goo blog サービス終了のお知らせ 

カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

MISSING BALL by ミカメクラフト

2022-08-03 21:34:00 | カップアンドボール

 ミッシングボールの解説書より引用します

「このマジックは有名なカップアンドボール(日本の伝統マジックではお椀と玉)のマジックを少々コミカルにサロン又はステージで演技するための道具です。同類のマジックにジャンボカードを利用し、レギュラーサイズのカードの行方を当てさせる用具が昭和42年に力書房から『クイーンはいずこ』の名称で発売された事がございます。お子様などの多い会場で面白おかしく話をしながら演ずれば馬鹿うけ間違いなしのマジックです」

 三瓶さんが演じている動画(セオマジックさんの商品HPより)です。「はいそこの坊や!どこにあるかな?」と言いますが大人の声で返事が来ます(笑)。商品用に撮影したものなので仕方がないですが、子供に実演している映像があれば見たいですね。


セオマジックさんの商品HPです。

ミッシングボール byミカメクラフト-セオマジックネットショップ

ステージ用のカップ&ボールとお考え下さい。ただし技法は必要ありません。お子様の多い場所で、コミカルに演じていただければ大いに盛り上がるでしょう。お話マジッ...

セオマジックネットショップ

 

ミカメクラフトさんの商品HPです。

ミッシングボール-みかめくらふと

ステージ用のカップ&ボールとお考え下さい。 ただし技法は必要ありません。 お子様の多い場所で、コミカルに演じていただければ大いに盛り上がるでしょう。 お話マジック大...

みかめくらふと

 

 これまで紹介してきたカップ&ボールとは一線を画す商品ですね。片手をテーブルを持つことに使っているので、カップ&ボールのほとんどの基本技法ができません。実際上記商品HPでは「技法は必要ありません」と書かれています。

 残念ながら私は上記の「クイーンはいずこ」というマジックを知りませんが、近い現象の代表作としては、マジックランドさんの「ビッグ・モンテ」が思いつきます。ミカメクラフトさんもこのマジックに有効な「ジャンボカードスタンド」という商品を出しています。いつかこの商品もブログで紹介したいと思っておりますがとても良い商品だと思います。ただ、モンテ系はもちろん演者の演技能力に依存しますが、どうしても観客が外してしまうというところで楽しめない可能性があり、私としては少し苦手なところがあります。ですので、以前紹介したような、ダイスボックスやヒッピーホップラビットのように明らかにインチキだろう!という形で観客が外してしまう方が好みです。このミッシングボールはその中間くらいに位置するように感じてまして、観客は外すけど、別のところにあるのではなく消えてしまう(観客が完全に間違えたわけではない)ので純粋に不思議ですよね。そして最後は全部当たるというオチまでついているので、モンテで観客が外してしまうところに心が痛む方にも易しい商品ではないでしょうか(笑)

 動画の三瓶さんの演じ方以外にも、いろいろ演じ方は考えられると思います。ただ、ファイナルロードは片手ではちょっと厳しいと個人的には思いますが工夫次第ではできるかもですね。本商品も今ではなかなか入手できないかもしれません。

 この商品は以前紹介したウォンドと共に以前テンヨーのショップで扱われている期間がありました。公式サイトを見つけることができませんので、終了したヤフオクのページを示します(そのうち見れなくなると思います)

テンヨー ミカメクラフト ミッシングボール カッ... - ヤフオク!

テンヨー ミカメクラフト ミッシングボール カップアンドボール tenyo 手品 マジック 廃版   新品。部品全部あります。定価税込16,500円   仕掛け付ボールと、仕掛け...

ヤフオク!

 

 何故この商品がテンヨーで扱われるようになったのか不明ですが、ギミックによる現象の実現で高度な技法が必要ない(とはいうものの、いろいろ練習は必要な商品です)という点がテンヨーのコンセプトと一致したのかもしれません。

 以前紹介した、マイケル・アマ―氏のカップ&ボールの本である「The Complete Cups & Balls」の最後にAlphonse Delaporete氏のカップ&ボール用仕掛け付きのテーブルが紹介(解説)されています。このような仕掛け付きのテーブルなどは古くから開発さてれそうですよね。また情報お持ちの方がいらっしゃいましたら共有頂けると幸いです。









