kyon's日誌

つれづれに・・・

熟田津に・・・

2014年05月21日 | 日記
散歩で期待したツツジはちょっと時期を逸したみたい・・・
意気揚々と楽しみに出掛けたのにねぇ~・・(^^ゞ
そりゃ無いだろ~。
もちっと待ってくれれば、めでられたのに。。。
昨日は25度もあった。
風がナマヌルイ感じで、歩くと直ぐに暑くなるけど、着るものもな~んだかちょっと薄着も出来ないし。
この急な気温の上がり方に付いて行けてない。
つくづく、扱いにくい体になってきたんだわねぇ。

話は突然変わるけど、
高校の恩師が古典の先生でね、ワタシは算数の次に古典とやらが苦手な生徒で(笑)
しかし、先生はこんな出来の悪い生徒にも耐えて下さって(笑)
そんな出来の悪い生徒でも、和歌の面白さ・・的なことは覚えているもので・・・(笑)
好きな和歌も幾つかはあった。
中でも額田王(ぬかたのおおきみ)の和歌が好きだった。

平たく言えば、宮廷の歌詠みのお役目だった方のようで・・
天皇さんの代りに歌を詠んだりするお役な訳です・・っつうことは、
天皇といえども、常に素晴らしい歌詠みが出来る訳でもなかったっつう。

そういう職業?と呼べるものが古代にしてあったのはちょっと新鮮な感じがした・・・しかも、この方、中々に頭も回るが女性としても魅力があったんだろうなぁと思われる。
海彦山彦で知られる、天智と天武に可愛がられたらしい。

ある日、
天智天皇が琵琶湖の蒲生野で狩りなどというレクレーションをした訳です・・・
戯言のように納められた和歌で、額田王が詠う・・・

 あかねさす紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る

で、天皇さんも返して詠う

 紫のにほえる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも

な~んてね、
何とまぁ、大昔の方々のおっしゃれ~で大らかなことよ。
ひっひっひっ・・・ふっふっ・・と笑う声が聞こえる。
言葉遊びが巧みだったんだね~。

ま、この歌はともかく、額田王の歌で一番好きなのは、

  熟田津(にきたつ)に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな

ちょっと勇ましさを感じる。
百済に助勢する為に出港した船が、備前の辺りに来た時に大海人(後の天武天皇)の妻が出産・・・
九州の筑紫に直ぐに行けず、伊予の国(愛媛)松山辺りにちょっと立ち寄らざるを得なくなった。
ここでちょっと立ち往生しちゃってる訳です。
で、
天皇の代りに指揮を高める・・・中々に元気な和歌となった・・・
その時に詠まれた歌とされている。

我も又、本日はヘルパー修行に出掛ける・・・
この歌に送られて行くには空がアヤシゲだけど、しゃぁ~ないね(笑)
雨が降り出す前に出掛けまするか~。

あらあらかしこ あらかしこ・・・(#^.^#)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする