町作り研究会(容子の部屋-別室)

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渋谷ギャルが農業再生 米作り挑戦、・・

2009-01-30 00:08:02 | 地方新聞

 

             農業革命を目指す「ギャル社長」の藤田志穂さん=東京都渋谷区

 このニュースを見て大きな驚きをもちました。澁谷にたむろしているアムラー、ガングロ世代が単なるノーテンキでない事を知り大きな驚きと共に、感動を覚えました。

彼女達の目標が次はノーギョー!?と言うのです。若者文化の発信地と言われている、東京・渋谷で、10代後半から20代のギャルが農業の担い手となり、食料自給率アップを目指すプロジェクトが始動したとの事です。今春からファッションモデルたちとともに米作りに挑戦し、秋には「ギャル米」の商品化を目指すのだそうです。これは単なる空想ではなく・・アパレルメーカーとともに農作業に向いたおしゃれな服作りや農業体験イベントも企画して入るそうです。渋谷ギャル発の“農業革命”を、と意気込んでいるとの事です。

驚いた事に旗振り役は「ギャル文化を社会に理解してもらおう」と活動している藤田志穂さん(23)との事です。4年前、ギャルの動向についてのマーケティング会社を設立した「ギャル社長」だ。エコ啓発やエイズ予防といった社会貢献活動にも力を入れてきたそうです。

 彼女達は・・「ギャルも気軽に参加できる、イケてる農業ができないか」・との思い付きから始めたそうですが・・大変有為議だと感じます。 そんな発想のきっかけになったのは、食の問題について考えるうちに・・農業を営んでいた祖父の田畑が、休耕地となり荒れ果てていったのを思いだしたそうです。渋谷の“ギャルママ”との会話で、彼女たちが美容やファッションと同様に「食の安全」に気を配っているいるのだそうです。

 

                          藤田志穂さん、「ギャル社長」引退-後任に前副社長、社名変更も

この一見ミスマッツな“農業再生”に取り組んで見ようとと本気取り組んでいるいるようです。そんな藤田さんに共鳴した農家の人々の協力を得て、長野県内の田んぼで田植えや稲刈りを体験する企画を練っているようです。畑を借りて野菜作りにも挑戦するとの事です。いま、同世代のモデルやタレントらにも参加を呼び掛けているとの事です。

 藤田さんは「収穫した米は渋谷に持ち帰り『ギャル米』としてPRしたい」と語っております。自分たちで育てた米や野菜で作ったおにぎりや料理を商品化する計画との事ですだ。「農業とのかかわりを通じて『ジャンクフードばかり食べている』といったギャルのイメージも変わってくれれば」・・・と言ってます。

 ギャル向けファッション情報の発信基地になっている「渋谷109」に出店しているアパレルメーカーなどとも携して、動きやすい農作業服の開発にも取り組むとの事です。ギャルママが子供と一緒に参加できる農業体験イベントなども企画しているそうです。

 「ギャルは流行に敏感だし・・周りの女の子が楽しく農業をやっていれば・・・必ず参加の輪は広がると言ってます。彼女達の意識の変化が農業従事者の増加にもつながると思います。ギャル文化で農業革命を起こしたい」と藤田さんは意欲満々だどとのことです・・・

 


「環境」と「開発」の両立目指す 

2009-01-28 10:10:21 | 地方新聞

 

            スポーツクラブでダイビングを教える潜水士の渋谷正信さん

最近日本国内の沿岸では海藻が枯れて藻場が消える「磯焼け」が増えているとの事です。ところがここにもその問題に真剣に取り組んでいる人がおります。和歌山県由良町の沖合にある「海藻造成実験現場」の澁谷さんです。その澁谷氏が半年ぶりに海に潜ってみると、深さ約6メートルの人工礁に、以前よりたくさんの海藻付着していたと言うのです。そしてイカが卵を産み付けたり、その周りをメバルの稚魚が元気に泳ぎ回っているのを発見したとの事です。これを見て「うまくいけば藻場(もば)が再生するかもしれない」と強く感じたとの事のようです

