玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

蟹工船で収容所へ

2008-08-05 16:41:54 | 海外ニュース
ノーベル賞作家のソルジェニーツィン氏が亡くなった。(1)

蟹工船ブームで党員獲得に浮かれる共産党は 「収容所群島」は見たくないにちがいない。

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ロシア革命の翌年に生まれ数学と物理を専攻した。第二次大戦では砲兵隊将校としてドイツと戦った。

友人への手紙でスターリン批判したことにより収容所送りとなり8年間過酷な労働を強いられる。

生き延びたのは幸運以外なにもなかった。その後フルシチョフにより流刑を許される。

このときの体験から 共産党の実態を暴く小説を発表し有名になる。70年にノーベル賞を受ける。

「収容所群島」は73年に第一巻が西側で出版された。

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共産党では 幹部の批判は 許されない。それは 日本も同じだ。(2)

違いは 収容所の代わりに 精神病院。 キチガイの烙印が押されるらしい。

マフィアの組織かと疑わずにいられない。

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格差社会だと書き立てるメディアに踊らされ、蟹工船を読んで 共産党へ。

逃げ込んだと思ったら そこは 収容所だったでは 笑い話にもならない。

共産党へと思ったら、まずは「収容所群島」を読んで 腹をくくった方がいいかもしれない。

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政党の中で 必ずしも 共産党だけが悪とは思わない。ただ、TVで与党が格差社会をと声を張り上げる前に

格差の最も激しいのは共産党と幹部と幹部の批判も出来ない一般党員では

との疑問にまず応えべき説明責任があるのではと「収容所群島」で思う。



参照
1)Obituary: Alexander Solzhenitsyn ,BBC News,3-Aug-2008
2)私たちが体験した共産党の“収容所列島”、月刊 「正論」、2000-04