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電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

ジャッキー・チェン自伝本の研究

2012-03-24 00:00:00 | 成龍的電影

最近は海外でも、「これは!」と思うジャッキー関連のブログサイトも登場しているようですね。

そんなサイトでは、『秦香蓮』のかわいらしい子役のシーンの紹介や『大酔侠』では、なんと出演場面の画像が何枚かついています! 

他にも『合気道』の出演シーンとか、邵氏の『香港過客』についても書いてあってちょっとビックリしますが、ビルに侵入する窃盗団の一人で、パンストをかぶった人には笑ってしまいました。
余所のサイトでこんなジャッキー研究があると勉強になりますね!
(すみません。。ジャッキーネタ。もう少しだけ続きますので。)

『香港過客』より
湯錦棠、ジャッキー(?)、梁龍 

さて、先日「伊賀忍法帖」についての記事を書いたのですが、他のタイトルも実際にどこがジャッキー自伝本でしか書かれていない内容なのかと気になってしまっていました。そこで前回、個人的な研究ノートを作ってみたというわけです。

共著者の方も流石に新しいことを勝手には書けないと思いますので、2つの書籍を比較してみて本人による新たなコメント部分を浮き出してみるという試行です。(引用箇所は、明らかに同じ言い回しで怪しい記述の箇所をピックアップしています。参考になれば・・・。)

その前に引用元と思われるソースブックについて補足しておきます。

このソースブックの著者はポップカルチャーに精通したアメリカ人の男女2人で、この本が書かれたのは97年。前年「レッドブロンクス」がヒットし、ジャッキーがアメリカで注目されはじめて続々と主演映画が公開された頃の本です。

ただ"Ninja Wars"のような根拠のない情報を載せている事で全体が怪しくなっていたのは明らかで 、例えば81年に"Drunken Fist Boxing"とか84年の"Two In Blackbelt"とか、自伝に載る以前に排除されている作品もあります。
気になるのはこの本の情報源についてなのですが、その殆どは明記されておらず信用できません。 (これはソースブックの中で、発刊当時出来る限りの情報を掻き集めていることや、ジャッキー映画のタイトルが何通りもあることで正確なリスト作成が困難であると打ち明けていることからも分かります。)


では、作品毎に順を追って見てみましょう。(とりあえず82年の「伊賀忍法帖」まで)
たまに私のつぶやきも入れてます(註の箇所)。これは流していただいてかまいません。

・Big and Little Wong Tin Bar
ソースブックからの引用箇所: カッコ内の記述
自伝追記箇所:京劇学校時代のエピソード

・The Love Eternal
ソースブックからの引用箇所:なし
自伝追記箇所:李麗華と共演の記述

・Story of Qiu Xiang Lin
ソースブックからの引用箇所:なし
自伝追記箇所:子役の記述

・Come Drink with Me 【自伝のみ】

・A Touch of Zen 【自伝のみ】

・Fist of Fury
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、別題、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:スタントダブルの記述
(註:)チェン・ズヘン(Chen Zhen)って陳真の事??

・The Little Tiger of Canton
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、別題、キャスト/スタッフデータ
編集部分:「刀手怪招」のデータ
自伝追記箇所:なし

・The Heroine
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、別題、キャスト/スタッフデータ、ローウェイの主張の記述(ベイ・ローガンのHong Kong Action Cinemaより)
自伝追記箇所:なし

・Police Woman 【自伝のみ】

・Hapkido
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:アンジェラ・マオについての記述

・Not Scared to Die
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、別題、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:学院の思い出

・Enter the Dragon
ソースブックからの引用箇所:別題、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:ブルース・リーとの共演、サモハンについての記述

・The Young Dragon【自伝のみ】

・Golden Lotus
ソースブックからの引用箇所:なし
自伝追記箇所:チョイ役の記述

・The Himalayan
ソースブックからの引用箇所:プロット、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし

・All in the Family
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:セックス・シーンについての記述

・The Dragon Tamers【自伝のみ】
(註:)これは自伝のみに書いてあるタイトルだからもしかして・・!?

・Hand of Death
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、別題、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:ジョン・ウー監督デビューについての記述

・New Fist of Fury
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:ノラ・ミャオについての記述

・Shaolin Wooden Men
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:5つのクンフーの型についての記述

・Dance of Death(1976)
ソースブックからの引用箇所:製作年度、プロット、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし

・Iron Fisted Monk
ソースブックからの引用箇所:プロット、キャスト/スタッフデータの一部
自伝追記箇所:なし
(註:)これは問題ありそう。どこからこんな話があがって来たのか全く分からない。羅維にこっそり隠れて協力するなんてことが有り得るのだろうか??

