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らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.16

2009年04月22日 23時54分09秒 | ヴィオラ
 本日の記事は「お気に入りのCD」のカテゴリーに入れるか、ヴィオラのカテゴリーに入れるか迷いましたがヴィオラのカテゴリーに入れておきます。

 ヴィオラは18世紀半ばまでは脇役楽器として扱われていて、独奏楽器として扱われるのは、自身ヴィオラを演奏できたC.シュターミツ、ヴァンハル、モーツァルトの協奏曲あたりからです。それ以前にもテレマンやディッタースドルフなどの協奏曲があったものの、ただの伴奏楽器から独奏も出来る楽器として扱われる事が決定的になった歴史的事件?は、やはりモーツァルトの協奏交響曲 変ホ長調 K.364の出現が大きいと思います。

 この大作曲家の手による協奏協奏曲(ヴァイオリンとヴィオラと管弦楽のための)K.364が名曲であるために、ヴィオラの独奏者が未来永劫必要となってしまったのです。ヴィオラが独奏も出来るぞと思われるようになったのです。その後にベルリオーズの「イタリアのハロルド」や近代現代になりヒンデミットやバルトーク、ウォルトン、シュニトケ、武満徹などの作曲家達がヴィオラのための協奏曲を書いている事に繋がっている事は、否定できません。

 協奏交響曲は複数の独奏楽器を持つ広い意味での交響曲で、マンハイム楽派の作曲家が好んで作曲した形式です。モーツァルトも旅行中にその形式と出会って、作曲したのでしょう。他にモーツァルトは協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (Anh.C14.01) (オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)も作曲しています。この曲は現在は偽作扱いなので、K.364だけがモーツァルトが確実に作曲した同形式の曲として存在しています。K.297bには色々な逸話があるので、調べてみると面白いですよ。

 本日は、このヴィオラにとって記念すべき曲のCDとして、私が師事していたU.コッホ先生のCDをあげておきます。

 内容は、
 ・モーツァルト:協奏交響曲 K.364~ヴァイオリンとヴィオラのための
 S.ラウテンバッハー(ヴァイオリン)
 U.コッホ(ヴィオラ)
 バンベルク交響楽団
 I.ケルテス(指揮)

・ハイドン:協奏交響曲変ロ長調 Hob.-105
 ~ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットのための
 S.ラウテンバッハー(ヴァイオリン)
 P.シュヴァルツ(チェロ)
 ヴィンフリート・リーベルマン(オーボエ)
 H.ベール(ファゴット)
 バンベルク交響楽団
 I.ケルテス(指揮) 

 先生の協奏交響曲録音にはS.ラウテンバッハー(Vn)と共演したCDがもう一枚あります。リリング指揮で、オケはシュトゥットガルト・バッハ・コレギアムの盤です。学生時代にこのCDにサインをいただこうと先生にCDを差し出すと「このCDをどっから見つけてきたんだ?私はこの演奏はあまり好きじゃないのだよ。リリングが第1楽章のアレグロ マエストーソをアレグロ ヴィーヴォで演奏させやがった。テンポが速すぎる」と言ってしぶしぶサインしてくれた事があります。

 学生時代は若かったのかこのケルテス盤よりリリング盤の方が好きでしたが、中年になるに従ってこのケルテス盤の方が落ち着いた良い雰囲気を持っていると思うようになりました。(誤解の無いように言うとどちらの演奏も素晴らしいですからね。)

 特に私が好きなのは第2楽章で、ヴァイオリンとヴィオラが交互にうたう旋律の美しいこと!これ以上の音楽は存在していないのじゃないかと思えるくらいです。
HMVジャパン
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ヴィオラ Vol.15

2009年04月01日 23時32分49秒 | ヴィオラ
 ~ヴィオラの魅力と共に55年~

 2009年5月13日(水)東京文化会館小ホールにて19時~
 大学時代の恩師、磯良男先生のヴィオラリサイタルがあります。

 プログラム
・ブラームス ヴィオラソナタ第1番 ヘ長調 Op.120-1
・ヒンデミット ヴィオラソナタ Op.11-4
・W.A.モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364

 磯良男先生との初めての出会いは、まだ普通大学の2年生の頃に所属していた市民オケのヴィオラトレーナーとして来ていただいて、一緒に飲んだ時です。その頃は既に自分の進路を迷っていたのですが、先生に20歳過ぎてから音大に行っても大丈夫だろうか?みたいな事を話したような気がします。

 とりあえず、冬休みの冬期講習があるから武蔵野音大の講習を1度受けてみなさいと言われ、2回ほどレッスンをしていただきました。音大進学に考えが移っていたときですから、そのまま受験まで磯先生に習うつもりで帰り際に次のレッスンをしていただきたいとお願いしました。

