばらくはツツジを楽しめそうでもある。わざわざ標高の高いところにまで行かずとも、適当なところで区切りをつけて下ってもかまわないか。座間峠先の1070mピークが「岳山」から「白萩山」と名称を変えたらしいが、その山名板だけは確認しておきたい。何せ6年ぶりになる。
尾根沿いに南側に下る。ツツジも乱舞の状態だが、いかんせん雨上がりのツツジだ。青空バックのしゃきっとしたものではない。ヤマツツジもどんどん出てくる。これはいい。
(林道に出る)
(擁壁の上のツツジ)
右手下にガードレールがちらっと見えた。嫌な予感がする。やはり草木ダム湖が見えた直後に真新しい林道に出てしまった。尾根はここで寸断され、目の前は高い擁壁になっている。
この林道、ジャリ道がその先で舗装になっていて、尾根伝いに粗いコンクリ吹きつけの擁壁になっている。擁壁の上の狭げな尾根には赤いツツジがちらほらと見える。擁壁に張り付けられたプレートを見ると、昨年の工事のようだ。
さて、どこから尾根に復帰すればいいのか。垂直の擁壁では登れない。舗装林道を先に行ってみた。切れ目が見え、そこから擁壁の上に出られそうだ。だが、尾根そのものは細くて心もとない。安心して歩けそうなところはないかと、さらに先に行ってみたが、高い擁壁はずっと続いているようで、取り付けそうなところがあるようには思えない。しかたない。戻って、さっきの切れ目から取り付く。
(ここから尾根に復帰)
(尾根を削った林道のようだ)
(ここもきれいだ)
(下って、間もなく鞍部)
(林道側から。ハイキングコースがここに出るようだ)
ヤブの狭い尾根だった。下に踏み跡のようなものが見えるが、急斜面で危なげ。雨を吸った土壌はもろくもなっているだろう。ここは尾根を外したらまずいだろう。ヤブは枝葉が水を含み、落ち着いたところに来ると、全身びっしょりになっていた。
尾根が広がり、下りにかかる。ほっとして手拭いでメガネを拭く。なんだこりゃ、下からのハイキングコースとの合流部分は擁壁も切れ、すんなりと登れるようになっていた。試しに林道に下りて見た。崩れてはいるものの、何の問題もなくハイキングコースからここに出られる。そういえば、座間峠コースの林道部は崩壊して一部不明瞭だったと、仮面林道ライダーさんの記事を読んだ記憶がある。倒木と土砂の崩れがちらっと覗いていた。
ここまでの擁壁の上、びしょ濡れにはなったが、ツツジを楽しむことができた。この先、当然のごとく、ツツジのトンネルを予想していたが、ツツジはなぜかここでぴたっと終わってしまう。
(あまり整備されていないようだ)
(伐採地から。真ん中の尾根が気になった。楽しげな尾根だ)
そのうちに、普通のハイキングコースになった。尾根は直登せずに巻き道を使う。さっきの三角点で体力を消耗している。後はツツジ鑑賞の気分でいたが、ツツジはトンネルどころか、かなり下に散見する程度。
伐採地に出た。山桜だけが遠くにかろうじて残っている。袈裟丸山はおろか、赤城山も霞んで見えていない。周囲にあるツツジの細い樹を見ると、まだツボミ状態だ。この分ではあと2週間だろう。目の前に横たわる尾根が気になった。この先のツツジが絶望なら、さっさと切り上げ、あの尾根を下ってもいいかといった気持ちにもなったが、せめて座間峠くらいは行っておこう。
(座間峠)
(間違って、ここを下ってしまった)
間近にツツジを一株だけ見て座間峠に着いた。ここは風情のない峠だ。写植文字の金属板標識がさらにその気分をあおる。手書きの板だったら、どんなに気分も違うだろうか。
さて、これからどうしよう。一服しながら考えた。雨の心配はないだろうが、どんよりの空模様になってしまった。さっきの尾根を下ってもいいが、あっ気なさ過ぎではないのか。ツツジがなくとも、残馬山くらいには行っておかないと、何だか恥ずかしい気もする。
テープ追って、早速間違えた。沢筋を桐生の鍋足方面に向かっていた。峠に引き返すのが面倒で、適当に斜面を尾根に向かった。大量のクマ糞を目にした。新しいのもあった。あちこちにクリが落ちている。この辺は秋に来たら恐いたところだろう。
(尾根に復帰する)
