Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

カウントダウン

診断士とはなにか

2007年05月20日 10時40分43秒 | Weblog
昨日、勉強会終了後の勉強会で師匠から「診断士って何する人よ?これがわかんないと診断士試験は受からないよ」と問われました。

私の答えは「企業の内的資源と外的環境を分析し、ターゲットとするセグメントの満足を充足できるように企業活動を適合させる人」でした。また他の人は「企業が利益を得るために、問題点を分析しロジカルに説明する人」と答えていました。ある人はネットを調べ「中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家と書いてあります。」と答えていました。

しかし、これらは答えではありませんでした。診断士は「診断する人」です。助言はあとから付け足されたものです。では「診断とは何か?」⇒「診て判断することです」⇒「何を診るのか?」⇒「中小企業の社長が現象面で捉えている問題点です。」⇒「何を判断するのか?」⇒「問題点の原因になっている真因が何か?を判断し、社長にロジカルに伝えます。」。(助言は、問題の真因を取り除き、問題を解決する方法を考え、社長にロジカルに伝え、困っている社長を助けることです。)

では、「中小企業診断士試験は何のためにあるのか。」という問いに対しては「診断士にふさわしい人を選び、中小企業の発展に寄与できる人材を輩出するため」といえます。

では、中小企業診断士は何を基準に合否を決めるのか?なぜ、毎年対象企業の業種も問題点も異なりかつ、4つの切り口の事例で同じ基準に基づき同じ質の診断士を選抜できるのか?を問われましたが、これは上記の「診断士とは何か?」そのものが答えになります。

「真因を見極め、助言できる力」特に「真因を追究できる力」があるのかないのか?を試されているということになります。このことがわかったことにより、とてもすっきりしました。

今まで、事例と接するたびに感じるもやもや感は「事例の中に真因が隠されており、その真因を追究できていない」ことから感じたものだったのです。真因を追究できればすっきりするわけです。

そういった意味で、師匠の事例に対する解答を読むと、すごくすっきりした感じを受けたのは、それが真因を的確に特定し、その真因を軸にロジカルに解決策を組み立てる手法だからだと気がつきました。

師匠はこうも言っていました。「真因さえ追究できれば、解決策である戦略は何通りもつくることができる。真因を追究するときには汎用的なロジックを使う。汎用的というのはどの問題点にも同じように当てはめるものではなく、どの事例でも使用可能な方程式のようなものだ。方程式は変数のインプットによって答えがことなる。変数の見極めを間違うと、答えが大きく違ってしまう。また、変数のインプットがあっていても、方程式の計算方法を間違うと答えは違ってしまう。的確な変数を見つけ、正しい方程式で計算することが真因訴求に必要な汎用的ロジックだ」と。

私はまだ勉強会の2次組には参加していませんが、2次組になったら、やるべきことはこの「真因を追求する力」をつけることであると思います。真因を見つけることが勉強会における最も重要な論点であり、そこへ到達するために、余計な論議に陥らないように注意しながら、かつ、余計なことを削り落とすために、徹底的にフォーカスを絞って論議することが重要なのではないかと思います。


そして、1次試験は真因を追究することができるツールを手に入れるためにあるということもわかりました。このツールを組み合わせて、真因を追究するのです。

事例問題をある程度把握してから、1次の過去問に取り組むという方法は、事例問題が1次試験のどういったツールがどのように組み合わされて使われ、真因訴求されているのか?を把握し、1次でそれらのツールを的確に手に入れることを目的としているのだなぁと改めて感じました。

ここに書いたことすら、本当にあっているのかはわかりませんが、そんなことを心に留めながら、今後も勉強していきます。