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らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.30

2010年05月20日 23時49分38秒 | ヴィオラ
 フランツ・アントン・ホフマイスター(Franz.Anton.Hoffmeister 1754~1812)の12のヴィオラ エチュードを今日は上げます。ホフマイスターは、オーストリアの楽譜出版家及び作曲家です。

 作曲家としては多作家で、出版事業も最初は上手くいっていたそうですが、元々事業家としては素人同然なのと作曲活動に力を注いでいたために会社は色々と苦労を重ねたそうです。

 作品にはヴィオラ奏者にとってかけがいのないものがあります。ヴィオラ協奏曲がまず上げられます。そして、ヴィオラエチュードもそのうちの一つです。ヴィオラ奏者教育用としては、王道ではないですが私はとても好きな作品で以前よく練習していました。

 各曲が、無伴奏の独立した作品のような感じがしてエチュード(練習曲)というイメ~ジを越えている気がします。特に第4番などはヴィオラ協奏曲 ニ長調の一部と全く同じ音楽の部分もあって、なかなか弾きがいのある曲です。

 もし先に挙げた作品は、そこそこ演奏出来るけどもっと面白いエチュードないかな?と思っている方がいましたら、おすすめします。
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ヴィオラ Vol.29

2010年05月17日 23時56分14秒 | ヴィオラ
 練習しなくては・・・・・・。

 慢性的に疲れているのは、もう慣れました・・・。

 それでも練習をしなくてはいけないのです。

 でもどうしても楽器にさわりたくないし、楽譜も見たくない日が偶にあります。そういう日は無理して練習をしないでリフレッシュ休暇すれば良いと思うでしょう?でも1日練習しないと自分に分かり、2日練習しないと隣の人に分かり、3日練習しないとお客さんに分かってしまうというお題目がこの世界にはあります。確かに・・・・。

 音楽の才能(楽器演奏の才能)という言葉を、よく子供達をレッスンに通わせている親御さん達から聞きます。「先生家の子供は才能があるのでしょうか??」よく聞くセリフですよね。親御さん達も子供をプロにしたいとか色々な思惑があるのでしょう。

 音感が良いとかリズム感が良いとか、すぐ譜面をおぼえるとか・・・・・。色々な才能があります。

 でも私が一番だと思う才能は、「毎日どんなに練習しても飽きない」というのが、この世界で一番の武器になる才能だと思います。悪く言えば体力馬鹿!集中力も切れないで、ず~と楽しく練習できる子供がたまにいます。そういう子はどんな子供より結果的に伸びるような気がします。

 
 私は・・・・・・・。

 その才能はまったくございません!!!!!!!◎☆(♯××)┘ガコーン

 例えば弾けないパッセ~ジに長く付き合うほど才能が無いのです。短時間でそのパッセ~ジを演奏出来るには、どの技術をどのように利用すればいいか考えます。一番てっとり早く練習を終える方法をまず考えるんです。対策が出来たら練習を始めます。出来たらもう深追いはしません。こねくれば、また弾けなくなってしまう可能性も出てくるからです。

 そうやって短時間のうちに楽器から離れるのです。だから私には一番の才能がありません。

 (; ̄Д ̄)
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ヴィオラ Vol.28

2010年05月09日 23時51分59秒 | ヴィオラ
 ヤコブ・ドント(Jacob Dont 1815~1888)の24曲のエチュードとカプリス 作品35 (無伴奏ヴィオラのための)を今日は上げます。ドントはオーストリアのヴァイオリニスト兼作曲家、教師でした。

 このエチュードは、ヴァイオリン教育の中級くらいのレベルでしょうか?私はこのエチュードはヴァイオリンで練習していないので(もうこのレベルの頃にはヴィオラにうつっていました)、よく分からないのですが・・・・。

 このヴァイオリンのエチュードをマックス・ロスタル(Max Rostal 1905~1991)が、ヴィオラ版に編集しています。どうもこのRostalという人の事はよく分からないのですが(ウィキペデイア等で調べて下さいな)、私の師U.Koch先生が知り合いだとかで、この人の版のエチュードを持参すると機嫌が良くなった記憶があります。他の編集者だと間違いが見つかるとイライラする事もあったのですが・・・・・。

