倉野立人のブログです。

日々の活動を みなさんにお伝えしています。

〈ぷれジョブ学習会〉

2012-03-29 | インポート
3/28 Wed.  [ クラちゃんの起床時刻 4:40 AM ]
先日(27日)、市内にある福祉施設 「 サンアップル 」 で行われた 『 ぷれジョブ学習会 』 を聴講しました。

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『 ぷれジョブ 』 とは、遡ること平成15年、岡山県倉敷市の中学校の特別支援学級担任であった N 先生が始められた〝支援を必要とする子どもの職業体験学習〟の総称です。
全国ぷれジョブ連絡協議会 のHPはコチラ
          ↓

www.prejob.jp/

          
概して言うと、支援を必要とする子どもが、地域のボランティアに見守られながら、地域の企業などで職業体験を行い、そのことを評価(褒(ほ)める)ことで子どもの自信につなげ、ひいては地域のつながりを深めていこう、というものです。
その意義は 「 こどもたちのジョブ活動を真ん中にして、保護者・地域住民・地域の企業・学校 が、それぞれの立場で何ができるかを共に考え合い、共に生きる豊かな社会の実現をめざす 」 というものです。
レジメの中に、キーセンテンスとして 『 生まれた地域で子どもと地域が共に育ち合う活動です 』 とあったのが印象的でした。

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この 『 ぷれジョブ 』 の取り組みは、保護者らの支持を受け、やがて全国に広がることになりました。
今回の学習会では、須坂市での〝成功事例〟が紹介されました。
須坂市においては、須坂市立日滝小学校の T 先生がキーパーソンとなり、子ども⇔学校⇔保護者⇔企業⇔ボランティア の橋渡し役として、活躍しておられます。

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紹介された 「 須坂市版ぷれジョブ 」 は、市の教育委員会の理解の下で実施されていました。
『 ぷれジョブ 』 活動を知った当時の須坂市教育長が〝発祥の地〟である岡山市を自ら視察し、活動内容を理解したうえで、教育委員会→学校 を通じて活動が展開されました。
学校の理解の下、T 先生は、もちまえの熱心さで保護者や企業に 『 ぷれジョブ 』 の意義を説明、さらに 「 ジョブサポーター 」 なるボランティアの輪を広げ、前述のネットワークを構築したのでした。

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ボランティア活動は〝自転車のペダル〟とも言われます。
こぎ出す時には相当のエネルギーを要しますが、ひとたび動き出せば、後はえっちらおっちら前に進んでいくものです。
かくして 「 須坂市版ぷれジョブ 」 は、T 先生を主たる〝こぎ手〟として活動が推進され、今や、『 須坂ぷれジョブ推進会議 』 を立ち上げ、中学校区ごとに〝ぷれジョブ組織〟を作るに至っています。
須坂市の〝先進事例〟は、(述べたように)須坂市教育委員会の下で活動展開し、大きな成果を収めています。
そのうえで、この 『 ぷれジョブ 』 を、他の市町村で展開するにはどうしたらイイか、というところに思いが至るところです。
もし須坂市に倣(なら)って、というのであれば、各市町村の教育委員会の理解が必要になるでしょうし、そのためには県の教育委員会の〝指導〟が求められるところです。
現に、学習会には県の地域福祉課(但し社会部所管)の職員(校長OBだそうです)が来られ 「 阿部知事の肝いり 」 と述べておられました。
ただ、私とすれば、全ての自治体が 「 須坂市版 」 でウマくいくか、という点には、やや懐疑的な感を拭えないところです。
『 ぷれジョブ 』 の大義である 「 生まれた地域で子どもと地域が共に育ち合う活動です 」 に基づけば、やはり〝地域型〟・・・すなわち地域住民や地域企業が活動を主導し、あくまで学校は後方支援に回った方が長続きするのでは、とも思うところです。
例えば私の住む長野市においては 「 都市内分権 」 の推進に伴い、地域自治を  「 住民自治協議会 」 が担っていることから、こちらの機関に働きかけて、いわゆる〝ボトムアップ〟的に 『 ぷれジョブ 』 を広める、というやり方も一考の余地アリでしょう。
幸い、地域の中学校では、過去に重度の身体障がい生徒を受け入れた実績(=理解度)もあることから、学校の理解も得ることは可能と思います。
(ただ、長野市には「長野市ぷれジョブを考える会」という、長野市での活動母体があるので、もし取り組むとすれば、会との連携は不可欠と存じます)
長野市ぷれジョブを考える会 のブログはコチラ
           ↓