PM カップ&ボール(銅) by DPグループ

2022-07-23 20:09:00 | カップアンドボール

 ディーピーグループから販売されている銅製のカップです。日本のマジックメーカーで金属カップを量産しているのはこのDPグループさんのみではないでしょうかPMカップ&ボールのPMPREMIUM METAL(プレミアム・メタル)のことで、カップ以外にもエリスのリングやコインボックスなんかが出てますね。PMカップ&ボールの色(?)の種類としては、金、銀、銅と3種類あり、コンボボックス(コンビカップ&ボール)やチョップカップも同じシリーズであります。個人的には、このややくすんだ感じ(サテンではありません)の(古い感じを出そうとしている?)銅が好みです。

 商品ページを下記に示します。

M8711 PM カップ&ボール(銅) マジックエクスプレス オンライン

 このカップには特徴がいくつかありますが、まずは、最も一般的なカップの作り方であるスピニング加工やCNC加工ではなく、型に金属を流し込んで作る手法で制作されていることです。この金属が何かはわかりませんが、その金属にメッキをしているようです。ですので、スピニング加工ではできてしまうリムの隙間がありません。次の特徴としては、カップのデザインだと思います。下のリムのところには浮き出し飾りがあり、前後2箇所に以前ブログで紹介した、 バケト3世の墳墓の壁画に書かれている絵が彫りこまれていることです。


バケト3世(Baqet III)の第15墳墓の壁画について - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

カップ&ボールの演技では、「今から行うマジックは最も古くから演じられているもので…」みたいな話をしながら始める方も多いのではないかと思います。さらに「古代エジプト...

goo blog

 


 この絵は、今では違うという説が主流だと思いますが、以前はカップ&ボールをしている絵だと説明されていた時期もある有名な絵です。このデザインを施すことで、演者がこのデザインを使ってカップ&ボールが如何に古いマジックであるかというのを説明したりするのもよいのではないかと思います(まあ嘘かもしれませんが、「という説があります」と言えば間違ってはいないと思いますし…(;^ω^))。ただ、カップにこのような、はっきりとした絵が入っているのを好むか否かは個人の好みでわかれそうな気もします。ちなみにDPグループさんはこの絵を気に入っているようで、カップ用のポーチにもこのデザインを施しています。このポーチも人工皮革ですが、プレミアムレザーシリーズという事でやや高価な袋となっています。ただ、PM カップ&ボールのカップが下記に少し小さめなのでこのカップ用に作られたこのポーチも、気持ち、小さいです。大き目のカップを使っている方がこのポーチを使うとちょっと窮屈かもしれません。

L8710 PM カップ用 ポーチ マジックエクスプレス オンライン

 カップのサイズですが、口径68 mm、高さ 72 mmで、持ったとき、少し小さいなと思いました。個人的には扱いやすいサイズだと思います(ポールフォックスに比べて縦長)。口径が小さい分ファイナルロード用のボールは少し小さめとなります。DPグループさんのお店で専用の55mm3色ニットボールが販売されています。また、私が持っている別のボールとしてはマイクロジャーのファイナルロード用baseballもわりとピッタリでした。

N3155 新ニットボール 55mm(4個入り) マジックエクスプレス オンライン

 また、小さいわりにズシっと重みもあります。測ったところ約125gありました。先日紹介したテンヨーショップで販売されていたカップ達の倍以上の重さです(値段も倍以上ですが)。手の小さい私には馴染みやすいサイズと重さです。

 ちょっと気になる点としては、中は金属メッキがされておらず、黒色のプラスチック(?)であることです。色的には悪くないのですが、硬めのボールを入れたときなどの音が金属ではないなぁという感じです。これは完全好みなので、悪いというわけではありません。金と銀は写真ではそれぞれの色をしているのですが、やはり金属メッキでは無いと思いますがどうでしょう

 解説書は2部入っています。通常のカップ&ボール用に付属していたと思われる、2種類の手順が書かれたものと、このPMシリーズ用に少し新たにテクニックが紹介されたものです。ボールは赤のニットボールが入っていますが、ちょっと軽めのものです。

 そういえば、以前ピエールさんにカップ&ボールの手順を見せて頂いたときはこのカップを使ってました。プロの方が使ってらっしゃるので、その点からもいいのでは無いかと思います。


















テンヨーショップで販売されていたカップ2つ

2022-07-11 23:04:00 | カップアンドボール

 以前紹介したミカメクラフト製の短い方のウォンドですが、なかなか単品で得ることが出来ませんでした。このミカメウォンドはテンヨーショップで扱われていたため、ヤフオクやメルカリでテンヨーショップで販売されているカップとセットになっているのを購入しました。というわけでこれらカップをせっかく得ましたので紹介したいと思います。。

