マエストロの音楽日記

♪指揮者 Hisaatsu Kondo が日々の音楽活動を徒然と書き綴ります♪

今年の課題曲 其の二

2008年05月23日 19時23分57秒 | 音楽
毎日暑くなったり寒くなったりで体調管理が大変な今日このごろですが、みなさんお元気で練習に励んでますか?5月に入り九州から青森までいろんなバンドの課題曲を連日聞かせていただいていますが、たまたまなのでしょうか、マーチが大半ですね。次に多いのがセリオーソ。この曲はさすが大作曲家の作品!素晴らしいの一言につきます。実は最初楽譜を見ずに音源を聞いた時は、何てまったりとした曲なんだろうか。しかも時間も長いしミスも露骨に目立つという印象でしたが、音を出した瞬間その印象は全て消え去り楽譜に書かれた各音符からの溢れんばかりのエネルギーを感じました。最初にあんな印象を持ってしまったことが少し恥ずかしくなりましたが、それにしても全く無駄のない完璧に近いような作品ではないでしょうか。かつて課題曲になった「深層の祭」以来の名曲だと思います。
この曲をバッチリ決めれば自由曲の必要はないくらいのエネルギーがあるので、演奏なさる皆さんは課題曲と自由曲とのコントラストを考えると良いと思いますよ。
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今年の課題曲 其の一

2008年05月16日 00時19分31秒 | 音楽
そろそろほとんどのバンドで課題曲が決定したことと思います。早い地区ではあと一ヶ月半でコンクール突入ですよね。エンジンが少しづつ回転数を上げ始めましたかな。今日は今年の課題曲について感じた事を少し書いてみます。
今年度の課題曲はマーチとそれ以外の作品が混ざっていることもあり、なかなか個性的な選出がされていると思います。まずマーチですが、一つは課題曲マーチの巨匠、内藤氏の作品、もう一つは、全く正反対の若手、しかも高校生!の作品、とそれぞれの曲にベテランらしさと若者らしさの特徴がたくさんあり面白いですね。
「ブライアンの休日」は、さすが巨匠の作品、各楽器の特質を生かし魅力的かつ個性的なマーチに作られています。特に、中間部でのリズムの扱いには驚きです。あのようにトライアングルを面白く使ったマーチは存在しなかったのではないでしょうか。それだけに、トライアングルの扱いと音色には演奏者の工夫が欲しいと思います。問題は、トランペットセクションの難しさと曲中多く出てくる付点のリズムの難しさです。日本人があまり得意としないリズムの一つですからね。
「晴天の風」は17歳の若者が今までに経験した音楽の全てを網羅して作り上げられたようなマーチで、どことなく何かに似ているような箇所もありますが、高校生としてはなかなか良いセンスをしていると思い、正直なところ感心しました。ただ、オーケストレーションがあまり良くない部分が何カ所かあり、演奏する上では、そこのバランスを考えて演奏することが大切のように思います。特に中低音の楽器にそのような傾向が見られるようです。あとは、旋律のフレーズの作り方が難しいですね。
これを作った糸谷君には、これからたくさんの経験を積んで多くの良い作品を書いてもらいたいですね。

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ゴールデンウィーク

2008年05月08日 07時46分47秒 | 音楽
皆さんはゴールデンウィークはいかがでしたかな?天気もほぼ良かったので良いお休みが出来たのではないでしょうか?世間がお休みの時期は、私の頑張り時。サービス業の方々と同じで、100%仕事をしていました。今回は埼玉~仙台~九州・大牟田~博多と回ってきました。中でも九州は久しぶりで、大牟田の初めてお会いする皆さんと二日間課題曲クリニックで大変お世話になりました。
このクリニックは、歴史ある奏友会吹奏楽団主催のもので地元の中、高を対象に毎年開かれているものだそうです。地元に根ざした活動、文字どおり市民バンドのあるべき姿ですね。その情熱には心から拍手おくりたいと思います。また、九州全体として一般バンドの活動がかなり盛んで、しかもバンド間の交流がかなり活発な事を知り驚きでした。今後九州だけでなく、全国規模の一般バンドの交流の場を作る事を考えていくべきではないでしょうか。
九州ラーメン堪能しました!!!ありがとうございました。

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バッハ

2008年05月03日 23時58分42秒 | 音楽
バッハの音楽はどうしてあんなに凄いのでしょうか?どんな作曲家のどんな作品にもかなわないエネルギーと精神性を兼ね備えた究極の音楽と言っても過言ではないと感じます。今日も桶川市内のジョイントコンサートでフーガト短調を演奏してきました。バッハをプログラムの中に入れる事はしばしばありますが、その度に、その完成された音楽にひざまずき心が洗われる思いです。
皆さん、どんどんバッハを演奏しましょう。決して250年以上前に作られた古い音楽ではなく、お洒落で新鮮そのものですよ。

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