町作り研究会(容子の部屋-別室)

町作り関連。地方新聞トピックス等

神迎祭 (出雲市)

2006-12-28 00:25:32 | 地方新聞

 

 

                 出雲大社本殿

出雲大社に八百よろずの神々を迎える「出雲大社神在祭」の神事の一つ。三十日午後七時、大社から約一キロ離れた「稲佐の浜」にかがり火を点灯。斎主が祝詞を唱え、神籬(ひもろぎ)と呼ばれる神々の宿るサカキと、使者の竜蛇(海蛇)を迎える。氏子らが見守る中、神籬を導く行列が参道を進む。神事は、出雲地方だけ旧暦十月が「神在月」とされるのにちなむ。

   出雲大社      

 現在の本殿は江戸時代の1744(延享元)年に建てられたもので国宝に指定され、その高さは約24mあり、神社建築としては日本随一の高さを誇ります。出雲大社に代表される大社造りは、伊勢神宮の神明造りとともに神社建築の成り立ちを考える上で極めて重要な建造物です。

(島根新聞)

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出雲大社は昔から日本の神々が十一月は出雲に集結するという話を聞いて育ちました。だから十一月は神無月というのだと・・・この神々に事は知らないことが多いのですが・・・

この出雲の国は全国にあるその八百のよろずの神々の大社ですので,ここのは色々な神様を題材にした話しが多く、ラフカディオ・ハーンのように日本の昔話に興味を持ったらしく、少し怖い話が多く書かれてます。

私はこの松江市が好きな街の一つですが・・・それはこの松江城のそばに武家屋敷があり、勿論中は茶店だったり、一般住居だったりしますが、この通りにはハーン邸もあり・・・外観は統一されていて城下って言う感じがいいです・・

松江の殿様が風流を好まれた事からか、お茶・お菓子なども発達し、とても文化程度も高い所です・・・出雲大社と共に、町全体が落ち着いたいい町田と思います・・・

 

バラの切手・・・

2006-12-25 21:53:53 | 地方新聞

 

 

             

都立神代植物公園(調布市深大寺)のバラをデザインした切手が、今月から多摩地区の一部で販売され人気を集めている。多摩東部の郵便局が企画。すでに売り切れた郵便局もあり、日本郵政公社東京支社は増刷も検討している。

 この切手は、今年九月から始まったオリジナルフレーム切手の一種切手にしてほしい写真を郵便局に持ち込めば、だれでも自分だけの切手ができるという新サービス。

 同公社東京支社管内の郵便局では、すでに八王子、銀座エリアの局が十一月から、オリジナル切手を販売しており、今回が第三弾。花の切手は人気が高く、神代植物公園が同エリアの観光名所なため、庭園に咲くバラをデザインに選んだ。

 十種類のバラが描かれた八十円切手十枚一シートで、価格千二百円。三千シート発行し調布、三鷹、武蔵野、府中、多摩、稲城、狛江の七市内の郵便局で限定販売中。

    

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 都内最大級の約二百七十種約五千本を数える同公園のバラが、切手のデザインに使われたのは初めて。販売は九日から始まったが、一週間もたたず売り切れた郵便局も。同公社は「思った以上の人気。追加販売も検討中」という。

(東京新聞)

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この企画郵便局にしては、斬新な企画だと思います。神代植物園は、深大寺歩いて行けるコースにあり、しかもここのバラ園はここに載せたのはほんの一部ですが、色んな新種もあるとのことでバラ好きの人には楽しみが多い植物園です・・・   

       

この中で好きなバラを自分で写真に撮り、オリジナルフレーム切手の一種切手にしてほしい写真を郵便局に持ち込めば、だれでも自分だけの切手ができるという新サービスを九月から始めたとの事で自分専用の切手が出来とはうれしいサービスだと思います・・

この公園のバラは5千本も在るそうですから、写真好きの人や、そうでなくともオリジナル切手という所が受けたのか?・・発売1週間で売り切れるという人気振りなそうです・・  

