今回の宿は、小豆島国際ホテル。
全ての部屋から海が臨めるオーシャンビュー。
その5階からの眺めは最高。
入室するなり窓際に駆け寄り、レースのカーテンを片側に寄せた。
眼下には、ホテルの地続きに広がる瀬戸内海。
目と鼻の先の弁天島から直線上に、中余島、小余島、大余島が並ぶ。
「よっしゃぁ~、ええ頃合や。レッツゴー!!」
1日に2回、引き潮の時だけ渡れる『エンジェルロード -天使の散歩道-』が目前に横たわっている。
♪~海が割れるのよぉ~~道ができるのよぉ~
島と島~とがぁ~繋がるの~♪
天童よしみの歌が脳裏を駆け抜けた。
4つの島を繋ぐ砂の道は、まさに『珍島物語』の日本版。
天使になった気分で歩き出す。
島の輪郭に沿って露出した岩場をゆく。
不思議な造形美に目を奪われながら、海藻に足を取られないよう慎重に慎重に足を運ぶ。
遊んでいるうちに潮が満ちて、帰れなくなる人もいるらしい。
分からなくもないなぁ。
ここだけのお楽しみスポット。
海中の神秘を踏みしめ、見渡し、じかに触れ、と究極の磯遊びなのだから。
まだまだ離れたくない~!!
しかし、次の予定もあり、後ろ髪を引かれつつホテルの部屋に戻った。
夕飯は、瀬戸内鯛づくし会席をいただく。
鯛の姿造りは、取り分けるのかと思いきや、一人一桶に驚く。
『島醤油3種味比べ』で、ヤマハ醤油・諸味醤油・オリーブ醤油が用意されていた。
中でも変り種はホテルオリジナルのオリーブ醤油。
これが淡白な鯛との相性が抜群。
こんなのが欲しい~と言えば、販売はされていないとのこと。
落胆する様子をみて、スタッフが語りだす。
たぶん、青じそドレッシングのようなものを、オリーブオイルに交ぜ合わせていると。
だから、似た物なら誰でも作れるそうだ。
その上で、エキストラバージンオイルを使うよう念押しされた。
鯛の焼物、鯛しゃぶ、鯛の兜煮、鯛釜飯と、丸一匹を食べ尽くせるはずだった。。。
どれも丁寧に料され、美味ゆえ順に平らげるも、終わり頃にきてギブアップ。
せっかくの鯛釜飯を残す羽目に。
少しだけ味見したら、これがまた美味しいときてるから残念無念。
その思いを全員が抱え、食事処を後に。。。
スタッフの方々の、爽やかにして行き届いたおもてなしにホッコリゆっくりさせていただいた。
翌朝。。。
誰もが興味津々、エンジェルロードはいかに。
起き掛け一番にカーテンを引くと。。。
夜明けの薄曇る風景に、道はすっかり消えていた。
==続く==
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