マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

SAYURI

2006年01月13日 | 映画
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暮れから観たいと思っていた映画があった。
一人の芸者の数奇な運命を描いた
アーサー・ゴールデンの世界的ベストセラー
「さゆり」をスティーヴン・スピルバーグ製作の下
「シカゴ」のロブ・マーシャル監督がメガフォンをとり
豪華に映画化した「YAYURI」。

漁村に生まれ
貧しさゆえ姉妹で置屋に売られた少女・千代。
辛く厳しい日々を送る中「会長」と呼ばれる一人の紳士と出逢う。
「もう一度、あの人に逢いたい」そんな想いを胸に
芸者になることを夢みる。

千代が15歳の時「芸者の中の芸者」と称えられる豆葉が
千代を芸者として育てたいと申し出た。
豆葉の厳しい指導によって千代は芸者「さゆり」として花開く。
やがて花街一の芸者「さゆり」となり
ついに会長との再会を果たすことになる。

過酷な運命に翻弄されながらも
真実の愛が希望へと導く純愛物語である。

アメリカ映画が日本を描く場合、東洋の文化に対する
独特の目がある。
過去に描かれた「ラスト・サムライ」は日本の武士道を強調し
今回の「SAYURI」は
芸者とは何かを異国の目から物語っている。

西洋が常日頃、日本に対して抱く
「サムライ」「フジヤマ」「ゲイシャ」「キモノ」と言った
短絡的な印象をこの映画では西洋ではありえない
エキゾチックな美の世界として昇華させている。

観客をひととき夢の世界へと誘う壮大なファンタジーの世界。
登場人物がすべて英語でしゃべるという言語性も
功を成していたように思う。

日本映画が芸者を描く時
エロティシズムばかりを強調することが多いが
「SAYURI」ではエロティシズムの描写はあくまでも
映像を駆使することで表現しているので
女性の立場から観てもその内容は受け入れやすい。

花街の風景や舞妓のしぐさが細やかに描写され
絢爛な着物姿と舞を披露。
凛とした生き方を貫いた芸者さゆりの姿が
切ないまでに一途に描かれていた。

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