思えば、アニメの感想を書くのは初めてだ。それは別に、「このアニメだからこそ書こうと思った」というワケではない。今まで生きてきた「これまで」の中で、良いアニメは他にも沢山在った。これまでは「文章を書く」ということ自体に苦手意識があったし、面倒くさかったというか感想を書くという行動に思い至らなかった、ただそれだけなのである。
さて、「このアニメだから…というワケではない」と先述したが、感想を書く気にさせた魅力がこのアニメにあるのは確かである。(矛盾しているような書き方でスミマセン)
そもそも、私が『プラネテス』を見るキッカケとはなんだったのか。「話題作だから」とか「原作が好きで」とかいうものではない。はっきり言って、アニメの内容についてはどうでも良かったのだ。
私が関心を寄せたのは、オープニング・エンディング曲である。監督は谷口悟朗氏で、彼の作品のひとつに『s.CRY.ed(読み:スクライド)』というのがある。私のクラスメイトでアニメ好きの友人Iが崇拝しているアニメで、よく話を聞かされたものだ。
半年ほど前に友人数人でカラオケに行った時のこと、Iが「酒井ミキオ」というミュージシャンの楽曲(『s.CRY.ed』の曲)を数曲披露したのだが、私はその名前に覚えがあったのである。
酒井ミキオ氏は94年にシンガーソングライターとしてデビュー。作詞、作曲、編曲、楽器演奏、コーラスと、ほとんど全てを自身でこなすマルチな才能を秘めている。デビュー後しばらくはコンスタントな活動を続け、最近ではアニメやゲーム、他のアーティストや声優への楽曲提供もしている。
ミキオ氏の楽曲を歌うIは、悔しいけれどカッコ良かった。
それからは、Iの部屋で頻繁に流れているミキオ氏の歌声をしっかりと耳に焼き付けた。おかげで、『プラネテス』のオープニングを初めて聞いた時、“酒井ミキオだ!!”と即座に悟った。そう、私が関心を寄せたのは、オープニング・エンディングがミキオ氏の楽曲だったからなのだ。
ミキオ氏の歌声はなんとも美しい。ただし、“100%美”というワケではなく彼独特のクセが隠し味となって、より素晴らしい歌声に聴こえるのである。
昔、『超!クセになりそう』というアニメがあったが、まさに超!クセになってしまう歌声なのである。
『s.CRY.ed』に続いて『プラネテス』でも彼を起用してくれた監督の谷口氏に謝辞を述べたいものである。
というように、何と言うかまぁ、言ってしまえば私は酒井ミキオにベタ惚れなのである。
そればかり語ってしまうと、「アニメの感想」にならないので、そろそろアニメ本編に言及したい。
断っておくが、私は全話鑑賞済みである。(無論、OP・EDも全話分聴いた)私のクラスメイトでアニメおたくの少年Tにビデオを借りたのだ。
舞台は宇宙。西暦2075年。人類は比較的簡単に宇宙に出られるようになっていた。先進国では、宇宙船を所有する企業が多く存在するのである。人工衛星の打ち上げなどにより、地球の周回軌道には沢山の産業廃棄物(デブリ)が散乱してしまっていた。デブリ同士がぶつかって二次的にゴミを増やしてしまう事も多々あった。その二次発生を防ぐためにデブリを回収・廃棄するのが、主人公たち「デブリ屋」なのである(彼らは企業に属するので「デブリ課」と呼ばれる)。デブリの処理は宇宙開発につながる。一見地味だが、必ず誰かがやらなければならない立派な仕事なのだ。
これ以上は「ネタばれ」になってしまうので多くは語らない。
内容とは別に、私がこのアニメのの良い点を挙げるとするならば、それはアニメ本編とEDのつながりであろう。
最終話に向けて物語が佳境に入り始める後半は除外して、前半の一話完結形式にのみ言える事であるが、毎回なにかしらの(ポジティブな)オチがついて本編は終了する。その直後に、ミキオ氏の歌うED『Wonderful Life』が流れるのだが、それが本編との良い折り合いがついていて、非常にマッチしているのである。楽曲は人生賛歌の前向きなモノなのだが、ミキオ氏の生み出したメロディーと歌声がなんとも絶妙であり、人生を悲観してしまう事が多いネガ男な私にも“人生って素晴らしい!”(モーニング娘。ではない)と強く感じさせてくれるのである。
逆に、暗い印象を残して終わってしまう後半では、本編とEDのギャップが激しすぎる。非常に惜しい。しかし、どんな終わり方をしてもEDを聴いた途端、“きっと大丈夫”という安心感を与えてくれて助かったようにも、思う。
また、私個人の嗜好によるものなのだが、最終回のエンディングに『Wonderful Life』が起用されなかった事には、かなりガッカリしてしまった。非常に不満であった。『Wonderful Life』をフルバージョンで流してほしかったなぁ。
では最後にどーでもいい事を。私が全話欠かすことなく鑑賞できたアニメは、この『プラネテス』が初めてかも知れない。
『プラネテス』公式ホームページ http://www.planet-es.net/