     

バラは春から秋まで種類によって咲いてますもの・・来年にバラの咲く季節になったら、深大寺に行ってあのあたりは蕎麦が名物だから、風情ある蕎麦屋お食事をし・・・それからゆっくりこの神代植物園に行って自分専用の切手つくりなんて楽しそうでお奨めコースが出来た感じがします・・

 

 

 

 

       

 

  

 


豪のスキー客 千歳に今季第1便が到着・・・

2006-12-24 16:44:40 | 地方新聞

 

     

新千歳空港とオーストラリア・ケアンズ、メルボルン間のカンタス航空の直行便が二十三日から今季運航を始めた。

同日夜、第一便で新千歳空港に到着したオーストラリア人スキー客を、後志管内倶知安町の観光関係者らが出迎えた。

 同町のマスコット「じゃが太」の着ぐるみや、倶知安観光協会の脇山忠会長らが「北海道へようこそ」と英語で呼びかけ、ニセコの山をかたどったピンバッジを手渡した。到着した約二百人のうち、約百人がバスに乗り込んで同町のスキー場に向かった。

 新千歳-ケアンズ間は昨季まで十一月-三月の運航だったが、昨年十一、十二月の搭乗率が低迷したことから今季は運航開始を遅らせた。また、ケアンズ-メルボルン間を乗り継ぎできるよう路線を延長した。直行便は三月二十四日まで週に二往復運航する。

(北海道新聞)

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    ニセコ東山スキー場

今年もまた新千歳空港にオーストラリア人がやってきたようです。私は去年ニセコスキー場に関する記事を読んで、確かに南半球のオーストラリアは今は夏場・・・
スキー人口も多いこの国の人は、以前はヨーロッパ行っていたようですが、日本と豪州とは年々交流が進み、北海道のニセコにはペンションを経営している豪州人がいる事もより親近感を増すようですし、ニセコの住民もみな簡単な会話ならできるようです・・・

今年はまだ本格的な雪が降ってませんが・・・日本の中では北海道は広大な土地に恵まれ、南極とは違った北極に近い自然とそこで生活している人々の優しさ、雪質の素晴らしさが口コミで伝わり・・長期滞在者も入るほどのようです。

一般人でも10日ぐらいは滞在するそうで、その点でも北海道経済にとってはありがたいお客様です。勿論道庁の観光課も熱心にPR 活動をしているようですが、この地方だけでなく、東南アジア・台湾・等・・・日本の近隣国で雪が珍しい亜熱帯地方の人たちもきっと、北海道の持つ自然はまったく違った魅力にあふれていると思います・・・     

山頂にて       

北海道の冬の自然は、美しい白樺林と豪快なダウンヒルコースが多くあり、そして良質のパウダースノーです。

目の前には羊蹄山の素晴らしい景観が広がり、ダイナミックなコースとともにスキーのだいご味が味わえ、ニセコ全山のゲレンデを存分に楽しむことができます・・・また、スノーボードも全コース滑走可能で、東山を拠点として、ひらふ・アンヌプリスキー場の利用が可能です。どうぞ存分にお楽しみください・・・
 




球状太陽電池海外で脚光

2006-12-21 16:00:27 | 地方新聞

 

 

 京セミ・恵庭で開発発電力3倍!! 寒冷地住宅研究用にも 



 半導体関連メーカーの京セミ(京都市)が、恵庭事業所(恵庭市戸磯)で開発している直径一・五-二ミリの球状太陽電池「スフェラー」に、国内外から引き合いが増えている。

球状のため三六〇度受光でき、同じ面積の平板太陽電池に比べて発電力は三倍。数珠つなぎにして半球形の樹脂や窓ガラスに組み込めるなど、さまざまな形で活用できる。

 スフェラーは太陽電池の素材に使われるシリコンの球状化技術を基に、昨年から本格的に製品化した。

恵庭事業所内の結晶製造装置でシリコンの溶解滴を落下させて製造、小さな球を極細の配線でつなぎ太陽電池にする。

 今夏に一般製品の電源として初めて、オーストラリアの計器メーカーに十二個を二列に並べた小型チップ(長さ二センチ、発電出力六ボルト)を二万個出荷。日焼け対策に欧米で需要の大きい紫外線小型計測器(縦五センチ、横三センチ)に使われる。

