ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

NPO総会と調査報告会

2018-05-31 | 野生動物救護
野生動物救護の会のNPO総会が開催され、収支報告、事業報告など
承認されました。
今年は、例年になく活発な意見が飛び交い、今後の活動の方向性も
見えて、なかなか有意義だったよ。
だって、いつもは、殆ど意見も質問も無くて、そりゃあ良く言えば
信用されてる、一任されてるってことかもしれないけど、やっぱり
新たな意見、考え方って知りたいんだよね。
じゃないと、知らないうちにマンネリ化したり、独裁化したりしちゃうから。
でね、今年は、2,3人の人に、前以って質問しどころ、突っ込みどころを
言っておいたから、そこから意見が出始め、有意義な総会になったわけ。
やらせと言えばやらせだけど、そうでもしないと、皆さん大人しいんだもの

そして、総会後の調査報告会。


まずは、足跡調査。

神奈川県には18種の野生哺乳類が生息していると推測されてるんだけど
今回、調査出来たのは、鹿、イノシシ、タヌキ、テン、アナグマ、野うさぎ
ツキノワグマ、サル、イタチ、ネズミ類の10種類。
アライグマなどの外来種は除いてます。






鮮明な足跡は、石膏で固めて標本化します。






そして、足跡の多く見られた場所に設置したセンサーカメラには
活発に動き回る野生動物達が写ってました。
なんと、農作物を守りために張り巡らした網を、難なく潜り抜ける
タヌキとかも写ってたりして









続いて、巣箱調査。


こちらの班も、温度感知センサーカメラとか、スネークカメラとかを駆使して
繁殖の実態を調査してます。
ただ、フクロウなど、密猟防止や、過度な撮影防止などのため場所を公に出来ない
個体もいるので、公開出来る写真は限られてました。

これ、巣箱で眠るムササビ
動画を撮ってる5分くらい、ライト浴びても爆睡してるんだよ
てことは、外敵は、音と匂いで察知するんだろうな。






あと、識別用の足環を付けて放鳥した記録とかも。
これ、ミサゴの放鳥かな、相模川を、しっかりと羽ばたいて飛んで行きましたよ、






と言うことで、それぞれの調査班が、これまでの経過報告を行ったのですが、
問題は、この先。
この実績・結果を、野生動物救護に、どう生かしていくか、と言うこと。
ただ、見て、ああ、こんなの居るんだあ、こんな風に寝るんだあ、じゃ、
小学生の野外学習にすぎないから、そこから見えて来るものを深く掘り下げて
進んで行かないと、単なる自己満足になってしまう。
自然が息づく谷戸に踏み入り、調査をするだけの価値を見出せなくては。
まだまだ、一歩を踏み出したところです。


コメント
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