Photos from the air, one piece

一枚の写真による空の風景。こちらをご紹介していきます。

廃線跡の春~旧手宮線・廃線跡より~

2010年05月21日 00時31分04秒 | 鉄道・乗り物写真

今年、北海道の鉄道が開業してから130年という節目を迎え、
これの先駆けといえる旧手宮線も春に相応しい風情へ
移り変わろうとしていた木々などの姿がありました。

桜の花にこめた春の花束、ひょっとすると、
それに因んだお祝いの姿を想像させる物があるかもしれません。

なお、この写真は、今回の記事をアップする
1週間前に撮影したものとなります。

上の写真は、JR小樽駅より直進に進んで、
運河方向へ下り、その右手に見た風情が
桜と木柱が聳える風景です。

このフォトを一見すると、下町で見られる
桜の風情を想像する物があるかもしれませんが、
木柱と桜、旧手宮線の春の訪れを物語るワンシーンかと…

先ほどの写真から先へ進ませると、新緑と桜が聳えたち、
そして、いずれの木々の周りにはベンチが置かれ、
旧手宮線にて木々の姿を楽しんで欲しいという
この場所による小さなおもてなしの心の風情が見えてきます。

四半世紀以上の間、使われなくなったレールは、
旧手宮線があったことを教える“遺産”としての
役割を担い、ゴトンゴトンというレールから伝わる
鉄のミュージックは、頭の中でそれが
演奏されているかもしれません…

そっとした姿に纏ったレールは、
旧手宮線の歴史を後世へ伝えて欲しいという
1つの思いがレールから語られているでしょう。

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静かな姿に纏ったSL~桜の花の姿と共に~

2010年05月17日 00時41分23秒 | 鉄道・乗り物写真

農試公園には1936年に製造されたごく初期のロッドに当たる
D51・11号機が静態にて保存されている姿があります。

この場所にあるD51は、通称「ナメクジ」と言われているモデルで、
排煙装置とドームカバーが一体になっていることから
「ナメクジ」として呼ばれているとの事です。

農試公園にて静態保存されているD51、
この前に咲き誇る桜の花を見て、春と言う公園の風情を
楽しんでいるそんな姿を想像できる物があります。

写真に写っている桜の花は、簾のような姿に纏い、
そして、撮影中にて、風に煽られた桜の木を見ると、
春に因んだ花のダンスを見せているかのような、
そんな風情に出合った事も良く覚えています。

D51と桜…花とSLによる貴婦人のある風景、
ソフトとハードという2つの姿を物語る、
ちょっとした鉄の世界の春の風物詩かもしれません。

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むかい鐘がある風景~JR小樽駅~

2010年03月14日 15時27分35秒 | 鉄道・乗り物写真

JR小樽駅の入口には、明治から1960年代半ばにかけて
使用されたむかい鐘という、現在の列車の到着を知らせる
アナウンステープに相当するものと考えられるものです。

ここからは、鉄道の歴史を伝える姿が…

JR小樽駅に置かれているむかい鐘が設置されたのは、
この鐘の事について記されているプレートによると、
1999年という西暦がプレートに刻まれています。

鐘の下に置かれている土台に彫られた小樽駅の文字は、
旧字体によるもので、ここからは、鐘が置かれた時代の事を
語られている物がありそうです…

人と鉄道による深い絆…
その考えがむかい鐘にその思いを込められているのですから。

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静かな姿で眠るSL

2010年02月17日 23時05分45秒 | 鉄道・乗り物写真

サッポロビール園及びこの場所にあるショッピングモール
アリオ札幌内で静態保存されているSL…
その形式は、9600系といい、大正時代に造られたSLの1つで、
この時代から伝える鉄の香りがSLの外観を通じ、
それが伝わるものがあると感じてしまいました。

札幌市内には、4台のSLが静態保存されていると言われていて、
サッポロビール園から少し離れた場所に、
北海道鉄道技術館という施設があり、
ここには、D51とC62の2台のSLが静態保存にて
展示されているとの事で、
つまり、札幌地区で静態されているSLは、
サッポロビール園周辺に集中されているというわけです。

写真に写っているそれは、札幌市内で静態保存されている
SLの中では最も古いと考えられ、
手元にある静態保存によるSLの資料を見ると、
どうやらこれが間違いなさそうな感じがしてきます。

9600系のSLの姿を以前に対面したのは、2008年9月頃…
あれから1年半の時が過ぎ、
今日でも綺麗な保存状態を保たれている事を
外観からそれを改めて教えてくれました。

そして、このSLは、サッポロビール園の周辺にある
JRの沿線から響く汽笛の音に
耳を傾けている姿があるかもしれませんから…

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百寿を迎えた“鉄馬”

2009年09月05日 09時00分00秒 | 鉄道・乗り物写真


1909年にアメリカH・Kポーター社にて作られたSL、アイアンホース号…

小樽市総合博物館では、その機関車による乗車体験が楽しめ、

今日でも元気な姿をこの場所にて、披露されています。



アイアンホース号、動輪の数から見ると、

C型テンダ(炭水)型の機関車だと考えられますが、

手元にこの機関車の説明が記された資料がないので、

詳しい事については、不明です…

この機関車は、2009年に100年を迎え、

人間でいう「百寿(ももじゅ)」に当たる事となり、

2009年8月に、小樽市総合博物館にて、アイアンホース号の

生誕100周年の記念式典が行われたとの事です。

この機関車は、1993年に自治体が購入されたと言われているようで、

現在では、夏季に限り、この機関車の勇姿を見る事が出来、

そして、小樽市総合博物館の目玉にもなっているようです。


百寿を迎えた“鉄馬”、これからも元気に線路の上を走る姿を見せてくれるかと…