後藤ミホコ~アコーディオンらいふ~

アコーディオニスト・後藤ミホコのブログ

久々のクラシックコンサート、ベートーヴェンを聴く

2013-06-25 09:38:24 | 日記


先週末、江戸川区文化センターで「ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団」のコンサートがあるのを知り、前日にチケット予約して行ってきました。

一番の目的は「ベートーヴェンを聴きたい」。

ベートーヴェンの曲は、どの曲も好きだけど、交響曲の中でも七番は子供の時からずっと好きでホントによく聴きました。

ベートーヴェンを語らせたら止まらない私★
4年前に、ドイツのボンを旅行、目的はベートーヴェンの生家を見学すること。実際に行って見学しだしたらすべてに時間かけて見過ぎて・・・途中で貧血起こすありさま。結局二日に分けて通いました。

さて、この日は、久しぶりに客席にゆっくり座ってベートーヴェンを聴ける、それもドレスデンフィルハーモニー、ワクワクしました。

プログラムは、
エグモント序曲、ピアノコンチェルトNO.5「皇帝」、そして「交響曲第七番」。

聴いていて、「ベートーヴェンの曲って、古今東西を通じて、なんでこんなに人気があるんだろう、感動を与えるのだろう」と改めて思いました。

あまりに一般に人気が高いので、音楽業界ではもっとマニアックな音楽に目を向けたい風潮があるのでしょう、私のように音楽を仕事にしている者が「ベートーヴェンが好きで・・・」というと、意外な反応を受けたりします。

ベートーヴェンの音楽は、ちょっと普通では考えられないほど、ち密な構成力をもっていて、一音一音がすべてに意味を持っていると言っても過言でなく、分析をしてみると驚くばかりです。その分、音楽全体の印象はものすごくテンションが高くて、気持ちがどんどん高揚します。
静かで抒情的な部分でも、メロディーは毅然とした美しさがあります。

それにしても、いつも思う個人的な気持ちとしては、ベートーヴェンの音楽はとにかく人間臭い。特に男性的で、もしかしたら、この人は何事も器用にこなしたり、適当に取り繕うようなことのできない、元来不器用な人なのではないか、なんて思ったりします。


実は、交響曲第七番、この曲をぐっと短縮して、アコーディオンのソロ用にアレンジをしてみたいと思っている今日この頃です。
もちろん、かなりアレンジすると思うので、あの曲を原曲通りにイメージされるととんでもなくなるかも。


ベートーヴェンの音楽と人としての生き方は、大げさかもしれませんが私の音楽人生の道標であり、これまで大きな影響を与えてくれました。


人間の持つ本能的な願い。ベタな表現ですが、まさに、自由と人類愛をからだ全体で表そうとする音楽。
だから今も、そしてこれからも全世界でずっとずっと愛され続けていくのだと思います。



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ロシアンワールド @新宿・ウルガ

2013-06-19 10:42:31 | 日記


上の写真は、ボーカル・ニキータ山下さんと私、たった二人のステージのようですが実はまだ他にメンバー三人います。たまたま二人しか写ってないだけです(笑)

毎月一度、石橋幸さんのロシアのうたのライブ、今回はスペシャルゲストとしてニキータ山下さんをお迎えして、一部は石橋幸ことタンコさんのステージ、そして二部は写真のようにステージに上がり、ニキータさんとバンドメンバー私のアコーディオンと、石塚俊明さん(ドラムス)、小沢あきさん(ギター)、河崎純さん(ベース)。


タンコさん曰く、この日のライブはロシアの光と陰。

タンコさんの歌はロシアのアウトカーストの世界、囚人、ジプシーたち、そして戦争で悲惨な目に合う兵士たちのうた。この日はタンコさんも燃えてました。元は役者さんだから、ホントに舞台演劇を見ているような気分にさせるのは毎度のことですが、すごかったです・・・私たち楽器群もメチャノリノリ。毎回、ステージの下での演奏は、マイクなし、譜面なし。お客さんの目の前です。時には歩きだしてお客さんの中に入ってしまいます。




二部のニキータさんの歌は、ロシアの叙情、美しい大地への思い、そして静かに訴える戦争の辛さと悲しさ。

お二人とももちろんすべてロシア語。

ニキータさんは旧満州のハルピン生まれ。お父さんが日本人、お母さんはロシア人。16歳までずっとロシア語を母国語として過ごしていて、その後日本に来て日本語を本格的に勉強して、その語学力を生かし、ロシアと日本の重要な会議などでの通訳、そして翻訳者としても日露の架け橋として欠かせない人になりました。

ニキータさんの訳書のご紹介:
マイヤ・プリセツカヤの自伝「闘う白鳥」(文藝春秋社)
私も読んでみたいです。

そして、通訳者としては、あの旧ソ連大統領・ゴルバチョフと当時アメリカ大統領・ブッシュ(父)会談の同時通訳されたとか!