(またちらほらと)
(白萩山)
尾根をダラダラと歩いていると、尾根脇にツツジがちらほらと見える。これは大勢ではあるまい。現に周囲の大勢はツボミだ。目に入らないよりはましか。
コースからちょっと外れて白萩山に行ってみた。確かに「白萩山」の山名板が吊るされていた。以前は「岳山」だった。「岳山は誤称」とのことだが、三省堂の『日本山名事典』には「岳(だけ)山。桐生市と勢多東村の境。東北東1.5kmに残馬山がある」となっている。間違いの元はこの山名事典なのだろうか。
(次第に賑やかに)
(植林と自然林の間を行く。尾根上にツツジが見えないのが寂しい)
尾根に戻って先に行くと、今度はツツジが賑やかになってきた。こちらは、単純に標高で予想しているから、何でこうもバラつきがあるのかわからない。見頃の標高は1000mラインだ。みつまんさんの記事を思うと、妥当な標高だろう。ということは、ここまでの咲き具合がおかしかったのかもしれない。
気分もよくなったが、すっきりしない天気だ。青空バックのピンクだったら、さぞ映えているだろうに。尾根北側の斜面には、集中して塊になっているところもある。尾根上にないのが何とも残念。南側は植林だ。
(例の)
「三俣山へ」のプレートピークを通過。ここで言う三俣山は三境山のことを指すととらえるのが妥当だろう。三境山の名称は、三つの村が接していたことに由来するらしい。三叉山→三俣山だろうか。植林が消え、左右自然林の尾根になった。しばらくツツジを眺めながら歩く。
伐採時に使ったと思しきワイヤーを見かけた。つまらないながらも、そんなものを撮っていたら、後ろから足音が聞こえた。振り返ると、半袖、一本ストックの単独さんが登ってきた。えらく早足。こんなところを歩く人もいるんだなと思いもしたが、ほぼ同時に3人連れが反対側から下ってきた。すごい確率とも言えるが、この路線、今日は賑やかなようだ。やはりツツジ目当てだろう。ちなみに、追い越されたこの単独さんだが、後でヤマレコ記事を拝見すると、自転車利用で、鳴神山、座間峠、残馬山、三境山、根本山、熊鷹山と周回されたようだ。何ともすごい方がいらっしゃる。
(ツツジを)
(追いかけて尾根から外れると)
(こんなところを登ることになってしまった)
(残馬山山頂)
(脱線しないでこちらを歩いて来ればよかった)
ツツジがさらに賑やかになった。ろくな写真も撮れないのに、撮影タイムだけは長くなる。そのうちに、尾根から外れてツツジを追うようになった。これは失敗。急斜面になり、復帰するのに手間取り、崩れた斜面をズルズルさせて這い上がった。振り返ると、そこまでせずとも、尾根沿いの方が群れてきれいだったようだ。
残馬山山頂でしばらく休む。三境山まで行ってもいいが、田黒山に登り返す体力も気力もやはり予想通りに存在しない。気まぐれに雨粒がポツリとくるのも気になった。適当に下るとするか。下りのコースは考えていなかったが、地図を見ると、この先の987m標高点から北西に破線が林道に続いている。これを下ることにする。さらにその先の三境山寄りの尾根から下ってもいいが、林道真上で立ち往生することにもなりかねない。破線路の方がすんなりと林道に下りられそうだ。
(まだ続く。ただ、お祭りというほどではない)
(かなり下る)
(のんびりと眺めていたいが)
(こんなところもあって要注意。ここでちょっと滑った)
ツツジ街道が続くが、尾根は狭くなり、岩があったりするので、これまでのようにのんびりと歩いていられる状態ではなくなってきた。そもそも、今日の靴は布靴で、底がかなり減ってきていてやたらと滑る。ツツジにうつつを抜かしているわけにもいかない。
桐生市基準点を過ぎると植林の中に入った。この辺が987m付近だ。左に下る踏み跡と標識を探した。そんなものはなかった。両サイドに穴の開いた薄い鉄板が落ちていたが、これが、もしくは標識だったのかもしれない。錆びついて、文字の痕跡もない。
(破線路を下る)
(あの先がどうなっているのか不安になる)
(左下に沢と堰堤)