「naganoprejob.naganoblog.jp.mht」をダウンロード

(上記で開けなかったり〝文字化け〟してしまう方は「長野市ぷれジョブを考える会」で検索してください)
いずれにしても 「 地域のこどもを地域で育てる(これは支援の要・不要に拘わらず) 」 ことは至極重要なことですので、今回、この学習会を聴講させていただいたことを貴重な勉強の場にさせていただき、私なりに今後の活動に反映していきたい、と改めて思いをいたしました。


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4 コメント

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クラさん、ありがとうございます。 (ktot)
2012-03-29 14:11:15
クラさん、ありがとうございます。
「関心をもって」いただいたこと、聴講の行動を起こしていただいたこと
嬉しいです。
クラさんのおっしゃる地域型での活動は理想ですが、学校も行政の歯車のひとつになってしまっている現状(もちろん現場の先生の理想とは違っている)のなか、教育委員会等からの「活動に協力しなさい」の通達文書的なものがなくては、継続的な後方支援は、望めないと思います。(熱心な先生ほど報われない現実は残念です)
とにかく、始めなければどうしようもないということで、この活動の先駆者になろう、としているご家族が川中島地区にいらっしゃいます。
5月くらいに今度は地区で勉強会を開催する予定があるとのこと。
そのときも、ヨロシクお願いします。
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ktot さん ゑ (クラちゃん)
2012-03-29 17:23:47
ktot さん ゑ

ご閲覧&ご投稿いただjき、ありがとうございます。
また、先日の 「 ぷれジョブ学習会 」 では、有意義な時間を過ごさせていただきました。

こちらの 「ぷれジョブ 」 に限らず、ヒトは、さまざまな活動の中で、理想と現実の狭間で思い悩んでいるものと思います。
そのうえで大切なのは、挟まれたまま立ちすくむのではなく、どのような形にせよ、まずは一歩を踏み出すことが肝要・・・もっと言えば、歩き出さないことには何も生まれてきませんものね(^^)

みなさんの熱心な姿勢に敬意を表すると同時に、私としても「できること」を模索しながらできる限り協力させていただきたく存じます。
5月の勉強会には、ゼヒ声をかけてください (^^)/
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「長野市ぷれジョブを考える会」のkannaと申します。 (kanna)
2012-04-01 23:09:17
「長野市ぷれジョブを考える会」のkannaと申します。
先日の学習会に参加していただき、誠にありがとうございました。

予想を上回る多くの方に参加していただき
まずは学習会という一歩を進むことができました。

「地域の子は地域で育てる」
須坂は須坂、長野は長野の地域のスタイルがあると思っております。

ぜひ長野で「ぷれジョブ」の活動進んでいきますよう
今後ともお力添えを賜りますよう心よりお願い申しあげます。
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kanna さん ゑ (クラちゃん)
2012-04-04 06:55:22
kanna さん ゑ
ご閲覧&ご投稿いただき、ありがとうございます。
過日の「ぷれジョブ学習会」では、みなさんの熱心な姿勢に触れることができ、有意義な時間を過ごさせていただきました。
私も今後「できること」を模索しつつ、みなさんの活動をフォローしていければ、と思っています。
今後ともヨロシクお願い申し上げます。
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