・Killer Meteor(1977)
ソースブックからの引用箇所:製作年度、別題の一部、プロット、キャスト/スタッフデータの一部
自伝追記箇所:なし

・To Kill with Intrigue
ソースブックからの引用箇所:別題、撮影のエピソード、相手の役名とスラングの記述(Oriental Cinema magazineより)
自伝追記箇所:なし
(註:)このスラングの話も違ったんだ(笑)。言われてみればいかにもアメリカ的な表現だなぁと思う。

・Half a Loaf of Kung Fu
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:オープニングの解説

・Magnificent Bodyguards
ソースブックからの引用箇所:プロット、テーマ曲、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:映画の一場面についての記述

・Spritual Kung Fu
ソースブックからの引用箇所:別題、プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし

・Dragon Fist
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし

・Snake in the Eagle's Shadow
ソースブックからの引用箇所:別題、プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:好きなセリフについての記述

・Drunken Master
ソースブックからの引用箇所:別題、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:映画の内容についての記述

・Fearless Hyena
ソースブックからの引用箇所:キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:映画の内容、成績についての記述
(註:)訳者は石天をシー・キエンと書いてしまう傾向にあるようです。

・The 36 Crazy Fists
ソースブックからの引用箇所:別題、プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:タバコについての記述

・The Odd Couple
ソースブックからの引用箇所:プロット、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし
(註:)こんな記述があったら誰だってそう思ってしまう。例えば、"彼は"となっているのが"僕は"に書き換えられているんですから困ったものです。。

・Fearless Hyena II
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:映画の内容についての記述

・The Young Master
ソースブックからの引用箇所:キャスト/スタッフデータの一部
自伝追記箇所:映画についての記述全部

・Battle Creak Brawl
ソースブックからの引用箇所:キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:映画についての記述全部

・Cannonball Run
ソースブックからの引用箇所:キャスト/スタッフデータの一部
自伝追記箇所:映画についての記述全部

・Dragon Lord
ソースブックからの引用箇所:キャスト/スタッフデータの一部
自伝追記箇所:映画についての記述全部

・Fantasy Mission Force
ソースブックからの引用箇所:プロットの一部、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:ジミー・ウォングについてと映画の内容など

・Ninja Wars
ソースブックからの引用箇所:プロット、キャスト/スタッフデータ
自伝追記箇所:なし

90年代以降は(「プロイー」のあとぐらいから?)メディアの発達などにより、不確定な情報は無くなってきていると思います。全体的な傾向としてはキャスト、スタッフのデータはソースブックからの引用。映画のプロットも要約して記載し、各映画のエピソードや印象深い内容の記述がおそらく本人のコメントであると考えられます。
映画の中のセリフや共演者のことはよく覚えているようですね。もう一つ言える事は、「ヤングマスター」以降、それまで少しだったのに猛烈に語りだしていることでしょうか。やはり羅維時代までのことはあまり語りたがらないんでしょうね。

以上、2つの本の違いをざっと書いてみました。
私の書いている記事は仮説に過ぎませんが、古い作品も今後一層見直されて、より詳細のジャッキー年表が議論され、もっと広まってほしい。そんな思いで書いています。
やはり70年代(特に前半)は、ずっと闇の中でした。大して役に立たず私には何も出来ませんが、少しでも光を当てられればいいかなと思っています。

 

コメント (2)
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死闘!香港のゴッドファーザー

2012-03-22 00:00:00 | 成龍的電影

今回は、金振八主演「死闘!香港のゴッドファーザー」(原題:『満洲人』。以下、『満洲人』と記します)の魅力について少々書いてみたいと思います。 

この映画は73年に製作され、同年に「カラテ愚連隊」を監督することになるジョン・ウーが副監督の一人として参加していて(出演も兼任)、「カラテ愚連隊」より少し前に関わった作品になっていたと思います。

8ミリフィルム発売時の邦題がついてます(これは英語タイトルを直訳したものですね)コッポラの洋画「ゴッドファーザー」(1972)の影響により製作されたのかどうか分かりませんが、オリジナルのゴッドファーザーは香港でも『教父』として73年秋に公開され大ヒットしてますから当時、流行っていたのかも知れません。

この映画が香港映画として、どういう位置付けであったのかを分析するには、まずは会社がどこでとかプロデューサー、監督は誰?というのも把握しておく必要があります。
この映画の監督は「カンフーエンペラー」(1983)を監督したパオ・ホッライの奥様で、チン・シューメイという女性でした。(プロデューサーはカイファ・フィルムの陸正行と兼任。)邵氏で夫の監督作品のシナリオを担当していましたから映画を夫婦で作っていることになりますね。
この夫婦は会社をいくつも転々としていたのですが(威靈公司もその一つ。詳細は後述)、数年後には先日書きましたチェン・カンタイの『LAYOUT』 や少し後になってからティ・ロンの「カンフーエンペラー」を製作していたという事です。(未公開作品なら『風流殘劍血無痕』という武侠片もあるのですがこれはなかなか面白いのでおすすめです!)

『満洲人』を作った製作プロ、世界影業はパオ監督が邵氏から独立、起業し陸正行と折半で出資して作った会社だったと思いますので、『満洲人』はおそらくこの夫婦によって作り出された映画ということになるでしょう。通常なら監督になるはずなのに何らかの事情で(夫の方が多忙とかで?)妻を監督という立場にさせて、実質はジョン・ウーら副監督たちに仕切ってもらったとかそんな話かもしれないですね。

最近の記事の流れからいくと、73年前後の作品に集中して来てますが、この時期というのは詳しいことがあまり知られていない事が多いので、実際の映画がどんなものだったのか想像してみたり、製作者が誰を使って何を描きたかったのか等々、考えてみると次から次へと興味が湧いてきてキリがありません。実際ネタの宝庫ですので、自分で調べてみるといろいろ分かるので本当に面白いと思いますし、時間はかかりますが順を追って確認していこうと思います。

そしてまたこの映画『満洲人』も、ジャッキー・チェンが関与した映画と思っています(笑)。

この話はジョン・ウー自らがインタビュー本で語っていますし、ジャッキーの自伝に書かれていたエピソード、つまりハーベストのスタジオの撮影現場に現れたパオ監督から仕事の依頼を受けたのがおそらくこの『満洲人』ではないかと思うのです。

威靈公司という会社を古い書籍などで目にしたことがあるかと思いますが、この実在する会社の名前がどうして出てくるんでしょうね??

