秘書にゃんこ*三愛ビル

2023-02-27 | 建築が好き
 銀座通りと晴海通りの交差点で、和光と共に銀座のシンボルと称される三愛ビル。

その三愛ビルが間もなく取り壊されると聞いて、行って参りました


竣工:昭和38年(1963年)
奈良の法隆寺五重塔をヒントに建てられたビルは、中心に柱を立てた総ガラス張りの円筒形。
最上部の広告は、ご覧の通り RICOH。
このたび初めて知ったのですが、このビルはもともとリコーが所有していたそうです。



でも、私のイメージは三菱なんです。(画像は拝借したものです)
三菱の広告は開業から1990年までで、その後はコカコーラやサントリーの時期もあったそうです。
数え切れないほど銀座に足を運んでいても、いかに上を見ていなかったことか。



お向かいの和光の階段踊り場から。



「三愛ビル」は愛称で、正式名称は「三愛ドリームセンター」
昔は1階が水着売り場でしたが、閉館時はドトール。
最後にコーヒーの1杯でもと思いましたら、既に1月末で全館閉鎖されていました。



「恋の招きネコ コイコリン」(ビルの入口)
看板にはオスとメスが並んでいると書いてありますが、なぜか男の子の「ごろべえ」一人。
撫でると恋が叶うと言い伝えられ、開業当時からこの場所で多くの人になでなでされました。
おかげですっかり石が削られてしまいましたが、それにしても女の子の「のんき」は何処へ??



こちらは松本清張の映画『波の塔』(昭和35年)の一場面。
晴海通りを挟んで和光を望みます。
映画では、向かい側のビルの2階にある喫茶店でお茶を飲むシーンが映っていました。
千疋屋かと思いましたが少し離れていて、喫茶店があった辺りは外国のブランド店が軒を並べています。



現在の銀座和光
地下鉄の入口は昔と変わりませんが、電停は姿を消しました。


 三愛ビルは築後60年以上が経過し、老朽化により約2年かけて解体されるそうです。

新しいビルがお目見えするのは2027年。

銀座の風景も徐々に変わりつつあります。


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