(北海道新聞)

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 京セミは住宅やビルの窓ガラスの一部にはさみ込むシート型の製品も試作しているようですが・・・これが製品化されたら大きな需要が見込まれると思います。

十月にはデンマークの工業研究所から寒冷地住宅の研究用として供給の申し入れがあり、縦百七十センチ、横四十センチ、四万六千二百個を並べた発電出力十二ワットのシート型を来年三月まで無償貸与したそうです。窓など建物での活用は京セミが販路として狙う分野・・・積水ハウスの東京都内のモデルハウスの窓にも今年四月から採用されています。

 これまで海外十数社に製品を試験供給したが、大量受注が見込める一般消費者向け製品での活用に期待出来ると思います。

米国子会社などを通じ海外展示会への積極出品や販路開拓を図り、現在約五千万円のスフェラー売上高を「二○○七年度に一億円以上に伸ばしたい」と話しているそうです・・・

 京セミは旧社名が京都セミコンダクター。光通信や計測機器用の半導体素子などを製造し、社員(パート含む)は百五十八人。道内は恵庭と空知管内上砂川町に事業所を持ち、○六年三月期売上高は十六億二千万円だそうですが、京セラと関係あるのかしら?・・


泳ぐサンタが名解説

2006-12-19 10:16:36 | 地方新聞

 

      写真

        魚の解説をするサンタ役の飼育員=山口
        県下関市の海響館で

山口県下関市の水族館「海響館」で16日、サンタクロース姿の飼育員が水槽の中で魚の解説をする「サンタダイブ」が始まった。25日まで毎日3回行う。

 水槽には関門海峡の約100種類の魚を集めており、飼育員の水中からのマイク解説「関門ダイブ」が名物。今年から「冬の名物に」と飼育員が赤い衣装を着た。

 この日は入場客から「サンタさんは独身ですか」の質問も。すかさずサンタ役は「独身です。このコブダイは、いかつい顔して彼女が2人もいるんです」と名解説をして観客に喜ばれている。

(山口新聞)

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最近水族館、動物園などの演出が凝っていて、北海道の旭山動物園などすっかり全国区になり、入場者数が上野動物園を越えた事も在ったそうです・・・

水族館も負けてはいません。最近の水族館は本当に海底から魚を見ているように錯覚するほど、大型魚も悠々と泳いでいる姿は見事です・・・

ここ下関の水族館は、飼育員がサンタクロース姿で魚の解説をしてこれまた観客から喜ばれているようです。

確かに一般人は、魚の名前や習性などを解説してくれる事は、面白い試みだと思います。

シンガポールの動物園のような檻のない飼育なんて、素晴らしい方法ですが、そうするためのノーハゥはきっと秘密なのかなぁ・・
特に大型のしかも肉食動物もそんな飼育をしているのにはビックリです。園内が多くの木々があり、一般的な日本の動物園を見慣れている私達には、その工夫の素晴らしさに、驚かされます・・・

どの世界であれ、固定観念を捨てて、新しい発想で問題を見つめると、面白い事が出来るんだと・・これらの世界を見て・・・・私自身の行き方や習慣をもう一度見直すと改良できる点も多くあるかも知れないと反省させらrてました・・・



仙台・瑞鳳殿ですす払い

2006-12-18 09:37:37 | 地方新聞

 

