作業的には
1.D/A・アナログ基板の改造
2.アナログ回路電源に専用のトロイダルトランスを新設
3.クロックを1ppmのTXCOに交換してデジタルデータの精度向上
4.コントロール基板の音楽信号経路のIC電源の強化
を実施します。
左上隅のアルミプレートの下に新設のアナログ電源用トロイダルトランスを取り付けています。
D/A・アナログ基板は後期型の物をベースに電源回りに変更を加えアナログ回路のコンデンサをOSコンに変更です。
WADIA6とWADIA21の2機種の中でこのWADIA6の後期型基板のみアナログ出力に高速バッファーが使用されていなかったので今回高速バッファーの追加です。
見る人が見ればこの写真でコントロールボードの変更点が判るのではないかと思います。
大きな違いはTXCOのオンボードです。
音はたまたまメンテナンスで此方にあった同じD/A変換ICを使用しているWADIA9(定価260万円・未掲載)と音質の比較をする事ができました。
WADIA6改LTDのSTリンクの出力をWADIA9へ接続しWADIA6改LTDのRCA出力とWADIA9のRCA出力での比較です。
中高音はブラインドでは判別が付かない位非常に良く似た音となっています。
違いとしてWADIA9の低域は柔らかく優等生的な音が出てきますがWADIA6改LTDは湧き上がる感じで力強く押し寄せて来ます。
WADIA6は中低域の押し出しが強いと評価されていますがWADIA6改LTDを聴いてしまうと素のWADIA6の音は普通のCDプレーヤーだよねと思ってしまう位の変化があり全音域にて情報量が圧倒的に増えていますのでWADIA6の格好はしていますが全く別物です。
オーナーである東京のI氏からも
「音域の広さ・低域の力強さ・音の分離・音の厚み・音の響き・スピード感・繊細さどれをとっても素のWADIA6と比べると圧倒的に向上しており特に空間の広がりは別物ですね。」と評価を頂きました。
但し改造対象となるWADIA6はD/Aアナログ基板が20bitタイプの物(後期型)である事が必須となり、音質改善(アルミVRDS・オペアンプ交換・アナログ電源強化)を行った後の改造となります。
追記
*現在は6前期型(18ビット)もLTD化ができるようになりました。
一部、施工内容が違う。トロイダルトランスを載せられないため、かなりの工夫をして
ほぼ6LTDと同じ音が出ます。
WADIAのSPIRITが、がつんと入っていると感じられる音なので、
SPIRITと名付けています。
違いはやはり、18ビット・20ビットの元からの性能です。
*
オーナーさま手配のOSコンてんこ盛りでしたが、
1年後、OSコンてんこ盛りが悪さをすると、わかり、
当方プロト(WADIA目次0番―掲載無し)と同じ仕様に変えています。*
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