尾根の下りだから、踏み跡の有無は問題ない。ここもまた植林尾根だ。作業関係者が入ることもないようで、しばらくヤブになっていた。下に行くほどに急になり、あの先は切れているのではと気になったところが3か所。難なく下れ、やがて左下に堰堤が見えてきた。沢には水が流れている。
林道を前にして休んだ。ジムニーが林道を下って行った。下ってきた破線路、これは何だったのだろう。これを登るにはきつい。ただの尾根でしかないのだが、何かの作業で使われたといった風でもなかった。
(林道に出て)
(林道を歩く)
(なぜかワラジ)
(左右に小さな石祠が並んでいる)
舗装された林道歩きになる。今日はこれを予想していたので、地下タビはやめにした。
林道脇の景色や花を見ながら歩いた。特別におもしろくもないが、そうしないと長い歩きになる。吊るされたワラジ、朽ちた吊橋、お堂風の十二山神社…。不動滝を見て行くつもりでいたが、道を間違え、気づいた時には対岸になっていた。暑いし、だるいしで、そのまま駐車場に向かう。
(645.3m三角点峰と童謡ふるさと館)
賑やかなツツジに出会えて、今日の目的は達成したのだが、何だかよくわからない歩きになった感じで、どうも気分はすっきりしなかった。これはやはりどんよりした天気のせいだろうか、それとも林道歩きが結構あったからだろうか。自分の趣向ではなかったことは確かのようだ。
後日、この日に瀑泉さんが白平山宮から残馬山、座間峠と歩かれたことを知った。白平山宮にはかねてから行きたく、いずれハイトスさんに連れて行っていただくつもりでいたが、秘密の花園のような存在のようで、こちらも言い出しづらいものがあった。瀑泉さんが行かれたのなら、自分も行けば良かったと、少々残念な思いをしている次第だ。むしろ、そちらの方が、林道歩きがあったとしても趣向だったかも。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
童謡ふるさと館駐車場(7:14)……645.3m三角点(7:54)……座間峠(9:09)……残馬山(11:11~11:30)……987m標高点付近(12:04)……柱戸林道(12:29)……駐車場(13:32)
三境山にアカヤシオを見に行くつもりでいたが、みつまんさんが16日に歩かれた際、1000m付近はまだツボミの状態だったらしい。それではしょうがないなと、大萱山の未踏尾根に予定を変更した。三境山よりも大萱山の方が標高は高い。矛盾した話だが、そんなことは気にしない。未踏部の歩きに重点を置けばいいだけのことで、アカヤシオは登りながらにでも見られるだろう。
ところが、前日になって気が変わった。別に三境山や大萱山でなくとも、途中でツツジを見られればいいといった程度のものなら、どこでもいいじゃないの。この際、645.3m三角点経由で座間峠、残馬山ということにしようか。快調だったら、三境山まで行って田黒山経由か。おそらく、いざ歩けば、ふみふみぃさん並みの気力も体力も残ってはいないだろうが。
645.3m三角点は、以前から行ってみたいと思っていたが、ふみふみぃさんに先に行かれてしまい、形の上では後追いということになる。しかし、どうも荒っぽく登られていたようなので、もっと安易に行ける手はないかを探ってみることにしよう。
(駐車場から。左が615.3m三角点峰)
(標識に合わせてハイキングコースに)
みどり市界隈は昨夜雨が降ったようで、路面がまだ濡れ、山からも湯気が出ている。この辺の駐車に関しては、市の施設でもある「童謡ふるさと館」が無難だろう。帰りに寄って童謡を聴くつもりはないが、駐車場だけはちゃっかりと使わせていただく。
先ずは645.3m三角点だ。古い地図では645.2mとなっている。とりあえずは座間峠への道標に従って歩く。すぐに荒れた分岐林道に左折。右手を見上げると、どこもかしかもヤブめいた植林の急斜面になっている。無理に取り付けば、水を含んだ草木ですぐにぐっしょりとなりそうだ。いきなり濡れるのは勘弁だ。
(荒れた作業道)
(そして終点)
しばらく道沿いに行く。このままではハイキングコース歩きになってしまうかと思ったが、おあつらえ向きに、右に分岐した作業道が目に入った。ここを行ってみるか。どこに出るかはわからないが、後は現場対応だ。
もう使われていない作業道のようで、道の真ん中に食えそうもないワラビが生えていたりする。この作業道は山腹に巻かれたような道で、結構、高度をかせぎ、見下ろすと、さっきまで歩いていたハイキングコースがかなり下を横切り、童謡ふるさと館も随分と高くなっている。このまま三角点に乗り上げるとは思ってもいないが、10分も歩かずに後はヨロシクになってしまった。つまり、半端な終点。
こんなところは、その先に踏み跡があるもので、ここも例外にもれず、薄い踏み跡が上に続いていた。見上げると長い急斜面。やはり安易なルートはなかったというわけだ。戻るのももどかしく、ここから取り付くしかないか。
(見下ろす)
(自然林の尾根に乗り換える)
当初はジグザグにあった踏み跡も途中から消えた。ここを素手で登るのはしんどい。ちょっと平らな木株のところで荷をおろし、ストックをダブルで出した。少しは楽になった。
上はガスで見えない。どの程度登るのか見当がつかない。休み休み、樹に手をかけて登る。張り出した根は湿って、うかつに足を乗せると滑る。ここを転げ落ちたくはない。
尾根型は不明瞭、全体が均一の斜面だが、左上に傾斜の緩そうな尾根型が出てきた。そちらに乗り換える。正解だった。自然林混じりの尾根だった。植林帯は何でこうも急なのだろう。
(ツツジに迎えられて)
(645.3m三角点ピーク)
(赤いのも)
ツツジがちらっと見えた。これはラッキー。600m標高ではすでに終わりと思っていた。ツツジに迎えられるかのように645.3m三角点に到着。さほど広くもないピークは落ち葉で覆われ、三角点とR・Kさんの標識がポツンとあった。そして、赤いヤマツツジが一株。ピンクは終わりかけでしおれかかっているが、赤いのはまだみずみずしい。
ここまで40分で着いてしまったが、3時間は歩いたようなげんなり感だ。汗もかいたし、このどんよりした天気は湿気も多い。この先、しばらくはツツジを楽しめそうでもある。わざわざ標高の高いところにまで行かずとも、適当なところで区切りをつけて下ってもかまわないか。座間峠先の1070mピークが「岳山」から「白萩山」と名称を変えたらしいが、その山名板だけは確認しておきたい。何せ6年ぶりになる。
尾根沿いに南側に下る。ツツジも乱舞の状態だが、いかんせん雨上がりのツツジだ。青空バックのしゃきっとしたものではない。ヤマツツジもどんどん出てくる。これはいい。
(林道に出る)
(擁壁の上のツツジ)
右手下にガードレールがちらっと見えた。嫌な予感がする。やはり草木ダム湖が見えた直後に真新しい林道に出てしまった。尾根はここで寸断され、目の前は高い擁壁になっている。
この林道、ジャリ道がその先で舗装になっていて、尾根伝いに粗いコンクリ吹きつけの擁壁になっている。擁壁の上の狭げな尾根には赤いツツジがちらほらと見える。擁壁に張り付けられたプレートを見ると、昨年の工事のようだ。
さて、どこから尾根に復帰すればいいのか。垂直の擁壁では登れない。舗装林道を先に行ってみた。切れ目が見え、そこから擁壁の上に出られそうだ。だが、尾根そのものは細くて心もとない。安心して歩けそうなところはないかと、さらに先に行ってみたが、高い擁壁はずっと続いているようで、取り付けそうなところがあるようには思えない。しかたない。戻って、さっきの切れ目から取り付く。
(ここから尾根に復帰)
(尾根を削った林道のようだ)
(ここもきれいだ)
(下って、間もなく鞍部)
(林道側から。ハイキングコースがここに出るようだ)
ヤブの狭い尾根だった。下に踏み跡のようなものが見えるが、急斜面で危なげ。雨を吸った土壌はもろくもなっているだろう。ここは尾根を外したらまずいだろう。ヤブは枝葉が水を含み、落ち着いたところに来ると、全身びっしょりになっていた。
尾根が広がり、下りにかかる。ほっとして手拭いでメガネを拭く。なんだこりゃ、下からのハイキングコースとの合流部分は擁壁も切れ、すんなりと登れるようになっていた。試しに林道に下りて見た。崩れてはいるものの、何の問題もなくハイキングコースからここに出られる。そういえば、座間峠コースの林道部は崩壊して一部不明瞭だったと、仮面林道ライダーさんの記事を読んだ記憶がある。倒木と土砂の崩れがちらっと覗いていた。
ここまでの擁壁の上、びしょ濡れにはなったが、ツツジを楽しむことができた。この先、当然のごとく、ツツジのトンネルを予想していたが、ツツジはなぜかここでぴたっと終わってしまう。
(あまり整備されていないようだ)
(伐採地から。真ん中の尾根が気になった。楽しげな尾根だ)
そのうちに、普通のハイキングコースになった。尾根は直登せずに巻き道を使う。さっきの三角点で体力を消耗している。後はツツジ鑑賞の気分でいたが、ツツジはトンネルどころか、かなり下に散見する程度。
伐採地に出た。山桜だけが遠くにかろうじて残っている。袈裟丸山はおろか、赤城山も霞んで見えていない。周囲にあるツツジの細い樹を見ると、まだツボミ状態だ。この分ではあと2週間だろう。目の前に横たわる尾根が気になった。この先のツツジが絶望なら、さっさと切り上げ、あの尾根を下ってもいいかといった気持ちにもなったが、せめて座間峠くらいは行っておこう。
(座間峠)
(間違って、ここを下ってしまった)
間近にツツジを一株だけ見て座間峠に着いた。ここは風情のない峠だ。写植文字の金属板標識がさらにその気分をあおる。手書きの板だったら、どんなに気分も違うだろうか。
さて、これからどうしよう。一服しながら考えた。雨の心配はないだろうが、どんよりの空模様になってしまった。さっきの尾根を下ってもいいが、あっ気なさ過ぎではないのか。ツツジがなくとも、残馬山くらいには行っておかないと、何だか恥ずかしい気もする。
テープ追って、早速間違えた。沢筋を桐生の鍋足方面に向かっていた。峠に引き返すのが面倒で、適当に斜面を尾根に向かった。大量のクマ糞を目にした。新しいのもあった。あちこちにクリが落ちている。この辺は秋に来たら恐いたところだろう。
(尾根に復帰する)
(またちらほらと)
(白萩山)
尾根をダラダラと歩いていると、尾根脇にツツジがちらほらと見える。これは大勢ではあるまい。現に周囲の大勢はツボミだ。目に入らないよりはましか。
コースからちょっと外れて白萩山に行ってみた。確かに「白萩山」の山名板が吊るされていた。以前は「岳山」だった。「岳山は誤称」とのことだが、三省堂の『日本山名事典』には「岳(だけ)山。桐生市と勢多東村の境。東北東1.5kmに残馬山がある」となっている。間違いの元はこの山名事典なのだろうか。
(次第に賑やかに)
(植林と自然林の間を行く。尾根上にツツジが見えないのが寂しい)
尾根に戻って先に行くと、今度はツツジが賑やかになってきた。こちらは、単純に標高で予想しているから、何でこうもバラつきがあるのかわからない。見頃の標高は1000mラインだ。みつまんさんの記事を思うと、妥当な標高だろう。ということは、ここまでの咲き具合がおかしかったのかもしれない。
気分もよくなったが、すっきりしない天気だ。青空バックのピンクだったら、さぞ映えているだろうに。尾根北側の斜面には、集中して塊になっているところもある。尾根上にないのが何とも残念。南側は植林だ。
(例の)
「三俣山へ」のプレートピークを通過。ここで言う三俣山は三境山のことを指すととらえるのが妥当だろう。三境山の名称は、三つの村が接していたことに由来するらしい。三叉山→三俣山だろうか。植林が消え、左右自然林の尾根になった。しばらくツツジを眺めながら歩く。
伐採時に使ったと思しきワイヤーを見かけた。つまらないながらも、そんなものを撮っていたら、後ろから足音が聞こえた。振り返ると、半袖、一本ストックの単独さんが登ってきた。えらく早足。こんなところを歩く人もいるんだなと思いもしたが、ほぼ同時に3人連れが反対側から下ってきた。すごい確率とも言えるが、この路線、今日は賑やかなようだ。やはりツツジ目当てだろう。ちなみに、追い越されたこの単独さんだが、後でヤマレコ記事を拝見すると、自転車利用で、鳴神山、座間峠、残馬山、三境山、根本山、熊鷹山と周回されたようだ。何ともすごい方がいらっしゃる。