 その時は「君は大丈夫!!学科だけは悪い点数をとらないように!あっ普通の大学に合格するくらいだから心配ないか。受験頑張ってね」と放置されました。笑。

 入学後に挨拶に行った時も「君が本当に受けてくれるとは思っていなかったよ!僕じゃなくて最初からU.コッホ先生に1から教わりなさい。今年から1年生でも外国人の先生に習うことが出来るように規定を改正したから・・」と言われただけで。

 その時は、この先生ただ者じゃないな!笑。と思いました。

 その頃は、月刊誌ストリングで誌上レッスンをしていたり、ご自身のクァルテット活動~イソ弦楽四重奏団の活動を盛んにしていました。年に何回も演奏会をして、そのたびにチケットを渡されて聴きに行ったものです。

 このイソ弦楽四重奏団は、定期演奏会を113回も行った日本記録を持っています。最近は活動は休止しているらしいですが。

 クァルテットって格好いいなぁと確信したのもその頃です。学生時代はヴィオラのレッスンこそ受けませんでしたが、クァルテットの授業では熱心に指導を受けることが出来ました。

 磯良男先生はいつも明るく、生徒に対して怒鳴ったのは見たことが無い先生です。いい加減なのかなぁ~と誤解していた時期もありましたが、それは先生の優しさなのです。結局、先生が無理矢理熱心に教えたところで生徒が将来この道で歩むのだと切り開こうとしなければ駄目ですから、先生はそういった生徒の自主性を待っているのです。

 別の道を歩むつもりでいい加減にレッスンを受けに来る人に対してはそれなりに・・・。

 絶対この道で食べてやろうと努力する人間には、熱心にそして面倒も見るという感じ・・・。

 自分の直接の先生でないにも関わらず、卒業するまで色々な事でお世話になりました。

 学生時代は何度か飲んだものです。そんな気さくな先生も既に70歳!!

 70歳でリサイタルをするという気力にまず乾杯です。すごい!!

 時間があったら是非お手伝いしたかったなぁ~と思う次第でした。

 いつまでも元気に演奏活動を続けてもらいたいものです。尊敬します。

 
 
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ヴィオラ Vol.14

2009年03月17日 23時19分48秒 | ヴィオラ
 久しぶりにヴィオラの話。

 ヴィオラ弦の話します。

 私はあまり楽器本体のことや、弦や松ヤニ、弓の毛などにあまり強いこだわりはありません。面倒くさがりの所がある気質のせいで、研究することも今までしてきませんでした。

 私がヴァイオリンからヴィオラに転向したのは、武蔵大学2年生の時です。最初手に入れたヴィオラには最初ピラストロのオイドクサという弦が張ってあったので、そのまま使い続けていました。A線はヤーガーだったかな?

 初めてのヴィオラのレッスンに通うようになり、先生の真似をしてピラストロのオリーヴに変えました。A線はヤーガーのまま。

 音楽大学を目指すために大学の先生を紹介されてレッスンに通い始めて、その先生がプリムという弦が良いよとおっしゃったので、プリムに・・・。

 その先生と上手く行かなくなって通わなくなり・・・。

 武蔵野音楽大学に入学して以降は、お金がないので自然とドミナントに・・・・。

 G・C線の力が欲しくなりドミナントのシュタークを張るようになって、下から段々全部シュタークに・・・。

 山形響に入団して以降もドミナントシュタークを張り続けていましたが、新しく手に入れた楽器とドミナントシュタークが相性が悪くて、長年使い慣れた弦をかえる決心をしました。今まで興味も知識も無かったので色々なヴィオラ奏者に聞いて、試しました。評判の高い弦から試しましたが・・・・。

 エヴァピラッツは1週間でやめました。自分と楽器に合わないと思ったからです。評判だけで3セットも買ったのに。後で知り合いに二束三文で売ってしまいました。

 今は、オブリガードをA~C線全部張って2年位経とうとしています。もちろん定期的に新しい弦に張り替えています。あたり前か・・。

 普段のオーケストラ用の楽器は大きいのでオブリガードは張ることが出来ませんのでヘリコアを張っています。

 お金が余っている人は良いのですが、貧乏人は安めの弦で自分の理想に近い音が出そうな弦で妥協します。それも年に何回か張り替えもあるので、出費も馬鹿になりません。ため息・・・。

 結局、弦は酒や煙草みたいになれている物を使い続けた方が満足度が高いという結論に達しています。人に勧められたからと言って、自分の楽器に合うとは限りませんから。

 弦に対してあまりごだわりがないのですが、モニターなどのアルバイトがあれば最高ですね。私みたいなタイプは。

 ( ̄▼ ̄*^) デヘヘ
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ヴィオラ Vol.13

2009年01月04日 20時06分15秒 | ヴィオラ
 音楽大学時代のU.Koch先生によるヴィオラレッスンは大変厳しいものでした。

 レッスン中の会話やレッスン外でのお人柄は大変尊敬できる~時におちゃめな一面もある先生でした。しかしレッスン中には人が変わります。後で聞いたところによると「ここだけの話、女子の生徒は駄目ならお嫁さんという手もあるけど、男子学生は楽器演奏でご飯を食べることが出来るように厳しくやる!」という事でした。

