何年も前に初めて手にしたとき、そのずっしりとした重さに驚いた。
ひと口かめばあふれ出すカスタードクリームに更なる驚きと感動。
私が受けたインパクトは大きかった。
その後も何度か口にする機会があり、都度うはうは喜んだものだ。
開店当初から、ずっと値段すえおきのシュークリーム。
シュー皮がはち切れんばかりに絞り込まれたカスタードクリーム。
店の人気商品に、異変が起きたらしいと聞いたのは数年前だった。
中身が少なくなったと。
道すがら、うわさのジョフランに立ち寄った。
ずいぶんと久しぶり。
以前にいただいた喫茶券が有効だったので、アイスカフェオーレを。
そして、やっぱり気になるのがシュークリーム。
実のところ、シュー皮の食感はおろか、正確な大きさや重さもはっきりと覚えてはいない。
フォークひとつでは食べにくいなぁと思いつつ、切り分けた。
トローンとこぼれ出るカスタードを期待したが、皮の中にとどまっていた。
初時の感動をもとめて、再三再四がある。
「最中の餡が大胆にはみ出していたのが良かったのに、あれじゃ魅力ないわね」
とは、有名な和菓子屋の店先で聞いた声。
餡の迫力が失われたのは一目瞭然。
同価格で中身減て、結局は値上げじゃない。
ほかとは違う醍醐味に惹かれてのリピーター。
やはり感動がなければね。
ファンとしては、多少は値上がっても原形を保ってほしいのが本音だろう。
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