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心を酔わせる音を・・・(再掲載3)

2023年12月07日 | スキル

今回の21LTD-blueは、

チューニングの難しさがあり、

試行錯誤状態になった部分があるのですが、

ここは、オーナー様に報告すべき部分なので、

(いろいろやってみた結果のベストチョイスである、という意味合い)

報告したのですが・・・

オーナー様から

「技術者を労させて、無償というわけにはいかない」

と、その試行錯誤の部分も請求してくださいとのお言葉をいただきました。

どういうといいのか、よくつかめてないのですが

確かに開発の仕事というのは、

できあがって、なんぼ、の世界ではあるのです。

たいてい、出来上がっていない部分の労苦に対しては

想像?がつかないのが、普通で、

代理、横からオーナー様のメールを眺めていて

「よく、わかってらっしゃる人だねえ」

(うろ覚え・・・)と、漏らしますと

高橋、

「よほど、苦労されているんだよ」

と、つぶやいていました。

とは、言うものの

高橋にとっては、試行錯誤させてもらえたという部分からの

収穫は大きいものがあり

その分を考えると、

「こっちこそ、助かっているので」と、

お気持ちだけをうけとるんだろうなあと

考えていました。

すると、ぽつり。

ープロの世界は完成した物だけが通じるんだー

と、言っておりました。

実際、企業に成ってくれば

試行錯誤は、1回2回のものでなく

スタッフを集め、いくつもの案と試行を繰り返したとしても

それは、納得するものを作り上げるためであり

妥協を許さないところまでもっていったものを

お客様に渡すのであり、

プロであれば、当たり前の世界だと言う事でしょう。

 

高橋、それでも、自分をプロだとは言いません。

たまに、ちょっと、出来るようになっただけで

自称プロの人がいるのを見かけますが

AUDIOもまた、奥深い・幅広い世界であるので、

やればやるほど、その奥深さと幅広さをみせつけられるわけですから、

「まだまだ、知らないことが多い」

と、とらえるのでしょうね。

その視覚で自分を見たとき

「おこがましくて、プロとは、口が裂けたときしかいえまいなあ」

と、言う具合です。

プロと呼ばれる方はむしろ、プロゆえの難しさを知っていて

自分から「私はプロです」とは言わず、

「自分の出来る限り、精いっぱいを尽くします」

と、奥深さ・幅広さを意識した言葉が出てくるのでしょう。

そして、評価は人がくだすものであり

なによりも、機器が雄弁でしょう。

この音なら、お渡しできる。

そのための、試行錯誤は当たり前で有り、

その「耳」は、まだ、良くなる可能性がある。

と、高橋に訴えてきているわけですから

そこを「なんとかしてやろう」という

あくまでも、

機器VS高橋の孤独な戦いであるのかもしれません。

ファイターであっても、負け試合には

賞金が下りないように

ある意味、負け試合になったともいえる試行錯誤部分は

本来、力量不足ととらえられてもしかたがないところを

その労苦を思いやってくださるオーナーさまであるのは、

やはり、似たような影の努力を精いっぱいなされているからこそ

思い至ってしまうのだろうと、思わずにいられないのですが・・・

 

ここは、やはり、

プロだとは言わないけど(言えない?)けど

プロの尊厳があります。

納得できないものをお渡ししたくないために

色々、試行したのは、

ある意味、音=価値だと考えているからなのだと思います。

価値をおわたしするのに、

「自分が納得しないものを、他人が納得するわけがない」

あるいは、

「他人はごまかせても、自分で、自分をごまかすことは出来ない」

その思いのままでしょう。

 

そういう思いのまま、思う存分の機会を高橋に与えて下さったことに

傍らで見ているだけの代理ですが

感謝の一字しか浮かんできません。


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