仙台藩祖伊達政宗の霊廟(れいびょう)「瑞鳳殿」(仙台市青葉区霊屋下)で15日、年末恒例の「すす払い」が行われ、本殿の装飾品についた1年の汚れを落とした。

 伊達家18代当主伊達泰宗さん(47)らが毛筆やはたきなどを使い、獅子頭(ししがしら)や天女などの彫刻のすき間の汚れを払った。来年1月1日に公開する政宗の木像もふき清めた。
             

 本殿手前にある涅槃(ねはん)門には高さ2.1メートル、胴回り1.8メートルの門松が2つ置かれ、初詣で客を迎える準備が整った。門では31日午後11時から1月1日午前4時までかがり火をたき、新年を迎える。1日は本殿を開帳し、2日に新年拝礼式を行う。

(河北新報)

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今でも北の雄藩としての伊達藩は、特に伊達正宗公はもしかして??天下を取れたかも知れないほど、知略に優れ、視野も広く、当時としては海外との交易を本格化しようと夢見たでありましょうが・・・秀吉のキリシタン追放令でキリスト信者は過酷な運命にさらされ、政宗公もたくみに言い逃れ・・・完全に日本は鎖国状態になりました・・・

しかし、伊達藩の片倉小十郎は秘密りのローマ法王に拝謁しております・・・きっと藩主・伊達政宗は海外との貿易をしたかったのでしょうが・・・この夢も実行されることなく終わりました・・・

秀吉に恐れられた武将の中で、関東の徳川氏と共に奥州の伊達氏も知略にたけていただけに常に警戒されながらもそのたび事に、その場をくぐり抜けて、奥州をしっかりとその手に入れた政宗公もまた名将の一人だと思います・・

その後この仙台藩は色々なお家騒動がありますが・・・それらをも含めてなおかつ奥州第一の名将として、今でも愛され続けております・・・
 
  

       


H2A、16日打ち上げ 通信実験用の衛星を搭載

2006-12-15 09:19:42 | 地方新聞



          


宇宙航空研究開発機構は、日本の衛星としては最大の技術試験衛星「きく8号」を搭載したH2Aロケット11号機を16日午後3時半すぎ、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げる。

 宇宙機構によると、準備は順調。当日の天候は「曇りのち一時雨」の予報だが、打ち上げに支障はないとしている。  

きく8号は通信実験用の静止衛星で、重さ約5・8トンとこれまで打ち上げた衛星の中で最も重い。11号機は推進力を高めるため、通常は2本の固体補助ロケットを、初めて4本同時に装着する。 

また、第1段ロケットの機体やエンジンの強度を上げる改良も加えた。  きく8号は、携帯電話大の機器を使って地上から直接、静止軌道にある人工衛星との通信を可能にする技術の実証をめざす。広げると縦約17メートル、横約19メートルのテニスコート大になる巨大な2つのアンテナを持つのが特徴。

 (産径新聞)

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もうすぐこのニュースで聞いた日本の衛星としては最大の技術試験衛星「きく8号」を搭載したH2Aロケット11号機を16日午後3時半すぎ、種子島宇宙センターから打ち上げられる・・・そうですが、まずは成功しますよう心から願ってます。

今回の打ち上げ機の中には通信実験用の衛星を搭載しているそうですが・・・最近のこの分野における日本企業は目覚しい変革の時代なんでしょう・・・もう私などもともと機械系が弱いからついていけないほどで・・・携帯一つでもその利用方法を活用すれば多岐の事出来るそうですが・・・・私は残念ながら・・・ニュースを見てトホホ・・・
と驚くだけです・・・・

でも現代っ子はいとも簡単に操作し、日常生活に完全に溶け込んでいるようです。
次代を背負う子供達が、その恩恵を活用し新しい世界を切り開いてくれる事を願ってます・・・

          


湘南・鎌倉 見どころ満載

2006-12-11 23:52:06 | 地方新聞

 