 このエチュ~ドとの出会いからお話しします。実は、このエチュードの前にパガニーニの24のカプリスのヴィオラ版を課題に出されていました。第1、5、13番など5~6曲練習してはレッスンで見てもらっていました。学生当時実は、腱鞘炎の慢性化で常に左手が痛い状態でした。弾き方も今より悪かったり、手の筋が弱かった事が原因で、長時間連続で練習するとすぐに左手が悲鳴を上げていました。休み休み少しずつ練習するしかなかったのです。

 パガニーニはヴァイオリンで演奏しても難しいのに、ヴィオラで演奏する事はとても当時の私には(今もか・・)とても困難がつきまとったのです。10度を開く大きな手もなかったし、過酷な重音の嵐を練習する気力も無かったのを白状しなければいけません。そこで、これ以上パガニーニと付き合っても、自分には良い事が無いと思って先生に初めて課題の変更を申し出ました。

 そこで先生が、推薦してくれたのがこのドントだったのです。Rostalの編集は細かく演奏の仕方を支持してあって、大変勉強になると思ったので、このショット版で練習しました。第1番から重音の嵐で・・・。爆。

 しかし、パガニーニに比べればヴィオラで演奏しても無理が少なかったので、それ以降はまた楽しくエチュードと向かい合えました。

 でもこのエチュードさえ、ヴィオラで演奏するにはとても難しいと思い知らされるのは、エチュードが進んでからの後の事でした。結局最後まで見てもらいましたが(卒業後のレッスンも含めて)、やりきった時の開放感は今でも忘れられません。

 いつかまたチャレンジします・・・。かな??

 
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ヴィオラ Vol.27(エチュードの練習の仕方)

2010年05月04日 23時59分25秒 | ヴィオラ
 どんな練習の仕方だとしても、「習うより慣れろ」という言葉があるように効果があるのだと思います。アマチュアの場合は普段の仕事があって、楽器をさわる時間が制限されているわけですし、とにかく楽器を出来るだけ毎日さわっている時間がほんの数分だとしても、その勘を鈍らせないために重要な事でしょう。

 ただ楽器を演奏するレベルを向上させたいと思った時に、その方法は短時間でより効果のある方法の方が嬉しいですし、その人なりの方法をあみ出すのも楽しい事かも知れません。

 そこで今日は、私のエチュードの練習の仕方を少しだけお話しします。

 私も学生の頃は、とにかく時間をかけて課題のエチュードを何回も、(所謂根性で)止まらないように練習する事を第一に練習していたように思います。曲の最初から最後までとにかく通してゆくのです。何回もつまずく所は、取り出して集中練習をしてました。このやり方も悪くはないですが、効率的かどうか?はよくわかりません。

 もう少し、1曲のエチュードを今後の自分の血となり肉とするために練習する方法をある時期に変えました。私には効果があった方法なので、これから書きます。

 まず、練習しようと思ったエチュードの曲全体(譜面)をよく眺めます。そこで、このエチュードは何を練習者に学ばせたいか?よく考えることです。スピッカ~トだったり、重音だったり、レガ~トだったり、音飛びだったり、曲によって求めていることが違うと思います。

 その作曲者の方針を推測出来たら、それを頭に入れながら練習し始めます。

 曲を最初から眺めて、ひとくくり~それは第一主題だったり、解決までの音楽の場所だったりします。~だけを暗譜するまで練習します。写真が小さいですが、例えば左側のペ~ジの4段目位までだけとにかく弾けないところが無くなるまで練習します。このエチュードで求められる技術的要求はここまでの間にほとんど網羅されているのです。

 最初から最後まで通すやり方よりも、最初の部分をまずクリアにする方法の良い所は、そのエチュード全体の理解がよりすすむところです。その4段目までを暗譜する位まで練習を終えた後の音楽は、エチュードの場合はほとんど展開していかないので、同じ技術の応用です。

 なので、最初の4段目まで演奏出来れば全部を演奏出来るようになるのがよりはやく感じます。最初は1ペ~ジ半もある長いエチュードだと思っていたのが、たった4段だと思う事で、気持ちが楽になるでしょう??