 20年以上前は、以前紹介したようにテンヨーは独自のカップを販売していました。しかし製造中止となり、海外から輸入したものを販売していました。現在はどのお店も売り切れで販売していないのではないでしょうか。少なくとも大阪のお店では売り切れで販売しておりませんでした。今後も扱っていくのかは不明です。

 最近テンヨーで扱っていたのはBazar de Magia製のカップです。銅製と真鍮製とアルミ製があり、チョップカップやコンボカップもありますがテンヨーのお店でどこまで扱っていたかは知りません。銅製とアルミ製のカップと銅製のチョップカップはあったように記憶していますが

 私が入手した1つめはBazar de Magia製のアルミ製のカップです。ビリーさんのHPで見つけましたが販売終了となっています。

 http://billy-a-go-go.shop-pro.jp/?pid=2491939

しかし、Bazar de Magia製のカップが入手できないわけではなく例えばペンギンマジックさんで購入することが出来ます(銅製や真鍮製も購入できます)

Cups & Balls Aluminum Regular by Bazar de Magia

The perfect cups for this classic effect. Bazar de Magia

Penguin Magic

 

 この商品は「テンヨーマジシャンズセレクション」ということで、「テンヨーが自信を持ってお勧めするマジック愛好家のための限定所品」とあります。アルミ製は銅製に比べて安くて(と言っても約5000円)やはり軽い(約54g)ので初心者向けな気もしますが、しっかりした箱に入っています。写真のようにピカピカというよりは少しくすんだ感じです。赤い熱い布のキャリーバック付きです。赤いニットボールも付属します、が、ウォンドは入っていないので、箱を開けると、解説書にはウォンドが出てきますが付属していませんと注意書きされたシールが貼ってありました。

 解説書は、完全に比較していませんが、恐らくテンヨーオリジナルのカップに付属したものと同じだと思います。


 

 2つめは、銅製カップです。これはどこのメーカーかわかりませんが(どなたかご存知なら教えてください)、ちょっと薄めの銅で、軽いです(58g)。最近重いカップを持つことが増えたのでどのあたりが普通だったか忘れてしまいそうです(笑)これもビリーさんのお店のHPでみつけました。やはり取り合扱い終了商品です。

http://billy-a-go-go.shop-pro.jp/?pid=44313881

このカップは銅製の割りにちょっとお安く(それでも約5000円)、正式にテンヨーから発売されていたカップですが、上記Bazar de Magia製のカップ(「テンヨーマジシャンズセレクション」)とはちょっと扱いが違うようです。ウォンドはもちろん、袋も付属していません。ただ、このお値段で銅製のカップを得られるのは良いかもしれません、Bazar de Magia製の銅カップだと1万円はしますしね。あと解説書も実は異なります。こちらの解説書はやや基本的な解説になっていますがちょっとしたカップ&ボールの歴史や原理について文章が書かれています。


 

 テンヨーオリジナルのカップと並べてみたのですが、如何でしょう。Bazar de Magia製のカップはショルダーが高いことが特徴で積み重ねたときに高さがでます。銅製のカップはオリジナルと似た感じに見えなくもないですね。テンヨーは数あるカップの中から何故これらのカップを輸入販売することにしたのでしょか。テンヨーでは敢えて、扱うカップはポールフォックスタイプにしないとかいうこだわりがあったりしてとか思ってしまいました。







Amazing Coffee Cups and Beans by Adam Wilber and Vulpine Creations

2022-05-04 13:36:00 | カップアンドボール

 今年(2022年)にリリースされた、コーヒーをコンセプトにしたカップ&ボールのセットです。まずはPVをご覧ください。日本語字幕が出るサイト(FUN MAGICさん)の動画です。必要な場合日本語字幕を表示させてください。


 そして、こちらがVulpine Creationsの商品ページです。

Amazing Coffee Cups & Beans - VULPINE Creations

Meticulously crafted to look and feel like standard coffee cups these devilishly clever props bring relevance and familiarity to something that, for decades look...