 特に入間校舎時代(1・2年生)の時は厳しくて、練習不足や指摘された事をすぐ出来ないと殴られたり、譜面台を蹴られたり、投げつけられたりということは、日常茶飯事の事でした。

 1時間のレッスン時間内では、出された課題を全てこなす事は不可能で他の女子生徒のレッスン時間を削ってまで長い時間見てもらった記憶があります。おかげでレッスンの次の授業である弦合奏の時間は2年間~半分以上出席することが出来なかったのです。

 レッスンの前の日からのプレッシャーは相当なものでした。食事ものどを通らずに吐いてばかり・・・・。

 長い時ですと午前中11時から夕方17時位までのレッスンで、他の生徒達のレッスンは休講扱いで、課題が出来るまで帰してもらえませんでした。

 毎日の練習時間も最低10時間以上を課されていたので、毎日が本当に忙しかったです。

 先生は日本語があまり話せず~「こんにちは」「さよなら」「そうです」くらい?~に他の生徒達とコミュニケーションが取れない事を悩んでいましたので、自分のレッスン外でも通訳代わりとして、他の生徒達のレッスンに付き合わされた事もありました。そんな私も完璧に先生とコミュニケーション出来たわけではありません。レッスン中の「出来ない言い訳」をドイツ語で話さなければならず・・・。最初に憶えたドイツ語は「頭が痛い」「風邪ひいたからあまり練習できなかった」「手が痛い」等の言い訳文章だったような・・・。

 先生に卒業の時に「あなたのドイツ語は言い訳だけがやたら発音が良かった」と言われ大笑いしたのが良い思い出です。

 どんな言い訳を言ったところで~例えば手が小さいから開かない等~世界的ヴィオリストが目の前で実際に易々と演奏して見せてくれるのですから、こっちも無理難題だと思っていたエチュード等でも弾けるようにしてこなければならなかったのです。

 そのレッスンですが、以前クリアした~例えばエチュード・協奏曲・ソナタなど~を突然演奏してみろと言われて、演奏出来ないとまた怒られるので(しかも全て暗譜)、学生時代は努力しても足りない時間との格闘だったように記憶しています。

 3年生になり、江古田校舎になる頃にはだいぶ私も慣れてきて、出された課題などにかける時間が少なくてすむようになっていましたので、先生が亡くなるそれからの4年間は大変仲良くさせてもらえました。

 当時はとにかく大変だったという記憶しかないのですが、今の自分を思うと先生には感謝しかありません。事実私の前後の学生達はオーケストラに就職して食べている人が多いです。仙台フィル・山形響・読響・東響・東フィル・名古屋フィル・セントラル愛知・チェコのオケなどなど・・・。みんな活躍中です。

 今日の記事はU.Koch先生の思いで話を書くつもりではありませんでした。

 年末年始と昔学生時代に学んでいた(当然暗譜もしていた曲達)曲達をもう一度練習し直したのですが・・・・。

 全然弾けません!

 もう一度原点に戻らないと駄目みたいです。

 今年は色々と頑張らないといけないみたいです。

 以前演奏できていたものが、弾けないと

 くやしぃ~!

          です。
 
 
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10秒間のデート

2008年12月23日 22時21分45秒 | ヴィオラ
 先週末の山形響の酒田定期とテルサでの定期演奏会のプログラムの中にプーランク: チェンバロと管弦楽のための「田園のコンソール」(チェンバロ :曽根麻矢子さん)という曲がありました。

 バロック時代には、大活躍したチェンバロという鍵盤楽器を近代作曲家プーランクが用いて作曲された曲です。チェンバロのかっこいい独奏部分とオーケストラの咆哮が交互に繰り返されるような曲でした。

 第2楽章はフランスの作曲家らしく、シャンソンみたいな響きがするところもあり、なかなか魅力的な曲です。

 その第2楽章の中で、たった2小節間ですがヴィオラトップのソロがありました。曲想がメランコリックから一瞬暖かくなるような部分でのソロでした。

 オーケストラやクァルテット活動など長くやってきていますが、オーケストラの中でのソロというのは何回演奏しても緊張します。

 アタヾ(´∀`;)ノヾ(;´∀`)ノフタ

 協奏曲などは(あまり経験は無いですが)ソロの部分は自分が、開き直って演奏すれば良いのです。評価は全部自分で責任をかぶれば問題ありません。しかしオーケストラの中のソロは、(数多くあるわけでは無いですが)自分のソロがまわりに迷惑をかけてしまう可能性があるので、ものすごいプレッシャーになります。

