kyon's日誌

つれづれに・・・

時代もの

2014年02月22日 | 日記
このところ時代ものにはまっている。
飛脚が主人公の「引かれ者でござい」、大河ドラマの官兵衛の原本にもなっている「軍師の門」・・・
世話物や剣を通した人間模様もいいが、ちょっと違う感じが良くて(笑)
で、あれこれ、人の世の様を遠眼鏡代わりの小説で想う。
想像しつつ、粋な感性に触れつつ、何だか心地好い。

母は私が暇を見つけて読む本が気になるらしく、ちょっと買い物に行った隙に何気にパラパラめくったのだろう・・・その本、官兵衛の話だが?と聞く。
そそ、時代劇でやってるべ?
ん。オラ、良く知らねぇものなぁ、面白いゲ?
うんうん、これが結構面白いん・・・ニヤニヤしながら言うと、ほぉ~と言いながら、ピンとこないのだろうが、秀吉と関係あるか?などと・・・話は少し時代を遡ってあれこれ弾む。
母も時代劇が好きである。
それも信長や秀吉、家康の時代辺りが気になるらしい。
信長の妹のお市の方の娘がどうのと言い出す。
そうそう・・・だね・・などとアイズチ打ちながら、私は読み掛けが気になっている(^^ゞ

こうして少し浮世と離れたような会話が興味のあるものであると、母は暫し手の痛みも痺れも忘れるらしい。テレビのニュースがウクライナの惨劇を伝える方にふと気を戻して現世に戻る。
ストーカーに殺された女性のニュース・・・
どうしてこんなに争いや殺人が多いかと嘆く。
ホントにね・・・。
母は自分の時代にはそんなことは無かったみたいに言いながらため息をつく。
いえいえ、母よ、いつの時代にも心無い殺人事件はあったし、国の中の闘争はあった・・・けれど自分がその現場に居なかっただけよ・・と思いながら、んだね、んだねと相槌を打つ。
こうして厳しい時代でありながら、死ぬほどのツライ目にあってる訳じゃない自分らは幸せだねと言うと、うんうんと深く頷いた。

母は私の居ない間に、大きな総合病院に行って手の痛みの検査をして来たらしい。
手首の中にある指の神経を束ねた二つの大きな管があるが、そこが詰まっているという所見だったらしい。貰った薬を飲んで、痛みが襲う事からは緩和されたらしいが、まだ痺れが残っているとやら。
それでも、泣きたいくらいの痛みから少しはマシになったことを喜びたい。
けれどスッカリ痛みも痺れも無くならないものかと母は嘆く。
ねぇ、それは欲張りだろうよ・・・今更二十歳に戻れる訳じゃない。

こんな時は、自分の体の痛みや不信を24時間気にし続けているような老後を、あ~せめて自分は過ごしたくないなと学ぶときでもある・・・
時代が幾ら違おうと、人の痛みや苦には大差がないのだよね・・・
人そのものに劇的な進化がある訳じゃないものなぁ・・
時代ものを読んでいても、それだけは真実のように思う。
ふっ・・・どれ、浮世の辛さ憂さをどこに捨ててやろうかいなぁ~・・・
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