推測ではありますが、この時期(72~73年頃)にパオ監督と関連のある映画にジャッキーが関わったということになると想像できます。実際に威靈公司作品に関与した事実は見つかっていませんが、この『満洲人』だけがジャッキーとパオ監督を結ぶ唯一の作品と思われ、上記のような推論になりました。

(参考)インタビュー本での記述(byグーグル先生) 

http://books.google.co.jp/books?id=_krI0_M3hCUC&pg=PA21&lpg=PA21&dq=john+woo+manturian&source=bl&ots=a3-NiCa3W2&sig=soVTR6qEYy7Sp4hEgPc6jexVqps&hl=ja&sa=X&ei=lKFkT9OyCMTkmAXPoYCtCA&ved=0CFYQ6AEwBg#v=onepage&
q&f=false

この記述のようにジョン・ウーが昔の出来事を覚えていて、しっかりタイトルも具体的に挙げていたのも以前から目を付けていたジャッキーと初めてコラボするようになったりとか、まだ駆け出しの頃のジャッキーが同じ映画で協力していたのをあとで思い出し、印象強く残っていた・・という可能性もあるかも知れませんね。 

あと面白いのが、次の「カラテ愚連隊」につながる部分を感じることができるからですね。(ストーリー設定も少し似ている部分があります)

実際の映画の方はどんなものなのでしょうか。 

まず「ザ・カラテ2」などで知られる韓国の金振八が主演しています。 
画像
彼はカイファ・グループの羅馬監督によってグループの看板として起用され、最初の映画『大除害』に主演して得意の合気道を見せていました。
当時、同じグループで武術指導をしていたジャッキーとは当然つながりがあったはずで、この頃からの知り合いだったのでしょうね。
辮髪で満州人を意識?

その彼が主人公で物語は進行します。
清朝末、麻薬密売組織と対決する一人の男。売春婦との恋。その周囲の人間たちの数奇な運命を描いています。

この映画の最大の魅力はもちろん彼ですね!。『大除害』に続く香港映画への出演ですが、彼の繰り出す蹴りはとてもなめらかでいつみても素晴らしく感動してしまいますね。

『満洲人』でも当然ながら得意技の豪快なキックを披露して、表情も豊かで一番冴えていたように思います。 

ジャッキーと金振八との交流も興味のあるところですが、劉家榮ら他の龍虎武師たちとの交流はどうだったのでしょうか。気になるところです。

途中、こんなシーンが出てきます。
金振八は布にパンチして穴を開けます(笑)。

このシーンあまり見た事がないですが、ジャッキーが「蛇鶴八拳」でも見せていましたね。

「蛇鶴八拳」

マフィアのボスを演じるのはチャン・ナンです。 
 
同じ様なボス役が多いのであまり区別できませんが(汗、この時期は引っ張りダコですね(笑。

その手下に扮したジョン・ウーは、あまり目立ちませんが、ちょこちょこ顔を出します。

 (右)ジョン・ウー

副監督のクレジットにはジョン・ウー含め3人の名が連なっています。 
その一人にワン・カイイーがいます。 
  呉字森、黄祥勤、王凱怡

彼はこの『満洲人』のあと、「カラテ愚連隊」でジョン・ウーと共同で監督することになります。  ジョン・ウーもこの映画に出演しながら、友人のワンと次の映画「カラテ愚連隊」を夢見ていたのでしょう。


売春婦役にはシャーリー・ファン(黄莎莉)。


「カラテ愚連隊へ続くこの二人、
チェン・レイ
敵とも味方とも分からない不思議なキャラクターが彼。

フォン・ハクオン。よく出てます(笑  
 
ここでは馮源という珍しい名前を使っています。 殺し屋役の馮源は赤い蝶ネクタイで登場。ピストルを乱射します。。

赤いネクタイと言えば・・・
こんな作品も。

 ちょっと、おまけ。『元甲』より

主要なキャストはこんなところでしょうか。

ジャッキーは残念ながらクレジットも何もありませんでしたが、僅かながらの参加。
そして、次の仕事(ジョン・ウーに本格的に仕事をもらった「カラテ愚連隊」)につながっていったことは想像に難くないところだと思います。

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『死党』についての考察(最終回)

2012-03-07 00:00:00 | 成龍的電影

ついに、というかやっとですが何とかこの謎を解明して記事にすることが出来るまでになりました。長い間悩み続けた疑問とその答え、私なりの考えがどのような話であるのか早速、書いておきたいと思います。

『死党』についての私の結論は、映画のタイトルではないということです。

(参考)中国語で死党とは?(こちらをクリック)

 

要するにジャッキー・チェンが”死党”と思う人物(=チャールズ・チン)を指しているということになります。

そもそも『死党』というのは80年代初頭、日本の書籍に72年の大地公司作品として載っていた情報でした。 どんな映画なんだろうと思うようになってからというもの、この不確定な情報を掲載した“一冊の本”に悩まされることになって、長い間、この記述は一体何を書いているのだろうという不安と混乱が避けられなかった・・・という話なんです。

