京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 気ばかりで…

2009年07月04日 | 日々の暮らしの中で
京都の歴史や文化の創造と発展には、そこに寄与した被差別民衆の生活史がおりなされている。『都の祝福芸能者たち ―その集在地と職能をさぐる― 』と題した、今回3回目になる講座内容には春先から少しばかり気持ちが動いていたので、思いきって参加してみることにした。(世界人権問題研究センターが毎年開講している、「講座・人権ゆかりの地をたずねて」より)。

千秋(せんず)万歳・琵琶法師・瞽女(ごぜ)・猿曳き・獅子舞・巫女・節季候(せきぞろ)・虚無僧・大黒舞・ささら説教・懸想文売り・厄払い…ちょろけん。

時代により季節によって、いろいろな祝福芸をする人々がいたこと。みな被差別民であったこと。絵画資料としての、「○○図屏風」など、具体性もあって職能の理解も助けられたが、知らないことが多く、あとを追うのに精いっぱいの一時間半だった。

節分の前後に、梅の枝に恋文をつけて売り歩くことを仕事にする者たち。
また、節分の際、自分の歳の数だけ蒔かれた煎り豆を拾い、銭と一緒に紙に包み道に落としておく。厄落とし。その厄を拾って歩く役目の者たちがいた…
こんな近世の話になって、ようやく私のボーッとした頭も覚めて、身を乗り出す始末。

ところで、「人権」とは…。闘争の結果獲得し、その維持のために闘っていかなくてはならない。「人権は人間の尊厳に基づく…」、では人間の尊厳って……。

コメント (6)
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