VULPINE Creations

 

 これまで、小さなサイコロやジャガイモをチョップカップの最後に大量に出すことを行ってきましたが、コーヒーカップから最後にコーヒー豆を出すという発想には至りませんでした。以前紹介させて頂いたように、スターバックスのチョップカップを持っていたので、思いつきそうなものですが。言われてみればとてもいいエンディングだと思います。

 かなり凝ったセットだと思います。上の商品紹介を見れば詳細に書いてありますが、簡単に付属品を説明しますと、コーヒーカップ3つ、ラバーで作られた小さめの豆が5つ(1つはギミック)、大きな豆が3つ、多くのコーヒー豆(に限りませんが)を出すためのギミックが2つ、液体を出すためのギミックが1つ、これらを乗せるためのテーブルにセットするための台が3つ、袋が1つ、解説動画のURLです。それぞれについて少しコメントをさせて頂きます。

<カップ>

 カップはしっかりした非常に一般的に見えるコーヒーカップで、3つスタックができ(意外とここが重要かと思います)、全てがチョップカップとして利用可能です。ですので仕掛けの無い付属のゴムコーヒー豆(小)を使って、いわゆる3つカップのカップ&ボールをしてもいいですし、1つだけ使って、ギミックコーヒー豆(小)を使ってチョップカップのルティーンをしてもよいと思います。もちろん普通のチョップボールを使ってチョップカップの演技ができますが、付属のコーヒー豆ではちょうど良いくらいの磁力ですが、一般的なチョップボールだとちょっと磁力が強いかもしれません。

<コーヒー豆>

 ゴム製で扱いやすいとのウリですが、どこかのレビューにもあったのですが、コーヒー豆にちょっと見えないかもです。また、いきなりこの豆を使ってカップ&ボールを演じるとせっかくカップが普通のカップに見えるのに、マジック用に完全に用意したセットだと強調して始めるようなものですよね。それでいいならいいですが、個人的には通常のニットボールを取り出し、ボールとコーヒーカップでちょっとしたマジックをしましょうという感じで始め、途中で現象として変化させるとかの方がいいかなとは思います(あくまで個人的意見です)

<ロード用の台>

 確かにあると非常に便利ですので、自分のお店のカウンターなどで行うなら良いと思います。しかし、テーブルホッピングや、私のように見せる場所が食事をするお店やお茶をするお店の場合、これをセットするのは難しいと思います。どうしたものか

<袋>

 ふわふわした生地の袋です。コーヒーカップが3つ入るように通常より少し大きめです。

<解説動画>

 商品のページにもありますが、非常に長い解説動画です。3時間半くらいあります。ウォンドの使い方やフェイクパスなどの基本的なことから解説して、手順もレベルによって分けて解説するといった丁寧ぶりです。さらに、別動画として複数のマジシャンの手順紹介やディスカッションなどもあり、かなりのボリュームです力が入ってる感がします。

<ファイナル用ギミックについて>

 上記商品HPで「MAGNETIC LOADING SYSTEM」と書かれているファイナルロード用のギミックです。おそらくこれが今回の一番のウリでは無いかと思います。今回コーヒー豆を大量に出すギミック(2つ)と液体を出すギミック(1つ)が付属します。

 まずコーヒー豆を出す方ですが、以前からブログで書かせて頂いてますように、私はマーチンルイス氏のダイスのカップ手順で最後に大量の小さなダイスが出てくるのを見てからこの、小さなものがいっぱい出てくるというエンディングが好きになりました。

 まず、ダイスカップ(チョップカップ)の手順用にギミックを作り、演じていました。

Dice Chop Cup by Stephane Bourgoin - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

これまでの、ダイス系チョップカップに続く形であと2つ、ダイス系チョップカップを紹介します。今回紹介するのはStephaneBourgoin氏のDiceChopCupです。2005年発売です。続...

goo blog

 

 そして、プリングルスを使ったチョップカップの手順の最後に小さなジャガイモを大量に出すギミックを作り、演じていました(現在も演じてます)。

【My Repertoire】チョップカップルティーン(YUSHI'S ULTIMATE CHIP & CHOP) - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

ブログ100回超えましたし、新しい取り組みとして自分のレパートリには【MyRepertoire】を付けて紹介することにしました。【MyFavorite】は好きだけどまだレパートリになって...

goo blog

 