こちらは前回書きました記事です。

その後、『山東老大』を見てみたのですが、率直なところどうも腑に落ちなかったんですね。簡単に言いますと、ここに来て直感的に『死党』=『山東老大』説が崩れ出し、私の中では有り得ないという実感が急に高まったのです。

そして「もう一度、他のを見てみよう」と思い、昆仲公司の『大密探』(1973)をチェックすることに・・・。

再度『大密探』を見てみると、ふと気付いたのです。この『大密探』はオープニングにもあるように銀色鼠隊の映画だったのです。

 

ここで流れるのはウィークエンダーでおなじみのアレ。「鬼警部アイアンサイド」より


銀色鼠隊メンバー
前列左がチャールズ・チン

以前、検証した『小偸鬥大賊』(こちら)ではこの銀色鼠隊の関係から出演できたとの結論だったのですが、この映画には肝心のチャールズ・チンがいなかったのです。

では、その『小偸鬥大賊』の前にもう1本あったとしたらどうでしょう。
つまり『女警察』の後、チャールズ主演の『大密探』に出演し、その流れでアラン・タンの『小偸鬥大賊』出演につながった・・・。いかがでしょうか。これならすんなり話が通って一気に真実味を帯びてくるではありませんか。

このつながりには説得力があり、ジャッキーの言う通りになるので、やはり『山東老大』ではなくこっちではないかとその時思ったのです。

前回書きましたように主役とはいえ、俳優のチャールズとしてはプロデューサー(陳浩)に紹介してスタントを少々のお手伝い程度だったと思われます。

実際の『大密探』では武術指導こそ劉家榮と陳全という当時ジャッキーとはライバルグループに相当しますが、多人数でのバトルは非常に少ない展開で進行します。
ここにジャッキーが入り込む隙があったのでしょうか!?

えっへん!(笑)。では、実際の本編では、どんな場面になっていたのでしょうか。

チャールズがバーで酒を飲み、酔って帰るところに車に乗ってやってきた四人組に駐車場でからまれるというシーンがあります。
車の前の座席には高遠と任世官、うしろに赤い服の男とGジャンに白いシャツのジャッキーらしき人物が乗っています。

左:Gジャンの男 右:チャールズ 
横顔の一部が一瞬見えますが、誰であるかハッキリ確認はできません。
しかし、可能性は十分あると思います。

そのGジャンの人物はチャールズに膝蹴りを入れた後、パンチで殴り倒します。(このパンチは別のカットに編集されており、白いシャツの袖ではない人物(たぶん高遠)に変わっています。)

このGジャンに白いシャツというのが『女警察』のときの服装と似通っているんですね。(偶然にしては出来すぎではないかと思うのですが。)
『女警察』より

ジャッキーがチャールズに呼ばれたことを公言しているのは、『女警察』の出演後、少々のお手伝い程度で、そのタイトルも、どこの会社かも覚えてなくても、チャールズ・チン御大に呼ばれた事がうれしかったからだと思うのです。
だから、ジャッキーは嘘など言っていないですし、(呼ばれたことは真実なのですから。)実際にもう1本あったのです。
但し、あくまでジャッキー1人が呼ばれた形であり(いつものユン・ケイらは不在)、結果はどうであれ共に同じ映画に出演したことになるのだと思います。それが『大密探』という探偵映画なのですから『死党』なんてタイトルの映画、いくら探したってある訳はなかったという事になるのです。


余談ですが、そのほか気になった点を挙げておきます。

その1:共演者に『女警察』との共通点が多い。

チャールズ・チンをはじめ、チャン・ナン、ウォン・サムなどのベテラン勢(これが結構あやしい・・・)。

武術指導はクレジットによれば劉家榮と陳全であることが確定(陳全はバイクに乗ってチラっと登場してます) ですが、気になるのはしっかり出演していた黄培基の方。彼は72~74年頃の作品(例えば『満洲人』や『黒人物』、『逃獄犯』『五大漢』など)で武術指導と、邵氏出身ですがジャッキーとも限りなく近いポジションにいた様なので何らかのつながりがあった可能性も少なからずあったのかも知れません。


ちなみに『女警察』こと「ヤングタイガー」ですが、米を除いたヨーロッパなど海外のプリントならジャッキーブレイク後のリバイバル版ではないオリジナル73年版のクレジットを見ることが出来ます。

 林秀と陳元龍。国内版だとそうはいきません(苦笑。


『女警察』いま見るとジャッキーが若い頃の飛んだり跳ねたりするアクションも見れるし、割と新鮮かも知れませんね。(ファンには忘れられない1本です。)
ほーら、「ヤングタイガー」見たくなって来たでしょう(笑)。

その2:ロゴのデザインが似すぎてます。(爆)
 ただそれだけー。

内容もそうですが、『大密探』という映画は明らかに『女警察』からの流れでしょうね。


ということで、『死党』の最終考察、昆仲公司の創業作『大密探』について書いてみました。(配給はあの協利だったようです。)そういえば大地公司は『頂天立地』『女警察』の2本だけしか作られなかったのですから、単純に大地の3本目なんてあり得なかった・・で良かったんですね。
『女警察』の後、意気投合してチャールズに呼ばれ、チャールズ主演『大密探』に出演。そもそも陳浩の会社、昆仲公司も小さな会社でしょうからほぼ大地公司とほとんど扱いは変わらない物だったのではないでしょうか。