 これまで渋谷さんは、レインボーブリッジ(東京都港区)、川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアライン、阪神大震災における神戸港の復旧現場…と数々の大工事に携わってきたそうです。そのキャリア35年間のベテランであり、潜水時間3万5000時間も越すとの事です。「渋谷にできない仕事はあきらめろ」とささやかれる程この道の第一人者だとの事です。

一般的には「環境」と「開発」・・この2つは相いれないと考えられがちだですが、渋谷氏は「開発が環境によい影響を与えることもある。相乗効果が図れるような工事をしなくてはならない」と言っているそうです。

この澁谷氏・・故郷は北海道東部の白糠)町との事ですが・・19歳で上京、就職した電機メーカーの社員旅行で初めて本格的なダイビングを体験したのだそうです。その時の「海の中には多くの命があり、出発点となって24歳のとき、プロダイバー養成学校の存在を知り、周囲の人に「「潜水士になる」と宣言したそうです。

 両親を説得し、マイホームの購入資金としてためていた預金を崩し、学費に充て鹿児島の学校に1年半通い、潜水士免許取得試験に一合格して、いよいよこの道に入りました。しかし・・念願の潜水作業員の仕事には理想とかけ離れた過酷な作業も多く在ったとの事です。

32歳で会社を興し、最初の仕事となった水深70メートルの石油プラントの工事では、作業を終えて海面まで戻る途中に潜水病を発症して、急上昇すると命を落とす恐れがあったため、通常の倍の6時間かけて浮上した事もあったそうです。 ただ一度だけ、自分の仕事に嫌気が差したことがあるそうで、環境問題に興味を持ち始めた40歳のころに、「海中に構造物をつくっている自分こそ環境を壊している張本人」ではないか?と感じたことがあっとそうです。

 そんな思いを抱きながらも東京湾アクアラインの建設工事を引き受け、海底に打った鋼管くいの点検をしようと潜ったとき・・・周りでキラリと光る複数の物体を見つけたのだそうです。それはクロダイであり、そこに住み着いてました。その瞬間、潮流がぶつかる海中構造物には、流されてくるプランクトンなどの魚の餌が付着することを・・・「海洋工事は環境を破壊するだけでなく、やり方によっては魚礁みたいな魚の住みかをつくってあげられるのではないか」と気が付いたとの事です。

 これこそが「環境」と「開発」の両立を考える出発点だった・・・と澁谷氏は確信を持ったとの事です。この広報を応用したならば、日本の海には多くの可能性が満ちているのかも知れません・・・

 


新鮮力〟岩手の産直 100億円 6年で売上高2倍

2009-01-22 23:06:13 | 地方新聞

 

 

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最近は地方の経済環境が益々困難になっていますが・・どっこいそれらの困難を生産者の工夫で素晴らしい成果を挙げている岩手県岩手町という県北部町が在ります。この岩手町には 「道の駅 石神の丘」と言う生産者の産直売り場が素晴らしい成果を挙げているそうです。「高原野菜の品質には絶対の自信がある。町のアンテナショップとして全国にアピールしているのも、産直の大事な役割」と考えて、2年前からネット販売も始めたとの事です。そしたら“お得意さん”も増えて、現在では電話も含めて首都圏などから1日10件程度の注文が入るようになったとの事です。

ここ「石神の丘」では農家の朝採り野菜などの産地直売場が活気にあふれているそうで、作り手の顔が見える「新鮮」「低価格」「安心・安全」が今では人気の的との事です。驚く事に岩手県では、平成19年度の総売上高(214施設)が6年前の2倍の約101億円と100億円を突破(したそうです(県調査公表)そのためこの辺の人に中には新ビジネスへの機運が高まっているとの事です。


    産直やさいおまかせセット

 岩手県農林水産部では、「岩手県は多くは人口が減っているのに売上高は伸長しているそうで・・現在では地元客や観光客向けだけでなく、新市場開拓に力を入れる産直も増えているそうです。嬉しいですね・

しかし・・良い事ばかりではなく、消費者の選択眼も厳しいために、4年間で約40施設が廃業したそうです。でもこの地域の人の偉いのはここでくじけず、それならもっと野菜に詳しい人を養成して、今では野菜ソムリエも誕生し、野菜と果実のオリジナル・ジェラートを提供(盛岡市の「サンフレッシュ・都南」)、「焼きプリン大福」を大ヒット(花巻市の「案山子(かかし)」)させるなど、産直側も“オンリーワン”の魅力アップに奮闘しているようです。