 ┐(´~`;)┌ 

 幸い?チェンバロの陰になって客席からはヴィオラはよく見えない位置にいましたので、わりとのびのび演奏することが今回は出来ました。

 そのせいか?たぶん私がソロを演奏したと気づいた人は、舞台上のオーケストラのメンバーやたくさんのお客様の中でも、推定30人位じゃないかと・・・・思います。

 よほどマニアックか、私をたまたま見ていた人だけが気づいてくれた可能性があります。

 [ちぇんばろ]ー ̄)ニヤリッ

 気づかなかった人に説明すると、実はこのソロはオーボエとの完全なデュエットだったんです。

 山形響の中でも一番若くてカワイイMちゃんとのデュエットだったんです。

 ( ̄▼ ̄*^) デヘヘ

 練習中も「音程合っているかな?どんな感じで音楽もっていく?」みたいな会話もして、頑張りましょう!ってことに。本番はまずまず上手くいったと思いますが・・・・・。

 舞台上で、誰にも気づかれずに二人で直前の小節から、完全に相手と同じサイクルで息を合わして・・・・。

 たった約10秒間のデートは終了しました。

 終わった後、密かに失恋をした気分を味わいました。

 (´Д`ヽ)ふぇ~ん

 誰にも気づかれずにデートをして、密かに失恋するみたいな・・・・・。

 

 (― o ̄)コキッ( ̄o ―)コキッ

 息を合わせるというのは、結局相手のことを思いながら合わせていく、もしくは一緒に進むことですからね。

 こんな事を舞台上ではいつもしているわけです。

 上手側は男の人が多いですからね。普段は。

 同性愛みたいすね・・・・・・・・・・。

 (ノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻ 
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ヴィオラ Vol.12

2008年12月14日 23時32分59秒 | ヴィオラ
 う~~ん

 全くと言っていいほどネタがございません。( ̄□ ̄;)アーウー

 以前にも書きましたが、当ブログを自分の日記化する事はなるべく避けて、私設文字放送局として毎日のように色々書き綴ってきましたが、こういう日が最近多くなりました。

 正直書いてしまうとブログを書く事が、少々マンネリ化してしまってからかもしれません。

 (;^_^A アセアセ

 こういう気分は数日で治まり、またどんどんアイディアが浮かび書く意欲がわくかもしれませんが。

 
 ( ̄~ ̄;)ウーン・・・

 意外と知識の底が浅い自分に気づかされます。

 山形県ではあまり見る事が出来ませんが、他のプロオケがある地方だと自分のブログ等で生徒の募集をしている記事をよく見ますので、今日はそうしましょう!!

 ( ̄ー+ ̄)ニカッ!