 

最後に、ここまで導き出すのには長い時間がかかりました。今回、解明できたのもずっと協力していただいたAceさんのおかげと思っています。(とても感謝しております。この場を借りてお礼を申し上げます。)

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龍蛇侠影

2012-02-23 00:00:00 | 成龍的電影

今から6年前、私は1枚のDVDを手にしました。
と言うのは、イギリスの某有名人が仕掛けたレーベルからリリースされた『龍蛇侠影』(以下、『龍蛇』)のDVDです。
このDVDのパッケージの裏には覆面の刺客としてジャッキー自身が出演しているから探してみて…的な記載がありました。

顔を隠している・・・!?私は一瞬、ある映画を連想しました。。

何の映画だか分かりますかね?(苦笑)

ジャッキーが覆面で顔を隠す。「まさかそんなことってあるのかな?こりゃありえない。」と思い、「必殺鉄指拳」同様、全く信じずにいました。

実際にDVDを見てみると、まずその予告編には意味ありげの映像(下記参照)がありました。
 予告より

実際の本編では序盤、問題の“白装束の男”が現れて、これは時間にすると3分程度のシーンになります。

 白装束の男

随分と派手なアクションですが、たぶんこれがそうなんだろうなと。

ちょうどその頃、私は羅維影業の『劍・花・煙雨江南』が作られた時期などを調べていましたが、ジャッキーが『劍~』の後、『龍蛇』に出ることはスケジュール的に十分可能であるとの結論でした。

そして、もう一度よく見てみたらうっすらと顔、表情も見えたではありませんか。

 どうですか?(目が笑ってますよね。)

拡大

 ポーズしているところ。

これもそれっぽい感じ。

実際に動いているところを見ると、やっぱり本人かも知れないなぁと思い始めていたのです。ただ、このDVDの発売時にどうしてこんなスクープを得られたのかというのが疑問が残りましたが。

倒れているところ 左:龍蛇 右:成龍拳

では、なぜ白いマスクがジャッキーなのか。どうして顔を隠す必要があったのか。

この作品の監督は陳誌華。日本では蛇鶴や天中拳の監督としても有名ですね。
説明不要ですが、76年に彼は羅維影業の「少林寺木人拳」を撮っていて、これはジャッキーとの最初の作品になった訳ですからここから始まったんですね。

 陳誌華(左)。木人拳にチラッと出演。

そもそも陳誌華の次回作は『龍蛇』であり、ジャッキーがゲスト出演する予定だったのです。しかし、御存知の通りジャッキーは羅維のところで専属契約をしていたので他プロダクション作品への出演は叶わず、羅維影業作品ではない次回作にゲスト出演という形での出演は無理で実現に至らなかったようです。(「蛇拳」の経緯については本筋から外れるので割愛します。)

つまり、“顔”と名前は出せなかったと。だからあの様な、顔を隠した覆面姿の白装束での登場、かつノンクレジットという苦肉の策が生まれたのではないでしょうか。(パッケージ裏についても、マスターの権利元から得られた周知の事実だったのかも知れませんね。そうならそれも納得できます。(そういえば『龍蛇』と同じ製作会社の『人在江湖』リリースはどうなったのかな??)

また、ジャッキーと当時噂のあった徐杰(シー・フォンの妹)が出演しているのですが、もしかしたらこの頃から知り合っていたのではないでしょうか。この映画を通じて・・。彼女がこの映画に出ていなければ噂も出るようなことはなかったと推察できます。

ということで、ジャッキーが関与していたと思われる理由を改めて整理してみると、

・ジャッキーが刺客で登場するという謳い文句のDVDがなぜか突如発売された
・陳誌華が監督をしていた
・ジャッキーはゲスト出演する予定だった
・ジャッキーは顔を出せない(顔を隠しての出演、ノンクレジットなら許可なくとも可能)
・徐杰が出演(ここが重要!(爆。)

と、ここまでが私の考察になります。

先日、なるこうさんのHPで『龍蛇』が取りあげられていました。
そこでは興味深い内容が展開されています。 (とても参考になります。ブックマークの”成こ家班”からどうぞ。)
私は知らなかったのですが、武術指導には何維雄という人物が当たっているそうです。
その何維雄は実際に出演していたのですが、どこに出ていたかと言うと、いきなり冒頭に登場します。彼がマスクの下の素顔の持ち主かどうか分かりませんが、ユニークな内容と思います。

 これがその何。いきなり登場します。

さて、今回の龍蛇についてですが、
ジャッキー・チェンが覆面姿で出演と噂される、そんなDVDがあった。
そう言われてみればそうかも知れない。
でも本当は誰だかわからない。それを決定的に証明するものが無いから・・・。

一般的にはこんな話になるでしょう。
でも、これだけ周辺の状況証拠が揃えば本人の証言なくとも出演を証明しているようなものだと思います。

最後に、面白い実験をしてみました。

 成龍拳より

これが、マスクすると・・・こうなります(笑。

 

