Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

カウントダウン

受験時の行動と心の動き(第2回)

2009年11月05日 17時46分01秒 | Weblog
第1回からの続き。

今日は、事例Ⅰの取組み状況前半とその時点での心の動きを書こうと思います。

----------------------------------

問題部分とメモ用紙部分を分離したあと、余白に「600字」と書きました。

1.設問分解と設問見出しメモ作成

続けて、設問分解と設問の見出しメモ作成にとりかかりました。

設問分解は、以下のことを目的とし、実施します。
 ①問われていることからぶれないように、主語を特定する
 ②解答に盛り込むべき事柄を特定し、漏れがないようにする

 作業的には、主語に使うものはマーカーで塗り、盛り込むべき事柄は赤線で囲みます。その後、解答に使うものを表す意味で、番号を振ります。
 具体的には、主語=①、述語=②、盛り込むべき事柄=③~ という感じです。

一方、設問の見出しメモ作成とは、ページが分かれてしまって事例の全体像を俯瞰しにくいため、各設問を「一言で言うと何を聞いているのか」をメモし、俯瞰できるようにすることで、事例のストーリーを検討するために使うものです。

まずは、見出しメモ作成から行います。

メモ用紙には、以下のような記述があります。

第1問 A社とF社の強みとその違い

第2問 社長がF社買収に積極的でなかった理由(財務以外で)

第3問 F社買収でA社社員モラール低下の理由(両社の人員構成踏まえて)

第4問 A社工場の責任者にF社のベテラン職人。成果。効果。

第5問 短期的に売上を増加させるための具体的施策

と書いてあります。

この時点で、脳裏には「A社とF社の強みの融合と買収によるA社社員のモラール低下への対応。更に地域とのコラボを意識した営業戦略策定。」といったような事例のストーリーを描いていました。

「果たしてこれが正しいのかどうかは、与件文を読んでみないとわからないぞ」と肝に銘じました。

そして、再度、第1問を確認し、設問分解を行いました。

【第1問】

「強み」と「どのような違いがある」にマーキングしました。
前者に①、後者に②が振りました。
「F社を買収する以前のA社」と「A社に買収される以前のF社」、「強み」の前にある「A社」と「F社」に赤線囲みをしました。

この時点で、前回掲載した鉄則を思い出し、「A社とF社はそれぞれ、有名になるほどの強みを持っている。これらを融合することがこの事例のストーリーの軸だな」と再認識しました。

囲んではいませんが、「取扱商品の違い以外での違いを述べるんだ」という点も意識していました。

また、「開始前に見えていた地域とのコラボを意識した強みも盛り込む必要がある」と考えていました。

【第2問】
「A社社長は、F社を傘下に収めることに対して、積極的、前向きではなかった。その理由としてどのようなことが考えられるか」にマークをしました。

また、「F社が直面していた財務上の問題以外で」に赤線囲みをしました。
これにより、「与件文に財務上の問題点に言及させるような誘導があっても、解答作成時にはそうしないように注意しなきゃ」と思うことができました。

番号は「理由」に①を振りました。

【第3問】
「その理由について」にマークをし、①を付番。
「両社の人事構成を踏まえた上で」を赤囲みし②を付番。
「買収したA社の従業員モラールが著しく低下してしまった」は青マークをしました。青マークは、事例企業にとって好ましくない問題について引きます。

このとき、「うお、予感的中か。モラール低下が出た。開始直前に考えていた切り口が使えればいいなぁ。だめでも、平成17年を意識して、従業員の気持ちに寄り添った解答を書かないとだめだ。」と思いました。

また、「第2問との切り分けが難しいぞ。なるべく両方でかぶらないようにしないとまずい」と思ったので、先ほどの見出しメモに「切り分けろ!!」とメモしました。

あとは、当初用意していた切り口以外で、この段階で想像できるモラール低下の要因をメモしてみました。
・自社が買収したのに人を切られた
・管理職ポストがとられるとおもって警戒した

【第4問】
「どのような成果」「効果」「を期待したと考えられるか」にマークがあり、
「どのような成果」「効果」に①を付番、「期待したと考えられるか」に②を付番しました。

「F社出身のベテランの洋菓子職人をA社工場の責任者に任命した。」に赤囲みをしました。

このとき、「成果と効果は切り分けないといけないな。成果は社内向け、効果は顧客への良い影響を意識して書こう。」と思い、見出しメモに「成果=内部、効果=顧客へ」と書きました。

また、「平成20年度の事例Ⅰで、生産事例っぽく書いてしまって失敗したから、この問題では、組織事例っぽく書ける様に気をつけよう」と肝に銘じました。で、見出しメモに「組織運営・文化」「ノウハウ蓄積」「活性化」「効率化」などとメモしました。

【第5問】
「短期的に売り上げを増進させるための具体的施策」と「助言を求められた」「どのような助言を行えばよいか」にピンクマーク、「厳しい経営状況に直面している。急速な業績回復が期待されない中で」に青マーク、「地元市場の不振」と「景気低迷に伴う大都市圏事業の縮小」に緑マークをしています。
緑マークは取り巻く環境を意識するときに使います。

付番はしていませんが、主語は「施策は」にしようと決めていました。

この時点では「平成20年度の事例Ⅰの第5問に似ている。地元とのコラボを盛り込みつつ、マーケっぽく書いたらいけない。少しでも組織事例っぽくかかなければ。第2問、第3問でのテーマである組織文化の融合や強みの融合という点を盛り込む必要がある。」と考えていました。

以上で、まず、第1弾の準備が終わりました。

この段階で、おそらく8分経過ぐらいだったと思います。

そして、与件読解に入っていきました。

第3回へ続く。。。。