マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ミュシャ展

2006年01月18日 | お出かけ
Mucha1

ハンドルネームで呼び合う友人たちと
今年初めてのお出かけをしました。
今日は天保山のサントリーミュージアムへ
「ミュシャ展」を観に行きました。

チェコ共和国のモラヴィアで生まれた
アルフォンス・ミュシャは
ミュンヘンやパリで学んだ後
伝説的な女優「ラサ・ベルナール」のポスターを描いて
一夜にしてパリ中の話題をさらい
イッキにスターダムにのしあがりました。

その後、流れるような髪をした華やかに着飾った美しい女性
色とりどりの花や植物
ゴージャスな宝石を散りばめた装飾性豊かなポスターや版画で
一世を風靡しました。

装飾パネルとして描かれたシリーズの中には
2枚1組や4枚1組のセットのものがたくさんあり
「四季」 「花」 「宝石」 「時の流れ」 「月と星」など
さまざまなテーマのものがあります。

Mucha2

これは「四季」のシリーズでとても人気があり
ベストセラーとなったものです。

「四季・春」ではブロンド(金髪)の女性が
青い枝と自らの髪の毛で竪琴を作り
それを小鳥たちが眺めています。

夏はブルネット(茶褐色)の髪の女性が
水に足を浸して「涼」をとっています。

秋はオーバン(赤褐色)の髪の女性が葡萄を収穫しています。

冬はブラウン(茶)の髪の女性が凍えた鳥を
手に包んで暖めているところを描いています。

衣服はシンプルであまり装飾はないけれど
髪は四季の花で飾られています。

4枚1組のシリーズ「花」では
バラ、アイリス、カーネーション、ユリが描かれていて
「芸術」では絵画、詩歌、音楽、舞踊。
また「時の流れ」では
朝の目覚め、昼の輝き、夕べの夢想、夜の安らぎ。
「宝石」ではトパーズ、ルビー、アメジスト、エメラルド。
そして「月と星」では夜をテーマにして月、明けの明星
宵の明星、北極星が描かれています。

いずれも1枚では気づかないことが4枚1組で見ると
微妙な部分が見えてきます。
他との比較によって互いの個性が際立って
より一層素晴らしい作品に仕上がっているように思いました。

それらは特に「四季・春夏秋冬」や「時の流れ」で
顕著に表れ、4枚の相違点や共通点が
深く心に印象付けられました。

1本の綱では力が弱くても
4本の綱では容易に切れないのと同じように
4枚の絵はそれだけ強烈に鑑賞する者を惹きつけます。

これまで行った絵画展ではそのほとんどが1枚ものの絵画ばかり。
このように2枚1組、4枚1組で鑑賞していくのは珍しい。

「比較」とは大切だということがよくわかりました。
ひとつだと見えないことが2つ、3つ、4つと並べることで
浮かび上がる真実や表現力の素晴らしさ。

人生もまたそうかもしれないと思ったりしました。
一人で「井の中の蛙」として生きていくより
大海に出て、多くの他者といい意味で比較して生きる。
切磋琢磨しながら人生を生きてこそ成長するのかもしれない。

ミュシャ展を観終わって、近くのホテルでお茶をして
いつもの世間話をする。

今年もまた楽しいこといっぱいしてポジティブに生きていこうと!
悩みや愚痴を話し合い、相談出来る友情が嬉しい。

春には彼女たちと知り合って26年になる。

Mucha3

Mucha4




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