 実際は、他の先生がいくらのレッスン代をちょうだいしているのか?はお互いに秘密にしている事もありますので、山形での実態は私は知りません。地域の相場みたいなものもあるはずですが・・・・・。今日は勇気を出して記事にしてしまいましょう。

~~~~~~~~~~~~~~

ヴィオラのレッスンします

 お子様にはヴァイオリンのレッスンもします。

 レッスン場所は大江町左沢の自宅ですが、山形市近郊でしたら出張レッスンもします。

 レッスンの頻度は、生徒さんの目的に合わせて「月1回~月3回くらい」やります。

 ただ山形響や山形Qの活動のために毎週何曜日にレッスンを入れるという事は出来ません。毎回のレッスンの時に次回のレッスン日を決めるやり方になります。

 レッスン代は基本的に1回1時間・4000円です。出張の時は5000円になります。
 
 講師プロフィール
 
 倉田讓
 2歳半よりヴァイオリンを始める。武蔵大学経済学部を経て、ヴァイオリンからヴィオラに転向して音楽の道を目指す。武蔵野音楽大学卒業。在学中よりフリーの奏者として各地のオーケストラ・室内楽・ポップスセッションなどに参加。1994年ヤングプラハ音楽祭に参加。1999年10月山形交響楽団入団。2000年10月仲間と山形弦楽四重奏団を結成。2007年4月より山形県立山形北高等学校音楽科非常勤講師も務める。ヴィオラをU.コッホ、木村恵子、斎藤美枝の各氏に師事。大江町在住。

 お問い合わせ・質問などがございましたらこちらへどうぞ。
 mokichi_moll@yahoo.co.jp

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 上記の生徒募集は真面目に受けつけています。

 このレッスンの募集文は表向きでして、私の生徒さんから事情徴収すればすぐばれる事だと思いますので書きます。実は左沢線は電車の本数が少ないので、車で来る事が出来る方は良いのですが、電車の時間に合わせるためと時間を気にしながらレッスンをしないためにレッスン時間は1時間で終わったためしがありません。

 あと、山形Qの他メンバーにもしレッスンを受けたいという希望があれば、上記メールアドレスまでメール下さい。他メンバーはレッスンの条件等~私とおそらく違うのですが、紹介しますので連絡してみて下さい。
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日々の練習

2008年12月01日 23時48分47秒 | ヴィオラ
 もう明後日の今頃は、山形Q第29回定期演奏会も終わってほろ酔い気分で帰宅している頃かもしれません。

 今回とりあげるBrahmsの弦楽五重奏などの多声部で綿密な作品は、一人一人の受け持ったパートをどれだけ責任感を持って演奏出来るかにその成功の鍵はあるかと思います。一人でも無責任な演奏をしてしまうと他の4声部にたいして多大な迷惑をかけてしまうわけです。かといって所謂「さぐる」~人につけてしまう、事をするとかえって音楽が停滞してしまいます。

 人のタイミングで音楽に乗ったふりをするのではなく、自分でちゃんと数えた結果ずれていたならそこを練習で調整するべきでしょう。

 では、この複雑な絡み合いになる音楽をどうやって練習すれば良いのでしょうか?

 私は今回はいつもよりメトロノームと真剣に向かい合いました。(写真)普段オケの仕事が忙しいので、限られた時間の中で自分の気分が良くなるだけの練習では意味が無いと思っていますので(気分の練習ならやらないで、休んでいた方が良いでしょ?)、この練習方法を取り入れました。

 以前から言っていますが、私はデジタルのメトロノームは嫌いです。デジタルは明かりで知らせる「点のタイミング」しか感じさせてくれないからです。普段はまず使わないものです。「拍々する」と現場ではよく使われる言葉ですが、それを助長するするための物のような気がしてなりません。

 写真のような昔からの振り子のメトロノームで、1拍を(もちろん拍子によりますが)円を書くようになるべく長く感じていたいのです。振り子の幅の間は1拍の中ですから、その中で歌うという事になります。

 特にBrahmsのような後期ロマン派には音楽の上下以外に幅や奥行きが出て来ますので、とても大切な事になります。

 縦割りの1・2・3・4では、譜面ヅラが弾けていても音楽にはならない事が多い気がします。

 Beethovenの時代に出来たと言われているメトロノームですが、当時の作曲家の曲から1970年代くらいまでの作曲家の作品は、デジタルではなくこの振り子メトロノームの方が想定されているように思われます。

 ウェーベルンなどの新ウィーン楽派の音楽でさえ、点と点はあるのですが全体を見渡せば、小さい点ではなく音楽の中に振り子が感じられるそうです。難しい事ですが。

 なので、海外の昔からの高価なメトロノームを買ってしまいました。壊れるまでこれからも活躍してもらいましょう。
 
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昔話

2008年11月16日 23時59分08秒 | ヴィオラ
 今日は全然ネタらしきものが、頭に浮かばないので昔話でもしましょうか?一応ヴィオラのカテゴリーに入れておきますが、ヴァイオリン時代の話です。はじまりはじまり。チョンチョンチョンチョン~・・・。