 最初の4段目を暗譜する頃には、早く次の所にいきたいと欲求も高まるかと思います。

 私は普段こうやってエチュードを練習していきます。
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ヴィオラ Vol.26

2010年05月02日 23時52分41秒 | ヴィオラ
 バルトロメオ・カンパニョーリ(Bartolommeo Campagnoli 1751~1827)の41のカプリース Op.22(無伴奏ヴィオラのための)もよくエチュードとして、ヴィオラの教育用に使用されます。

 音楽大学や音楽高校の入試などにもこの曲集の中から課題が出る事が多かったような記憶があります(現在の入試がどうかは分かりません)。なので、音楽大学入学前にレッスンで課題に出される事が多いようです。もちろん音楽大学に入学した後にもヴァイオリンからヴィオラにかわった人の中には、手にした人が多い曲集じゃないでしょうか?

 練習曲というより各曲が小品として成り立っているので、ヴィオラ奏者にとってはとても楽しく学んでゆくためにありがたい曲集だと思います。先に挙げた3つの教則本はヴァイオリンの曲集を5度下げたものだし、ヴァイオリンを学んでいる人達にもメジャ~なので、このカンパニューリを始めた頃はヴァイオリン奏者が知らないオリジナルなエチュードを練習し始めた感じがして、嬉しかったのをおぼえています。

 ただこのあたりの曲集になると、多くの先生方は1曲ずつ少しずつ面倒を見てくれる感じではなくて、とにかく練習してきなさいと言うことで、1回のレッスンに何曲かまとめて練習していくようになるので、曲集の全部を終えたとしても駆け足に終えたという感じになってしまいます。

 詳細な解釈は個人の練習仕方によります。私もダッシュで練習した記憶しかないので(とにかく先に先に・・・)、このエチュードと関わった時間が極端に短かったのです。練習したのは20年位前なので、曲想がすっかり記憶の彼方でした。

 最近もう一度しっかり基礎から楽器に向き合ってみようと決心しまして、実はこのエチュードを再び練習し始めました。ちゃんと演奏するには結構難しいんですよね・・・。こんな曲をよく勢いだけでレッスンに見てもらっていたなぁ~と今になると恐れ多いことをしていたと、気恥ずかしくなります。

 当時、全然理解出来なかった事が、少しは分かるようになっている自分がいて嬉しいのですが、それだけレベルアップしているか?というのははなはだ疑問で、求める事が高くなっているので、自分に厳しく練習するのは多少の苦しさを伴います。

 でもこの曲達がちゃんと演奏出来るようになったら、だいぶ安定できるような感触があって、今は左手・右手一生懸命改造しています。良い曲達なので、楽しいのですよ・・・・。
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ヴィオラ Vol.25

2010年04月28日 23時46分01秒 | ヴィオラ
 ピエール・ロード( Jacques Pierre Joseph Rode, 1774~ 1830)の「24のカプリス」もVn教育によく使用されます。フランスのVn奏者・作曲家のロードは、日本ではロ~デと言われる事が多いです。外国人の名前が、日本風に発音される事例は多くて、例えば私もU.Koch先生に次のレッスンからどの作品を見てもらいたい?と希望を聞かれた時に「オネゲルのソナタ」を演奏してみたいですと言ったら通じなかった事がありました。

 だいたい音楽大学に行く前にレッスンで見てもらうレベルの曲で、クロイツェルが終了した後にエチュ~ド代わりに見てもらう事が多い曲集です。今まで上げたカイザ~やクロイツェルより、さらにカプリスとなっているようにエチュ~ドから少し離れて、奇想曲になっています。エチュ~ドとして練習するのも良いのですが、より音楽的に演奏したくなります。

 基本的にはエチュ~ドではないので、一番最初の曲から順番にさらうというよりは、その時点で演奏出来そうな曲から練習していくのが良さそうです。難易度がばらばらなので、弾ける曲からマスタ~していけば、今まで弾けなかった曲にも歯が立つようになります。