現在では、売り場の映像や売り上げ状況を農家にネット配信する業者も生まれて・・そのため消費者から「○○さんの野菜」と指名で買う客も多いそうで、人気農家は1日4、5回も野菜を納入する忙しさだといいます。この産直でも生産者同士が競争しているとの事で、それが一層生産者を活気図貸せているのかも知れません。

このような産直の状況を見て流通大手も動き出したとの事です。昨年4月に盛岡市郊外に開店した「イオンスーパーセンター盛岡渋民店」内の産直テナント「恵一握(めぐみいちあく)」は、売り場面積約330平方メートルもある広々した店内には周辺の農作物や三陸の魚介類を集めて、市中心部から買い物に来る客も多いとの事です。

 石神の丘社では、地域密着を重視して活動しているようです。「現在県外から視察に来る関係者も多い」そうです。このように地方でも生産者の努力と失敗を糧にこのように産直店がスーパーと競争しうる地方のにぎわい作りに励んでいるようです。そして産直にかける期待はますます高まっていると聞きました。


宇宙から産廃不法投棄を監視…

2009-01-18 15:14:51 | 地方新聞

 

            

環境行政は世界的流れになってます。ところが一方で産業廃棄物の不法投棄も一向に減少意する事無く、これをを減らすため、日本の環境省は、観測衛星を使って宇宙からの監視を始める事にしたとの事です。

これを最初に試験運用したのは岩手県のようです・・違反業者の摘発観測衛星に宇宙からの監視を始めたとの事です。この方法を出来れば全国展開したいとの事で、2009年度は、希望する都道府県でもこの方法を適用出来るとの事です。

このような地域的問題にも世界最大級の地球観測衛星「だいち」(宇宙航空研究開発機構所有)の画像データを活用出来るとの事です。だいちはには2・5メートルの大きさまで判別できる解像度があるそうで、利用料金は、詳細画像の撮影は米国の商用衛星の10分の1~8分の1と安い・との事です。

 岩手県では、岩手大が開発したカラー画像合成システムを用いて、08年1月から監視目的の試験運用を続けて来たそうです。画像で土地の変化や廃棄物の</RB><RP>(</RP>たいせき<RP>)</RP>状況などをつかんで、陸上からはその発見が難しい山間部の要注意地点なども監視に効果を発揮出来るそうです。これまでに業者が無許可で処理場を拡充したケースなどを発見して、行政指導出来るようになります。

 環境省の発表によると、07年度に新たに見つかった不法投棄は382件も在るそうで、その総量は10万2000トン(10トン以上の産廃が対象)にもなるのだそうです。丸剤わが国では約1634万トンが、処理が終わらぬまま残されている・・トの事で、産廃業者によって日本の自然がゴミの山にならない為にも、観測衛星の力を活用してゴミゼロの日本の自然を取り戻したいものです・・・

 読売新聞記事参考)

守護四神図の巨大絞り几帳

2009-01-17 18:29:35 | 地方新聞

 

             

          伝統の技を結集して作られた「巨大絞り几帳」=京都市中京区の京都絞り工芸館

この見事な「守護四神図巨大絞り几帳」は現在京都絞り工芸館に展示されているとの事です。訪れた人たちは一様にその見事な作品に驚いているとの事です。この 几帳は幅6メートル、高さ2メートルのビッグサイズで、絞り職人ら約40人が総力を挙げ1年8カ月かけて制作したしたわが国工芸技術の高さを表した元だといえます。

この図柄は風神、雷神、水神、火神の四神を、独自な構図で製作したもので、染める部分と染めない部分とを、桶やビニールを使って分ける「桶絞り」や「帽子絞り」など計約10種類の技法を駆使して24色に染色してあるそうです。四神の姿を躍動的に表現してあり、迫力のある作品に出来た素晴らしい作品です。

 同館では、これまで京都の四季を表した緞帳(どんちょう)や葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフにした絞り作品などを制作しており、吉岡健治館長(67)は「呉服の需要減とともに衰退しつつある伝統工芸の良さを多くの人に分かりやすく伝えたい」・・・と言ってます。このような作品などは海外でも展示したらとおもうのですが・・・

