らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

木造校舎

2007年08月13日 21時43分27秒 | 山形県
 7月9日月曜日に音楽教室に行った酒田市の小学校の校舎が木造建築だった。校舎に入るとちょうど掃除の時間帯だったらしく、たくさんの児童が廊下を一生懸命競争しながら雑巾がけをしていた。外部から来た私達一人一人に挨拶がきちんと出来る子供達ばかりで感心してしまう。

 私が小学校に入学した当初は東京でも木造校舎があちこちでみることが出来たが、今は非常に珍しい。先生と児童、近所の人達が「おらが学校」の想いで大切にしてきたのだろう。

 校舎内は懐かしい匂いがして、昭和にタイムトリップできた。歩くたびにギュッギュッと音が鳴る長い廊下や狭くて急な階段、天井の低い水飲み場、干してある雑巾掛けさえ趣がある。

 大変暑い日だったが、木陰に入ったようなヒンヤリした空気。冷房が入った鉄筋コンクリートの校舎より快適な感じさえする。

 そこで学んでいる児童達の音楽教室最中での反応の良さ、感性の豊かさには本当に感心してしまった。鉄筋コンクリートより子供達の成長には良いのだろうな~。ああいう環境は。何時までも大切にしていて欲しい。私が山形に来てから知っているだけでも葉山中や戸沢中など木造校舎の学校が統廃合されてしまっているし。今や大変貴重な文化財産だと思うが。

写真はその校舎内。
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人口と自然

2007年08月13日 00時26分05秒 | 山形県
 山形県全体の人口が、120万人を下まわった。丙午(ひのえうま)の年は出生率が下がるとかそういう一時的なものではなくて、もの凄い勢いで高齢化の問題も進んでいる。一番の原因は、都市に魅力がなく移住する人が多いという社会動態ではなく、これからは出生数を死亡数が上回るという自然動態が原因になろうとしている。いや実際、私が住んでいる大江町では自然動態の方が原因になっていると思われる。私が移住してから5年くらいでとうとう人口1万人をきってしまった。

 120万人というと東京の練馬区と板橋区を足した位の人口だ。いかに人がいないということが認識できる。政府やマスコミは、人口が減少することに問題があるとしているが、経済的な観点や女性の出産環境など抜本的な解決に至っていない。しかし税収などの問題はあるものの、小さい政府を進めているのであれば、人口減少は一方的に悪いことばかりではない。地球全体では人口爆発の危機(食糧不足・環境汚染)が迫っていると言われているので、狭い日本は本来の人口規模になろうとしているとも考えられる。

 ここからは私だけの馬鹿げた発想を記す。

 人口の減った分は、(地球温暖化対策が叫ばれているおりなので)大自然にその土地を返す。これ以上無駄な環境開発の名のもとでの環境破壊を禁止する。廃村は家屋等撤去して国が買い上げて木を植え、原生林に戻す。一度失った自然はなかなかもどらないが努力する価値は有ると思う。

 *その一方で何十年、何百年も続いた小学校などを統廃合するのは、少々寂しい現象だと思っている。自分の母校が無くなる卒業生達は寂しいだろう。そんな事を廃校した学校の校庭に昔の子供達の残像を感じながら考えた。

写真は岩手県安代町の平成15年3月に廃校した小学校。
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