<④の問題>
a を正の実数とし、
空間内の2つの円板
D1 = { (x, y, z) | x2 + y2 ≦ 1, z = a},
D2 = { (x, y, z) | x2 + y2 ≦ 1, z = -a}
を考える。
D1 を y 軸の回りに 180°回転して、D2 に重ねる。
ただし、回転は z 軸の正の部分を x 軸の正の方向に傾ける向きとする。
この回転の間に D1 が通る部分を E とする。
E の体積を V(a) とし、E と { (x, y, z) | x ≧ 0} との共通部分の体積を W(a) とする。
(1) W(a) を求めよ。
(2) lima → ∞V(a) を求めよ。
<解答>
(1)
平面 y = k (-1 ≦ k ≦ 1) による D1 の切り口は、x2 + k2 ≦ 1, z = a より
180°回転させると、外の円は半径 1、内の円の半径 k2 の間の部分となり
x ≧ 0 の部分の面積は、π/2・(1 - k2)

(2)
E の x ≦ 0 の部分の体積をU(a)、面積をS(k) とする。
半径 1 と半径 k2 の差の部分を S(k) とする。
S(k) は、2つの孤の差の面積なので、そこの部分の長方形の T(k) を考える。
S(k) ≦ T(k) = 2√(1 - k2)(√(1 - k2 + a2) - a) = 2√(1 - k2)(1 - k2) / (√(1 - k2 + a2) + a) = 2(1 - k2)3/2 / (√(1 - k2 + a2) + a)
≦ 2(1 - k2)3/2 / a = 2/a・(1 - k2)3/2

・・・①
a → ∞ のとき、①の最右辺 → 0 だから、はさみうち原理より、U(a) → 0
∴ V(a) → W(a) = 2/3・π
<解説>
点の軌跡より、曲線を求める問題は多いと思います。
今回は、空間の面積の軌跡より体積を求める問題になります。
なので、軌跡の問題に慣れる必要があります。
また、(x, y, z) の空間をイメージする問題です。
求める体積は、面積を積分することを使っています。
さらに、(2) では、はさみうちの原理を使っています。
軌跡・空間・積分の融合問題なので、苦手な分野があると点数が取れないと思います。
a を正の実数とし、
空間内の2つの円板
D1 = { (x, y, z) | x2 + y2 ≦ 1, z = a},
D2 = { (x, y, z) | x2 + y2 ≦ 1, z = -a}
を考える。
D1 を y 軸の回りに 180°回転して、D2 に重ねる。
ただし、回転は z 軸の正の部分を x 軸の正の方向に傾ける向きとする。
この回転の間に D1 が通る部分を E とする。
E の体積を V(a) とし、E と { (x, y, z) | x ≧ 0} との共通部分の体積を W(a) とする。
(1) W(a) を求めよ。
(2) lima → ∞V(a) を求めよ。
<解答>
(1)
平面 y = k (-1 ≦ k ≦ 1) による D1 の切り口は、x2 + k2 ≦ 1, z = a より
180°回転させると、外の円は半径 1、内の円の半径 k2 の間の部分となり
x ≧ 0 の部分の面積は、π/2・(1 - k2)

(2)
E の x ≦ 0 の部分の体積をU(a)、面積をS(k) とする。
半径 1 と半径 k2 の差の部分を S(k) とする。
S(k) は、2つの孤の差の面積なので、そこの部分の長方形の T(k) を考える。
S(k) ≦ T(k) = 2√(1 - k2)(√(1 - k2 + a2) - a) = 2√(1 - k2)(1 - k2) / (√(1 - k2 + a2) + a) = 2(1 - k2)3/2 / (√(1 - k2 + a2) + a)
≦ 2(1 - k2)3/2 / a = 2/a・(1 - k2)3/2


a → ∞ のとき、①の最右辺 → 0 だから、はさみうち原理より、U(a) → 0
∴ V(a) → W(a) = 2/3・π
<解説>
点の軌跡より、曲線を求める問題は多いと思います。
今回は、空間の面積の軌跡より体積を求める問題になります。
なので、軌跡の問題に慣れる必要があります。
また、(x, y, z) の空間をイメージする問題です。
求める体積は、面積を積分することを使っています。
さらに、(2) では、はさみうちの原理を使っています。
軌跡・空間・積分の融合問題なので、苦手な分野があると点数が取れないと思います。
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