先週末、江戸川区文化センターで「ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団」のコンサートがあるのを知り、前日にチケット予約して行ってきました。
一番の目的は「ベートーヴェンを聴きたい」。
ベートーヴェンの曲は、どの曲も好きだけど、交響曲の中でも七番は子供の時からずっと好きでホントによく聴きました。
ベートーヴェンを語らせたら止まらない私★
4年前に、ドイツのボンを旅行、目的はベートーヴェンの生家を見学すること。実際に行って見学しだしたらすべてに時間かけて見過ぎて・・・途中で貧血起こすありさま。結局二日に分けて通いました。
さて、この日は、久しぶりに客席にゆっくり座ってベートーヴェンを聴ける、それもドレスデンフィルハーモニー、ワクワクしました。
プログラムは、
エグモント序曲、ピアノコンチェルトNO.5「皇帝」、そして「交響曲第七番」。
聴いていて、「ベートーヴェンの曲って、古今東西を通じて、なんでこんなに人気があるんだろう、感動を与えるのだろう」と改めて思いました。
あまりに一般に人気が高いので、音楽業界ではもっとマニアックな音楽に目を向けたい風潮があるのでしょう、私のように音楽を仕事にしている者が「ベートーヴェンが好きで・・・」というと、意外な反応を受けたりします。
ベートーヴェンの音楽は、ちょっと普通では考えられないほど、ち密な構成力をもっていて、一音一音がすべてに意味を持っていると言っても過言でなく、分析をしてみると驚くばかりです。その分、音楽全体の印象はものすごくテンションが高くて、気持ちがどんどん高揚します。
静かで抒情的な部分でも、メロディーは毅然とした美しさがあります。
それにしても、いつも思う個人的な気持ちとしては、ベートーヴェンの音楽はとにかく人間臭い。特に男性的で、もしかしたら、この人は何事も器用にこなしたり、適当に取り繕うようなことのできない、元来不器用な人なのではないか、なんて思ったりします。
実は、交響曲第七番、この曲をぐっと短縮して、アコーディオンのソロ用にアレンジをしてみたいと思っている今日この頃です。
もちろん、かなりアレンジすると思うので、あの曲を原曲通りにイメージされるととんでもなくなるかも。
ベートーヴェンの音楽と人としての生き方は、大げさかもしれませんが私の音楽人生の道標であり、これまで大きな影響を与えてくれました。
人間の持つ本能的な願い。ベタな表現ですが、まさに、自由と人類愛をからだ全体で表そうとする音楽。
だから今も、そしてこれからも全世界でずっとずっと愛され続けていくのだと思います。