 CDも出ているので、曲想を理解するのには役に立つかも知れません。もちろんVnでの演奏ですが・・・・。

 クロイツェルもこのロ~デもインタ~ナショナル版の写真を載せましたが、色々な出版社から出ているので、自分の見やすい譜面を手に入れることをおすすめします。なぜなら譜面の風景で、練習する気になる量が変わるからです。音符の間が細々となっている譜面は見るのも嫌になってしまうからです。ただでさえ、自分の技術向上のためにこの曲集達と向かい合うわけですから、同じ内容なら簡単そうに見える譜面の方が、練習する気も向上の量も多き気がします。

 ちなみに私は、クロイツェルはホフマイスタ~版。ロ~デはショット版を使いました。もちろんヴィオラ版です。
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ヴィオラ Vol.24

2010年04月25日 23時50分24秒 | ヴィオラ
 ロドルフ・クロイツェル(Rodolphe Kreutzer, 1766~1831)のエチュ~ドもVn奏者には有名です。

 フランスのヴァイオリニストで作曲家兼指揮者だったクロイツェルは、L.v.ベートヴェンからVnソナタ第9番を献呈されたほどのヴィルトゥオーゾでした。(第9番はクロイツェル・ソナタとも呼ばれています)。

 そして、「42の奇想曲もしくは練習曲」は1796年に作曲されました。作曲された当時はパリ音楽院のヴァイオリン科教授だったそうです。

 このエチュ~ドもヴィオラ版があります。ヴァイオリンからヴィオラにうつったばかりの時期、音大に入ってからもレッスンなどで先生に課題としてだされる人もいるかもしれません。それだけ基礎を勉強するのには重要で、世界中で弾かれている作品かも知れません。

 第1番~第31番まではトリルの練習などがあるものの、基本的にはカイザ~の教則本とさほどレベルはかわりません。カイザ~より旋律的な部分もあって、より楽しく弾く事が出来ます。第32番からは重音奏法の勉強になります。

 この重音奏法は、難しいし譜面をさらうのが何倍もきつくなるので、めげてしまいがちですが根気よくやってある程度弾けるようになると左手の形や右手のボウイングなど全てに良い影響が出ます。

 私もこのクロイツェル教本が終わる頃には、だいぶ手応えを感じるようになっていました。

 レッスンで先生に全てみてもらった事で終わりにしては、いけません。先生にOK!をもらって、次の課題に行って終わりにするのではなくて・・・。OK!をくれたのは先生が機嫌が良かっただけかもしれないし、このエチュ~ドは何回みてもこの子は終わらないなぁ~・・・という先生の妥協かも知れないので、全て終わってから自分で何回も練習し直すのが実は一番力になります。

 特にごまかしてOK!をもらっていたエチュ~ド(先生にばれていないはずがない!!)は、全部見てからあらためて練習すると以前よりで出来るようになっているのに気づきます。

 結局それの繰り返しで、今弾いている曲に行き詰まったら出来ていたはずのエチュ~ドまで戻って、もう一回同じようなテクニックを学ぶ事をおすすめします。

 私の音大時代は、先生に今日は何番のエチュ~ド弾いてみろとしょっちゅう言われていました。もちろん暗譜で!!演奏を躓いたりするともの凄く怒られました。学生時代はこのクロイツェルの42曲とロ~デの24曲は全て暗譜していました。いや、正確に言うと、再び弾かせられそうな曲はいつでも用意していました・・・。

 今自信持って暗譜できているのは・・・・。4~5曲位かも・・・。汗。
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ヴィオラ Vol.23

2010年04月23日 23時24分38秒 | ヴィオラ
 私の個人的な意見かも知れませんが、ヴィオラの教則本というのは、セヴシック(Sevcik,Otakar 1852-1934) の教則本だけでほとんど事足りてしまうと思っています。しかし、その単調で地道な練習を苦にしない人は良いのですが、少しでもエチュ~ドぽさから離れて曲として、楽しみながら練習が出来るという意味では、色々なレベルに合わせた教則本がたくさんあります。

 VnからVaにかわる人が多いので、一度Vnでさらってみた事がある曲を練習するのはVaを早く演奏出来るようになると思います。指使いはほとんど同じままで、実際出ている音はVnの5度下になりますが、ヴァイオリンの教則本が色々とVa版になって出ています。