                        上り電車~ 

江ノ電には多くの思い出があります・・当時は私用賀に住んでいたので、この電車で中央林間に行きそこから乗り換えて藤沢かのこのかわいらしい電車に乗ります・・

この電車のいい点は鎌倉までの途中駅もそれぞれ歴史があり、乗り降りも楽な昔ながらの電車・・・今は逆に風情があり楽しい乗り物です。

●江ノ電全駅
 鎌倉→和田塚→由比ヶ浜→長谷→極楽寺→稲村ヶ崎→七里ヶ浜→鎌倉高校前→腰越→江ノ島→湘南海岸公園前→鵠沼→柳小路→石上→藤沢(片道約30分)
  

東京から近い事や、相模湾を見ながら鎌倉から、私の好きな鎌倉のご案内をいたします。


 

       

       A1802010a.jpg          daibutum.jpeg         建長寺.JPG 
   旧加賀藩の前田邸。        長谷の大仏様          建長寺山門

 

       

        imgp0757.jpg         turugaoka.jpg         kamakura013.jpg       
   建長寺庭園                    鎌倉八幡宮             鎌倉駅

 

 

 

 

 

 

 

       


町裏浄水場

2006-12-10 15:31:34 | 地方新聞

 

             
            池の水のろ過速度を調整する
             
八角形の節制室。

国宝姫路城の北に、城下の趣とは異なる一角がある。古びた欧風の建物や人工池が二万平方メートル超の敷地に並ぶ。

一九二九(昭和四)年、姫路市の上水道敷設時にできた町裏浄水場(水源地)・・・
当初の姿がほぼ完全な形で残っている近代水道施設だ。

 明治初期、不衛生な飲み水が原因で伝染病のコレラやチフスが全国にまん延し、多くの死者が出た。安全な上水道が必要になり、一八八七(明治二十)年の横浜を皮切りに、函館や長崎などで供給が始まった。

 姫路では一九〇三(明治三十六)年、駐屯する陸軍第十師団が市に敷設を求めたが、採算と水源確保の難しさに阻まれた・・・  ようやく町裏が水源地に決まったのは(大正十四)年。近くの野里小学校で校舎増築中、井戸の湧水(ゆうすい)量が多いと分かったのがきっかけだった。

(神戸新聞)

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日本にはまだ、名城といわれるお城があちこちにありますが、その優雅さといったらなんと言ってもこの姫路城ではないかと私は思います・・・

私の姫路といえばこのお城と書写山の山中のある円教寺・・・が記憶に強く残っております・・
日本の名城ファンはみな知っておりますが・・円教寺の事はそう知られていないかも知れません?・・
是非この地に行ったらこの今は管理するお坊さんが何人か知らないけどいるだけですが・・その建築の見事さで私は声も出ないほどでした・・・この様な大伽藍で素晴らしい寺院建築が良くは解りませんが姫路市の管理と聞きました・・・ここには旧前田藩の墓所もありそのつくりも見事です。

さて本題ですが、日本の水道の歴史は横浜から始まったようで、姫路市には色々な経緯があって、大正十四年と事だそうです。それは、近くの野里小学校で校舎増築中、井戸の湧水(ゆうすい)量が多いと分かったのがきっかけで、浄化した水を蓄え各戸へ送る配水池は、南西の男山を削って造られたのだと聞きました・・・

 当時、 設計者は先進地を何度も視察し、浄水設備だけでなく建物のデザインにも、工夫して八角形の節制室があり、それぞれの角をタイルで角石風に仕上げた物で、上部を巡る立体的な装飾も目を引きます・・・

また、コンクリート製のポンプ室の基礎には、高砂市で採れる竜山石を使用そうです。基礎には、高砂市で採れる竜山を使用そうですを使用そうです・・・

         

