May The Force Be With Me

Whatever you do, wherever you are...

サン・ジャックへの道

2007-03-17 22:51:38 | film
キリスト教の聖地サンティアゴへの巡礼の道のりを、ひょんなことから一緒に歩くことになった男女9人の心の交流を元にストーリーが展開していく。主人公は3人兄妹弟。遺産を受け継ぐためにはこの巡礼の道を歩ききることが条件。互いにいがみ合うことしか知らない3人が歩いているうちに心を通わせ始める。その他に男女6人。たまたま一緒に歩くことになった仲間たちと歩いているうちに、それぞれの悩みや葛藤への答えを自然と導き出してくれる仲間との距離を確実に縮めていく様子が観ていてとても楽しかった。歩いている間に自分自身と向かい合い、とてもシリアスなことが題材だったりするけど、逆にそれがとてもユーモラスに描かれていて、笑いあり涙ありで大満足。こういうヒューマンドラマはかなりツボで好きなジャンルの映画。途中、それぞれの迷いや悩みを表現している夢のシーンが出てきたとき、ひとつひとつがとてもシュールで、監督・脚本のコリーヌ・セローのそういう表現の仕方に感動した。

誰かを助けることで自分も気づかないうちに成長していて、ある時ふと変わった自分に気づく。とても不思議な感覚だと思うけど、それを繰り返してみんな毎日を過ごしていくんだろうな。去年まで3年続けて富士山に登った。登山・下山中に、お互いを励ましあったり、自分で自分を励ましたり、時にはあまりに辛すぎてどっぷり甘えたりと、毎回とても辛い思いをしたけれど、今思えば無事に下山したときのあの達成感が、「まだ私にも何かやれるんだ」っていう不思議な自信を生むような気がする。

こういう映画を観ると旅に出たくなる。そして私もいつか「フィニステレ」に辿り着きたい。



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2 コメント

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Unknown (かぞお)
2007-03-21 13:17:59
フィニステレで見た幻想的な夕焼けが忘れられない
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うむ。 (paruko)
2007-03-21 22:36:30
いい旅をしたんだね。
私もいつか行ってみたい!
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