 まずは、カイザー、ハインリッヒ(Kayser,Heinrich Ernst 1815-1888)が書いた「36の練習曲 Op.20」を上げておきます。

 このエチュードをやった事がある人は多いのではないでしょうか?子供の頃のヴァイオリン教室のサブリ~ダ~本としては、かなりメジャ~なエチュ~ドです。その後にやることの多いクロイツェルに比べても重音奏法の エチュードが無いだけで、難しさはかわりはありません。ヴィオラで弾くとなおさらです。

 子供の頃にやったからとか、もっと難しい事をしたいなんて言わないで下さいね。ちゃ~んと演奏する事はかなり難しいのですよ。やはり基礎力というのは土台であって、その土台がしっかりすればするほど上に高く建物が構築できるのと楽器が上達する事は似ているのです。

 私も生徒さんの何人かに、このエチュ~ドを練習させた事があります。子供の頃に演奏した記憶で適当に見本を見せるのではなくて、生徒に出した課題をちゃんと先生の方でも練習してきて見本を見せられるというのが理想なので、たまにさらっていましたが難しくて・・・・・・。

 課題がすすむにつれて、見本で弾くのをギブアップしそうになりました・・・。

 (>(ェ)<*) こんな先生で申し訳ない・・・・。
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ヴィオラ Vol.22

2010年04月13日 23時53分35秒 | ヴィオラ
 高校生や大学生、社会人のオーケストラヴィオラパ~トを指導しに行くことが年に数回あります。その中の会話で、ヴィオラ奏者は肩こり、首の痛み、頭痛、手の痛み、背中の痛みなど様々な痛みと闘いながら、演奏活動をしているという事実に吃驚させられる事が、多いです。

 ヴィオラ奏者はヴァイオリン奏者より重い楽器を支えていて、体に負担が大きいのは理解出来ます。楽器も弓も重いのです。だから指導者側でも体の大きい子をパ~ト分け段階で、ヴィオラにまわす傾向があります。

 ヴィオラを演奏するという事は、体に負担がかかるのが当たり前だから、少々の体の痛みを伴いながら演奏するのは諦める事だと思っている人はいませんか?以前の私もそういう考えを持っていました。所謂根性論みたいな・・・・。

 実は、その痛みをとる方法が楽器を上達させる方法とリンクするという事に気づいていない指導者や演奏者が多いのは、残念な事です。例えば、全く合っていない肩当てを(付け方さえ間違っていることも・・・)使用していたり、楽器の構え、弓の持ち方・操作の仕方等々が痛みの原因のことがありますが、そのほとんどが「体の力の入れ具合」だったりします。(ちなみに私は肩当てを使用していません。)

 指導者に脱力して演奏しなさいと言われても、生徒の方でははっきりとした音を出すことを要求されるし、どこの筋肉の力をどれくらい抜けば良いのか?理解出来ないのが普通です。

 体のあちこちを痛めた経験を持つ私の経験から言わせてもらうと、結局本人の実験心が一番効果がある気がします。痛いのを我慢するのではなくて、どこをどうした時に痛くないのか?を自分で捜す事です。

 不確かな情報ですが、マリナ~ズのイチロ~選手は打席に入って脱力するためには、膝下の力を抜く事を心がけているそうです。

 偉そうなことばかり言って、ヒントも何も書かないのは卑怯な気がしますので、私が一番最初に「これだ!」と思った脱力の方法を書いておきます。

 「歯を食いしばらないこと!!」速いパッセ~ジやffの所で、歯を食いしばる事を自然にしている事があります。その時意識して歯を食いしばらない事をするのを癖にすると、音の伸びもでますし、指も少しはまわるようになります。

 みなさんも色々試してくださいな。

 ヴィオラを演奏するのに痛みは伴わないはずです。
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やっと・・・

