空飛ぶ自由人・2

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芝大神宮と氷川神社

2024年07月21日 23時00分00秒 | 名所めぐり

「東京十社」というのがあるのを知り、


5つは行ったことがあるので、
残りの5つを順に回ろうと思い、
まず、増上寺に近い
芝大神宮にまいりました。

新橋駅近く、最寄りの駅は都営浅草線大門駅

ここが参道。

立派な鳥居です。

階段を登ると、
えっ、これで終わり?

神社というものは、
うっそうたる森の中にあるものと思いましたので、
ちょっと拍子抜け。

調べてみると、
東京十社とは、
明治天皇が東京近郊の主だった神社を
准勅祭社(じゅんちょくさいしゃ)と定めて
東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社としたもので、
神社の規模は関係ないようです。
准勅祭社の制度は短期間に終わりましたが、
1975年、
元准勅祭社12社の内から、
東京近郊の10の神社を
「東京十社」と定めたものです。

芝大神宮は、社伝によれば、一条天皇の御代、
寛弘2年(1005年)、伊勢の内外両宮を勧請して創建したもの。

本殿

祭神は天照皇大御神豊受大御神
中を覗きます。

境内にある力石


力自慢が持ち上げるのを競ったもの。

この狛犬の台座に書かれた「め組」とは、


火消という江戸時代の消防組織の一つ。
文化2年(1805年)に起きた町火消し「め組」の鳶職と
江戸相撲の力士たちの乱闘事件が起こり、
「め組の喧嘩」として、講談や芝居の題材にされました。

想定していた森の中の神社とは、
違ったので、
気を取り直して、
別の日、赤坂へ。

東京十社の一つ、氷川神社を参拝するためです。

赤坂と六本木の中間あたり。

犬の散歩をする住民とすれ違う
閑静な住宅地を歩いていると、


突然森が出現します。

氷川神社というのは、各地にあり、
東京都港区白金にある白金氷川神社や
元麻布にある麻布氷川神社と区別するため、
赤坂氷川神社とも称されます。

祭神は、
素盞嗚尊(すさのおのみこと)、
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、
大己貴命(おおなむぢのみこと)。

東側、一の鳥居から入ります。

境内には、石灯籠と狛犬があちこちにあります。

右には、神社内神社

四合稲荷神(しあわせいなり)は、

古呂故稲荷(ころこいなり)・地頭稲荷・本氷川稲荷・玉川稲荷の4社を
合祀したことに由来。


勝海舟が命名したそうです。

西行稲荷神(さいぎょういなり)

別名「火伏の稲荷」。火災除の御神徳があると言われています。

階段脇にある太鼓橋。

階段を登ると、

二の鳥居があり、

脇に包丁塚

大イチョウ(港区の天然記念物)。

年に一度、氷川まつりが行われ、

祭りに使用する神輿を展示。

三の鳥居

天暦5年( 951年)、東国を遊行していた蓮林僧正が霊夢を見て、
一ツ木村(現・赤坂4丁目付近)に奉斎したと伝えられています。

享保15年(1730年)、江戸幕府第8 代将軍徳川吉宗の命により、
現在地に遷され、


現在の社殿はこの時に造営されたもので、

東京都の有形文化財に指定されています。

桶新稲荷(おけしんいなり)。

宇迦之御魂(うかのみたまのかみ)を祀ります。

山口稲荷(やまぐちいなり)

九神社(くじんじゃ)

天祖神社・春日神社・鹿島神社・八幡神社・諏訪神社・
秋葉神社・厳島神社・金刀比羅神社・塞神社(さいじんじゃ)
の9社を合祀。   

                                                                     南側の一の鳥居から退出。

都会の中の森。

静けさに包まれて、いるだけで姿勢が正される、
神社らしい神社でした。