山の神ドライブイン

人生も、後半になり色々と思い出すことがあります。
最近は、ありませんが、
若い時には、色々な方のお世話になり、親切な方々との触れ合いがありました。
思い出すたびに、書き連ねていこうと思います。

高校２年のゴールデンウィーク、
中学時代の友人たちと、バイクで赤城山方面にツーリングに出かけました。
栃木市内国道２９３号線の交差点、酒屋（現在は廃業）の奥さんが私たちの前に急に水を撒きました。
先頭車両は、驚いて急ブレーキ、先頭から三台目を走る私も急ブレーキ　そして転倒。
私が載っていた「ヤマハミニトレールGT50」の上に、止まりきれなかった「カワサキRS400」が乗り上げる形で停車。
リヤスイングアームが曲がり、ひどいことに。
もちろん全員で、お店に抗議に、
奥さんは、隠れ、代りに見るからにガラの悪そうな旦那らしき中年おやじが出てきました。
結局、責任をとってもらえないままになってしまいました。
警察を入れるべきだったのですが、バイクに乗っている若者イコール悪者と言う構図だったし、
呼んでも、駐在さんは地元民の仲間だし。

なんとか、赤城山に到着。
帰り道も有料道路を使うのも、高校生のお財布にはきつい。
そんなわけで、林道に迷い込みました。
途中、林道を上がってくる「三菱ジープ」とスレ違い、ドライバーにこの先行けるかと質問しましたら行けるとの事、
車が走れるのだから、、、、
甘かった。
２輪より、４輪駆動のほうが走破性高いのは後で気がつきました。
苦労して、黒保根村に到着。
完全に日が暮れだしたので、自宅に電話。
なんと、有線でした。
交換手の女性が出て、「宇都宮の０００番お願いします」というやつでした。
途中、雨降りになり、
なんとか、栃木県足尾町（現　日光市）に到着。
粕尾峠に入り、粟野町を目指しました。

途中の「山の神ドライブイン」に到着したのは午後１１時。
また、電話をお借りしました。
寒いし、お腹も減っているだろうと、店主さんが７人全員にお蕎麦をご馳走してくれました。
また、危ないから泊まってゆけと４人が宿泊させていただきました。
どうしても、帰ってこいと母親がうるさい１人（タンデムシートの住人）は、お店のお客さんが宇都宮まで送って行ってくれました。（多分、飲酒運転。送られたタンデムシートの住人は現在法務省のお役人です）
新聞配達のバイトのあるRS400君と私は自走で帰宅。
午前２時帰宅。

悪人と善人の大人に出会えた１日でした。

現在は、「山の神ドライブイン」も代替わりしているようです。
たまに、今でもお蕎麦いただきに行きます。
あの時は、大変お世話になりました。