2010年03月14日 23時59分46秒 | ヴィオラ
 本日注文していた新しいヴィオラケースが到着しました。

 ケースを買うのは何年ぶりかしら・・・・。

 買った直後は、丁寧に扱っていますけど、段々乱暴に使用してしまうこと・・・・。

 このケ~スみたいに、いつでもピカピカの音楽を奏でていたいものです。

 はい。

 奥のケ~スが今まで使用していたものです。44cmのヴィオラはこの古いケ~スにしか入らないので、現役は続行します。
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ヴィオラ Vol.21

2010年01月05日 23時59分43秒 | ヴィオラ
 だいぶ前に松ヤニについて記事を書きました。

 過去の記事
ヴィオラ Vol.7

 ここから書く事は個人的な意見ですので、一般的かどうかは分かりません。あくまで、個人の感想を含んだ文章です。

 最近までARCHETの銀の缶入りの松ヤニを長いこと使用していました(写真左側)。この松ヤニはフリー演奏家の時期に新日フィルのMさんに良い松ヤニがあるから試さない?と言われてからお気に入りとして使用していました。

 ホールが整備されて、ちゃんとした空調もある中だけで演奏するには申し分ない松ヤニだと思います。素直な音が出て、私は一生この松ヤニで良いか・・・と思っていました。もし東京などの大都市圏のオケに就職していたらきっと使用し続けたでしょうね。

 山形響に入団して10年以上経ちましたが、山形響の活動のほとんどは空調のない体育館だったり、県内の公民館や古い空調設備を持つ総合的ホールで演奏する機会の方が多くて、演奏環境という意味では弦楽器奏者にとって東京のオケより少々過酷です。それについて文句を言う必要はありません。なぜならそれが地域密着型の山形響の活動だからです。

 ただ個人的に長い間悩んでいたのが、冬場の松ヤニの問題でした。冬場になって外と内の温度湿度差が大きくなると、どうも弓が弦に噛む量が減る気がしていました。急激な乾燥のため弓の毛が夏場より張りすぎてしまう傾向で、本来ならより弓と弦が吸い付くはずなのですが、そうではなくて乾燥によりス~ス~弦の上で弓が滑るような感覚が偶にあるのでした。

 自分の技術の問題の気がしましたが、何年も同じ感覚がこの冬場だけに起こるので、とうとう松ヤニに着目して別の松ヤニならどうなんだ!!??と思い始めました。

 そこで色々な方に質問して、P.GUILLAUMEの松ヤニ(写真右)を購入して使用してみましたら、今までの問題はきれいさっぱりと無くなりました。この松ヤニはARCHETの松ヤニと比べて、少々高価なのですが毎日使用しても何年かもつので購入決定しました。

 今まで使用してきたARCHETの松ヤニはお気に入りなので、冬以外で使用してゆきます。まだ3缶あるので。

 P.GUILLAUMEの松ヤニは、暖かくなってきてからも試したいと思っています。どちらが良いかの結論は1年後くらいに決めたいと思っています。勿体ないので、どちらも在庫が無くなるまで使用し続けると思います。

 松ヤニは通常1000円以下のものから何千円もする物までありますが、自分の感覚にあったものを選んで使用されるのが良いと思います。もし1万円だとしても自分が気に入れば、買う価値は充分にありますよ。何年ももつのですから・・・。

 
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ヴィオラ Vol.20

2009年08月20日 23時59分12秒 | ヴィオラ
 映画「おくりびと」の中で主人公のチェロ奏者が、数千万円もするチェロを所有しているという場面があったそうです。(まだ映画見ていないので不確かな情報です)。

 山形Qで依頼演奏会をした後の打ち上げの席とか、聴衆の方々との交流の機会にたまに「皆さんが使用されている楽器も数千万円するのですか??」という質問を受ける事があります。そういうお金のことに興味を持たれるのは理解出来ますけど、私達にとっては難しい質問かもしれません。

 この質問の本当の意味は
1.あなたが使用している楽器はいくらなのですか??
2.あなたがたのようなプロの奏者になるためには、いくらぐらいの楽器を所有してるべきなのでしょう??
3.あなたの所属しているオケのメンバ~はいくらくらいの楽器を所有しているのですか??
4.映画の中で言っていたことは本当ですか??
5.その他

