少しばかりマイナー系の名所巡りばかりですが、ニューヨークには警察博物館だけではなく、消防博物館もあります。 場所はホランド・トンネルのマンハッタン側の出口に近いSpring Street沿いの街の中にポツンと古い消防署を改造した建物です。 この中に、ニューヨーク市消防本部FDNY(New York City Fire Department)の歴史が納められています。
消防博物館は、こんな風に目立たない通りの一角にあります。 古い消防30分署をそのまま利用した建物です。
博物館の入口にはこのモー君が鎮座。 勿論9・11の展示の一貫なのだけれど、背景はよく分らなかった。
これは古い消防車。 馬車から自動車へ変わった初期のもの。
この運転席周りの複雑さがなんとも言えない。
これは馬車の消防車。 背負っているのは蒸気式消防ポンプ。 まずお湯を沸かしてから機能するらしい。
路面軌道を駆け抜け、現場へ急行する馬車消防車!
これはもっと古い時代の消防ポンプ車。 どの程度役に立ったのか。
これはもっともっと古い。 消防車というよりも、ほとんど工芸品の世界。
古い時代は、火を消すというよりも、周りへの類焼を防いだり、人命救助の方が主な仕事だったのだと思う。
1929年、203分署にふらりと現れたこの野良君は、自ら火災現場へ飛び込み、消防士を誘導して、多くの人命やニャンコを救助した大変な名犬だったそうです。
こちらは現代。 9・11で活躍した救助犬と消防士の姿を描いたもの。
消防博物館はどうしても9・11は避けて通れません。
多くの消防士が、崩壊したWTCと共に犠牲になりました。
一年後の慰霊祭には、WTCを象徴する二筋の光が天に届きました。
住所は以下の通り。 やっぱり目立たない場所なので、是非事前に消防博物館のWebにアクセスしてから出かけてください。 入場料はここも5ドル目安の”寄付”になってます。
The New York City Fire Museum
278 Spring Street
(between Varick and Hudson Streets)
New York, NY
以下、次号へ続く・・・