 


米飼料で牛肉の品質改良実験・・

2009-01-16 10:03:22 | 地方新聞

 

             最近は外国産畜産飼料の高騰が改めて身近なものを畜産飼料として利用する工夫がなされています。島根県畜産技術センターでは島根和牛の飼料として米を食べさせる実験を行っているそうです。 ここで飼育されている 2頭の子牛「糸花勝4」「糸花勝3」号が食べる餌は市内産の飼料米を25%ブレンドして入るそうです。

このセンターでは、出荷までの1年8カ月を飼料米を食べ続けている肉牛と、他の2頭には出荷前の半年間だけ飼料米を与えて、短期間与えた場合との肉質の変化を調べているようです。

米を与えるのは、従来から米ぬかを食べさせた牛の肉に油脂であるオレイン酸が多く含まれたとの研究例があるからだとの事です。センターの土江博・肉用牛グループ科長は「オレイン酸が多い肉は舌触りがなめらかで、おいしいと感じるようだ」と話してます。

これから各地でさまざまな飼料が工夫される事と思います。スーパーとタイアップして売れ残り食品を加工知れ資料に出来ると思うのですが・・・国内産の飼料を使う事によって畜産農家が収益が圧迫されることなく日本的畜産業が成り立つように願ってます・・・

 


“萌え効果”で大ヒット 米や焼酎に美少女イラスト

2009-01-08 23:00:49 | 地方新聞

 

             美少女イラストを米袋やラベルに描き、大ヒットしている「あきたこまち」(右)と焼酎

 

秋田県羽後町の農協や酒店が今若い人に人気な美少女イラストを米袋や酒のラベルに描いて売り出した所これが大ヒットとの事です。販売業者も予想以上の“萌え効果”に驚いているそうです。

最近は各地のブランド米の売り上げを高めようとさまざまな販売努力をしているのでしょうが・・米どころ秋田の誇るブランド米「あきたこまち」も一時のような売れ行きではないとの事で、JAうごの米袋に市女笠の美少女がほほ笑む絵を・・イラストレーターの西又葵さんが昨年6月、地元のイベントに参加したのをきっかけに依頼したとの事です。

これを9月末にホームページに載せ予約受け付けを始めると問い合わせが殺到し、JAうごの年間販売量は精々13-14トンとの事ですが、わずか2カ月余りで約32トンを売り上げを上げその効果にJAうごの職員は驚いているそうです。

これらの購入者の9割は20-30代の男性で、普段あまりコメを炊かない世代の若者が購入しているらしく、袋の裏においしい炊き方を載せたところ・・「おいしかった」と感想がメールまで寄せられたほか、年間契約する人も増えたそうです。

また・・焼酎「花嫁道中」のラベルにも西又さんの花嫁のイラストを起用したところ、売り上げを伸ばした酒屋さんも現れたそうです。その一つ「菅原酒店」にでは、10月に町内の4店舗で限定1000本を売り出したそうですが・・10月末には完売したそうです。確かに今までのラベルとはまったく違い、現代っ子はアニメ風なこのラベルに魅力を感じるのだといまさらながらその宣伝力に驚かされます・・・


少年作家 三船恭太郎君・・・

2009-01-04 06:13:38 | 地方新聞

 

             

 この田舎でなら何処にでもいそうな風貌の少年・岩手大付属小6年の三船恭太郎君(12)は原稿用紙に向うとその才能が発揮され・・素晴らしいと評判のようです。

 昨年3月には初めて書いた小説「ヘチマと僕と、そしてハヤ」が、大手出版社主催の小学生対象の小説コンクールで大賞を受賞下との事です。そして暮れの小中学生作文コンクールでも全国1位となった様で、早くもその才能は識者の目に留まっているようです。この三船君・・川柳でも全国規模の大会で入賞しているらしく・・受賞歴は数え切れないほどだといいます。

この少年、幼児の頃は泣き虫のようでしたが、絵本を読み聞かせるとぴたっと泣きやんだと言います。そのため・・母の雅子さんは、盛岡市内の図書館を回って絵本を借りてきては、読んで聞かせたといいます。父の順弘さん(47)もこの点では同じで一緒になって子供との絵本を通してこの親子の関係は密接になったようです。何しろ1日に読む絵本の数は40冊に上ったと言うから・・凄いですね。