最初の白装束の男の画像と見比べてみてください。動きはもちろん重要なんですが、やはり顔。顔に違和感があるようではダメですからね。

コメント (7)
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『十二生肖』予告編

2011-12-17 00:00:00 | 成龍的電影

先日、ジャッキー・チェン101本目の(笑)、『十ニ生肖』の予告編が公開されました。

予告編映像

 

 

こんな歴史を振り返る予告あったかな~。

 1978 酔拳

 1983 プロジェクトA

 1984 スパルタンX

 1985 ポリスストーリー香港国際警察

 1987 サンダーアーム龍兄虎弟

 1988 サイクロンZ

 1991 プロジェクト・イーグル

           ・

           ・

           ・

       そして、2012。

     (2001年から2012へ一気にワープします(爆。

 

 

 CZ12:十二生肖

 

 

撮影は北京などで進行中で、来年の12月12日に公開だとか。(先は長いです・・。)
たぶんこれは”十ニ”にこだわって、2012・12・12公開としたんでしょうねー。

(予告編の公開時間も微妙で公開1年前の30分前ぐらいだった。)

まぁそれまで気~長~に待ちますよ!

 

おまけ

エッフェル塔の前で。

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今週末ロードショー「1911」

2011-11-03 00:00:00 | 成龍的電影

いよいよ今週末公開の日本版『辛亥革命』!!!
私も初日に観に行く予定ですが、ホント楽しみですねー。
長いことこの日を待ち望んでいましたのでついに来ましたって感じがしてます。
(みなさん字幕でも吹き替えでもぜひ観に行きましょうね。)

さて、今回の記事ですが私の宿題だった「ジャッキー出演作品リスト」を公開いたします。
番号はつけていませんが、古い順序に並べて全部で111本となっています。
このリストには出演の確認が取れないものや「ストロンゲスト」等、一部の例外的ドキュメンタリー作品は含めていません。(単なるリストではありますが、なにかの参考になればと思います)聞いたことがなかったりですとか、知らないタイトルがありましたら是非チェックしてみてください。
また、旧作ファンの方のために出演作品紹介もいくつかお送りする予定でいますのでどうぞお楽しみに!  


