goo blog サービス終了のお知らせ 

数学

数学全般

小学生の数の概念

2009-10-06 13:50:22 | 算数
小学生の数の概念について

===== 自然数の計算 =====
10進法が1~2年生の課題だと思います。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
10、20、30、40、50、60、70、80、90、100
9⇒10、90⇒100、99⇒100の時に、新しい表記になることが、イメージが出来ないと、なかなか先には進みません。

もともと、「0(ゼロ)」はインドで発見された数字なので、最近の概念なので、「0(ゼロ)」と「位取り」を小学生にこのことを説明することは容易ではないと思います。

===== 小数 =====
次は、小数です。
小数を10等分したの物が0.1なので、教えやすいと思います。
ただし、掛け算、割り算を教えることは、容易ではありません。

分かり易く言えば、
1 × 0.1 = 0.1
0.1 × 0.1 = 0.01

1 ÷ 0.1 = 10
0.1 ÷ 0.1 = 1
こういう簡単な計算から、小数点の位置がずれることをイメージするといいかもしれないです。

===== 分数 =====
次は、分数です。
全体を1として考えることを、教えることは容易なことではありません。

10を1とする、50を1とする、1を1とする
それぞれを2で割る、5で割るを表示します。
10:5:2
50:25:10
1:1/2:1/5

全体 a を1として考えることが、分数の難しい所ですが、何でも全体として考える自由度があるので、1回理解をすれば、簡単なことです。


===== 歴史 =====
平方根は、約B.C.500年に発見されているので、今から約2,500年前に発見されています。
ゼロは、A.C.600年に発見されているので、今から約1,400年前に発見されています。

そう考え見ると、歴史の古い順に算数、数学を学んでいる訳ではないことが、お分かりだと思います。
そういう意味では、ゼロの概念を教え、特に計算の法則までを教えることは容易なことではないことが分かります。

なので小学生のゼロは、何もないことがゼロ、10進数のゼロを位が上がるとゼロとして書く(9⇒10、99⇒100)程度に教えることが、無難だと思います。

どんな数 × ゼロ = ゼロ
どんな数 + ゼロ = どんな数

集合 V では、要素を整数Z{-2、-1、0、1、2} とすると、集合 V の要素には{0} があります。
集合 V の要素がないことを、φ(ファイ)と表すので、ゼロとファイが異なるなどは、小学生に教えるには無理があります。