。。。まぁるい日々。。。

なんか、ええことありそぉやなぁ~♪

養老公園~ 養老の滝 と 養老天命反転地♪

2014-07-28 | 野山を歩く

養老公園案内図の前に立つ。
最も端っこにある「こどもの国駐車場」から養老の滝を目指そうとしていた。
もちろん歩いて。
すでに数台が駐車中だったが、車の主の行き先は・・・まず養老の滝とは考え難い。
なぜならば、蒸されるように暑い日だったから。

案の定、人影など皆無。
かたわらを時折り車が走り過ぎてゆく。
途中の遊園地では、観覧車が空っぽのゴンドラをむなしく回し、不必要な音楽だけが鳴り渡っていた。

「養老の滝」道標を確認する頃、空気が徐々に変わり始めた。
やがて、モミジが川の両側から覆いかぶさり涼が満ちる。
モミジ葉のレースが木漏れ日を自由に操り、夏のかけらを落とす。

紅葉狩りの頃ともなれば、車も人も渋滞を覚悟しなければならない。
そんなのは真っ平ごめんだ。
深緑のこの日は、人が疎らで自然を味わうには好日となった。

川の流れが音とともに水量を増す。

滝の近くに寄ると、一面に浮遊する細微なしぶきにひんやりとつつまれた。
奥には岩肌に当り砕ける粗い落流、手前には細やかな純白ベール、そんな二重構造に見えたけど、実際はどうなんだろう。
濃い緑に映え、悩ましいほど美しい。

滝から少し離れて往復リフトが設置されているが、利用すればモミジのトンネルを逃すことになる。
まずは、自力で楽しまねば。
リフトは、その後のご褒美に。

天気次第では名古屋まで視界が開けるそうだが、濃尾平野は遠くかすみ、残念ながら遠望は叶わなかった。
数分後には、下りのリフトに乗る。
上りでは気付かなかったがひどい急勾配で、爪先からアサガオの蔓のように緊張が巻き付く。

 

養老の滝をあとにし、向かったのは駐車場ではなく「養老天命反転地」。

何組かの若者がいるほかは、警備にあたる男性の姿があるのみ。
立つ位置が決まっているのか、この炎天下のもと微動だにせず無表情でご苦労なことだ。
数人の女子グループは、元気いっぱいはしゃいでいる。
若いねぇ、と大いなる歳の差を感じてしまう。

地球儀の空気を少しだけ抜いて窪ませたようなすり鉢状の地面に、くぼ地や斜面、妙な建物が散らばっている。

「人間の持つ遠近感や平衡感覚を狂わせ、新しい身体感覚を得られるように設計されています。」
その文句通り、通常歩行はしたくてもできない。

すり鉢大地の上部を半周ほど縁取る、緑色の丸屋根を配した通路を行ってみよう。
思いのほか傾斜は大きく、驚くほど狭い。
力士クラスだと、身動きが取れなくなりそうだ。
両壁に挟まれて暑いうえ、屋根の下などは暖房システム作動中みたいに熱気がムンムン。



さてさて、どこへ続くのやら。
かなりの距離を上がったようだけど。
あれ、先客が・・・展望所かな。
若いカップルが寛いでいるのかと思いきや。
私と目が合った彼女が、行き止まりなんですぅ、と悲愴な面持ちで言った。
えぇ、ショックやねぇ、とチョッピリ脱力しつつも笑ってみせる。

色んな事があるわいな、人生ってこんなもんよ。
そうと分かれば元に戻って、楽しくいきましょ。
すぐに踵を返したが、ここで下から誰かが来ようものならお手上げだ。
どんなにスマートな者同士でも擦れ違うのは無理だから。

このフィールド内の各所の使用方法が事細かに説明されていたが、何一つとして従わず我が思いのままに。
山を歩いた感まで得られた。

遊び終えてしまえば、暑さなんか忘れ去り、思いっきり汗を放出した爽快感のみが残る最良日となりにけり。

 

 

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