ジャッキー・チェン出演作品リスト ※邦題は初出題名、原題はすべて香港題名で統一してあります。(詳しくはこちら日本に無い漢字は日本の漢字に置換しています。

   横掃江南七霸天  (1962)【未】     
   秦香蓮  (1963)【未】     
   兩湖十八[金票] (1966)【未】     
   荒江女侠 (1970)【未】     
   鬼怒川  (1971)   アングリーリバー  
   刀不留人  (1971)   ブレイド・スペアズ・ナン  
   惡虎村  (1971) 【未】    
   埋伏  (1971)【未】     
   金毛獅王  (1971)【未】     
   唐人客  (1972)【未】     
   蕩寇灘  (1972)【未】     
   合氣道  (1972)   アンジェラ・マオの女活殺拳  
   精武門  (1972)   ドラゴン怒りの鉄拳  
   頂天立地  (1973)   ファイティングモンキー昇龍拳  
   麒麟掌  (1973)【未】     
   石破天驚  (1973)【未】     
   除霸  (1973)【未】     
   女警察  (1973)   ヤングタイガー  
   鐵娃  (1973)【未】     
   北地[月因]脂  (1973)【未】     
   龍爭虎鬥  (1973)   燃えよドラゴン  
   小偸鬥大賊  (1973)【未】     
   碼頭風雲  (1973)   空手ヘラクレス  
   廣東小老虎  (1973)   燃えよジャッキー拳  
   過客  (1973)   カラテ愚連隊  
   少林門  (1974)   ジャッキー・チェンの秘竜拳  
   金瓶雙艷  (1974)   金瓶梅  
   鐵漢柔情  (1974)   ヤング・ドラゴン  
   拍案驚奇  (1975)【未】     
   花飛滿城春  (1975)【未】     
   密宗聖手  (1976)   ザ・ヒマラヤン  
   新精武門  (1976)   新怒りの鉄拳  
   少林木人巷  (1976)   少林寺木人拳  
   風雨雙流星  (1976)   キラードラゴン流星拳  
   劍花煙雨江南  (1977)   成龍拳  
   龍蛇侠影  (1977)【未】     
   蛇鶴八歩  (1978)   蛇鶴八拳  
   飛渡捲雲山  (1978) ジャッキー・チェンの神拳  
   點只功夫[ロ甘]簡單  (1978)   カンニングモンキー天中拳  
   蛇形[刀]手  (1978)   スネーキーモンキー蛇拳  
   拳精  (1978)   拳精  
   百戰保山河  (1978)【未】     
   醉拳  (1978)   ドランクモンキー酔拳  
   龍拳  (1978)   龍拳  
   笑拳怪招  (1979)   クレージーモンキー笑拳  
   [刀]手怪招  (1979)   ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳  
   師弟出馬  (1980)   ヤング・マスター  
   殺手壕  (1980)   バトルクリーク・ブロー  
   炮彈飛車  (1981)   キャノンボール  
   龍少爺  (1982)   ドラゴン・ロード  
   A計劃  (1983)   プロジェクトA  
   迷[イ尓]特攻隊  (1983)   ドラゴン特攻隊  
   龍騰虎躍  (1983)   ジャッキー・チェンの醒拳  
   奇謀妙計五福星  (1983)   五福星  
   神勇雙響炮  (1984)   新・ポリス・ストーリー  
   炮彈飛車續集  (1984)   キャノンボール2  
   快餐車  (1984)   スパルタンX  
   威龍猛探  (1985)   プロテクター  
   福星高照  (1985)   大福星  
   警察故事  (1985)   ポリス・ストーリー香港国際警察  
   龍的心  (1985)   ファースト・ミッション  
   夏日福星  (1985)   七福星  
   [キ丑]計雜牌軍  (1986)   クラッシュ・エンジェルス  
   龍兄虎弟  (1987)   サンダーアーム龍兄虎弟  
   A計劃續集  (1987)   プロジェクトA2  
   飛龍猛將  (1988)   サイクロンZ  
   警察故事續集  (1988)   九龍の眼  
   奇蹟  (1989)   ミラクル  
   火燒島  (1990)   炎の大捜査線  
   飛鷹計劃  (1991)   プロジェクト・イーグル  
   西藏小子  (1992)   香港魔界大戦  
   雙龍會  (1992)   ツイン・ドラゴン  
   警察故事III超級警察  (1992)   ポリス・ストーリー3  
   城市獵人  (1993)   シティーハンター  
   重案組  (1993)   新ポリスストーリー  
   超級計劃  (1993)   プロジェクトS  
   醉拳II  (1994)   酔拳2  
   紅番區  (1995)   レッド・ブロンクス  
   霹靂火  (1995)   デッドヒート  
   警察故事4之簡單任務  (1996)   ファイナル・プロジェクト  
   星光龍門陣  (1997)   アラン・スミシー・フィルム  
   一個好人  (1997)   ナイスガイ  
   我是誰  (1998)   フー・アム・アイ?  
   火[キ并]時速  (1998)   ラッシュアワー  
   玻璃樽  (1999)   ゴージャス  
   喜劇之王  (1999)   喜劇王  
   特警新人類  (1999)   ジェネックス・コップ  
   贖金之王  (2000)   シャンハイ・ヌーン  
   特務迷城  (2001)   アクシデンタルスパイ  
   火[キ并]時速2  (2001)   ラッシュアワー2  
   特務[足易]死兔  (2002)   タキシード  
   贖金之王2 皇廷激戰  (2003)   シャンハイ・ナイト  
   千機變  (2003)   ツインズ・エフェクト  
   龍的深處:失落的[キ并]圖  (2003)   失われた龍の系譜  
   飛龍再生  (2003)   メダリオン  
   大[イ老]愛美麗  (2004)   エンター・ザ・フェニックス  
   80日環遊世界  (2004)   80デイズ  
   千機變II花都大戰  (2004)   ツインズ・エフェクトⅡ花都大戦  
   新警察故事  (2004)   香港国際警察NEW POLICE STORY  
   神話  (2005)   THE MYTH/神話  
   寶貝計劃  (2006)   プロジェクトBB  
   火[キ并]時速3  (2007)   ラッシュアワー3  
   功夫之王  (2008)   ドラゴン・キングダム  
   新宿事件  (2009)   新宿インシデント  
   尋找成龍  (2009)   カンフー・キッド  
   建國大業  (2009)  【未】   
   大兵小將  (2009)   ラスト・ソルジャー  
   功夫夢  (2010)   ベスト・キッド  
   一屋特工隊  (2010)   ダブル・ミッション  
   新少林寺  (2011)   新少林寺  
   辛亥革命  (2011)   1911  


子役からはじまって、スタントやセリフのない役、ゲスト出演など(声優としての参加はのぞいて)すべて含めています。元は同じ映画でもあとから追加撮影して別の映画としてリリースした映画も入っています。(大人の事情というヤツです・・・)

余談ですが、「失われた龍の系譜」も今年香港でイベントがあって上映しているようですね。(ドキュメンタリーですが、この作品は特別扱いしてます(笑)。)

また、上記リストには載せていませんが一応、ジャッキー出演と言われている作品を挙げておきます。

梁山伯與祝英台(64年版)
大酔侠
残酷ドラゴン・血斗龍門の宿
侠女
四王一后
忠烈圖

ちょっとキンフーがらみが多いのが難点です。。これらは顔出し出演でないのはもちろんですが、そもそも無関係である可能性も否定できません。完全なリストというのはきっと誰にもわからないでしょう。

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日曜洋画劇場の「プロジェクトA」放送

2011-10-15 00:00:00 | 成龍的電影

こんなフリーペーパーをもらってきました。
日曜洋画劇場が45周年ということで最終面が全面広告になっています。

今月のダイハード特集は私も楽しんでいますが、日曜洋画劇場は子供の頃から良く見ていた番組なのでいつまでも続いてほしいですね。

過去の放送を思い出してみると、香港映画も多数放送されていますがなんとなく他局とはどこか違った印象がありました。
はっきりとは見えないものの、何かが確実に込められている様なそんなちょっとした配慮も感じたりすることがあります。洋画でもいろいろ思い出がありますが、香港映画で一番記憶に残っているのは「プロジェクトA」の放送かな。淀川長治先生の解説も印象的で、この番組での放送が一番好きでした。

この広告ですが、実は細かい字でぎっしり1966年の放送開始からの映画のリストが書いてあるんです。すごいですね!(プロAもどこかにあるのかなぁ???)

 どこかな?どこかな?

あった!!!

