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日本文化に触れる~落語編

2007-01-13 23:02:27 | action

30うん年生きていて初めて落語に行ってみた。チケット取れないだろうな~と思っていたら、たまたま余っているのが廻ってきたので思い切って行ってみた。今回観に(聞きに)行ったのは、毎年恒例parco presents(!)『志の輔らくご』。今年でなんと11年目らしい。普通は落語はその日その日で会場の雰囲気とか観客層に合わせて、違う演目だったり違う小話をするらしい(知らなかった)のだけど、この『志の輔らくご』は去年の10周年記念公演から1ヶ月公演になったそうで、3つの違う演目を軸に1ヶ月間で選ぶ日にちによって3プログラムに分けられている。大抵ひとつのプログラムしか観にいけないわけだから、行った人は当然全部のプログラムを観たくなる。

私が行った日は「歓喜の歌」という席で、途中休憩を挟んで大きく2つの落語を聞けた。初めてだったので楽しめるか不安だったけど、いざ始まってみればもう聞くのに夢中ですごく面白かった。初めてだったのもあってなんだか勝手に構えていた分、始まってみると、あ、こんなにおもしろいんだ、っていう軽い気持ち(良い意味で)で楽しめたような気がする。落語の流れ(?)みたいのも初めて知ったんだけど、日常の中で起きているごく普通の軽い世間話から始まって、自然と落語が始まって行く。お話しの中で何人か登場人物が現れて、それぞれ違うキャラクターなのに、
全部一人で、声を変えたり表情やくせを変えたりしてうまく演じ分ける。話しの流れもただ淡々と進むだけじゃなくて、真剣かと思ったら次の瞬間には笑っていたり(私の場合ほとんど笑っていたような気がするけど)、とにかく次から次へと続いていくのでついつい引き込まれる。それにしても落語家の観察力ってすごい。今日聞いた小話も日常の本当に些細なことから、ちょっとした見方の違いでこんなにも話しが膨らむものかっていうくらいどんどん広がっていって、確実に言いたいことを聞き手の頭の中に残している。

落語は歌舞伎や狂言と違って、話し手が舞台の中央にちょこんと座って、小道具も楽器も使わずに物語を進めていくとてもシンプルな芸で、もちろん話し手の芸達者っぷりもさることながら、そのシンプルさの中に何を観るかは聞き手次第な部分もきっとあるんだろうな。今日の落語の最後に志の輔の掛け声で会場全体で三ヶ七拍子で締めたときはみんなの満足度がはっきりと伺えるくらいすっきりとして気持ちがよかった。そして、最後の志の輔の挨拶で、「ここパルコ(劇場)で・・・」とか、「今年もパルコ(劇場)で無事に・・・」とかいう挨拶で2回も私の名前を呼ばれて勝手にドキッとしたりしてた(嬉)。

これ、来年も行きたい。そしてぜひ正月の恒例行事のひとつに。
来年は頑張ってチケット取らなきゃ。どうか来年もチケットが廻ってきますように~☆



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