kyon's日誌

つれづれに・・・

「黒書院の六兵衛」読了

2017年02月14日 | 日記
読み終えました・・・
何とまぁ・・・なが~いなが~~~い・・・六兵衛の生きざま・・・思わずうう~~む!!!と唸りますな・・・
その生きざまにはある意味、感動すらしてしまう・・・
「武士の一分」・・・藤沢周平氏のその思いとはまた別の感じがしますが、
本来の武家の有りよう、正しい?・・・正しいというものがあるならばですが、その生き方は凄いのでありますよ・・・徳川260有余年を支えた基はまさにこれだったのかもしれない・・・と、解説の青木文平氏が語るように・・・やはり、江戸城無血開城は大したものだった・・・戦争の納め方としては誇れる歴史なのだったねぇ・・・
そして例え雄弁な言葉でも、言葉は何ほども伝えない・・・それも納得でありました。
もしかしたら、浅田さんはニヤニヤしながら書いていたかもしれないと、上巻を読んでそんな事を言ってしまったのは不覚でした。失礼致しました、恐れ入りました!・・・という感じです。

出自の分からぬ(明かさぬ)武士が御番士である旗本株を買い受け、元の旗本の名で入れ替わる・・・お勤めの江戸城に居座る・・・江戸開城の為に周りがどれだけ忙しく動こうとも一言も発しないで座り続ける・・・時折場所を移動しては上を下への大騒ぎの周りの言動を一切解しないが如く、ひたすら職務に励むが如く無言を貫く・・・誰が説得しても応じないのである・・・見事、あっぱれな姿・・・

読んでる側としては、もう~これだけでも異様でオカシイ気分になるのだけれどねぇ・・・で、右往左往の周りの憶測が可笑しい・・・そして、ははぁ~なるほど、開城に当たっての実はそういう裏側があったかと知らされるにつけ、・・・(笑)
しかしねぇ・・・果たして、人はあんな風に思いを決することが出来るものだろうか、それなりの行動が出来得るものだろうかと不思議にもなる・・・引き込まれる訳です。
で、読んでしもうた訳です。
いや、さすがに浅田氏・・・見事なお話でありました。


さて、木々をも真っ白な雪景色の朝・・・やんわりと積もった雪も直ぐに解けるなぁ・・・
お日様まで見えるじゃん(笑)
久々の散歩に出掛けます。(^^ゞ
コメント (2)
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