 

ちょっと上の方には「ドラゴン太極拳」などもあります。

 

 

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ジャッキー・チェン 100本目の映画

2011-05-09 00:10:13 | 成龍的電影

昨日のレジェンド・プロレス!
見事藤波さんが長州を逆さ押さえ込みで破って
2連勝しましたね~。ヤッター!!
まだまだ続くと思いますので頑張って欲しいですね!

で、今日の本題。前からとても気になっていたのですが、
あの『辛亥革命』でジャッキーの出演した映画が100本目を迎えるそうで
電影フリークス的には、この100本の映画が一体どの映画のことなのか
スカイツリーより高く気になります(爆。

※ポスターにJackie Chan's 100th movieとの記載

映画100本目。この解釈が難しくて
出演が100本なのか、プロデュースも含めたジャッキー作品100本目なのか
よく分かりませんね。。

参考映像:http://www.youtube.com/watch?v=xCMU-80Lb1Q

中国では「ラストソルジャー」が100本目に当たるのが通説となるようで
参考となる上記の映像を見ますと、横断幕にそれぞれの映画のポスターのような紙を貼り付けていて(またはプリント)その並び順序はバラバラみたいでした。(ラストソルジャーの隣が飛龍神拳のポスターだ(笑))

この映像は公式な場(TV局?)で過去作品本数をカウントしていって丁度その節目を祝っているという事で、もしかするとこういった事は初めての出来事かも知れませんね。(今まで曖昧すぎてたのでこれは良い機会です。今後さまざまな場面でより明確になってくれると思われます)

単に出演100本目と言っても諸説あってはっきりしませんね。
上記のイベントでの100本と言ってもそのイベントの公式なパンフレットでも用意していたのでなければ正解は闇の中ですが、例えばジャッキーの公式サイトの本数は番号もついてないんですが数えてみると70数本どまりですし、中国での1例なら例えばこちらのサイト(丁寧に番号を記入されています)http://i.mtime.com/1606330/blog/3941357/
のカウント説があります。『辛亥革命』は109番目になっています。ココは「アマゾネスコマンドー」とか「伊賀忍法帖」も入ってますね。この109番目なので1をマイナスした108本の中に残りの99本が入っている可能性が高いでしょう。

ということで、ジャッキーが公式に100本目をキャッチコピーとして使用した『辛亥革命』。息子ジェイシーの演技にも注目してみようかなと思います。

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スネーキーモンキー蛇拳

2011-05-06 23:18:38 | 成龍的電影

蛇拳GW特集!

・・・と言っても、将来に期待を込めて自分へのメッセージです。スミマセン

見たいですよね~。この映像。(画像はロビーカードより)

蛇拳VS鷹爪拳

パンフにも掲載されていたこのシーンですが、現在カットされてしまっていて

見る事ができないんです。。どうして無くなっちゃったんでしょうねぇー。

 

いったいどうしたらみれるのかしら?(神様いつか見れますように!)

 

 

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タリスマンの魔力-Talismans-

2011-04-25 22:54:04 | 成龍的電影

先日、久々にプロイーをみました。
世界を駆けめぐるジャッキーがいいんですよね~。そして原住民が出てきてと(笑。え?ガムは私も噛んでますよ~。
ジャッキーらしいアイデアが随所に見られるのもファンにはうれしい配慮っす。(あと女優陣も!)
ところでDVDより約10分も長い116分の上映であった劇場版。なぜかそのロングバージョンは封印され(単に見ること叶わずの意)、いろいろチェックしてみましたが現在はショートバージョンが出回ってるだけなのがとても残念です。(いつも劇場版を使ってくれるテレ朝バージョンでさえプロイーに関してはダメでした)日本にはロングバージョンがあったことをもっと声を大にして言う必要がありますね。海外などにも。
I've never seen Jackie Chan's  Armour of God II: Operation Condor (1991)japanese theatrical version dvd. This is longer than the current dvd version.It's running time is 116min include some "deleted scenes".

そして次回予定されているジャッキーの新作は"Chinese Zodiac"(十二干支)になるはずですね?。原題は『成龍計画』とか『飛鷹故事』とか数年前から何度も変わったりして混乱しますが『十二生肖』が濃厚かな。邦題は是非「プロジェクトイーグル2」もしくは「サンダーアーム3」でもいいですね。でも新しくプロジェクト○○○○○になるかもしれないし、まぁとにかく世界各地を舞台にした大作になるんじゃないかと思いますので完成して公開する時は是非期待したくなるようなタイトルでバーンと公開して欲しいなぁと思います!

十二支という名前からですと、こんな内容が予想されますね。 ジャッキーが考古学者になったアニメーション「ジャッキーチェンアドベンチャー」- Jackie Chan Adventures -では、タリスマンという動物を象った魔石が登場していました。まさしくこの魔力を秘めた石を奪い合うような、この12個のタリスマンを巡るストーリーになるような気もしますね。さらにもっと想像していくと夢が広がりますね。(タリスマンというと昔の某RPGゲームを思い出しますが…。)
ちなみにこのアニメはシーズン1からシーズン5までの全95話が全米で放送され日本でもその一部が数年前に放送してました。(石丸さんによる日本語版)。いまからでも一話から見てみるのもいいかも知れない。 アニメではなんでも出来るとか言っていたジャッキーですが、まだまだ実写版でのアクションを、そして夢のある映画を世界中のファンに見せつけて欲しいですね!

 

コメント (2)
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