その上、素晴らしい歌の才能を発揮、東京芸大を卒業後、ロイヤルナイツという歌のグループのリーダーになり、旧ソ連諸国、ロシア全土はもちろん、世界各地で数えきれないほどのコンサート活動し続けているという素晴らしい経歴の持ち主です。

75歳だということですが、もちろんものすごくお若いです。

ステージでは、ニキータさんの語りかけるロシア語の歌を聴いて、その日のライブ、みんなホントに涙しました。私も、その美しさと心に沁みる歌声にステージ上にいることも忘れて歌に入り込んでしまいました。ロシア語のあの美しい響き!何とも言えません。
あとでタンコさんから、「ミホコは心底ロシアが好きなんだ、って思った」という感想を言われました。

テンション上がりまくりのこの日、ライブの後はもちろん打ち上げが待ってます。下の写真はこの日の出演メンバー全員。




そして、お客さんやスタッフも、みんなかなり酔っぱらってる頃(笑)のショット。



楽しいメンバーに囲まれ、素晴らしいライブに参加で来てのちに楽しいひとときを過ごす・・・こんな日がまたあったらいいな、と心から思いました。

私はお酒が飲めませんが、みんな飲む!とくにニキータさん、のむのむ、喋ったら楽しい!
思い出一杯の特別な日になりました。


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5/26コンサート@北星学園大学

2013-06-15 12:05:24 | 日記
5月26日の北星学園大学のチャペルコンサートは、以前にこのブログ記事ですでにアップさせていますが、先日、大学からたくさんの素敵な写真を送っていただきました。全部録画されているDVDも・・・
いい思い出です。ホントに楽しかったです。

とても素敵なチャペルですし、写真を見ていたら私もかなり楽しんでいるのがよくわかるので、
みなさんにご紹介します。写真撮影は中原了一氏。





一部は、東ヨーロッパ、ロシアの曲中心。





二部の初めは、スクリーンをバックに、
「マイデイズ・イン・ニューヨーク」、ニューヨークの思い出のシーンをスライドショーにして、映像と共に音楽を聴いていただきました。なかなか、好評でした(^^)v
下の写真。バックのスクリーン、ちょっと鮮明ではないですが、ロシアンカフェでのボルシチやビーフストロガノフです。まあ、あえてニューヨークという写真ではないですが・・・



最後のシーンは「自由の女神」。終わってから少し説明しているところ。




パイプオルガンをバックに、バッハのオルガン曲、トッカータを演奏しました。



お客さんの手拍子と共に、アルゼンチンタンゴの「街角」を演奏。




ステージ下に降りてアンコール。パリの空の下とバラ色の人生。



お客さんもホントに温かく迎えてくださって、大きな拍手をたくさんいただき、楽しく演奏できました。みなさん、ありがとうございました☆
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神戸と堺で演奏。

2013-06-11 21:58:22 | 日記
先週末は、関西へ。6月9日に、神戸と堺でそれぞれステージがあり、なかなかのハードスケジュールでした。

まず、9日の昼からは、私の友人(と言っても年齢的には大先輩の)米谷収さんの80歳、傘寿のお祝いパーティーが神戸の外国倶楽部であり、私は、ロシアのうたでお馴染み石橋幸さんと二人で東京から駆け付けました。



神戸外国倶楽部は、会員制社交クラブ。関西地区在住の外国人の相互交流を目的とし、神戸港開港当時の社交倶楽部を再現、それはそれは素敵な建物で、神戸でもホントに最高におしゃれな場所に佇む異人館。

そこで行われたゴージャスな誕生日パーティ。
でもなぜ、私とタンコ(石橋)さんが?
偶然な出会いがきっかけです。昨年、タンコさんがロシアのマガダンから帰る途中にハバロフスクに立ち寄った際、ホテルで居合わせたのがハバロフスクを旅行中の米谷さんと米谷さんのお友達、計三人の神戸出身の紳士&淑女!
それで昨年、神戸で私と二人のライブをした際に米谷さん達が来てくださり、その時から親交が始まりました。
私がニューヨークに滞在した際、米谷さんがニューヨークのお友達をたくさん紹介してくださったことで、私は米谷さんにとてもお世話になりました。