 だいたい2歳半位の頃からヴァイオリンを始めました。声楽家であった(その当時はピアノの先生とかしていた)母親の影響で5つ上の兄は既にヴァイオリンを習っていました。兄の先生は、池田敏美先生と言って武蔵野音楽大学を出て新星日本交響楽団の創立メンバーの方でした。その敏美先生の旦那様にも習っていて(旦那様のTさんは交通事故で若くして亡くなられました)、その頃に私はもの凄くヴァイオリンをやりたい(ただ楽器をさわりたがっただけですけど)と言っていたらしいです。聞いた話ですけど、生まれたばかりの息子さんの弦さん(現在テノール歌手)を家の母親に預けて、新星日本交響楽団の活動に従事されていたそうです。家の母親は、弦さんと私を一緒のベビーベットにいれてたまに世話していたそうです。

 ちなみに池田敏美先生はその後、新星日本交響楽団と東京フィルの合併後もヴァイオリンを演奏し続けて、数年前(なんたる偶然か??)山形県最上町に移住して、現在でも山形県内でヴァイオリニストとして大活躍の様子が、時々山形新聞等で見る事が出来ます。弦さんとも40年ぶりに?昨年だったか?再会しました。笑。


 その後、私は敏美先生の後輩の桑原先生に習い始めました。結婚を機に辞めて、失礼ながら名前を忘れてしまった2人の先生を経て、そして北住先生。北住先生の娘さんが今、チェリストになって東京の方で活躍しています。

 そして小学校高学年か中学校の頃(写真の頃)に美人の山形淳子先生が、家に来てレッスンして下さっていました。その頃は、所謂反抗期でして、始めていたリトルリーグの活動やバレーボールのクラブの活動に興味が行っていてヴァイオリンはやめたくてしょうがなかったんです。親が意図した事がどうかはわかりませんけど、その美人の山形先生を私にあてがう事で私がヴァイオリンを止めないようにしていたのでしょう!まんまと作戦負けしました。

 練習は熱心ではなかったですが、毎週山形先生に会うのが嬉しくって。遠い目。

 その後、結婚されて辞める時は本当に悲しかったのをおぼえています。また後輩の澤田先生というこれまた美人の先生が家に来るようになりました。先生に会うためにまたヴァイオリンをやめられなかったんです。・・・・・。男子高校生だった私には、年上の美人先生と会う貴重な時間でした。笑。

 大学に入学後、オーケストラサークルに入ってヴィオラに転向するまで澤田先生に習いました。

 この練習嫌いな問題児の子供に対して熱心に教え続けてくれたすべての先生に感謝しています。そして「やめたい!」と言っても決してやめさせてくれなかった両親にも今は感謝でございます。

 機会がありましたらヴィオラの先生編でも書きましょうかね?

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ヴィオラ Vol.11

2008年10月10日 23時39分08秒 | ヴィオラ
 昨日に続いて、ヴィオラの話。

昨日のブログ
ヴィオラ Vol.10

 昨日は「ヴィオラは大人が演奏するべき楽器である。」という事を書いた。

 今日もそのもう一つの理由を書こうと思う。
 ヴィオラは当ブログで何回も書いているが、鼻が詰まったような音色を持っている。

 そのためヴァイオリンやチェロの様に外に外に表現を拡げるよりも


心の内

       を表現するのに適している楽器だと思われている。

 そのため多くの作曲家が晩年の名作にヴィオラを用いた例が多い。
ショスタコーヴィチのソナタは死ぬ直前に書かれたものだし、バルトークの協奏曲(弟子シュルイによって完成)・マルティヌーの協奏狂詩曲・スメタナの弦楽四重奏曲「わが生涯」・ヤナーチェクの弦楽四重奏曲「ないしょの手紙」・モーツァルトの弦楽五重奏曲(ヴィオラ2)など、全て晩年に書かれたものだ。山形Q第27回定期演奏会で演奏したフォーレの弦楽四重奏曲(遺作)もヴィオラのソロから始まり、曲全体でヴィオラが活躍する。

 ヴィオラが「死」というものを意識させる音色を持つのか?それとも年老いた作曲家の耳にヴィオラの落ち着いた音色が好まれるのか?はわからないが、とにかく作曲家の晩年にはヴィオラ活躍の曲は多い。もちろん上にあげた曲すべてが「死」をイメージしているわけではない。

 以上の理由で、若い子が年老いた作曲家の曲を演奏しても(技術的に弾けたとしても)、その心まで理解する事は難しいだろうと思う。大人になってから弾いた方が良いというのは、その辺の理由もある。

 30歳過ぎてくれば、まわりの家族が亡くなったり、友達が亡くなったり、「人生の折り返し」を意識したりという事があるだろうし、まわりに対しても深い愛情を持てる年齢のはずである。

 P.S. 難しかったですか・・・??


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ヴィオラ Vol.10

2008年10月09日 23時19分08秒 | ヴィオラ
 しばらくヴィオラの事について書いてなかったが、書きたい事は色々有ってまとまらない。

 ヴィオラは大人が演奏するべき楽器である。

 ヴィオラという楽器は、大抵の場合ヴァイオリンからの転向組によって弾かれるので、始めるのが(早い人でも中学生位から)一番多いパターンで大学に入学前後・卒業前後である。それまでヴァイオリンの教育を受けていた人が、ヴィオラという魅力ある楽器に転向して、譜面の読み方から技術的なものまで新しく勉強し直す。

 ここでは、だから大人の弾く楽器と言いたいのではない。

 以前にも書いたがそのボディサイズのせいで、ヴィオラはヴァイオリンやチェロに比べて鼻の詰まったような音がする。ソロ向きの楽器ではなく、アンサンブル等で中音域を担当する楽器なのである。ボディサイズが大きく、弓も重く体に負担をかけながら弾くので、特に背骨や腰などに負担をかけやすい。

 オーケストラなどで弾くときは、その楽器の難しさはヴァイオリンなどの弦楽器と一緒だが(違う難しさと言った方が良いか?)、演奏会や特にレコーディングなどでは、その音は認知されにくくて苦労が報われない事がほとんどである。舞台上に一緒に乗っている他のプレイヤーからも無視される事が多い。本当は重要なリズムを弾いていたり、ハーモニーを奏でている事が多いのにも関わらず。