(ツツジを)
(追いかけて尾根から外れると)
(こんなところを登ることになってしまった)
(残馬山山頂)
(脱線しないでこちらを歩いて来ればよかった)
ツツジがさらに賑やかになった。ろくな写真も撮れないのに、撮影タイムだけは長くなる。そのうちに、尾根から外れてツツジを追うようになった。これは失敗。急斜面になり、復帰するのに手間取り、崩れた斜面をズルズルさせて這い上がった。振り返ると、そこまでせずとも、尾根沿いの方が群れてきれいだったようだ。
残馬山山頂でしばらく休む。三境山まで行ってもいいが、田黒山に登り返す体力も気力もやはり予想通りに存在しない。気まぐれに雨粒がポツリとくるのも気になった。適当に下るとするか。下りのコースは考えていなかったが、地図を見ると、この先の987m標高点から北西に破線が林道に続いている。これを下ることにする。さらにその先の三境山寄りの尾根から下ってもいいが、林道真上で立ち往生することにもなりかねない。破線路の方がすんなりと林道に下りられそうだ。
(まだ続く。ただ、お祭りというほどではない)
(かなり下る)
(のんびりと眺めていたいが)
(こんなところもあって要注意。ここでちょっと滑った)
ツツジ街道が続くが、尾根は狭くなり、岩があったりするので、これまでのようにのんびりと歩いていられる状態ではなくなってきた。そもそも、今日の靴は布靴で、底がかなり減ってきていてやたらと滑る。ツツジにうつつを抜かしているわけにもいかない。
桐生市基準点を過ぎると植林の中に入った。この辺が987m付近だ。左に下る踏み跡と標識を探した。そんなものはなかった。両サイドに穴の開いた薄い鉄板が落ちていたが、これが、もしくは標識だったのかもしれない。錆びついて、文字の痕跡もない。
(破線路を下る)
(あの先がどうなっているのか不安になる)
(左下に沢と堰堤)
尾根の下りだから、踏み跡の有無は問題ない。ここもまた植林尾根だ。作業関係者が入ることもないようで、しばらくヤブになっていた。下に行くほどに急になり、あの先は切れているのではと気になったところが3か所。難なく下れ、やがて左下に堰堤が見えてきた。沢には水が流れている。
林道を前にして休んだ。ジムニーが林道を下って行った。下ってきた破線路、これは何だったのだろう。これを登るにはきつい。ただの尾根でしかないのだが、何かの作業で使われたといった風でもなかった。
(林道に出て)
(林道を歩く)
(なぜかワラジ)
(左右に小さな石祠が並んでいる)
舗装された林道歩きになる。今日はこれを予想していたので、地下タビはやめにした。
林道脇の景色や花を見ながら歩いた。特別におもしろくもないが、そうしないと長い歩きになる。吊るされたワラジ、朽ちた吊橋、お堂風の十二山神社…。不動滝を見て行くつもりでいたが、道を間違え、気づいた時には対岸になっていた。暑いし、だるいしで、そのまま駐車場に向かう。
(645.3m三角点峰と童謡ふるさと館)
賑やかなツツジに出会えて、今日の目的は達成したのだが、何だかよくわからない歩きになった感じで、どうも気分はすっきりしなかった。これはやはりどんよりした天気のせいだろうか、それとも林道歩きが結構あったからだろうか。自分の趣向ではなかったことは確かのようだ。
後日、この日に瀑泉さんが白平山宮から残馬山、座間峠と歩かれたことを知った。白平山宮にはかねてから行きたく、いずれハイトスさんに連れて行っていただくつもりでいたが、秘密の花園のような存在のようで、こちらも言い出しづらいものがあった。瀑泉さんが行かれたのなら、自分も行けば良かったと、少々残念な思いをしている次第だ。むしろ、そちらの方が、林道歩きがあったとしても趣向だったかも。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
ずぼらな私の歩きと違い座間峠までしっかり尾根を歩かれたのですね。ヤブでびしょ濡れはあの日なら仕方ないでしょう。
しかし座間峠からの稜線もアカヤシオ見物にいいところなのですね。2月に通った時は全く意識していませんでした。栃木・群馬は色んな場所でアカヤシオが楽しめてお得ですね。
