AccessとLinux

中小企業での販売管理プログラムの作成についての所感

相変わらずの修正

2013年07月28日 05時46分40秒 | Weblog
最近、社内人事移動に失敗してしまい、一度、手放した事務処理を久しぶりにやることになった。一応、この部分の販売管理プログラムは完成していたものと思っていたが、修正しなければならないところが、出るわ、出るわ。
以前はこれで十分と思っていた処理も不十分でフォームやコマンドボタンを追加したり、設定がまずくてトラブルの原因になったり。やはり永続的な修正や設定変更がが必要だ。

販売管理プログラムの作成を始めた時は、いつか全く修正がない終わりがあるものと思っていたが、最近は「終わりはない!」と考えを改めた。

給与管理プログラムなどは税制が変われば修正が必要だが、こと販売管理プログラムについて言えば、受発注部分は客先からの注文書、メーカーへの発注書の形式が変われば、おのずと受注入力画面が変わってくる。また、納入時運転手が納入場所ごとに注意しておかなければならないことも随分細かく、多くなってきたように思う。そういったことをプログラムで対応していこうとすると修正が必要になってくる。
オペレーターは使用している画面の中だけで対応していこうとするので、「画面をこう変えたら便利!」とか、「こういった機能があれば簡単!」ということまで気が付かない。「こう変えてほしい!」とか、言われれば修正するのだが、、、、 結局のところ、自分がオペレーターになって確認するしか方法はなさそうだ。

コンピュータが普及するまでなら、紙に罫線を引いて記入項目を変えてみたり、伝票の綴り方を変えたりして業務のやり方を改善したのだろうが、現在はプログラムを修正することで改善していく。紙に罫線を引いたりする作業を外注に出したりすることがないように、業務改善としてのプログラム修正はやはり自社で行うのがベストだろう。しかも、永続的な作業だ。

Accessはそのためのツールとして最適だ。クライアント20台くらいなら、サーバーで一括管理しなくても、各端末に入ったaccdbファイルを管理していくことはできる。100台といったら無理だろうが。
中小企業では管理プログラムはAccessで自社開発が一番、安上がりだし、業務改善効果も大きい。

そんなことを考えながらITproをみているとこんな記事が

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20130724/493744/

記事にある1980年代、私は大学生だった。最初に使ったパソコンはPC-8801だ。電源を入れるとN88-BASICが立ち上がった。ただ、それだけだ。ハードディスクはなくN88-DISK-BASICで扱えるのはフロッピイディスクだった。当初はフロッピイディスクの容量は256kByteだったように思う。なんせメモリー空間が64kByteしかなかった。その64kByteのメモリー空間で32kByteはROMが入っていた。ユーザーの使用空間は32kByteだ。今なら、ちょっとWordで文章を書くと直ぐ32kByteは超えてしまう。貧乏学生だったので、PC-9801は買えなかった。メモリー空間が1Mbyteもある16bitマシンは本当に使ってみたかった。64kByteのメモリー空間でアセンブラ(Z-80)でごちゃごちゃやっている人間からみたら、コンパイル一発で高速処理できる16bitマシンはあこがれだった。

そんな状態だったので、BASICは身近な存在だった。娘にパソコンを買った時もVBAくらい覚えてほしかったし、自然と覚えるものと思っていた。かなりな勘違いだった。現在も娘はパソコンは苦手だ。普通にExcelを使うのもおぼつかない。

事務所でAccessを使ったり、VBAでExcelの定型作業を自動化したり、といった作業は必須項目だと思う。しかし、ITProの記事のようにプログラミングに接する機会がなければ、VBAさえ覚えることができないし、特殊な作業と思うようになってしまう。そうなると、管理プログラムは外注するものと決めてかかり、5年に1度大枚をはたいてシステムの更新を繰り返すことになる。導入時はこれで十分と思ったシステムも1年もすれば、いくつかの問題が出てくる。5年もすれば山積みだ。そしていつも不満を抱えたまま、現状のシステムを使うことになってしまうのだ。

AccessやVBAでの社内業務の改善ももちろん問題がある。継承だ。作った人がいなくなってしまえば、メンテナンスができなくなるので、全てが破綻してしまう危険がある。たしかにその通りで、頭が痛い問題だ。

プログラミングが一般的でないと、たまたま入ってきた社員がプログラムが好きでプログラム修正はその社員に任せておけばよいという僥倖はありえない。プログラム作成、修正は自ずと外部業者に任せることになってしまう。

自分の場合でいうと、販売管理を外注した場合、月15万円程度のリース料と月5万円程度の保守料金は覚悟しなければならない。しかもいつも不満のあるシステムを使い続けなければならないのだ。そのコストと不満を我慢できれば外注も「あり」かもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Access2007のオブジェクトの... | トップ | VMware Player »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事