どれだと思いますか??笑。

 大げさな気もしますが、映画の中で言っていたことは間違いではありませんよ。実際それくらいの楽器を所有している人もいますし、それ以上の楽器の方もそれ以下の楽器の方もいます(価格的に)。と答えます。

 そもそも楽器の値段なんて無いようなものですし、本物の楽器だとしても(証明書がついた楽器)値段には大きい開きがあるものです。

 ~~~~~~~~~~~~~

 本日書こうと思った話からだいぶ遠ざかりましたので、強引に・・。
 と思いましたが、定期演奏会のリハ~サル疲れのために早く眠りたいので、又の機会ということで・・・。

 本当はヴィオラの弓のことについて書こうと思っていました。
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ヴィオラ Vol.19

2009年08月17日 23時59分20秒 | ヴィオラ
 ヴィオラを本格的に学んでいる方や数少ない?ヴィオラファンが寂しい思いをしている事と言えば、CD等が新しく発売されても、生産枚数が限定数なのか?どうなのか詳しい話は分からないが、短期間ですぐに廃盤になってしまう事である。

 レコ~ド雑誌の広告やWeb上で存在を認知してからすぐに手に入れないと、ほんの数ヶ月で廃盤になり手に入れられなくなってしまう。見つけた時に躊躇している暇はないのだ。

 T.ツィンマ~マンやW.クリストなど名手によるCDでもすぐに聴く機会が失われてしまう。確かにCD会社とすればたくさん販売出来るとは言えないヴィオラのCDを常時販売していることは難しいのだろうが、ファンとしては寂しいことだ。

 何年か経ってまた再発売という事になれば良いのだが、VnやVcのCDに比べれば悲しいほどに無視されている気がする。

 今回はヒンデミットの「白鳥を焼く男」~所謂ヴィオラ協奏曲なのだが(学生時代に学ぶ学生は多い)、現在廃盤になっていてもったいなぁ~と思うCDをあげてみる。

 上のCDはミュンヘンの名手~ゲオルグ・シュミット氏が演奏した盤である。ミュンヘン弦楽四重奏団のメンバ~でもあり、ブラ~ムスのクラリネット五重奏曲をランスロ(Cl)と共演した盤もある名ヴィオリストだが、惜しいことに現在は廃盤である。彼の奏でるヴィオラの音色は深く、聴く者の心に突き刺さる。昔ビクタ~かコロンビア??から数々のLPが出ていたが(ブラ~ムスのソナタやヒンデミットのソナタ、テレマンの協奏曲など)CD化はおそらくされていないと思う。忘れ去られるには本当に惜しい名手であると思う。

 次の廃盤はこれ!
     

 ジュリア~ド弦楽四重奏団の創立メンバ~のラファエル・ヒリヤー氏のCDである。バックはなんと!渡邊暁雄指揮、日本フィルである。カップリングはバルト~クのヴィオラ協奏曲で、これも名盤だが残念ながら現在は廃盤である。日本のどこかが版権を買い取って再発売してくれないだろうか?歴史的に価値ある録音だと思うが・・・・。

 このように聴いてみたくても廃盤の憂き目にあっているヴィオラの名盤は何十枚とあるのだろう。もし再発売などの情報があったら是非ともすぐに購入してもらいたい。次に手に入れられるのは無期限の未定になってしまうのだろうから。
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ヴィオラ Vol.18

2009年08月04日 23時53分51秒 | ヴィオラ
 高校や大学のクラブ活動やオケサ~クルでヴィオラを始める方々は、ヴァイオリンを始める方々同様に楽器奏法を学ぶ以外に苦労することがある。子供の頃にピアノをやっていた方なら上記のト音記号やへ音記号の楽譜を読むことは可能であろう。音楽の全くの初心者であっても小中学校の音楽の授業でト音記号は学んでいたはずだ。

 しかし、ヴィオラは高い音域をのぞいてはハ音記号というものが用いられる。
     

 五線に置かれた音が何の音なのか最初はさっぱり分からないはずだ。楽譜を読むための理論を知らなければ全くヴィオラを演奏する事が出来ないのだ。ここでヴィオラを諦めてヴァイオリンやチェロに希望を変える人もいる。

 (ノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻ ヤァ~メタ!!