田黒山まで私が歩いたのは気力体力より貧乏性と面倒くさがりですね。またここまで来るのは面倒だし一度に済ませたほうがガソリン代安く済むという。
先週の天気は残念でしたが4/30-5/2は天気が良さそうですね。気分良くあるけそうで期待しています。GW後半天気がよければそろそろ足尾に戻ろうかと思っていますよ。
ふみふみぃさんの記事を改めて拝見いたしましたが、まさに、その横切った作業道ですよ。別に、その作業道を終点まで辿ってみようと思ったわけでもないのですが、意外とあっさりと終点でした。作業道としては半端でした。
そういえば、東側谷間の観察を失念しておりました。まぁ、あのピークも、一回行って三角点を確認すればそれで十分でしょう。座間峠も含め、またしばらくは行くこともないでしょうけど。
根本山、鳴神山といった賑やかな山が苦手な方は、どうしても、この辺に来るような気がいたします。その分、静かにアカヤシオも楽しめますしね。ただ、今回の道中で4人と行き交うとは想像もしませんでした。
GWも、私の場合、半端に土曜日出勤があったりで、期間中せいぜい2回行ければいいと思っていますが、せめて1回はツツジ目的でしょう。ふみふみぃさんの後追いですよ。
ここいら界隈で、何組かの登山者に出会うとは以前では考えられないことだったでしょう。急激に安蘇山塊の登山者が増えているのでしょうか。ネット情報と魅力的な何かがないまぜになっての事なのでしょうか。
取り敢えず、標高とツツジの咲き具合が判りましたです。今年のGWは、ツツジ狙いで歩いてみます。
ぶなじろうさんには僭越ながらといったところでしょうか。
標高とツツジ咲きの関係、私も諸氏のネット記事を拝見しながらわかった次第ですが、今回のように、途中にブランクがあるのがどうもすっきりしませんでした。
大方、日照時間も加わってくるのではと思っております。
GWの特に後半は1200mあたりまで伸すのではないでしょうか。
ご指摘のように、安蘇山塊でも群馬のこの辺りは、寂しいところなのですが、三境山を越えて来る方が多くなったようですね。やはりネット情報やら新ハイキング記事でしょうか。
其方も,何処か寄られたでしょうが,いずれ記事を拝見させていただくとして,先ずは残馬山。今回は,ホントにニアミスだったようで残念でした。ただ,流石に山頂11時過ぎでは,自分には早過ぎて無理ですワ。せめてお昼くらいにしていただかないと(笑)。
自分も,根本山~鳴神山の尾根繋ぎの一環で,いずれ同様のルートで,三境山まで歩こうと思っていましたが,お二人の記事を読んで,645.3m三角点は止めておきますワ。それよりも隣の尾根の方が良さそうなので,そちらでも歩かせていただきますヨ。
ちなみにアカヤシオ,たそがれオヤジさんには,祭りレベルに達していなかったですか?自分には十分に祭りでしたが。
この日山頂でお会いしたSさんによると,三境山から向かう途中,二組と会ったと言ってましたから,自分を含めて,6・7組はこの辺りを歩いていたようですネ。
ところで,時間を見ると,少なくともSさんとは,残馬山の先で,行き違っていると思うのですが。残馬山以降も尾根を外れてましたかネ。
コメントをいただいた時間としては、今日は瀑泉さんも山ナシでしたか。私もこれからヤボ用があって同様ですが、こちら、明日は出勤ですわ。
ちなみに、長野については、どこにも寄らず、霞んだ山並みを眺めていただけで終わりになりました。ですから、記事も何もありませんよ。
Sさんの件で今ふと思い出しました。瀑泉さんの記事ではSさんは「オッチャン」ですよね。若いオニイサン風の方にはすれ違いましたよ。987mの手前、残馬山寄りで。あれはどう見てもオニイサンでしたね。すれ違った後に、後姿でも撮っておこうと、引き返したら、立ちション態勢に入っていたのでやめました。記憶から抜け落ちていましたよ。私、一応、出会った方の後姿だけでもメモ代わりに撮っておくものですから。しかし、安心しきって用足ししたら、戻って来てその姿を撮られていたというのも無防備そのもので笑えますが。