 しかし、ここでヴィオラを奏でている人は腐ってはいけないのである。

 
 大人の余裕

 を持たなければならない!

 自分が目立たないからといって、無視されているからといって腐ってはいけないのである。


 他のプレイヤーを愛情を持って支えてあげるのが、その役目なのだから・・・・。

 他のプレイヤーが例え音程が不安定になろうと、その柔らかい鼻の詰まったような音色をさらに柔らかくして全体でハモっているようにしてあげるのも仕事の一つ。1stVnが速いパッセージで息が詰まりそうになっていても、伴奏で軽く息を入れてあげるのも仕事。チェロの高い音域で苦しそうに不安定になってしまうのをフォローするのも仕事。重くなりがちなベースを引っ張ってあげるのも仕事。ホルンとユニゾンで、音を柔らかくしてあげるのも仕事。

 あげればきりがない!

 やさしい便利屋さんの仕事がヴィオラのお仕事なのだ。まわりにイライラしていては仕事がなりたたないので、そこはいつも大人になってあげて、懐の深い所を見せてしまいましょ!

 すご~~くたまにメロディがくれば、それはもう今までまわりをフォローしてあげた分、

 たっぷり、朗々と歌い込むのが使命でしょ?

 たまには、いいでしょ?


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今日もお別れ。

2008年03月24日 19時49分14秒 | ヴィオラ
 昨日の発表会には事情で出られなかったO君の最後のレッスンでした。
彼は山大の1年生の時から教えていて、大学院に進学したので中は抜けましたがかれこれ6年の付き合いです。この春就職という事で、山形から離れていきます。大学生になってからヴィオラを始めたのに6年でびっくりするくらい弾けるようになりました。予定では、発表会ではグリンカのソナタを演奏する予定でした。今日聴いた限りでは、昨日出演すれば良かったのに・・・・。これからもヴィオラを演奏し続けようという意思が感じられたので、先生としてものすごくうれしいのでした。

 また一人の生徒とお別れ。
だいぶ一時期より生徒の数も減ってきました。まぁここ左沢まで通ってやるという意気込みを持った学生も少なくなったという事でしょう。それもしょうがありません。自分の時間を大切に使います。


 人が少しセンチメンタルな気分なのに、我が家の息子・娘は相変わらず春眠暁を覚えずです。

 

 「異常あります」の記事ではたくさんの方が心配していただいて、本当にありがとうございます。4月には再検査に行くつもりなので、心配はご無用です。笑。自覚症状は全く有りませんから!!
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ヴィオラ Vol.9

2008年03月18日 23時18分09秒 | ヴィオラ
 山形響のリハーサルの後、夜は山形大学の学生T君の最後のレッスンでした。

最後??

 毎年この時期は、T君の様に大学を卒業する学生がいるので、私のレッスンも卒業していく学生がいます。就職や進学で山形を離れてしまうからです。1年生の時に大学のオーケストラサークルに勧誘されて楽器を始める学生が多いので、毎年何人か私の所に習いにくる子達がいます。途中でやめてしまったり、レッスンに通うのが面倒くさくなって来なくなってしまう子も中にはいます。

 それでもT君のように真面目に暑い日も雨の日も雪の日も4年間通い続けて来た子は、それなりに楽器を演奏出来るようになるものです。3歳になる前から楽器を始めている私みたいな人達から見れば、驚異的な伸びです!!道産子の頑張り屋T君は、3年生の時ヴィオラのトップもつとめたし、団長さんまでやったのですから。充実した大学生活だったでしょう。来年度からは仙台の某大学の大学院に進学予定です。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 1年生になってから楽器を始めた子は、大抵緊張して家にやってきます。人生でもレッスンという形を受ける事が経験がないために、最初は色々戸惑うのでしょう。なかなか親しくまではなりません。しかし、2年生、3年生、4年生と学年が上がるに連れて、色々な相談に乗ったり、コミュニケーションをしている間にうち解けてきます。そして楽器も上達していきます。

 やっと一通りの基礎をやり、これから色んな曲を(音楽)を見てあげられるなと思った時にはだいたい卒業を迎えてしまうのです。もっとこうしてあげれば良かったとか、あとちょっとなのになとこちらが思っても生徒はいなくなってしまいます。それはしょうがない事なのですが・・・・・・・・・。

 寂しい気持ちになりますが、また新しい出会いもありますから。卒業を祝福してあげなければなりません。彼らが大学生時代に一生懸命やっていた楽器を一生の友に選んでくれる事をいつも希望しています。幸い今までの生徒達はすごい高い確率で楽器を続けてくれている人が多いので、活躍を聞くと本当に嬉しい気持ちになります。

(写真)照れながらT君は写真におさまってくれました。最後に卒業おめでとうございます。

 
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ヴィオラ Vol.8(G.F.ヘンデル ヴィオラ協奏曲 ロ短調)

2008年03月15日 23時44分40秒 | ヴィオラ
