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経理の話だったはずだが・・・・(再掲載2)

2023年10月22日 | OHが重要

最近は改定されて、楽になったのだけど、

改定された意味があまり、なくなったのが、

企業からの現金払いである。

開業当初、企業の規定は、現金払い(銀行振り込み)限度額が50万円だった。

50万円をこえると約束手形が発行された。

個人事業主としては、これは、まいる。

仮に半額が仕入れとして、

翌月末には、25万円を払わなければいけない。

で、あるのに手形を現金に交換できるのが、90日後とか

110日後ということになる。

25万くらいならなんとかならなくもないが、

400万とか・・・

仕入れが200万

さすがにそこまでの資金があるわけがない。

開業当初に、道具・工具をしいれていて

すっからかんである。

こういう仕事はまだ手持ちできる工具・・圧着機とかですむので

大きな機械を入れることがなかったものの

なにもかも、自分で所持することになる。

その資金作りに手持ちのお宝をwww売る。売る。売る。オークションで・・

時計からカメラからボールペンから誰かのレアサインとかエトセトラ

売りに売って、何とか資金を作って

開業にこぎつけたのだが、いきなり大きな仕事が入ってきて

支払いが手形・・・

まず、駆け込んだのが銀行だった。

手形を割ることができるかどうか・・

と、いうことだが・・・

返事は渋い。

一つに起業したばかりで、信用がない。

そのせいもあり、割引手数料のレートが高い。

仮にだが100万の手形を割ってもらうと

10万の手数料を取られる。

受け取りは90万になる。

それが純利であればまだしもだが、

仕入値段・経費などがはいっているわけだから

半分の50万円の純利として、

そこから10万円がなくなる。

これを繰り返せば、手数料だけで、100万とか?

これは・・・

困ったとなり

仕入れ先に連絡をいれた。

手形払いもOKしてくれていたのだが、

仕入れ先がほかにもあるし、現金がない=生活費が出てこない。

と、いうことで、

手形割をしてもらえるか、尋ねてみた。

結果オーライ!!

それも、手形を切った企業が本社経理に受け入れられるか調べてのうえで、

相手によっては、信用取引ということもあり

断られることもあるといわれていたが

無事、通過して、いざ、割ってもらうことになったら

驚いた。

信用ある所なら手数料レートなど安くなるとは聞かされていたが

先の10万円は大げさだが

それでも、仕入れ先に割ってもらったら

2万円ほどだったか・・・

信用と実績があると

こうも、違うのかと裏を見る思いがしたものだった。

 

そうするうちに不況波にトヨタショックやら政権交代に

東北地震やら、消費税値上がり・・

設備投資どころでなく

手形を切ってもらうほどの額もこなくなった。

ところがある日

請求額が50万円をこえた・・・

ところが・・・

ニコニコ現金払いになっている。

あれ?と思って問い合わせると

手形は100万からになりました。

と、おっしゃる。

そのまま、過払い承知で手形を仕入れ先に収めたり

分けてもらって

30万と20万とか・・一方を仕入れ先に回し

一方は期日まで待って額面通りにもらう・・

と、いう風にしていたのだが

それが、いらなくなった。

おまけをいえば、100万を超す仕事も来なくなっている。

 

制御系の仕事ははいってくると、

額が大きく

この不況の状態で

大きな会社が社員を食わすためにも

まずは資金あつめと、かなり割り引いた額で仕事を請け負う。

在庫ももっているし、仕入れ先の割引率も違うから

値段を下げることができる。

それも仕事があふれかえっていれば、良いけど

取り合い状態になっている背水の陣状態からくる

割り引き戦法には

どうしてもたち打ちできない。

 

まともな図面もかけずまともなプログラムもかかけなくても

それで通じてしまい

のちに、高橋に手直ししてくれと連絡がはいったが

当たり前に作る、図面もない、プログラムもむちゃくちゃ

制御屋と電気屋の違いもさることながら

重要視するところが違うと思う。

 

とにかく、電気配線ができることを目的にするのと

確実に制御させる。

今後の修繕や改善のために、設計図が必要なこと。

そして、それが見やすいこと。

今後の変更に対応できること。

 

その場限りの仕事が後でどれほど、手間をつくるか

 

そういう先先を考えた作り方というものが

その場の値段の高い安いではないものがあるとは

見抜けないのだろう。

何年か後には、困ることになるだろう。

と、高橋がつぶやいていたが

その時にはそれがみえないものだ。

 

特にプログラムなど

きちんと整理された文章・プログラムでないと

改善や変更がむつかしい。

よほど、最初から書き直したほうが早いというほど、

サブ・ルーチンの行がとんでもないところにとんでいっていたり

まともな羅列でなく

増築増築の家のごとくに

ごてごてして、目的の部屋にたどりつくのにも苦労する。

相手が機械だから、少々、読みづらくても

解読して動かすことができるが

作り手からみれば、

よくもこうも複雑怪奇に作れるというしろものであることがある。

そこまでわからないから

値段優先になるのだろう・・

 

まあ、そのおかげで、www

手形がこなくなったし

AUDIOのほうに手を伸ばすことができるようになり

AUDIO関連の人は大喜びになったろうけど・・・

 

でも、ふと、思う。

 

仕事として考えたとき

社会に貢献するのは

やはり、本業なのである。

 

個人の趣味という部分は

実生活に本当に必要かというと

なくても、やっていける。

いわば・・・水や食料・・という生きるために必要なものでない分

生活環境によっては、

個人の趣味は成り立たなくなる。

 

そして、その裏に悲しい事実もある。

 

OH 前提の上での不具合対応

年金暮らしで修理代金を出すのがかつかつです。

と、おっしゃられていた。

ほかに頼めば修理代金だけでいえば当方の倍以上取られるだろう。

それでも、

いいですよ。修理だけでもしますよ。

と、いえない。

 

愛機に必要なのはOHだという事実は曲げられない。

身を切るような宣告になってしまったが

それでも、この事実を曲げるわけにはいかない。

 

こういう痛みを超えてきているということもあるけれど、

それは、また、

本当に必要不可欠でないものに携わる痛みだともいえる。

 

それでも、本当にOH が大切だからこそ譲らない。

10年かかってもいいじゃないか。

OH 代金をためて、この機器OH してやりたいと思う。

その愛機への思いが

一番の価値じゃないだろうか?

 

あきらめるほどの思いなら

あきらめてもらったほうがよい。

 

そういうふるいを見て

機器への思いを昇華させるか、

(何年かかってもやるぞ・・とかね)

あきらめるか。

問題は

その機器への思い入れでしかない。

 

逆を言えば

OH するほどの価値がない機器だとみせつけられているか

あるいは、

OHの重要性を認識されていないか

と、いうことになろう。

 

*******2021-04-25

ずいぶん前に書いたものだけど

読み直してみると、ドキッとするところがある。

「個人の趣味という部分は

実生活に本当に必要かというと

なくても、やっていける。

いわば・・・水や食料・・という生きるために必要なものでない分

生活環境によっては、

個人の趣味は成り立たなくなる。」

このコロナ禍が、まさに

ー生活環境によっては、

個人の趣味は成り立たなくなるー

を、見せてくる。

親記事を書いたときは、まさか、多くの人に

こんな生活環境の激変がふりかかってくるとは思いもしなかった。

 


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