 子供の頃にヴァイオリンのレッスンに通って奏法は多少分かっていても(ヴァイオリンとヴィオラの奏法は似ている)この楽譜問題にまずぶつかる。音大に行くレベル(音大卒業後にヴィオラに転向する人もいる)でもこのハ音記号は一般的になじみがないために最初から読める人は少ない。

 ヴァイオリンは、通常下記のように調弦される。
     

 左手の指を全く押さえない開放弦で演奏すれば上記の音が出るのだ。

 ではヴィオラはどのように調弦されるのかというと
     
 なのだが、皆さんはこのハ音記号の楽譜が読めるだろうか??

 簡単に説明するとヴァイオリンの開放弦の下3つの音(A・D・G)は、ヴィオラの上の3つの音と全く同じ音が出る。なので、ヴァイオリンは上から(E・A・D・G)でヴィオラは(A・D・G・C)である。

 ドイツ音名で書いてしまったが、分からない方のために固定ド(ハ長調)で説明すると
 
 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド は、
 C・D・E・F・G・A・H・C である。

 と言う事でヴィオラはまずこのハ音記号が読めないと話にならないので、楽器を始めた頃はみんな苦労させられる。私の場合はこのハ音記号の楽譜を見ながら演奏できるようになるまで、実は30分位で出来るようになった。しかし、それは私が天才と言う事ではなく、私の感覚が移動ドであったという事に大きく起因している。その後丸1年は楽譜を読めるけど、それは単に楽譜を音に出来るだけであって実際何の音を出しているか慣れるまで、私には全然分からなかった。

 もう少し説明すると楽譜に書いてある音符に反応して、左手の指が動いていただけである。この位置の音に何の指を動かせば良いのか判断していただけで、実際どんな音程の音が出るのかさっぱり分からないで演奏していたのである。

 セブシ~クやクロイツェル等のエチュ~ドをやり出してやっと楽譜と実際出る音が繋がったのだった。

 
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ヴィオラ Vol.17

2009年04月28日 23時41分08秒 | ヴィオラ
 先日の山形響第196回定期演奏会終了してから約10日間、ヴィオラをほとんど演奏しないで嘘っこヴァイオリン奏者だったのですが、本日ヴィオラの活動を再開しました。ヴァイオリンでのクァルテットの本番続きだったからですが、昔練習したBachの無伴奏曲なども含めてヴァイオリン演奏の感を戻す練習を必死でやっていたために、ヴィオラに久しぶりに再会した時、だいぶ違和感がありました。

 ヴァイオリンとヴィオラではあらためて感覚がかなり違うものだと再認識しました。筋肉の使い方~弓のさばき方、フィンガリングの好み、楽器の重たさなどなど・・・。操作の仕方全てが似ているのですが、全て何かが違う感覚のです。

 私はヴィオラでご飯を食べられるようになったのですが、ヴィオラはつくづく演奏方法が難しいと思いました。とにかく体にかかる負担はヴァイオリンの数倍以上です。数センチしか変わらないのに・・・。すっかりヴィオラの演奏方法を体が忘れているので、焦りました。まずいよ~~これ~~!という感じですかね。笑。

 あと数日かかりますねヴィオラ奏者に戻るのは・・・。

 J.スーク、P.ズッカーマン、M.トリー各氏や、日本では豊嶋泰嗣氏など同じ演奏会で器用にヴァイオリンとヴィオラを演奏する奏者がいますが、私は絶対に出来ません。どちらの弾き方も他の楽器の弾き方と数日で遠ざかるほど個性が違うからかもしれません。もし1年位ヴァイオリンを演奏していたら、ヴィオラは全く演奏できなくなる感じがします。

 たまのアルバイトでのヴァイオリンなら何とかというところでしょうけど、ヴィオラに戻る方が何倍も時間がかかります。

 これからは、たまの浮気なら良いですけど、本気にならないように気をつけたいと思います。汗。

 また一からやり直しですけど、こういう時は前の駄目な癖を直す絶好の機会ですので、じっくり練習したいと思います。

 (写真)滅多に使用しないで放置されているヴィオラです。少しかわいそうな気がしますが。
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