DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

ペーシング授業の感想(50代男性)

2014-01-04 02:40:21 | 交流分析

 先日ペーシングの授業がありました。
 お互いにお弁当を食べさせ合う授業で、言葉を出さずに相手に食べさせてもらう物などを指示して、
順番に食べていくゲームの様なものでした。
 最後にどのような解説があるか、ドキドキしながら作業を続けました。
相手の指示を間違えないように更には食べやすように配慮しながら食べさせていきました。
 終わった後で、聞かれたことは「美味しく食べられましたか?」ということでした。
 私は、お弁当選びの段階から自分の好みとは別の、
相手が食べさせやすい固形のおかずの弁当を選びました。
 食べる時も、相手が食べさせ易いように口で取りに行くことばかり考えていました。
 相手に食べさせるときも、食べやすように口に運ぶことばかりを考えていて
弁当を味わう余裕は全くなかったので質問に驚きました。

 解説では、相手に食べさせることばかりを考えず、
自分でもお弁当を味わう姿勢を持つことの必要性を伺いました。
 そのお話で自分の生活態度が思い返されました。
 家族のために一所懸命に仕事などをこなしていたが、
自分の人生を楽しんでいなかった。家族はそのようなことを私には望んでいなかったはずだ。
 しかし、私は自分が一所懸命だから、家族にも一所懸命を要求していたのではないか?
 家族とレジャーをしているときに、自分が楽しまなくて家族が楽しめたのか?
 そんな反省が出てきました。

 これからは、人生を楽しむ余裕を持ちながら生活していこうと思っています。


 
 ペーシングは、相手の呼吸に、相手の状態に自分を合わせることから始まります。
 今回の授業は、お互いに相手のお弁当を声を出さずに、食べさせあいます。
 相手が何を望んでいるのかを相手のジェスチャーから読み取り、
 自分もしっかりと伝えます。
 
 夫婦関係は、食べさせあいの関係になります。
 一方的の奉仕ではどちらかが我慢をすることになります。
 相手のペースに合わせること、望むことを読み取ること、
 自分のしてもらいたいことを、的確に言葉を使わずにどう伝えたらよいか
 を考え、実行する、これは夫婦の間の良い練習にもなります。
 この授業では、自分の癖がでます。
 一生懸命にするあまり、自分のことを大事にできない、
 相手が望んでいることとは違うことをついしてしまう、
 相手の望んでいることがよくわからない、
 自分の思い込みで接してしまう、
 自分がしてもらう時にちゃんと伝えられない、
 自分の要求を伝えることに罪悪感を感じてしまう、
 他人にしてもらう時、緊張して自分がよくわからなくなる、
 相手が遅いとイライラしてくる、スピードが上がることが良いと思う、
 自分のペースを守れなくなる、などなど。
 なぜ双方の食べさせあいなのかを気が付きません。
  
 DVをしてしまった男性たちの多くは(日本中の男性かもしれませんが)
 「家庭は自分の疲れを癒すところ」と考えています。
 外で頑張った自分だから、どんな毒を吐いても許されると
 勘違いをしています。共稼ぎの女性も、専業主婦の女性も
 頑張っていて、疲れていることを忘れているのです。
 夫婦は助け合いです。依存ではありません。
 お互いがちゃんと自分一人でも立っていられる状態で
 手のひらを合わせているだけの関係です。
 どちらかが寄りかかりだしたら、寄りかかられた方は
 重たくて苦しくなります。退きたくもなります。
 急に退かれたら、寄りかかっていた方は倒れてしまいます。
 そんなことにならないためには、IamOK,YOUareOKの関係を持てることです。
 相手を尊重し、自分も大切にできるそんな関係をお互いに築けたら…
 その関係をみんなができるようになることを 目指していきます。
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