マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

映画「NANA」を観て

2005年09月05日 | 映画
nana1

土曜日のことである。
娘とレイトショーに行って来た。

この書き出しで始まる先の映画のことは笑い話。
せっかく「容疑者・室井慎次」を観に行きながら
初めの5分を観てずっと夢の中だったのだから。

土曜日に観たのは勿論3日に封切された「NANA(ナナ)」
娘がプレゼントしてくれたいちごのグラスを観て来なくちゃ!
そんな単純な理由が大部分を占めていた。

レイトショーは20:30からだった。
少し早い目に家を出たので始まる30分前に着いた。
映画館前は異様な雰囲気だった。

私はいつも優先シートのチケットを買うのだが(先に入場できる)
その優先シートですら30分前で長蛇の列。
一般席はもう延々と並んでいた。
ほとんどが女子高生や女子大生のような若い女の子だった。

私の地元は梅田でも難波でもないから
大抵封切り初日でもレイトショーとなると満席にはならない。
それが土曜日は完全満席だということ。
やはりカリスマ漫画の映画化とあって、見逃さない若者たち。
きっと予想外のヒットだったに違いない。

このことはニュースでも取り上げられた。
「NANA」主演の中島美嘉と宮崎あおいらが
3日、東京・有楽町日劇で行われた舞台挨拶に出席した。
3日午後3時の時点で昨年の大ヒット映画
「世界の中心で、愛をさけぶ」を2割超える動員数。
スタートダッシュに成功し
セカチューの興収85億円を上回る100億円に達する勢いだと予想した。


あたしは運命とかかなり信じちゃうたちだから
あたしたちの出会いは運命だったと思うんだ
笑ってもいいよ


物語は奈々のこんな語りから始まる。

ナナと奈々が過去を振り返る形で物語が展開。
それぞれが一人の女性として冷静に過去の自分を見ている
「覆水盆に返らず」な話。
そして過去に立ち返った時にはどうすることも出来ないほど
胸をしめつけるような切なさが描かれている。
クールなパンクバンドのボーカリストのナナと
恋が最優先のキュートな女の子の奈々。
正反対の二人がルームメイトとして暮らし始める。

胸キュンにさせられるシーンが多いが
二人の微笑ましい友情には爽やかな気分にさせられる。
性別も世代も超えた超人気漫画「NANA」ということなので
皆さんも是非一度観て頂きたい。

漫画ではヴィヴィアンウエストウッドの洋服を着ているらしい。
ナナ役の中島美嘉がヴィヴィアンが好きだったので
自前の洋服を持ってきたりしたそうだ。
実によく似合ってナナをより個性的に仕上げた。

主題歌「GLAMOROUS SKY」は、他人への書き下ろしはこれが初となる
L’Arc~en~CielのHYDEが作曲を手がけ
作詞を原作の矢沢あい自らが書き下ろしたという豪華版で
「NANA」の世界に相応しい
パンクテイストに切なさを滲ませたアップチューン。

また8月12日に「NANA」13巻が発売された。
累計2700万部(13巻)を突破した矢沢あいのコミック「NANA」
勢いはとどまるところを知らない。

今、コミックでは泥沼のような展開だという。
読者はこの後パート2やパート3の映画化を期待するだろう。

映画の最後はこんな奈々の語りでエンディング曲が流れた。


少しも大人になんかなれないのに
もう甘えてばかりいられない現実の中で
ナナはとびきり甘い夢をみさせてくれた

とても幸福な初恋みたいだったよ


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