 今回のコーヒーカップのものもこれらと基本原理は同じで中に小さなものが大量に入ったものをロードしそれを使います。問題は底ですダイスカップの方はダイスを利用したものを使っているのですが、ジャガイモの方は磁石を使っていました。ですのでジャガイモの方はまさに今回発売されたギミックとかなり近いものです。しかし決定的に違うのは、私が作ったギミックは小指でホールドしなくてはいけないほど弱い磁力でしたのに対してこのコーヒーカップのものは、コーヒーカップの取っ手を持ったままでロードしてそのままカップの口を下にした状態で取り出せる(小指ホールドしなくていい)。この仕組みを知れた事が今回この商品を購入して最も良かったと思うところでした。なるほど、その手があったか。必ずしもこれがベストというわけではなく、それぞれ一長一短があるのですが、このタイプのものをジャガイモ用に作成してみて、どっちが良いかを検討してみようかと思います。

 ちなみに、私が撮影した写真のコーヒー豆は偽物です。本物は傷んでしまうので、食品サンプルのお店から購入しました。この写真で300個です。まだもう少し入るかもですが、結構お値段するので2カップ分は買うことが出来ませんでした(;^ω^)。でもちゃんと演技するときはやはり本物を使った方が出てきたときに香りもでるので、絶対そっちの方が良いと思います。

 次に、液体用のギミックに関してです。これもギミックとしては新しくはないです。Adam Wilber氏も解説で述べてますが以前紹介した「BUMA Gimmicks」を参考に作られています。この方法自体がBUMA氏のオリジナルでないかもしれないかもですが、これを参考にしたと話をしています。

BUMA'S Triple Combo GOLD Pocket Pewter Cups and Balls: Limited edition - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

カップとしては珍しい素材のPewter(ピューター)を使った3つのミニサイズのカップです。私がこのカップを購入する前にレギュラーサイズもリリースされていました。私はあま...

goo blog

 

 私は液体を最後に出すエンディングはまだ実演したことがありません。面白そうだとは思うのですが、準備や後始末を考えると少し敷居が高いです。また出した液体を別のコップに注ぐ(液体が入っているということを示すため)のですが、多くの場合、カップの大きさの割に少ない液体の量だったりします。そこもちょっと気になる点ではあります。理想的にはそのカップになみなみ入っていて、そのカップごと観客に見せることが出来て、そのあと、それを飲みながら以降のマジックができたりなんかしたら素晴らしいなぁと思ったりします。


 総論として、よくできた商品だと思います。ただ、割と値段が高いので(ここ最近の急な円高もあると思います。そういう意味で日本のお店で価格のバラつきがあると思います)、実際に自分がマジックを行う環境で本当に利用可能かを検討して購入されると良いかと思います。最高のシチュエーションとしては、コーヒー屋さんでカップとかもたくさん棚にあって、そこからパッと持ってきたカップを使ってこのマジックができたら素敵だと思います。逆に飲み会などのちょっとした場で演じるには大変かと思います。私のように実演場所がちょっと食事やお茶をするお店などでしたら、(ショーアップされた場合はフルセット使うかもですが)フルセットの持ち込みと実演はちょっと厳しいので、私は1つをチョップカップの手順として使うかなぁという感じです。ただその場合は、せっかくなのでスタバのカップとかでしたいなぁと思ったりします。このプロジェクトもスタバと組んでスタバのロゴ入りカップとかにしてくれたらここは個人の好みによりますかね(;^ω^)


 いつもカップと共に撮影している大きさ比較用のトランプとしてコーヒーのトランプないかなと思って検索したらバイシクルであったので購入して撮影しました。このトランプもお洒落でコーヒー好きの方にプレゼントすると喜ばれそうとか、このマジックと合わせて行うカードマジックで使ったら良さそうとか思いました。ちなみにコメダ珈琲さんもバイシクルのオリジナルトランプを販売してて、知ってる人にはこれを使ってもウケるかもと思ったりました(;^ω^)














Chop by Craig Petty

2022-04-13 17:34:00 | カップアンドボール

 今年(2022年)Craig Petty(クレイグ・ペティ)氏がChopを再リリースしました。オリジナルは約10年前の2011年頃リリースされており、ギミック(メインとサブ)とDVDでした。両商品の写真を撮りました。左のDVDがオリジナルで、右の黄色いボックスが今年再リリースされたものです(解説はダウンロード)。

 オリジナルの商品の説明がまだマジックオフレコさんのページにありました。

Chop (Gimmicks and Online Instructions) by Craig Petty  - Trick - マジックショップ オフレコ

Chop (Gimmicks and Online Instructions) by Craig Petty - Trick - マジックショップ オフレコ

マジック用品・手品・本・雑貨輸入卸・卸売販売のマジックショップオフレコ・海外直輸入のマジックアイテムを最新作をよりすぐって取り揃えており、通販、通信販売、専門で...