http://www3.nhk.or.jp/anime/planetes/
さて、「このアニメだから…というワケではない」と先述したが、感想を書く気にさせた魅力がこのアニメにあるのは確かである。(矛盾しているような書き方でスミマセン)
そもそも、私が『プラネテス』を見るキッカケとはなんだったのか。「話題作だから」とか「原作が好きで」とかいうものではない。はっきり言って、アニメの内容についてはどうでも良かったのだ。
私が関心を寄せたのは、オープニング・エンディング曲である。監督は谷口悟朗氏で、彼の作品のひとつに『s.CRY.ed(読み:スクライド)』というのがある。私のクラスメイトでアニメ好きの友人Iが崇拝しているアニメで、よく話を聞かされたものだ。
半年ほど前に友人数人でカラオケに行った時のこと、Iが「酒井ミキオ」というミュージシャンの楽曲(『s.CRY.ed』の曲)を数曲披露したのだが、私はその名前に覚えがあったのである。
酒井ミキオ氏は94年にシンガーソングライターとしてデビュー。作詞、作曲、編曲、楽器演奏、コーラスと、ほとんど全てを自身でこなすマルチな才能を秘めている。デビュー後しばらくはコンスタントな活動を続け、最近ではアニメやゲーム、他のアーティストや声優への楽曲提供もしている。
ミキオ氏の楽曲を歌うIは、悔しいけれどカッコ良かった。
それからは、Iの部屋で頻繁に流れているミキオ氏の歌声をしっかりと耳に焼き付けた。おかげで、『プラネテス』のオープニングを初めて聞いた時、“酒井ミキオだ!!”と即座に悟った。そう、私が関心を寄せたのは、オープニング・エンディングがミキオ氏の楽曲だったからなのだ。
ミキオ氏の歌声はなんとも美しい。ただし、“100%美”というワケではなく彼独特のクセが隠し味となって、より素晴らしい歌声に聴こえるのである。
昔、『超!クセになりそう』というアニメがあったが、まさに超!クセになってしまう歌声なのである。
『s.CRY.ed』に続いて『プラネテス』でも彼を起用してくれた監督の谷口氏に謝辞を述べたいものである。
というように、何と言うかまぁ、言ってしまえば私は酒井ミキオにベタ惚れなのである。
そればかり語ってしまうと、「アニメの感想」にならないので、そろそろアニメ本編に言及したい。
断っておくが、私は全話鑑賞済みである。(無論、OP・EDも全話分聴いた)私のクラスメイトでアニメおたくの少年Tにビデオを借りたのだ。
舞台は宇宙。西暦2075年。人類は比較的簡単に宇宙に出られるようになっていた。先進国では、宇宙船を所有する企業が多く存在するのである。人工衛星の打ち上げなどにより、地球の周回軌道には沢山の産業廃棄物(デブリ)が散乱してしまっていた。デブリ同士がぶつかって二次的にゴミを増やしてしまう事も多々あった。その二次発生を防ぐためにデブリを回収・廃棄するのが、主人公たち「デブリ屋」なのである(彼らは企業に属するので「デブリ課」と呼ばれる)。デブリの処理は宇宙開発につながる。一見地味だが、必ず誰かがやらなければならない立派な仕事なのだ。
これ以上は「ネタばれ」になってしまうので多くは語らない。
内容とは別に、私がこのアニメのの良い点を挙げるとするならば、それはアニメ本編とEDのつながりであろう。
最終話に向けて物語が佳境に入り始める後半は除外して、前半の一話完結形式にのみ言える事であるが、毎回なにかしらの(ポジティブな)オチがついて本編は終了する。その直後に、ミキオ氏の歌うED『Wonderful Life』が流れるのだが、それが本編との良い折り合いがついていて、非常にマッチしているのである。楽曲は人生賛歌の前向きなモノなのだが、ミキオ氏の生み出したメロディーと歌声がなんとも絶妙であり、人生を悲観してしまう事が多いネガ男な私にも“人生って素晴らしい!”(モーニング娘。ではない)と強く感じさせてくれるのである。
逆に、暗い印象を残して終わってしまう後半では、本編とEDのギャップが激しすぎる。非常に惜しい。しかし、どんな終わり方をしてもEDを聴いた途端、“きっと大丈夫”という安心感を与えてくれて助かったようにも、思う。
また、私個人の嗜好によるものなのだが、最終回のエンディングに『Wonderful Life』が起用されなかった事には、かなりガッカリしてしまった。非常に不満であった。『Wonderful Life』をフルバージョンで流してほしかったなぁ。
では最後にどーでもいい事を。私が全話欠かすことなく鑑賞できたアニメは、この『プラネテス』が初めてかも知れない。
『プラネテス』公式ホームページ http://www.planet-es.net/
http://www3.nhk.or.jp/anime/planetes/
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