May The Force Be With Me

Whatever you do, wherever you are...

『イルカ』

2008-11-17 23:15:23 | book
読みたい本ってあっと言う間に溜まるよなー。とりあえず読まなきゃいけない本は置いといて(汗)、読みたい本を先に。特定の好きな小説家がいるわけじゃないけど、よしもとばななはなんとなく好きで、今まで読んだ小説家としては自分の中では一番かな。で、今回は『イルカ』を読んでみた。本を読むのが苦手な私には、よしもとばななのストーリーって想像しやすいというかなんとなくリアルでわかりやすいのですらすら読めるのかな。難しい言葉使いもあんまり無いし(苦笑)。で、読んだあとにだいたいぼーっとする、みたいな。ちょっと不気味でちょっと楽しげな雰囲気とかがいい。

今回の『イルカ』は、作家本人が「この小説の中には、なにか私のほんとうに描きたいことの根源的な要素がいくつも入っている」と言っているのがよくわかった(ような気がする)。少しオカルト的な話しが出てくるんだけど、それがなんかしっくり来るというか、何か目に見えないものがこの世界を動かしたりする(ちょっと大袈裟)というか。時間の流れとか人との出会いとかつながりとか自分に降りかかってくること、全てに意味があるっていうこと。前から気付いていたつもりだったけど、そういうことに改めて気付かせてくれるのが私にとってのよしもとばななの小説のような気がする。