七人会

７月の初めに友人から一通のメールが届いた。
季節の挨拶から始まって、日ごろのご無沙汰を詫び
「一度みんなで集まりましょう！都合のいい日をお知らせください」
・・・・・とのことだった。
日にちは土・日曜日のいずれかだった。
私は都合の悪い日だけメールで知らせた。

その２～３日後に再びその友人からメールが届いて
「９月１０日に決まりました」とあった。
２ヶ月も先ではないか。
これから夏が始まろうというのに、その夏が終わってもう秋。
２ヶ月は待ち遠しいなぁ・・・と思った。
このグループは７人もいるから、なかなか都合がつきにくい。
でも会えることが決まってワクワクした気持ちでいっぱいだった。



これは一週間ほど前に幹事さんから届いた手紙。
場所も決まり全員参加ということ。
いよいよ９月１０日のカウントダウンに入った。
何だか嬉しくて何を着て行こうかしら？などと考える。
私はイベントを待つ時間がたまらなく好きだ。
あと一週間で仲良し７人が揃う。
積もる話でいっぱいだ。

このお母さま達は息子が中学時代に私がお付き合いした人たち。
よくランチしたりお茶したりお出かけしたりした。
高校受験というハードルを母たちはこの７人で越えた。
いつも団結して子供たちや学校のことをみんなで話しあった。
ＰＴＡ活動もがむしゃらにして来た。
そしてそれぞれが一喜一憂しながら子供たちを育てあげた。

あれからもう１０年以上も経ってしまった。
子供たちが高校に進学して大学へ行った。
それでも私たちは時々会っていた。

３年ほど前に全員で集まったきり
それぞれが忙しくなり、７人ではなかなか集まることが出来なかった。
そして念願の日が来た。



幹事さんが予約してくれていたお店は
堂島にあるイタリアンレストランだった。
久しぶりに顔を合わせると
私たちはまるで女子大生のようなノリだ。
「キャーキャー」言い合って再会を喜び合う。
３年会わなくても全然変わらなくしっかりと結ばれた友情。
それが嬉しい。

先ずは子供たちの近況を知らせ合う。
社会人になった子。
大学卒業後専門学校へ行っている子。
来年三月に国家試験を受ける子。
それぞれが自分の将来に向かって着実に歩いていた。

私たち母はほぼ全員親の介護が始まっていた。
それでも自分たちの生き方だけは変えないでがんばっていた。
趣味のオペラで何度も入賞したり、キャリアウーマンだったり
また地域の学校で講演をしたりしていた。
そして多忙な中でも老いてゆく親の大きな支えになっていた。

話は子育てから親の介護や私たちの将来のことになる。
会わない間にみんなとっても成長した。
いくつもいくつも山を越えて来たから、これからもきっとがんばれそう。
明るく笑顔でやっていけそうだ。

お料理はとても美味しかった。
けれど私たちにとってはそれぞれの話が何よりのご馳走だった。

「また会おうね。年内に会おうね。近場ランチしよう」

そんなことを言い合った。
今夜はみんなの笑顔が脳裏から離れない。
素敵な一日だった。


今日のイタリア料理を紹介・・・。
ランチコースは３５００円ととってもリーズナブルなお値段。
左上から・・・

１　カレイのカルパッチョ　イクラ和え

２　マグロと松茸とフルーツトマトと竹炭のパスタ

３　鱧とギンナンのリゾット

４　黒鯛の焼き物

５　和牛のイチボ

６　ケーキアラカルトとカプチーノ