町作り研究会(容子の部屋-別室)

町作り関連。地方新聞トピックス等

工夫次第で町お興し

2006-09-30 14:22:01 | 市町村実践編

 

                   町おこし・・・3題   

          

大分県の豊後高田市では、寂れた商店街を、「昭和30年代」をテーマとした「昭
和の町」に再生していますが、よくある税金を投入した再開発やテーマパークと
は対極の取組を行っています。

 個々の商店が、アルミ看板を取り払って後ろに隠れていた昔の看板を表に出
す、サッシ戸を木製に戻す、蔵や倉庫に眠る昔の日用品や玩具を店頭に並べ
る、駄菓子屋を開くなどアイディアを絞り、コストをかけずに手作りの「町おこし」
を進めています。
 
通りは買い物客や観光客で賑わっており、そして何よりも、商店街の皆さんが生
き生きとしていたのが印象的でした。

             ===========================================

             DSCN5727.JPG 
 次に紹介するのは、「どぶろく特区」です。これは、構造改革特区を活用して
農家民宿などで酒税法の規制を外して「どぶろく」を製造、提供できるように
するものです。

最初に特区となった岩手県の遠野市では、どぶろく目当ての観光客が急増した
そうで,また、宮崎県の三股町でも、製造が追いつかないほどの活況なそうです。

 現在、全国に58の「どぶろく特区」がありますので、近いうちに「全国どぶろく
ツアー」もできるか?と夢が膨らみます。          ========================================

           dencyuuhe_2.JPG  

 また、最近では、東京の下町谷中の「澤の屋」旅館ここは外国人に人気があ
ります。、長期滞在の外国人旅行者に部屋と朝食だけを提供し、他の食事は
近くの食堂や居酒屋を紹介し、日用品などは地元商店街で買い物をしていた
だくことにより、外国人の方に日本の下町情緒を味わってもらうと同時に、町
の人達との交流も盛んになっています。

 旅館では、商店街の英語マップを作る、商店街の歩き方を案内するなど様々
な工夫が行われていました。商店街でも、外国語の案内やメニューを置く、盆踊
りや花見、もちつきなどの行事に外国人旅行者を招待するなどの取組が行われ
ており、行政に頼らないで「町おこし」を行っている様子は、非常に頼もしく力強く
感じました。

 ココクリック