         開設時に導入された2台のドイツ
         製送水ポンプ。今なお現役として
         稼働している
                                  

 だから戦時中、米軍の空襲下、水道課員たちは決死の消火活動で市民の水瓶(みずがめ)を守り抜いたと言われてます・・・

戦後は、さらに配水量の大きな浄水場が建設されたものの、今も暮らしを支え続けているようで、堅牢(ろう)なデザインは、その役割の表現として市民に大切に使われているようです。

現在のような 川や地下の水をろ過・消毒して家庭に送る近代水道は、明治以降各地に造られるようになり、主な目的は、伝染病予防、大火の防止、工場や軍への供給。必要から普及が急がれた事を私を含め多くの人はあまり知らないのではないかしら・・・
ここにも明治期の人々が必死になって日本を近代化しようとした先人の努力の一つが残されております・・・

      
 
 
 

.灘中・高校本館の歴史・・・

2006-12-08 23:16:05 | 地方新聞

 

    

         
        北西角から見た本館。設計は日本建築
         協会の副会長を務めた宗兵蔵の建築事
         務所。2001年、国の登録文化財になった

文化勲章作家の故・遠藤周作、ノーベル化学賞の野依良治氏、料理研究家の程一
彦氏、阪神電鉄株買収で時の人となった村上世彰氏…。彼らが灘中・高校の新入生
として校門をくぐったとき、まず目にしたはずの建物がこの本館だ。

 大正期、阪神間は人口が急増し旧制中学の不足が深刻だった。そこで灘の酒造
家らが出資して一九二七(昭和二)年、灘育英会を設立。翌年、校舎とともに、校長
室や講堂などが入る本館が完成した。鉄筋コンクリート二階建て、延べ床面積約五
百平方メートル。建物下部の横帯や先のとがった窓枠など細部に装飾を凝らした洋
風建築は、住吉川のほとりにモダンな風をもたらした。

(神戸新聞)

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今でも進学校として有名な灘中・高校は受験生の憧れの学校のようですが、この学
校は阪神特に灘の辺りの作り酒屋の旦那衆が創設したと記事で読み、当時の資産
家の心意気のようなものを感じました。

この学校のもう一つの誇りはこの校舎ではないかと思います。当時としては最新の
デザインで設計も当時の一流の建築事務所が建てただけに、たびたびの災害に
も本館部分は当時のままなそうです・・・

 太平洋戦争時代、当時の真田範衞校長は他校が空襲から守るため校舎を黒くし
たのを灘校は「やめとけ」と笑って一蹴したそうですが・・・幸い、周辺の学校は空襲
を受他のですが、灘は無事だったそうです・・

また、九五年の阪神・淡路大震災時にも、周囲の民家は軒並み倒壊し、同校の校舎
にもひびが入った程度で・・・本館は補修の必要がなかったと聞きました。

近代建築を誇っていた多くの建物が破壊される中で、この灘校は避難所として多く
の被災者をも受け入れ被災者に感謝されたそうです・・・
昭和二年に作られた建物がこの災害にもびくともしないほど素晴らしい建物だった
と証明して様なものです・・・

だから新入生は 「入学式で講堂に入ったとき、自分は灘に来たんだな、と思ったと
いっていた生徒が居たほど有名な講堂もあります。

  
  二階講堂の壇上。額の「精力善用」
  「自他共栄」の書は灘の校是で、
  嘉納治五郎の直筆

この建物こそが灘の印象」・・・幾多の波乱を越えたこの校舎に新入生も誇りと愛着
をもって、ここから青春の一歩を歩む生徒達に私も心からの乾杯を送ります・・・


参考・・・嘉納治五郎

嘉納治五郎は灘の酒造家・嘉納家の分家に生まれる。
柔道の総本山・講道館を設立し近代柔道を確立する。
教育者としても名高く旧制一高(現・東京大)や東京高等師範学校(現・筑波大)など
の校長を歴任。
郷里の関係者から要請され、旧制灘中の設立時に顧問就任。
真田校長ら多くの教え子を教師陣に招くなど同校の基礎を築いた。・・・とあります。