 J.C.(クリスティアン)Bachのヴィオラ協奏曲とG.F.ヘンデルのヴィオラ協奏曲は音楽大学に行く前に勉強して、発表会や入試などで弾く機会があるような曲で、実演に出会う事はまず無い。しかしヴィオラを学んだ者にとっては、アカデミックな側面はあるものの、とても愛すべき曲達である。ヴィオラ弾きにとっては大変有名な曲なのだ。往年のヴィオリスト達の中にも録音を残してる人もいて、W.プリムローズ、BachはW.クリストなど2回も録音している。

 モーツァルトに多大な影響を与えたバッハの第11子のクリスティアンやヘンデルなどの大作曲家がヴィオラの協奏曲を作曲しているのにびっくりしている人もいるだろう。実はカペー四重奏団のヴィオラ奏者としても知られているアンリ・カザドゥシュ(1879-1947)による偽作なのだ。私達が学生の頃はバロック時代にこんなロマンティックなヴィオラ協奏曲が存在していたんだなんて作曲家に感謝していたくらいだ。

 クライスラーという往年の大ヴァイオリニストが、自作を「既存曲を自分でヴァイオリン用に編曲した」と世間を欺いて、コンサートピースとして認めさせたが、評判が良くなり「実は全部自分が作曲したもの」と後に暴露したのと同じである。

 このカザドゥシュは、ヴィオラのレパートリーを増やすために「大作曲家の作品を捜しあてて再構築した。」なんて嘘を世間についたのだ。もっともすぐに、作風の違いからばれてしまったが、そのままJ.C.バッハの~、G.F.ヘンデルの~という事が一般的になってしまったのだ。

 だから本当はこの2曲はカザドゥシュの作品という事になる。世間を欺いたことによるものなのか?わからないが実演に接する機会が少ないのには、そういう事も関係しているのだろう。私は作曲者が誰であれ、良い曲だと思うのだが。どこぞの定期演奏会でヴィオリストのレパートリーとして定着しても良いとさえ思う。しかし、アカデミックなイメージが強いのとオケの伴奏譜などの関係でやられないのであろう。残念だ。
 
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ヴィオラ Vol.7

2007年12月01日 00時49分08秒 | ヴィオラ
 弦楽器で、弓の弦をこする白い部分、何だか知っていますか?

 ( ̄" ̄;)ウ~ン

 答えは「馬のしっぽの毛です」漂白して白くしている物もあるし、もともと白毛のものもあるし、コントラバス奏者の弓はたまに黒い毛を張っている人もいます。それぞれグレードがあって、モンゴルやイタリア、日本の馬のしっぽの毛を使っているそうです。毛は消耗品なので大抵は自分が信頼している店で弓の毛を定期的に張り替えてもらいます。その弓の毛を弦にこすっても実は、音が出ません!

 ?(。゜)(゜。)? ハテ?

 実は、毛の摩擦力が足りなくて弦をならすことが出来ないのです。どうすれば音が出るかというと、毛に松ヤニを塗るのです。それこそもの凄い数の種類の松ヤニが売っています。その松ヤニも安い物から高価なものまであります。粘りのつよいものからサラっとしたものまであるので、それも演奏者の好みによって選ぶことになります。

 ヴァイオリンを勉強していた時代に先生に勧められるままフランスのMillan社製のいわゆる「黒猫」(写真)と呼ばれる有名な松ヤニを使用してました。ヴィオラに転向してからもしばらく使用していた記憶があります。

 子供のお稽古時代は、鈴木ヴァイオリンセットについていた名前も知らない松ヤニを使用していましたが、松ヤニというのは落とすと割れてしまうので最後まで使い切った記憶がありません。大概、割れて小さくなった松ヤニは無くしてしまうので、母に「松ヤニ見なかったぁ~」とお願いすることになります。そんなに熱心にヴァイオリンのお稽古もしていなかったので、レッスンが近づくとやっとヴァイオリンを出して、先生に怒られないように練習したものでした。

 明日にレッスンが迫っているので、焦って松ヤニは見つかりません。結局、先生に松ヤニを借りる羽目になります。

 (;´ー`)┌

 この長年使用していた「黒猫」もケースがプラスティックなので大抵松ヤニが無くなる前に割れてきます。いつも楽器ケースの中がベトベトになるので嫌でした。

 10年ちょっと前、新日本フィルによくエキストラで行っていたときにコントラバスのMさんから紹介された松ヤニを気に入って今も使用しています。ただ東京と山形の気候が違うために冬は、引っかかりが弱くなる気がして、もっと山形にあう松ヤニを捜そうと思っています。春~秋にはもの凄く良い松ヤニですが、今は会社の都合で生産中止されたそうで貴重なものになりました。割らないように最後までちびちびと使ってあげて、天寿を全うさせてあげようと思っています。
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ヴィオラ Vol.6

2007年09月17日 23時19分12秒 | ヴィオラ
 ここ最近のスケジュールで身体が悲鳴をあげている。ヴィオラというのはヴァイオリンやチェロに比べて身体に大きく負担がかかるのだ。大きい楽器を身体に担ぎながら演奏するからだ。プロフェッショナルな人はほとんどが慢性的な肩こりやひどい人になると背骨が曲がったり、顎が曲がったり、腱鞘炎になったりなんて良く聞く話だ。自分の身体のケアはプロなら当然で、温泉に入りに行ったり、ウォーキングしたり、寝る前にストレッチしたりするが、それでも過労の部分は解消できないわけで、それをどうするか・・・・?現に私の身体は悲鳴をあげている状態で、いつギックリになってもおかしくなく、腰痛をともない両足にしびれがきている。身体のバランスが相当崩れている感覚がある。

 明日は整体に行く予定。頑張った身体のための駆け込み寺みたいなものである。笑。
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