Chop (Gimmicks and Online Instructions) by Craig Petty - Trick - マジックショップ オフレコ

 

動画だけ取り出してみました。


 当時とてもいい商品だと思い購入しました。カップ&ボールとビルインレモンという、とても効果的なマジックを連続して行えます。しかもカップ&ボールはタイトルにありますようにまるでChopカップを使っているような、いやいや、チョップカップをご存知の方が見たら逆にどうやってる?となる手順だと思います。やはり観客の手に落ちてくるという現象が効果的ですよね。

 チョップカップに置き換わってもいいくらい、よい商品なのですが私も実は実演しておりませんでした。また、この商品自体、ヒットしたという印象はなく、継続的に多くのお店で扱われている感じでもありませんでしたなぜなのか

 私が実演に至らなかったのはやはり、お札にサインする、またお札をクシャクシャにしてボールのように扱うという行為を私が気持ちよくできないからだと思います。ビルインレモンも準備や後始末を考えると少し敷居が高いですしね。また、紙コップのカップ&ボールもこれ以上ないほどクリーンで良いのですが、やはり革で作られたカップや金属で作られたカップに魅力を持ってしまうという個人の好みによるものもあります。


 そして、この商品が今年リニュアルされてペンギンマジックからリリースされました。penguin magicのレビューでもかなりよいスコアとコメントです。

Chop by Craig Petty

Chop by Craig Petty

"Holy cow.. I just got a my dvd of CHOP.. wow.. what a routine.. so well thought out.. a tour de force if there ever was one....Huzzah Mr Petty.. This is a ...

Penguin Magic

 

 2人ほど元のバージョンを持っている人のレビューもあります。1人はレビューで、ギミックは一緒でその新しいハンドリングに40ドルを払ったと書いてあります。評価は5つ星であり、オリジナルを持っていない人にとっては十分に値段の価値のある商品だとも書いてあります。もう一人も星4つですが、トリック自体は本当に良いと褒めています。

 キングオブマジックさんのページではCraig Petty氏の最新作!と書かれており、前回からのリニューアル!とはなっていないのでほどんどの人は新しい商品だと思うかもしれませんね。ちなみにキングオブマジックさんは字幕付きのPVが見れるのでいいですね。

CHOP -日本語補足付--KING OF MAGIC

CHOP -日本語補足付--KING OF MAGIC

サインしてボール状に丸めたお札を紙コップの下からお好きなタイミングに合わせて消失させたり、出現させる事ができます!借りたアイテム(紙コップ・お札)で演じられ...

KING OF MAGIC

 


動画だけピックアップしました


 私も何が違うのだろうかと思い購入しました。細かく言うとギミックは2つあり、メインとサブがあります。上記のレビューの方が書かれているようにメインのギミックでの違いは私には全くわかりませんでしたが、サブのギミックは大きさが変わっていました。解説は完全に撮影しなおしたもので、手順は大きくは同じですが異なる部分もあり、前より丁寧に解説されているように感じました。また、今回はボーナストラックとして、紙幣を丸めたカップ&ボールではなく、例えばカードやスポンジボールなどでの使い方が解説されています。個人的には解説はバージョンアップされているといえると思います。(旧バージョンでしか解説していないこともありますが。。。)


 このマジックギミックは、持ち運びも楽ですし、お店で借りた紙コップ(プラスチックや焼き物のカップでもOK)で借りたお札でできるため、ビルインレモンを行わなければ非常に即席でできますし、現象も不思議です。ビルインレモンの準備をすえば強烈なエンディングなので観客をノックアウトすることが出来るでしょう。ですので「いい商品ですか?」と聞かれれば私は「いい商品だと思います」と答えます。正直あまり、世に出て普及して欲しくない商品ではあります(笑)。しかし、私はまだレパートリに入れてません。「Presti Cup」をレパートリにしており、そちらの方が何かと私にとっては使いやすいからです。しかし、このChopはよりカジュアルに行えますので、今回の解説にあった新たなムーブや使い方も含め再度検討したいと考えています。レパートリにするには、自分の普段演技するシチュエーションとどのくらい合うのか?導入がどれくらい自然にできるのか?紙コップとお札以外でやる場合は何を使うか?あたりを考えてみるつもりです。また、自分なりに納得できるレパートリになったら紹介させて頂きます。