今回、傘寿の会にお招きいただき、タンコさんと私はトップバッター、ロシアのうたで盛り上げさせていただきました。


そして、そのステージが終わった途端、私はすぐタクシーに乗ってJR三ノ宮駅へ、そして堺市の堺サンスクエアホールへ。

ここで、西日本最大のアコーディオンイベント、「ビバアコーディオン」のコンサートがあり、私はゲストで最後に演奏することになっています。

出演時間の30分前にホールに到着。
着替えたり楽器を出したりしているうちに本番。あ~~しんど、でもそんなこと言ってられない~~!!

私は「ロシアのうた~トロイカに乗って(悲しき天使)と百万本のバラ」、「大地へ」(私のオリジナル作品)、そして「バッハのトッカータ」の三曲を演奏し、アンコールは「ガンキノホロ」

普段、自分の演奏会でよく弾いている曲と、じっくりアコーディオン音楽を聴いていただける曲、両方を選びました。




日本アコーディオン協会の理事である、西辻善則さんがブログで記事にしてくださっているので、ご覧ください。

http://nishikunn.net/nishikunn_wp/?p=2052


堺サンスクエアホールはクラシック音楽がよく合うという響きのいいホール。アコーディオンソロは、やはり少しマイクを入れないとやはり客席全体に響きにくいので、マイクを右左に置きましたが、ステージの奥まったところで弾いていると、何となくお客さんと遠い。

もっとお客さんに近づいて弾きたいなあ、と思っているうちに、アンコールのガンキノホロ。思わずマイクはもう無視、つつっと前に出ちゃいました。お客さんのすぐそばで弾いた方がやっぱり楽しい。
写真は、アンコール弾きながら舞台の前に歩いていっているところです。



私は久しぶりにビバアコに出演させていただきましたが、今回、とても驚いたのは若い人たち(それも子供たちも含めて)がたくさん参加していることでした。
アコーディオンという楽器が、確実に、日本でもポピュラーになり、親しまれる楽器になりつつあるんだ、という実感がありました。

私も、負けてられないなあ、もっともっと頑張ろう!そして、またアコーディオン仲間の前で演奏する機会があればうれしいな、そういう思いを強くした一日でした。



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6月9日、VIVAアコーディオンin堺

2013-06-05 20:18:59 | 日記
西日本最大のアコーディオンフェスティバルと言えば・・・

「ビバアコーディオン」!全関西アコーディオン協会の主催です。

私はこの「ビバアコ」にゲスト出演するのは二回目です。1999年、ロシアへの短期の留学から帰ってまだ一週間も経たない時でした、演奏曲もロシアの曲を多く弾いたのを覚えています。

さて、あれから長い年月が経ち・・・
今回もゲスト出演で最後に演奏します。
場所はクラシックのコンサートホール。堺サンスクエアホールです。
クラシック的な曲がいいかな、、、それとも日頃お客さんの前でよく演奏している曲がいいかな。。。などいろいろまだ考え中です。

プログラムには、
「大地へ」(私のオリジナル)「バッハのトッカータ」は載せているので二曲は必ず弾きます。

堺サンスクエアホールは↓

 http://www.sck.or.jp/access.html

関西の皆さん、特に堺から近くにお住いの皆さん、どうぞお越しください★
アコーディオンフェスティバルですから、東京、中部、九州、全国からみんながアコーディオン担いでやってきます。100団体170人参加とか!とにかくアコーディオン三昧ですよ~


さて、先月のギャラリーカフェアルル。で行われた「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」、たくさんの参加者、お客さんのおかげで、義援金は
87470円
集まり、「子供地球基金」へ寄付させていただきました。
その時の記事は私のホームページに載っています。

http://www.mihoko-goto.com/news/

子供たちの絵画を見ていると、「子供こそ天才じゃないか!」と思うほど、自由な発想、色使い、すべてに興味そそられます。ホントに素晴らしい作品たくさん見せていただきました。
私たちミュージシャンが演奏することによって、被災地の子供たちの芸術活動に役立てていただくことが出来ればこんな嬉しいことはありません。

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