一昨日は、高田馬場の「チャイカ」にて、ニキータ山下さんオーラルヒストリーの「夕空の鶴」出版記念パーティーがあり、私も出席してニキータさんの歌声に合わせてアコーディオンを演奏しました。
実に約3年ぶりにニキータさんとのデュエットになり、ニキータさんにお会いするのも2020年の1月以来初めてでした。
この3年間、ほとんど誰とも会わずに閉じ籠っておられたと言うニキータさん、久しぶりに人前で歌ったとは思えないほど、力強く魂のこもった歌声に、参加していた人たちは皆どれほど感動されたことでしょう、ぐっとくる気持ちをこらえて聞き入っておられたのでした。それも、ニキータさんは今体調があまり良くない状態なのにそれを押して今回のパーティーに臨まれたと言うことです。
上の写真は会場からビデオで録られたのを私が勝手にスクショしたものです。
この日のニキータさんは、私のアコーディオンと一緒に5曲(初めは2曲の予定が、前日になって3曲が加わった(笑))、そしてもう一曲、ピアノとのオペラの曲から一部、ほんとにすごい迫力でした。
深いバリトンの歌声に乗せられる美しいロシア語、祈りを捧げるようなつぶやきもあれば心の訴えが静かにしかし激しく迫ってきたり、誰もがニキータさんの世界に包み込まれたのでした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、人間の持つ力って本当に計り知れないものだと思わざるを得ません。
改めて、人の心を揺さぶる音楽って、演奏って何なんだろう、とつくづく考えさせられました。
私もいつか、会場の人たちがシーンとなり、ぐっと聞き入る演奏が出来るときが来ると信じたいです。
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著者:水谷尚子、ニキータ山下
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そして、昨日は新宿ガルガンチュア(新宿ゴールデン街)で石橋幸さんとのデュエットでロシアのアウトカーストの歌。
ビデオ撮りを失敗したので写真はないですが、とても楽しいステージでした。
お客さんのお一人から私にリクエストを前々から頂いていて、この日はそのリクエスト「トッカータニ短調(バッハ)」をソロで演奏。そしてライブがスタート。
この日は実は私の誕生日でした。
母が贈ってくれたおせんべいをお客さんにお配りしてささやかに祝っていただきました。
健康で、音楽さえ出来たらもう他は何もいらないなあ、と思える年になりました。こんな思いを持つことがようやく出来るようになりました。
日付変わったので今日の晩に、高校時代の友達が誕生会をしようと言ってくれて、
私自身の誕生日ケーキを、真夜中に作りました。和歌山のみかんがふんだんに入ったケーキ。美味しいかどうかわかりません。でも一応ケーキ作りも慣れてきて、ほとんどアドリブで作りました。