おそらく、Sオッチャンさんとは987mで入れ違いかと思います。
ところで、座間峠の手前で、ここ下ってみたいなと思った尾根ですが、座間峠まで真北から延びていますね。機会があったら歩いてみたいのですが、瀑泉さんのいずれのレポをお待ちしております。
何故かと問われると困りますが、地形図を眺めているとやはり目立つのですよね。
岳山には白萩山の山名板ですか。
もともとオッサンさんがその昔に岳山の手書きの山名板を付けられており、その山名板を見たことがありますので何の疑いもなく岳山だとばかり思っておりました。
誤称とのことですので今後は本来の名称が定着することでしょう。
尾根の下りは先にゆくほど急になってきて、その先は切れているのではないかと不安になることが多いですよね。
行ってみると何とか降りられることが多いですね。
西上州の山はその限りではないことの方が多いですが。
最後の舗装林道歩きはこのコース取りではしょうが無いですが、飽きずに歩けたというか気を紛らわしながらといった所でしょうか。
最初から決めている場合はチャリデポしたくなりますね。
ところであわよくば三境山から田黒山ですか。
足に不安がなくてうらやましいですよ。
私なんざ足と基本的な体力でふみふみぃさんのルートはおろかたそがれさんの今回のルートにも怪しそうです。
ところでガクラクボ、行ってみますか?
足がこんな状態なので瀑泉さんの様なルートはとても歩けませんが、その辺をご考慮頂ければ。
ガクラクボの意味がわからず、瀑泉さんのコメントコーナーで知りました。
せっかくのお誘いですが、現時点ではガクラクボよりも二渡山脈なるところをお願いいたします。周回できそうじゃないですか。ハイトスさんのヒザの痛みがマヒした時にでもお声かけください。
ガクラクボは度胸なしというよりも、現時点ではまだ死にたくないといった感じの方が強いですね。
645.3m三角点ですが、ふみふみぃさんのコメントではないですが、東側の谷状のところから登った方が少しは楽かとは思いますが、これは上から眺めての話で、下の取り付きがどうなっているのやら。ハイキングコースで行って、上から行くという手もありますが、それではあまり意味のない歩きになってしまうし。やはり植林の急斜面を登るしか手がないような気もします。
ただ、苦労して登ったにしても、たいした感慨はないところですよ。
白萩山の名称変更は、桐生の方々のようですね。ただ、オッサンさんも勢多東ご出身ですから、子供の頃から、岳山と呼んでいた山なのではないかとも思います。まぁ、地元でもないし、余計なことに口出しはしませんけどね。台石山の件もあるし。
私、足に不安がないわけでもないのです。実は、ハイトスさんが半月板損傷という事態になった件を知った途端に、こちらもまたヒザがムズムズしはじめ、階段を登るつどにヒザが痛いような感じになっております。最近は、ヒザ用のサポーターを巻いて出張に出かけたりなんかしています。ハイトスさんの件がなかったら、きっと気にもしなかったことでしょうが、こちらとて遅かれ早かれですよ。
なってるのでこの表記が変わらない限り一般的には岳山と認識された
ままだと思います。
サイト管理人の立場からすると岳山で検索してくるはずなので岳山
と言う文字を使った方がサイト的には有利かと。(特にタイトル)
サイトをやってない方にはどうでもいい話になりますが。^^
紙版の「山と高原地図」、確認いたしました。確かに「岳山」ですね。もっとも、私が持っているのは2003年版ですが。
この辺を歩かれる方には、やはり「岳山」でしょうね。「白萩山」になりましたと言われてもぴんとこないでしょう。
文獻なりを調べて、山名を正式な名称に戻すということは、そりゃ当然のことでしょうが、これまでの名称は何だったのかということにもなりますし、「変わった」ことを知らない方には混乱で、現地で??といった状態にもなるでしょう。
どこの山でも、特に里山にはありがちなことですが、地元の方にとっては、山名はあまり大した関心事ではないような気がいたします。大抵、おおざっぱに「裏の山」になりますしね。