 この家族の一番の楽しみがアウトドアとの事で、決して一般的な少年のように室内派ではなく・・1三船恭太郎君は両親と近くの山や川に出かけは、山菜を採ったり、川遊びにも関心が強いようで、そこで目にした自然の光景を五感で感じ取った印象をメモにしてそれが、小説や作文の材料になっているのかも知れません。このような事細かにメモをしておく習慣は、父・順弘さんによく似ているとの事です。

またこの三船君には家族関係にも恵まれていて、近くに祖父母の家が在り、祖父が4年前に亡くなるまでは、毎日のように祖父の家に行っては祖父の書棚から、気になる本を引っ張り出しては読みふけったり、祖父ともよく遊んだとの事です。この祖父と孫は、思い浮かんだ五つの言葉を使って、2人で即興の物語を作っていたそうです。

この少年は1年生から日記も付けているそうで・・雅子さんや近藤教諭が感想を添えると、それがうれしくて、恭太郎君はまた書くといった繰り返しの中で三船君の作文能力は高められたようです。

現在この少年作家は、コンクールで大賞を受賞した小説の続編として、2作目の小説を執筆中だと言うから凄いです。この三船君とて毎日たっぷりと時間があるわけではないのですが・・勉強の合間や休日、それに登校前にも早起きしてペンをとるとの事です。この少年を見て感ずるのは、自然を教師とし、それを導いた祖父、父母ががその素晴らしさをこの少年に解るように導いたそのおおらかな指導法にただただ感心します・・・

この少年、朝食も欠かさず食べ、好き嫌いもないそうです。これら全てが小学生離れした文才の源になっているのかもしれない・・と関係者は言ってます。イヨ・・未来の大作家・・

 


幻の高級魚クエを“真水”で速成養殖

2009-01-04 05:30:04 | 地方新聞

 

             好適環境水で養殖され、順調に成育しているクエ=岡山市

最近の大学は社会でも実用できる研究をするところが多くなり嬉しいですね。この岡山理科大学専門学校のアクアリウム学科研究チームが、真水で海水魚で“幻の高級魚”と言われるクエの養殖実験を始めた様です。この魚は、海面養殖出来るまでには3年かかるそうですが・・この岡山理科大学専門学校のアクアリウム学科研究チームの研究成果では、真水でも海水より成長が早く、しかも魚病が発生しにくい性質をもつとの事で、この方法だと1年半で出荷サイズに育てる事が可能という事で、その結果に水産業界が大きな関心が期待を寄せているそうです。

この岡山理科大の研究チームでは、平成18年にカリウムやナトリウムなどの成分を河川水や地下水に加えるだけで、海水魚を飼育できる好適環境水を開発下との事です。これまでにヒラメやトラフグなどの高級魚の人口養殖が海水に比べ約2倍の早さで成魚にまで育てる淡水化養殖に成功ししております

 クエ養殖には、水の浄化や水質調整ができる閉鎖循環式水槽を活用するのだそうです。去年10月、香川県の魚の種苗生産業者からクエの稚魚を譲り受けて、好適環境水が入った水槽(水温25度)に50匹を放ったそうです。現在体長は約15センチで、生存率は100%であり大いに期待できそうです。一方で海面養殖との成長率や発病率などを比較しているようです。さらに研究チームでは来年、これまで淡水化養殖に成功した高級魚を大量育成する実用化研究に移行しているようです。そうなると同大学キャンパス近くの山中には複数の数百トンレベルの巨大水槽を設けられ、商業化に向けた「森育ちの魚」が安定供給出来るとの事で、これは魚養殖の革命のように感じます。

同大学の山本俊政学科長は「山村を漁村に変身させる試みであり、山での高級魚養殖の商業化が実現すれば山村の振興に役立ち、将来の食糧危機を防ぐことにもつながる」と話してます。好適環境水を利用して、さまざまな魚の養殖に挑戦する研究チームの成功を祈ります。山本俊政学科長の夢は「宇宙ステーション内での魚養殖への応用」する事だとの事で壮大な夢の計画のようで、わくわくします。